【2024年4月】電気代が安い電力会社はどこ?徹底比較解説!

最終更新日:

電気代が急に高くなり、びっくりしている人も多いのではないでしょうか。

とくに大手電力会社(東京電力・北陸電力など)と契約している場合、「2023年6月1日からの電気代値上げ」が家計に大きく影響し、電気代が高くなっている可能性があります。

食品や日用品が値上がりしている中、電気代まで値上がりするのは本当に困りますよね。

今できる「暮らし防衛策」は、安い電力会社にできるだけ早く乗り換えることです。

この記事では「厳選したおすすめの安い新電力会社」を一覧でわかりやすく紹介します。

また安い新電力への乗り換え方法やおすすめの窓口も紹介しますので、最後まで読んでいただければ、今すぐ簡単に「電気代が安い電力会社」に乗り換えできます。

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電気代が高くなった理由は大手電力7社による「規制料金値上げ」

2023年6月1日から、大手電力会社が電気代(規制料金)を値上げしました。

2023年6月1日に規制料金の値上げを実施した電力会社

北海道電力、東京電力、東京電力、北陸電力、中国電力、四国電力、沖縄電力

とくに北陸電力エリアでは電気代値上げの影響が大きく、経済産業省による試算では、標準的な家庭で40%以上の負担増になると予想されています。

なお中部電力、関西電力、九州電力の3社は今回電気代を値上げしていません。

電気代の現状について解説します。

大手電力会社が電気代を値上げした理由とは

地域電力が規制料金(従量電灯Bなど)の値上げに踏み切った理由は、燃料費調整額が高騰して上限に達したからです。

もともと燃料費調整額は原材料費を電気代に転嫁するためのものでした。しかし規制料金では消費者の大幅な負担増を防ぐため、燃料費調整額に上限が設けられていたのです。

しかし近年は上限以上に原材料費がかさみ、燃料費調整額だけではコスト増を吸収しきれなくなったため、規制料金が値上げされることになりました。

消費者にとっては電気代の負担増でしかなく、「ただでさえ物価高で暮らしが大変なのに!」と言いたくなります。しかし電力会社側としては「安定的に電力供給を続けるために必要な措置」なのです。

大手電力会社の電気代はしばらく高いままになる予想

一般家庭が大手電力会社と契約する場合、規制料金である「従量電灯B」などを利用することがほとんとです。この従量電灯Bなどの電気代は、しばらく高い状態が続くと予想されます。

実は2023年1月~9月使用分までは、国の補助金によって、標準的な家庭の電気代については月あたり2,700~2,800円程度の負担軽減が実現しています。

しかし2023年6月1日の規制料金値上げで、電気代はまた上昇。

さらに2023年10月使用分以降は電気代への補助金が半額になってしまいました。2023年9月分まで1kWhあたり7円(高圧は3.5円/kWh)の政府補助が実施されていましたが、2023年10月〜12月は補助による値下げ額が半額の3.5円/kWh(高圧は1.8円/kWh)になります。実質、電気代の更なる値上げと言えます。

地域電力の値上げで、新電力会社の電気代のほうが安い状態に

大手電力会社による規制料金の値上げにより、「新電力会社の料金プランのほうが、電気代が安い」という状態になりました。

つまり今は大手電力会社の規制料金から、新電力会社の料金プランに乗り換えたほうがお得。

詳しく解説します。

一時期、新電力の電気代のほうが大手電力会社よりも高かった

2022年9月以降は、大手電力会社よりも新電力会社の電気代のほうが高くなっていました(下図参照)。

新電力会社の自由料金プランは、大手電力会社の規制料金(従量電灯Bなど)と違って値上げに国の許可が必要なく、原材料費(石油・石炭・液化天然ガスなどの購入費用)の高騰をどんどん電気代に転嫁できたからです。

家庭用電気料金月別単価の推移(青:規制料金/オレンジ:自由料金)

