インターネット回線の種類には「光回線(固定回線)」「ホームルーター」「モバイルWi-Fi」があり、オンラインゲームにオススメなのは断然光回線です。
ただ光回線の中でもユーザーから「遅い」と不満の口コミが多く寄せられている回線もありますので、選ぶ際には注意が必要。「光回線なら何でもいい」というわけではありません。
この記事では「オンラインゲームでラグや回線落ちが多くて困っている人」や「これから本格的にオンラインゲームを始めたくて、ゲーム向きのネット回線を探している人」向けに、「快適にオンラインゲームを楽しめるネット回線」をご紹介します。
ネット回線の種類は3種類
ネット回線には主に以下の4種類があります。
- 光回線(固定回線)
- ホームルーター
- モバイルWi-Fi
- スマホのテザリング
それぞれの特徴について説明します。
光回線(固定回線)
光回線は光ファイバーを使うインターネット回線です。物理的なケーブルを受かって通信するため、安定性は抜群。
速度が早く、通信制限がないのもメリットです。
一方デメリットとしては「利用開始にあたり工事が必要」「申し込みから開通までに時間がかかる」などが挙げられます。
ホームルーター
ホームルーターは据え置き型のWi-Fiルーターで、電波をキャッチして利用するタイプのインターネット回線です。
モバイルWi-Fiに比べて大型なので、モバイルWi-Fiよりは通信が安定し速度も出やすくなっています。ルーターをコンセントにさすだけで、工事せず利用できるのもメリットです。
ただし安定性も速度も、光回線に比べると見劣りします。
モバイルWi-Fi
モバイルWi-Fiは電波をキャッチして利用するインターネット回線です。スマホくらいの小型サイズなので、外出先・旅行先にも自由に持ち運びできるのがメリットです。
月額料金が比較的安く、料金面でもメリットがあります。
ただし通信は不安定で、ラグもよく発生しますので、快適にオンラインゲームを楽しむには向いていません。
スマホのテザリング
スマホのデータ通信を利用してパソコンをネットに接続するのが「スマホのテザリング」です。「スマホをモバイルルーターのように使う」と考えてください。
テザリングの性能は向上してきていますが、光回線の通信速度や安定性には及びません。またスマホのバッテリー消費が速くなるというデメリットもあります。
オンラインゲームを楽しむには向いていないと考えてください。
オンラインゲームには光回線がおすすめな理由
ネット回線4種類のうち、オンラインゲーム用として利用するのに最もおすすめなのは光回線(固定回線)です。
実際オンラインゲームをプレイする方は、光回線を使えない事情がない限り、光回線を選ぶことが多いですね。ホームルーターやモバイルWi-Fiを使っていたものの速度や安定性に満足できず、結局光回線に変更した人もいます。
そのためこれからゲーム回線として使うインターネット回線を用意するなら、ぜひ光回線を選びましょう。
オンラインゲームに光回線をおすすめする主な理由を4つ紹介します。
- 通信速度が速い
- ラグが発生しにくい
- 通信が安定していて重くなりにくい
- 通信制限がない
光回線は通信速度が速い
光回線は通信速度が速いのがメリットです。
最大速度と平均速度をホームルーターやモバイルWi-Fiと比べると、以下のようになっています。
ネット回線の種類 | 最大速度(下り) | 平均速度(下り) |
光回線 | 1Gbps(1000Mbps) ※ドコモ光、SoftBank光などの場合 |
300Mbps |
ホームルーター | 481Mbps ※SoftBank Air「Airターミナル4」の場合 |
44~180Mbps |
モバイルWi-Fi | 440Mbps ※WiMAX 2+の場合 |
5.6~80Mbps |
下り速度とはダウンロードにかかるスピードを指します。ゲームの場合だと、ゲーム映像の読み込みなどにかかるスピードです。最大速度も平均速度も、光回線がかなり早いことがわかっていただけるでしょう。
