店舗・オフィスの電気代を節約する方法を徹底解説!

「店舗の電気代が高くて大変・・・」
「オフィスの電気代を節約するにはどうすればいいのだろう・・・」

このような疑問やお悩みはありませんか?

店舗やオフィスは、電気代を節約する方法を意識して実践することができれば、大きな節約効果が期待できます。
経費削減のためにも、効果的な節電方法を知っておくことはとても大切です。
とはいえ、個人の節電の意識が低いとなかなか結果に現れにくいものです。

そこで今回は、節電の意識を持つためにも、店舗やオフィスの電気代を節電する方法を詳しく解説します。

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オフィスの電気代を節約する方法5選


オフィスの電気代を節約したいのであれば、まずはオフィスの中で電力の消費量が多い部分を知り、削減しやすいところから節約するのが効果的です。

オフィスの電気代は、以下のような内訳になっています。
・空調が約48%
・照明が約24%
・OA機器は約16%
・その他はすべて合わせて12%程度

参考: https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html#h30)

オフィスの電気は、空調、照明、OA機器だけで9割近くの電力を消費しているため、この3つの項目で消費電力を削減できれば、効率良くオフィスの電気代を節約することが可能になります。

ここからは、オフィスの電気代節約する方法を5つご紹介していきますので、それぞれの項目をチェックしてみてください。

1.エアコンの温度設定を調整する

まずは、エアコンの温度調節をしましょう。
エアコンは、温度設定を1℃変えるだけでも電気代を節約することができます。

環境省によると、
・冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%
・夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%

これだけの消費電力の削減になるといわれています。

時間帯で電気の消費を見ていくと、
・デイタイム(10~17時)に消費電力が最も高い
・夜間の消費電力は30%少なくなる

つまり、オフィスの電気節約については、デイタイムの電力使用を検討することで効果を見込めるということです。

そのため、日中はエアコンの設定温度を適温に保つようにするとよいでしょう。
適温とは冬場は22℃~23℃以下、夏場は26~27℃以上のことをいいます。

2.空調周りの見直しを行う

空調周り(室外機)に関しては、電気代の中でも一番割合が大きいため、意識するだけでも簡単に電気代の削減ができます。

室外機の周りにモノを置いていると、排出した暑い空気を再度吸い込んでしまい、室内の温度を保つのに大量の電力を消費することになります。
そのため、室外機から出される熱風ができるだけ跳ね返ってこないように、風通しの良い状態にしておくことをおすすめします。

また、熱風が跳ね返らないように気を付けつつ、夏場は室外機に日光が当たらないようにすることで、さらに電気代を節約できるでしょう。

3.照明をLEDにする

オフィスの照明機器の電気代を節約する方法として効果的なのが、普通の蛍光灯からLED照明に交換する方法です。

LEDのデメリットを挙げるとすれば、少し高額なため初期費用がかかってしまう点があります。
しかし、LEDはとても長持ちするため、電球を交換する手間や交換などのランニングコストが低く、長い目で考えるとメリットの方が大きいと言えます。

初期費用は普通の蛍光灯より高くなりますが、約10年間買替不要なので、10年スパンで見ればLED照明の方が圧倒的にお得です。
そして、電力消費量が蛍光灯の1/3程しかないため、電気代を節約することができます。

最近では、LED照明の低価格化も進んでおり、法人向けのサービスで初期導入費用をかけずにレンタルでLED照明に交換できる会社も登場しているため、電気代の節約を考えているなら早めにLEDに交換するといいでしょう。

4.就業時間を見直す

業務を効率化させて残業をなくすことは、オフィスで有効な節約方法の1つです。
就業時間の見直しは、電気代の節約だけでなく社員の健康維持も期待でき、政府が推奨する働き方改革にも対応することができます。

少人数のために電気を使うのは、非効率です。残業があまりに多ければ、働く社員の健康まで損ねかねないという大きなデメリットもあります。
就業時間を過ぎて大半の社員が帰宅しても、誰かが遅くまで残業していれば、照明をつけたり空調を稼働させたりしなければなりません。