  家庭用電気料金月別単価の推移
※消費税・再エネ賦課金を含む
出典:資源エネルギー庁

新電力会社の電気代が高くなったため、電力小売り自由化後に「新電力の方が安い」と新電力会社を選んでいた人が、契約先を地域の大手電力会社に戻すという現象が起こっていました。

ちなみに上のグラフで2023年2月以降の電気代が安いのは、国が電気代高騰に対応して、消費者の負担を減らすための補助金を出しているからです(2023年10月から12月までは補助金が半額になりました)。

グラフを見てわかるとおり、新電力会社と契約していても、補助金は出ます。

地域電力の値上げで、新電力会社の電気代のほうが安い状態に

2023年6月1日からの大手電力7社の電気代値上げによって、新電力会社の電気代のほうが安い状態になりました。それだけ今回の値上げ率が大きかったといえます。

小売り自由化後のように「新電力のほうが安い」という状態が戻ってきたのですね。

そのため電気代を安くしたいなら、新電力会社への乗り換えを検討すべきです。

新電力会社への乗り換えは簡単なので、すぐ申し込みできます。

ただし乗り換えを申し込んですぐ新電力会社の料金プランに切り替わるわけではありません。たいていは申し込み後、次回または次々回の検針日で切り替えとなります。

次の切り替えタイミングに間に合うよう、早めに乗り換えを申し込むのがおすすめです。

今加入の電力会社からどこに乗り換えたら安くなるのか、こちらの「電気の乗り換え窓口」でしたらすぐにわかりますよ。

ぜひご利用ください。

電気の乗り換え窓口 専用ページはこちらから

新電力会社に切り替えると本当に電気代は安くなる?

「電気代が安い」とされる新電力会社に乗り換えたら、実際に電気代はどれくらい下がるのでしょうか。タイプ別に比較してまとめました。

比較対象は各エリアの大手電力会社と、おすすめ新電力会社のひとつ「たのしいでんき」です。

20A・使用電力量150kWhの電気代比較(一人暮らし想定)

まずは一人暮らしを想定した契約アンペア数(20A)と電力消費量(150kWh)で試算しました。

エリア 料金改定前の地域電力の電気代試算(月平均)

料金改定後地域電力契約時に想定される電気代(月平均)

たのしいでんき契約時に想定される電気代(月平均)

北海道電力エリア 4,466.2円 6,252.7円 5,320円
東北電力エリア 3,649.5円 5,398円 4,720円
東京電力エリア 3,774.98円 5,228.48円 4,840円
北陸電力エリア 3,276.7円 5,346.2円 4,345円
中国電力エリア 3,639.57円 5,345.12円 4,425円
四国電力エリア 3,441.43円 5,217.34円 4,485円

※2024年2月26日時点の情報です。※2023年6月1日に値上げしなかった中部電力・関西電力・九州電力と、たのしいでんきが使えない沖縄エリアについては紹介していません。

比較してみると、たのしいでんきのほうが、料金改定後の大手電力会社の電気代より、かなり安いですね。

30A・使用電力量250kWhの電気代比較(夫婦・カップル想定)

二人暮らしを想定した契約アンペア数と電力消費量で試算した結果を紹介します。

エリア 料金改定前の地域電力の電気代試算(月平均)

料金改定後地域電力契約時に想定される電気代(月平均)

たのしいでんき契約時に想定される電気代(月平均)

北海道電力エリア 7,833.2 10,799.7 8,500
東北電力エリア 6,512.5 9,413.8 7,500
東京電力エリア 6,721.22 9,243.72 7,700
北陸電力エリア 5,691.7 9,120.7 6,875
中国電力エリア 6,453.57 9,296.12 6,825
四国電力エリア 6,140.43 8,855.34 6,925

※2024年2月26日時点の情報です。※2023年6月1日に値上げしなかった中部電力・関西電力・九州電力と、たのしいでんきが使えない沖縄エリアについては紹介していません。