通信速度が遅いとゲームを快適にプレイできないのはもちろん、「ゲームのアップデートに時間がかかる」といった問題も起こります。そのためオンラインゲームには通信速度の速い光回線が向いています。
光回線はラグが発生しにくい
光回線は応答速度が速いため、ラグが発生しにくいのもメリットです。
ラグとは「コマンドが処理されるまでの時間」のことです。レスポンスに時間がかかってラグが発生すると、シューティングゲームなど「機敏な動きが勝ち負けに影響する対戦型ゲーム」で以下のようなデメリットが生じます。
- 対戦相手が瞬間移動したように見える
- 避けたはずの攻撃をくらってしまう
- 行動が遅れる
- 画面のカクつきが出る
そのためオンラインゲーム用には、応答速度の速い光回線を使うべきです。
光回線は通信が安定していて重くなりにくい
ネット回線の利用者・通信量が増えるのは夕方以降です。夜間に動画コンテンツやオンラインゲームを楽しむ人が多いからですね。
ホームルーターやモバイルWi-Fiだと、夜間は速度が落ちてしまい「ネットが遅い」と感じることがよくあります。同じエリアで同じ時間に同じ回線を使う人が多いと、回線が混み合ってしまうためです。
実際モバイルWi-Fiで「夜はネットが繋がりにくくて不便」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。オンラインゲーム中にネットが重く繋がりにくくなると、快適に楽しめませんよね。
しかし光回線なら夜も通信は安定します。夜間にオンラインゲームを楽しみたいなら、夜も通信が安定している光回線がおすすめです。
光回線は通信制限がない
光回線には通信制限や速度制限がありません。
一方でモバイルWi-Fiの場合には「3日で10GB以上使うと速度を制限します」といったルールがあります。
「フォートナイト」「荒野行動」などは比較的プレイ中の通信量は少ないのですが、「PS now」をはじめとしたストリーミング形式のゲームは通信量を消費します。またゲームのアップデートの際も、ゲームによってはかなりの通信量が必要です。
そのため「ストリーミング形式のゲームをプレイする」「大型アップデートがあった」などの場合には、「3日で10GB」の通信制限にかかってしまうことも十分考えられます。
通信制限を気にせずたっぷりゲームをプレイしたいなら、光回線がおすすめです。
オンラインゲームに必要なネット回線の性能や特徴
先ほども少しご紹介したように、オンラインゲームを快適に楽しむには、以下のようなネット回線が必要です。
- 通信速度が速い
- 応答速度が速い
この章では、オンラインゲーム用ネット回線の「具体的に必要な性能の目安」について解説します。
オンラインゲームに必要な通信速度の目安は?
オンラインゲームを快適にプレイできる通信速度の目安は、一般的に「下り30Mbps以上、上り5~10Mbps」です。最低限必要な通信速度の目安は下り20Mbps以上となります。
下りはダウンロード(ゲーム映像の読み込み)、上りはアップロード(コマンド入力)を指します。オンラインゲームではコマンド入力より映像読み込みのほうがデータ量は多くなるなるので、下りの速度が特に重要です。
ゲーム別:必要な通信速度
オンラインゲームに必要な通信速度の目安をご紹介しましたが、実はゲームによって快適にプレイできる通信速度は変わります。
ゲームジャンルごとの「必要な通信速度」を紹介します。
ゲームジャンル | 必要な通信速度の目安 |
FPS TPS |
100Mbps以上 |
格闘ゲーム MOBA MMORPG |
70Mbps以上 |
アクション RPG DCG(カードゲーム) |
30Mbps |
傾向として「映像が高精細」「友達同士で通信しながらプレイするゲーム」などは、求められる通信速度が速くなります。
オンラインゲームに必要な応答速度の目安は?