ただし、就業時間を見直すのであれば事前に社員に説明し、理解と納得を得てから導入することをおすすめします。

ちなみに、当たり前ですがオフィスが広ければ広いほど電気代が高くなってしまいます。
目安としては、以下の通りです。
・従業員の規模が5人程度の広さ(10坪程度):電気代は約20,000円
・従業員の規模が50人程度の広さ(80坪程度):電気代は約80,000円

従業員の数やオフィスの広さも、電気代に大きく関わってきます。

5.電力会社を乗り換える

電気代を節約する方法として最も効果的なのが、「電力会社の乗り換え」です。
2016年の電力小売全面自由化により、契約する電力会社を自由に選べるようになりました。

そのため、電力会社を見直すことにより、電気代を節約できる可能性が高くなっています。
使用電力を変えずに電気料金を大幅にカットできるのですから、こんなおいしい話はありません。

電力会社の乗り換えと聞くと、契約などが面倒そうに感じますが、一度乗り換えてしまえば、その後の電気代を安くすることができます。
電力会社を乗り換えることは、逐一節電対策を続けるより、長い目でみてもはるかに効果的です。

オフィスの稼働時間などに合わせて最適なプランを選べば、大きな値引きが期待できる反面、電力会社は非常に多くなっているので、よく調べなければ逆に電気料金が高くなってしまう可能性も考えられます。

新電力会社のサイトでは、電気使用量や料金のシミュレーションができるところもあるので、電力会社に乗り換える前にシミュレーションをして確認をしてみてください。

気をつけよう!オフィスを節電するときの注意点


オフィスの電気を節電するときは、従業員の生産性を下げないように注意しなければいけません。

例えば、
・オフィスの照明を過度に落とすようにさせる
・パソコンの画面を暗くするように指導する
・空調を目安温度にこだわりすぎる

など節電だけに意識が向きすぎると、従業員の生産性を下げてしまったり、健康を損なう可能性があります。

オフィスの節電は、従業員の健康や安全、衛生などに配慮しながら行うことが重要なポイントです。

店舗の電気代を節約する方法4選


次に、店舗での電気代を節約する方法をご紹介します。
先ほどはオフィスの電気代を節約する方法をお伝えしましたが、店舗の電気代節約にも当てはまる部分があります。

例えば、
・空調周りの見直しを行う
・照明をLEDにする
・電力会社を乗り換える

などです。

そのほかにも、飲食店の場合であれば「冷蔵庫にビニールカーテンをつける」などの対策もあります。
お客さんにも従業員にも過剰な負担をかけず、こっそり電気代を削減する方法を、次の項目から具体的にお伝えしていきます。

1.冷蔵庫にビニールカーテンをつける

店舗(飲食店)であれば、業務用に大きめの冷蔵庫を設置している場合が多いと思います。
冷蔵庫も、工夫すると電気代の節約ができるといわれています。

そのポイントは、「冷気が逃げないようにする」ことです。
冷気が逃げないようにするには、冷蔵庫にビニールカーテンを設置すると効果的でしょう。

業務用の冷蔵庫であればなおさらですが、冷蔵庫を開けるたびに外気に触れ、冷蔵庫の温度が上がってしまいます。温度が上がるとそれだけ電気を使用してしまいます。
ビニールカーテンを設置することで、冷気を逃さず消費電力を抑えることができるでしょう。

2.空調周り・フィルターの見直しを行う

空調周りの見直しは、オフィスの項目と共通しています。
エアコンの室外機の周りにモノを置いていると、同じように大量の電力を消費することになります。

また、室内機(エアコン)のフィルターがホコリなどで目詰まりしていると、吸い込む空気量が少なくなり、部屋を冷やす効率も低下してしまうため、余計な電気がかかってしまいます。
特に夏の時期は、フィルターの掃除は2週間に1度を心がけましょう。