一人暮らし同様、たのしいでんきの電気代は、大手電力会社(料金改定後)よりかなり安いですね。

40A・使用電力量350kWhの電気代比較(ファミリー想定)

ファミリー世帯を想定した契約アンペア数と電力消費量で試算した結果は以下の通りです。

エリア 料金改定前の地域電力の電気代試算(月平均)

料金改定後地域電力契約時に想定される電気代(月平均)

たのしいでんき契約時に想定される電気代(月平均)

北海道電力エリア 11,460.6 15,607.1 11,680
東北電力エリア 9,573 13,626.9 10,280
東京電力エリア 9,871.96 13,403.46 10,560
北陸電力エリア 8,192.2 12,980.7 9,405
中国電力エリア 9,373.57 13,353.12 9,555
四国電力エリア 9,014.93 12,758.84 9,695円

※2024年2月26日時点の情報です。※2023年6月1日に値上げしなかった中部電力・関西電力・九州電力と、たのしいでんきが使えない沖縄エリアについては紹介していません。

電気をたくさん使う世帯でも、たのしいでんきのほうが安いとわかります。

新電力会社「たのしいでんき」とは?

この章で比較対象にした「たのしいでんき」は、九州の有名テーマパーク「ハウステンボス」発の新電力会社です。九州だけではなく、全国規模で利用できます。

基本料金も従量料金も一律でわかりやすいうえ、安いのが特徴。

また電気の使用を通じてNPO法人に寄付ができるプラン(MUSUBIプロジェクト)もあるので、「社会貢献したい」という人にもおすすめです。

乗り換え先としておすすめの安い新電力会社10社を一覧で紹介(特徴&料金)

この記事でおすすめする新電力10社は以下の通りです。

  • たのしいでんき
  • シナネンあかりの森でんき
  • PinTでんき
  • 新日本エネルギー
  • Pontaでんき
  • ソフトバンクでんき
  • auでんき
  • 楽天でんき
  • 東急でんき&ガス
  • オクトパスエナジー

新電力各社の特徴と料金を紹介します。

なおどの新電力会社・プランが最適かは「住んでいるエリア」「電力使用量」によって異なるので、ランキング形式にはしていません。

たのしいでんきの特徴と料金

たのしいでんきは「HTBエナジー」が運営する新電力。「自然との共生」がテーマのテーマパーク・ハウステンボス発の新電力です。沖縄以外の全国で使えます。

ベーシックプランは基本料金も従量料金も一律で、わかりやすいのがポイント。

一律なだけではなく大手電力会社に比べて安いので、電気代がお得になります。

またベーシックプランの申し込みで「水漏れ」「電気設備やガス機器のトラブル」「玄関鍵トラブル」「スマホ修理費用保険」などに対応する「あんしんサポート365プラス」という生活サービスが無料でついてきます。

安いうえにサービスが充実していて総合力が高いため、当記事ではとくにおすすめしています。

基本料金(ベーシックプラン)

・30A:550円/1契約

・40A:550円/1契約

・50A:550円/1契約

・60A:550円/1契約

従量料金

一律28.60円/1kWh

特徴

・基本料金も従量料金も一律でわかりやすい

・安いうえにサービスが充実

・電気とガスのセット契約可能

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

シナネンあかりの森でんきの特徴と料金

シナネンあかりの森でんきは、シナネン株式会社が運営する新電力です。シナネン自体は1927年以来の歴史がある老舗企業です。

環境に配慮した電気を利用できるのが特徴で、環境負荷を気にしている人におすすめの新電力となっています。

基本料金は0円ですが、従量料金は高めに設定されています。また従量料金が「使うほど安くなる」のも特徴です。

サービス提供エリアは沖縄以外の全国です。

もともとはオール電化向けプラン(あかりの森でんきプランS)がありましたが、2023年7月3日現在では新規受付を停止しています。

基本料金(あかりの森でんきプランB)