オンラインゲームで重要なのは、通信速度だけではありません。Ping値で表される「応答速度」も重視すべきです。応答速度が遅いと、ラグの発生に直結するからですね。
応答速度が遅いと操作してもゲーム上での動作が遅くなるため、「避けたはずなのに攻撃を受けてしまう」といった事態につながります。
「ゲームのスキルが高くても、応答速度が遅いせいで負けてしまう可能性が出てくる」と考えると、応答速度の重要性がわかっていただけるのではないでしょうか。
オンラインゲームで必要なPing値の目安は、FPSやTPSだと15ms以下です。
なおPing値は「送信したデータに対してレスポンスがあるまでの時間」なので、Ping値が小さいほど応答時間が短く性能が良いことを示します。
ゲーム別:必要な応答速度
通信速度と同じく、ゲームによって必要な応答速度は変わります。俊敏な動きが求められるゲームだと、必要な応答速度は上がるからですね。
ゲームジャンルごとの「必要な応答速度」を紹介します。
ゲームジャンル | 必要なPing値の目安 |
FPS・TPS 格闘ゲーム |
15ms以下 |
MOBA MMORPG |
30ms以下 |
アクション | 50ms以下 |
RPG DCG(カードゲーム) |
100ms以下 |
APEX Legendsやフォートナイトなど、動作の速さが勝ち負けに直結するゲームは、求められる応答速度も速くなります。
契約中のネット回線の通信速度・応答速度の調べ方
「契約中のネット回線ではゲームがサクサク動かない」と感じている方は、ぜひ通信速度・応答速度を測定してみましょう。
測定方法は簡単です。
ネット上で「インターネット回線 スピードテスト」または「インターネット 速度テスト」と検索してみてください。スピードテストできるツールが表示されるはずです。
ツール上のボタンをクリックするだけで、上下の通信速度とPin値が計測できます。なお測定結果に「ピーク値」と「平均値」が表示される場合、平均値を参考にしてください。オンラインゲームのプレイ中、安定的に速度が出ることが重要だからです。
オンラインゲームにおすすめの光回線4選
オンラインゲームをプレイするなら、ネット回線は光回線がおすすめです。特におすすめの光回線を4つ紹介します。
- ドコモ光:ドコモスマホユーザーにおすすめ
- ソフトバンク光:ソフトバンクスマホ・ワイモバイルユーザーにおすすめ
- BIGLOBE光:auスマホ・UQモバイルユーザーにおすすめ
- NURO光:開通まで時間がかかってもいい人にはおすすめ
順番に紹介します。
ドコモスマホユーザーにはドコモ光がおすすめ
ドコモ光はNTTのフレッツ光回線を利用する光コラボのひとつ。混雑しにくい接続方式であるIPv6接続(IPoE方式)を採用しているため、快適に使えるのが魅力です。
首都圏・関西・東海などの一部エリアでは最大通信速度10GBの「ドコモ光10ギガ」も提供されています。
またドコモスマホとのセット割があり、ドコモユーザーがドコモ光を契約するとスマホ月額料金から1,100円が割引されてオトク。家族のスマホ料金も割引されるので、家庭全体の通信費を節約できます。契約更新のたびにdポイントも貯まりますよ。
光コラボなので、将来的に他の光コラボ回線へ乗り換えする際もラクです。
ドコモ光の概要をまとめました。
月額料金 | ・戸建:5,720円(1ギガタイプA 2年定期契約) ・マンション:4,400円(1ギガタイプA 2年定期契約) |
通信速度 | 最大1Gbps(1ギガタイプ) |
提供エリア | 全国(フレッツ光提供エリアと同じ) |
スマホとのセット割 | ドコモスマホの月額料金から最大1,100円引き(家族もOK) |
※2022年9月時点の情報です。
※金額は税込みです。
ドコモスマホユーザーにはドコモ光がおすすめです。
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーにおすすめのソフトバンク光
ソフトバンク光もドコモ光と同じく「光コラボ」のひとつです。混雑を避けて通信できるIPv6に対応しているので、速度が安定して速いのがメリット。一部エリアでは通信速度が最大10Gbpsのプランも用意されています。
またソフトバンクスマホまたはワイモバイルスマホと一緒に契約すれば、スマホの月額料金から割引を受けられます。家族も割引適用可能です。
またマンションタイプの月額料金が安いのも、ソフトバンク光のメリットです。
ソフトバンク光の概要をまとめました。
月額料金 | ・戸建:5,720円(2年自動更新プラン) ・マンション:4,180円(2年自動更新プラン) |
通信速度 | 最大1Gbps |
提供エリア | 全国(フレッツ光提供エリアと同じ) |
スマホとのセット割 | ・ソフトバンクスマホの月額料金から最大1,100円引き(家族もOK) ・ワイモバイルスマホの月額料金から最大1,188円引き(家族もOK) ※550円分の指定オプション契約が必要 |