夏場のエアコンで知っておくといいポイントとして、エアコン使用中は扇風機などで空気を循環させるとすぐに部屋が冷えます。
いつまでたっても室内が冷えない原因は、冷たい空気が部屋の下の方に溜まり、暑い空気は部屋の上部に集まってしまうからです。
扇風機などを使って空気を循環させることで、エアコンの消費電力が節約できますよ。

3.照明をLEDにする

オフィスの時と同様、照明機器の電気代を節約する方法として効果的なのが、普通の蛍光灯からLED照明に交換する方法です。

店舗では長い営業時間中、フロア照明以外にも大小さまざまなライトを使用しますよね。
その分、電気代がかかってしまいますが、LED照明に交換するだけで、楽に節約することができます。

また、LED照明は照明の熱による室内の温度上昇を防ぐことができるため、空調代(エアコン)の節約にもつながります。
そのほかのメリットとしては
・ディスプレイ用などの衣類の色焼けが防げる
・虫が寄ってこない

という点も挙げられます。

デメリットとしては、LEDは照射されている部分は明るいのですが、それ以外の部分は暗くなりやすいということ。
また、LEDには色温度があるため、必要な場所に合わせて種類を決める必要があります。

4.電力会社を乗り換える

電力会社の乗り換えは、オフィスの時と同様に、電気代を節約する方法として最も効果的です。

電力自由化に伴い、さまざまな会社が多くの料金プランを提供しています。そのため、どの会社を選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
それぞれの店舗での毎月の電力使用量や、利用する地域によって発生する料金は異なりますが、店舗に合った料金プランを選べば電気代をかなり節約することができます。

また、しばらく利用してみて「この会社は合わないな」と感じたときには、電力会社を自由に変更できる点も大きなメリットです。
各社の料金プランを比較し、少しでも自分にあった条件の電力会社を選んでみましょう。

店舗の電気代を節約する際の注意するポイント

店舗の電気代を節約する際には、以下のポイントに注意しましょう。
・お客さんに負担をかけない
・従業員にも過剰な負担をかけない

店舗の場合は「お客様ありき」ということを忘れないようにしてください。

節約したいからといって、お客さんにとって快適な温度を提供できず、エアコンの空調が寒すぎたり暑すぎたりすることで、売り上げの減少に繋がるかもしれません。

また、キッチンの照明を落としたり過度な要求をしてしまうと、従業員の生産性も低下してしまうので注意しましょう。

電気代は売上の比率で考えよう

ここまで、いくつかの節約方法をご紹介してきましたが、どのような形で経営するかによって削ることができる電気の場所が全く違うはずです。

もし、オフィスではなく店舗を経営するのであれば、電気代の相場など気にしても仕方ありません。
「お客さんのためならその電気は惜しまず利用して、お客さんのためにならないなら節約する」という考え方で、電気の使い方を最適化していきましょう。

電気代を節約したいからといって、店舗でオフィスのようにエアコンの設定温度にこだわってしまうと、経営面でマイナスに働いてしまいます。
例えば空調の温度が最適でない場合、「ちょっとこの店暑いな…居づらいな」と思われてしまい、お客さんが来なくなってしまう可能性もあります。
それなら、惜しみなく電気代を使ったほうがいいですよね。

まとめ:店舗・オフィスの電気代を節約する方法を徹底解説!

いかがだったでしょうか?
今回の記事をまとめると、
・エアコンの温度を調整して電気代を節約する
・LED照明を利用することで電気代を節約する
・電力会社を切り替えることで電気代を節約する
・冷蔵庫にビニールカーテンを利用して電気代を節約する

このような点が店舗・オフィスの電気代を節約する方法でした。

ちょっとした工夫をしたり、1人1人の意識を変えたりするだけでも「電気代を節約」することができます。
あなたの店舗やオフィスでも、今回お伝えした内容をぜひ取り入れてみてくださいね。

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