0円(申し込みは20A~)

従量料金

・200kWhまで:41.26円/1kWh

・201kWh超400kWhまで:39.46円/1kWh

・401kWh超:37.76円/1kWh

特徴

・環境に配慮した電力

・基本料金0円

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

PinTでんきの特徴と料金

PinTでんきは「東京電力エナジーパートナー」とスタートアップ企業である「パネイル」が共同で運営する新電力です。沖縄を除く全国で利用できます。

料金の特徴は従量料金が一律であること。ただし従量料金が他社と比較して高めの設定なので、料金を安くする効果はやや少なめ。

独自のポイント制度があり、貯めたポイントは「楽天ポイント」「dポイント」など汎用性の高いポイントに交換できます。そのためポイ活をしている人にもおすすめです。

基本料金(PinTでんきB)

・10A:257.40円/1契約

・15A:386.10円/1契約

・20A:514.80円/1契約

・30A:772.20円/1契約

・40A:1,029.60円/1契約

・50A:1,287.00円/1契約

・60A:1,544.40円/1契約

従量料金

 

一律41.13円/1kWh

 

特徴

・東京電力の関連会社が運営

・従量料金が一律

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

新日本エネルギーの特徴と料金

新日本エネルギーは株式会社NEXT ONEが手掛けている新電力です。

従量料金が一律かつ安いのが、新日本エネルギーの特徴。

また北海道から九州(沖縄除く)まで、全国で利用できます。

もともとは夜間料金が安くなるオール電化向けプランがありましたが、2023年7月3日時点では新規受付しているのがデメリットです。

基本料金(新ネクストバリュープラン電灯B)

・30A:772.20円/1契約

・40A:1,029.60円/1契約

・50A:1,287.00円/1契約

・60A:1,544.40円/1契約

従量料金

一律26.48円/1kWh

特徴

・従量料金が一律で安い

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

Pontaでんきの特徴と料金

Pontaでんきは通信会社のKDDIが運営しています。

「Pontaポイント」の還元が受けられる新電力で、電気代がいくらかに関わらず、毎月150Pontaポイントがもらえるのが魅力です。

沖縄を除く全国で展開していますが、2023年12月1日時点では東北・北陸・四国エリアでの新規申し込みは停止しています。

従量料金が値上がりしたのがデメリットで、電気代を安くする効果はやや小さくなりました。

基本料金(でんきM (東京D))

・10A:295.24円/1契約

・15A:442.86円/1契約

・20A:590.48円/1契約

・30A:885.72円/1契約

・40A:1,180.96円/1契約

・50A:1,476.20円/1契約

・60A:1,771.44円/1契約

従量料金

・120kWhまで:29.99円/1kWh

・120kWh超300kWhまで:36.59円/1kWh

・300kWh超:40.68円/1kWh

特徴

・KDDIが運営

・Pontaポイントが貯まる

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

 

ソフトバンクでんきの特徴と料金

ソフトバンクでんきはソフトバンクが運営する新電力です。

ソフトバンク・ワイモバイルスマホやネット回線の契約とまとめることで、スマホなどの通信費が1回線につき月110円割引されます。割引期間は2年間です。

デメリットは解約するときに解約手数料(550円)がかかってしまうこと。ただし2022年9月時点では「当面請求しない」としています。

従量料金はやや高めの設定ですが、ソフトバンクやワイモバイルのスマホを使っている人なら、検討してみてもよいでしょう。

基本料金(おうちでんき)

10Aにつき295.24円

従量料金

・120kWhまで:30.00円/1kWh

・120kWh超300kWhまで:36.60円/1kWh

・300kWh超:40.69円/1kWh

特徴

・スマホやネットとのセット割引可能

・PayPayポイントを貯められる

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

楽天でんきの特徴と料金

楽天でんきは楽天エナジーが運営する新電力です。沖縄を含む全国で利用できます。

楽天グループのひとつなので、利用によって楽天ポイントが貯まるのが大きなメリット。ポイ活している人には魅力的でしょう。

また貯めた楽天ポイント(期間限定ポイント含む)を支払いに充てられるので、ポイ活で貯めた楽天ポイントによって電気代の負担を減らせます。

基本料金がない分、従量料金は高めの設定となっています。

基本料金(プランS(アンペア契約))