※2022年9月時点の情報です。
※金額は税込みです。
ソフトバンクスマホ・ワイモバイルのユーザーには、ソフトバンク光をおすすめします。
またソフトバンク光なら開通工事を待つまでの間、「Airターミナル」または「Pocket WiFi」を無料レンタルできます。そのため「今家にネットがないから、とにかくすぐネット回線がほしい」「工事までのつなぎが必要」という人にもおすすめです。
ただしレンタルする機器がどちらになるかは選べません。
au・UQモバイルユーザーにおすすめのBIGLOBE光
ビッグローブ光も光コラボのひとつです。IPv6接続(IPoE方式)に対応しており、快適にインターネットを利用できます。
auスマホとまとめて契約することで、スマホ月額料金から割引を受けられ、家族にも割引が適用されます。そのため特にauスマホユーザーにおすすめです。
BIGLOBE光の概要をまとめました。
月額料金 | ・戸建:5,478円(36ヶ月自動更新プラン) ・マンション:4,378円(36ヶ月自動更新プラン) |
通信速度 | 最大1Gbps |
提供エリア | 全国(フレッツ光提供エリアと同じ) |
スマホとのセット割 | auスマホの月額料金から最大1,100円引き(家族もOK) ※光電話(550円/月)の契約が必要 |
※2022年9月時点の情報です。
※金額は税込みです。
なおBIGLOBE光はUQモバイルスマホとのセット割(自宅セット割)も可能なので、UQモバイルユーザーにもおすすめです。
下り速度が速いNURO光
NURO光は通信速度や応答速度が速く、オンラインゲームのプレイヤーに人気の回線です。
NURO光の通信速度が「下り最大2Gbps」と速いのは、フレッツ光や光コラボとは違いダークファイバー(NTTが整備した光ファイバーのうち、未使用だったもの)を利用しているからです。
そのためオンラインゲームのほか、「動画コンテンツをよく観る」「リモートワークでオンライン会議システムを頻繁に使う」という方にもおすすめ。
またソフトバンクスマホとのセット割引も可能です。戸建用プラン・マンション用プランともに、月額料金が安いのもメリットとなっています。
NURO光の概要をまとめました。
月額料金 | ・戸建:5,200円(NURO光 2ギガ3年契約プラン) ・マンション:2,090~2,750円(NURO光forマンション 2ギガ3年契約プラン) |
通信速度 | 下り最大2Gbps(上り1Gbps) |
提供エリア | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県(一部エリア除く) |
スマホとのセット割 | ソフトバンクスマホの月額料金から最大1,100円引き(家族もOK) ※NURO光でんわの契約が必要 |
※2022年9月時点の情報です。
※金額は税込みです。
一方でNURO光には以下のようなデメリットもあります。
- サービス提供エリアが限定的
- 開通までに時間がかかる
- マンションの場合は混雑時に回線が遅くなる
- 他社に乗り換えの際は工事が必要になる
NURO光は光コラボと違いサービス提供エリアが限られているのがデメリット。そのため自宅で利用できるのか、申し込み前によくチェックしましょう。NURO光のサービス提供エリアに入っている都道府県でも、一部市町村・地域・建物では利用できないこともあります。
また開通工事の待ち期間が長いのもNURO光の大きなデメリットです。「なかなか工事に来てくれない」という不満もよく耳にします。そのため「できるだけ速く光回線を導入したい」という人にはおすすめできません。
光コラボに乗り換えるなら専用窓口に相談
オンラインゲーム用の回線としては「NURO光」をおすすめする記事が多いですが、NURO光には「開通まで時間がかかる」というデメリットがあります。また利用できるエリアが限られているので、そもそも契約できない人も少なくありません。
「ドコモ光」「ソフトバンク光」「BIGLOBE光」などの光コラボなら、日本全国(NTTのフレッツ光が使えるエリア)で契約可能です。また十分な通信速度やPing値が出るうえ、スマホキャリアと契約をまとめれば家庭全体の通信費も節約可能。今後より魅力的な光コラボが出てきた際も、乗り換えがラクです。
そのため費用を安くしつつ快適に利用したいなら光コラボがおすすめ。光コラボに乗り換えるなら、「最適な光コラボがどれか」の相談もできる専用窓口が便利。無料で利用できるので、ぜひ以下から詳細をチェックしてみてください。
「ネット回線が遅い」と感じるときの対処法
光回線を導入したとしても、オンラインゲームをしていて「ネット・ゲームが遅い」と感じることがあります。考えられる原因と改善策を紹介します。
- パソコン本体に原因がある
- ルーターとパソコンをWi-Fiで接続している