0円

従量料金 一律41.55円/1kWh
特徴

・楽天ポイントが貯まる

・基本料金0円

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

auでんきの特徴と料金

auでんきはauエネルギー&ライフ株式会社が提供する新電力です。

電気の利用でPontaポイントが貯まるのがメリット。ただしポイント還元率が低下したのはデメリットです。

またauひかり(光回線)やauスマホと請求をまとめられるので、家計管理がラクになります。

沖縄を含め全国で利用できますが、2023年7月3日現在、東北電力・四国電力エリアでの新規受付は停止中です。

基本料金(でんきMプラン)

・10A:295.24円/1契約

・15A:442.86円/1契約

・20A:590.48円/1契約

・30A:885.72円/1契約

・40A:1,180.96円/1契約

・50A:1,476.20円/1契約

・60A:1,771.44円/1契約

従量料金

・120kWhまで:29.99円/1kWh

・120kWh超300kWhまで:36.59円/1kWh

・300kWh超:40.68円/1kWh

特徴

・Pontaポイントが貯まる

・アプリで節電状況をチェックできる

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

東急でんき&ガスの特徴と料金

東急でんき&ガスは東急パワーサプライが提供する新電力事業です。関東(東京電力エリア)で利用できます。

東急線の定期券をもっている人は、利用料金が毎月55円(電気のみの場合)割引されます。

またTOKYU CARDで電気料金を支払うとTOKYU POINTも付与されるので、東急のサービスをよく利用する人におすすめ。

演劇や映画のチケットが優待価格で手に入るサービスもユニークです。

基本料金(従量電灯B)

・30A:858.00円/1契約

・40A:1,144.00円/1契約

・50A:1,430.00円/1契約

・60A:1,716.00円/1契約

従量料金

・120kWhまで:31.39円/1kWh

・120kWh超300kWhまで:31.89円/1kWh

・300kWh超:36.14円/1kWh

 

特徴

・ガスとのセット契約が可能

・演劇や映画のチケットが優待価格になる

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。

オクトパスエナジーの特徴と料金

オクトパスエナジーはイギリス発の新電力。「シンプル」「カンタン」「フレンドリー」をモットーとし、日本では2021年からサービスを開始しました。

従量電灯Bに相当する通常の料金プラン(スタンダードオクトパス)のほか、「EV所有者向け」「ソーラーパネル設置住宅向け」のプランがあります。

そのため「EV所有者」「ソーラーパネル設置住宅に住んでいる人」におすすめ。

20Aが選べて基本料金を比較的安くしやすいほか、第1段階の従量料金が安いため、一人暮らしの人にもおすすめです。

沖縄以外の全国で使えます。

基本料金(スタンダードオクトパス)

・10A:9.60円/日

・15A:14.55円/日

・20A:19.40円/日

・30A:29.10円/日

・40A:38.80円/日

・50A:48.50円/日

・60A:58.20円/日

従量料金

・120kWhまで:21.82円

・120kWh超300kWhまで:27.19円

・300kWh超:29.39円

特徴

・EV、ソーラーパネル向けのプランあり

・世界で300万件以上の供給実績

※2024年2月26日時点の情報です。※価格は税込みです。※関東(東京電力エリア)の場合

市場連動型プランの電気代って安いの?

市場連動型の電力料金プランとは、日本卸電力取引所(JEPX)での電気の取引価格に連動して、電気料金の単価が決まるプランのことです。

「Looopでんき」「ハチドリ電力」などが、市場連動型の料金プランを採用しています。とくに「Looopでんき」が有名で、新電力のランキング記事などに登場することも多いですね。

市場価格が安いときは、地域電力の規制料金や他の新電力よりお得になりやすいので、市場連動型プランに興味がある方も多いでしょう。

深夜から早朝は取引価格が安い傾向があるので、「夜によく電気を使う」という人なら、市場連動型プランで電気代を安くできる可能性は高いです。

一方で取引価格が高騰したときには、電気代が突然値上がりする可能性も。また市場の状況に応じて電気代が上下するので、「毎月の電気代が安定しない」というデメリットもあります。

日中に電力を使う一般のご家庭ではリスクが大きいと考えられるため、当記事ではおすすめしませんでした。

新電力会社に関するよくある質問集

電気代を安くしたいなら、安い新電力会社への切り替えがおすすめです。

しかし今まで新電力会社と契約したことがない方は、「新電力会社って大丈夫?」と不安になるかもしれません。

そこでこの章では新電力会社に関するよくある質問をまとめました。

そもそも新電力ってどんな電力会社?

新電力とは、ざっくりいうと「東京電力・関西電力などの大手地域電力会社」以外の電力会社を指します。

2016年の電力の小売り自由化にともない、さまざまな業種から電力小売りに参入してきた会社です。

電力の小売り自由化以前は、東京電力や関西電力などエリアごとの大手電力会社が電力小売りを独占していました。しかし自由化後は、小売りに関しては他の会社も扱えるようになったのです。

具体的には通信会社やエネルギー系の会社などが数多く電力小売りに参入しました。また東京ガスなどのガス会社が参入している例や、「関西電力が東京電力エリアで小売りをしている」という例もあります。

新電力は基本的には小売りだけに携わっていて、発電や送電は従来の地域電力が担っています。

新電力の中にも独自の発電施設をもつ会社はいくつかありますが、発電量は地域電力には遠く及びません。

新電力と地域電力で、電気の質は変わらないの?

結論から言いますと、新電力と地域電力で電気の質は変わりません。そのため新電力会社に乗り換えても、今まで通り安心して使えます。

新電力会社が扱っているのは電気の「発電」「送電」「販売(小売り)」のうち、販売のみ。発電や送電は地域電力が担います。

発電や送電の仕組みは変化しないため、電気の質も変わらないのです。

家庭で使う電化製品を買い替える必要も、もちろんありません。

停電・災害時の対応は大丈夫?

大丈夫です。新電力会社と契約しても、電線などの設備は従来通り大手電力会社がメンテナンスするからです。

「新電力会社と契約している家がある地域だけ、わざと災害・停電からの復旧を遅らせる」といったこともありません。

また万が一契約した新電力会社の電力量が不足した場合の備えとして、大手電力会社が不足分を補う仕組みもあります。

そのため新電力会社と契約したことを理由として、停電することもありません。

安い新電力会社は急に電力事業から撤退するのでは?

かつて電気代が高騰した際、複数の新電力が電力の小売り事業から撤退したり、新規受付を停止したりしました。

比較サイトやおすすめランキングで紹介されていた新電力が撤退した例もあったため、「新電力会社は経営が不安定なのでは」と不安に感じている方もいるかもしれません。

確かに今後も新電力が電力の小売り事業から撤退する可能性は、ないとはいえません。

しかし撤退するときは事前に連絡があるため、別の電力会社に乗り換える時間は十分あります。

万が一急に新電力会社が破綻してしまったときも、一定期間は大手電力会社(東京電力や関西電力など)からの電力供給を受けられます。

賃貸マンション・アパートでも新電力会社と契約可能?

賃貸物件や集合住宅に住んでいる場合も、基本的には自由に新電力会社と契約できます。新電力会社に乗り換えても、設備の取り換えなどは不要だからですね。

しかしマンション・アパートによっては、建物全体で電気を一括契約しているケースがあります。

例えば「電気代を電力会社ではなく大家さんや管理会社に支払っている」というマンション・アパートは、このタイプである可能性が高いです。

上記の場合は、新電力と契約するのは難しいと思われます。申し込み前に、大家さんや管理会社に相談しましょう。

オール電化住宅に住んでいて、新電力を検討しているのですが…

オール電化住宅にお住まいの方が新電力を契約する場合には、「オール電化向けのプラン」があるかチェックしましょう。

オール電化だと夜間の料金が安いほうが得になるからです。

ただしオール電化向けのプランを廃止したり新規受付を停止している新電力も多いです。

新電力への乗り換えにあたって工事は必要?

新電力への乗り換えにあたって、基本的に工事は不要です。

ただしスマートメーター未設置の場合には、古い電気メーターをスマートメーターへ交換するための工事があります。

メーター交換工事は無料で立ち会いも必要ありません。

電力会社の乗り換えは無料でできるの?

地域電力からの乗り換えであれば、基本的に無料です。

ただしもともと契約している電力会社のプランに「短期間で解約したら違約金が発生」などの条件がある場合は、契約している電力会社に対する支払いが発生する可能性はあります。

電気と都市ガスの契約はまとめたほうがお得?

「まとめたほうが絶対に安い」とは限りません。

確かに新電力の中には都市ガスのも売りを展開している会社もたくさんあり、「まとめると割引が効きます」という特典も多いです。契約をまとめると、請求がまとまって家計管理がラクになるメリットはあります。

しかしセットにするよりも、電気と都市ガスをそれぞれ安いところで契約したほうが安くなるケースも。

「まとめたほうがいい」と思い込むのではなく、まとめるパターンとまとめないパターンで電気代・ガス代を比較しましょう。

新電力に乗り換えたら電気代は絶対安くなる?

電気代が安くなるかどうかは、「お住いのエリア」「電気の使用量」「利用中の電力会社・プラン」により異なります。

ただし2023年7月現在、中部・関西・九州以外のエリアで大手電力会社と契約している方は、新電力会社に切り替えれば電気代が安くなる可能性が高いです。

切り替え前には検針票をもとにシミュレーションして、電気代が安くなるか比較しましょう。

新電力会社に乗り換える方法は?

申し込みたい新電力の公式サイトから申し込みます。

もともと契約していた電力会社への解約連絡は不要です。解約手続きは、新しい電力会社が行ってくれます。

申し込みには契約している電力会社の「お客様番号」や「供給地点特定番号」が必要となります。検針票や電力会社のマイページなどに記載されているので、申し込み前に確認しておきましょう。

ただ「電力会社の切り替えが初めてで不安」という方もいらっしゃるでしょう。

切り替え手続きをサポートしてもらいたい場合には、こちらの「電気の乗り換え窓口」にお気軽にご相談ください。

手続きサポートの実績が豊富な窓口で、無料で使えるので安心です。

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まとめ:地域電力より安い新電力会社に乗り換えよう

東京電力などの大手電力会社が規制料金(一般家庭向けの従量電灯Bなど)を値上げしたことにより、2024年1月現在、新電力会社のほうが電気代が安い状態になっています。

暮らしのコストを下げるため、電気代が安い新電力会社へ乗り換えましょう。

実際の電力会社切り替えは申し込み後の検針日(または次々回の検針日)となりますので、早めに申し込んでおきましょう。

新電力会社はたくさんあります。その中で当記事がおすすめする新電力会社はHTBエナジーの「たのしいでんき」です。

電気料金が安く、日本全国(沖縄以外)で利用可能なのがおすすめポイント。2020年度には25万件以上の契約件数があり、「選んでいる人が多い」という点も魅力です。

生活サポートサービスが無料で使え、カスタマーサポートにも定評があるので、新電力の契約が初めての人にもおすすめできます。

安い新電力会社に切り替えたい方は、こちらの「電気・電力会社の乗り換え窓口」で手続きするとラクです。窓口の利用は無料なので安心してください。

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