- プロバイダやゲーム運営側のサーバーが混雑している
- マンション・アパートに住んでいる
順番に解説します。
パソコン本体に原因がある
使用しているパソコンの処理能力が低いせいで、オンラインゲームにラグや遅れが生じるケースがあります。映像が美しく動作もスムーズなオンラインゲームでは、プレイする側のパソコンにも相応の処理能力が求められるからですね。
具体的には「CPU・メモリの性能不足」「グラフィックボードの処理能力不足」などが考えられます。
まずオンラインゲームの販売サイトで「最低スペック」「推奨スペック」を確認し、利用しているパソコンのスペックと比べてみましょう。
もしスペックが足りないなら「パソコンのメモリ増設」「グラフィックボードの差し替え」「ゲーミングPCへの買い替え」などを検討してはいかがでしょうか。
ゲーム機でプレイしている場合も、ゲーム機が古くなっているなどの原因があるかもしれません。
ノートPCでもゲームに特化したもの(ゲーミングノートPC)がありますので、設置スペースが少ない方にもおすすめです。いくつかゲーミングノートのモデルを紹介しておきますね。
初心者向け・低価格帯 | ・Dell G15 5525 Ryzen Edition ・Lenovo IdeaPad Gaming 370 |
中級 | ・Dell G15 Ryzen Edition ・ASUS TUF Gaming A15 |
高性能・高価格帯 | ・マウス G-Tune H5-LC ・ASUS ROG Strix SCAR 17 SE |
ルーターとパソコンをWi-Fiで接続している
光回線を引いていても、ルーターとパソコンをWi-Fiで接続している場合、通信速度が遅くなるケースがあります。Wi-Fi接続の場合、室内の壁が障害物になったり、家電やBluetoothによる電波干渉があったりして、通信速度や応答速度が遅くなることがあるからです。
てっとり早く解決するなら、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続しましょう。
LANケーブルで接続することにより、Wi-Fi接続よりも通信が安定して速くなるからです。
なおオンラインゲーム用なら、性能の高いカテゴリー6A(Cat6A)または7以上のLANケーブルをおすすめします。LANケーブルの規格は数字が大きいほど新しく性能がよくなります。
「有線接続にしても動きが遅いとき」に考えられる原因は?
LANケーブルを使って有線接続にしても「ゲームの動きが遅い」と感じられる場合、そもそもルーターに問題があるのかもしれません。以下のような問題がないかチェックしてみましょう。
- 長期使用により処理速度が低下している(ルーターの寿命は5年程度)
- ルーターの有線LANポートが1Gbpsに対応していない
ルーターが古く性能が悪いなら、「新しい機種」や「ゲーム専用ルーター(ゲーミングルーター)」への買い替えも検討してみましょう。
ゲーミングルーターは「ASUS」「TP-Link」「LINKSYS」などのメーカーが販売していて、ネット通販でも購入できます。ゲーミングルーターのモデルの一例を挙げておきますね。
- ASUS RT-AX86S
- ASUS RT-AX92U
- ASUS ROG Rapture GT-AX11000
- TP-Link Archer
- TP-Lin Archer AX11000
- LINKSYS MR9000X-JP
プロバイダやゲーム運営側のサーバーが混雑している
パソコンや自宅内の接続方法に問題がないのにゲームが遅く感じられる場合、「インターネットプロバイダやオンラインゲーム運営会社側のサーバーに問題がある」ことも考えられます。
人気のオンラインゲームだと、多くのユーザーが同時にアクセスするため、サーバーが混雑することがあるからです。この場合、プレイヤー側では「運営側に状況を確認する」「時間をおいて、あとからプレイする」くらいしかできることがありません。
インターネットプロバイダーの問題なのであれば、IPv6対応のプロバイダーを契約すると遅延が起こりにくくなります。IPv6対応なのに遅く感じる場合は、設定がきちんとできているか確認してみましょう。
マンションに住んでいる
マンション・アパートなどの集合住宅では、戸建に比べて通信速度が遅くなりがちです。考えられる主な理由は以下の2つです。
- 入居者全員でひとつの光回線を共有している
- 建物までは光回線が来ているが、内部では電話線で配線している
光回線のマンションプラン(集合住宅向けプラン)を利用していて性能に不満があるのなら、自宅マンションで「光回線の戸建向けプラン」を利用できないか調べてみましょう。戸建プランなら光ファイバーを外から各戸に直接引き込むので、建物の設備や他の入居者に関係なく速度が安定するからです。
「高層マンションでは利用が難しい」などの条件はありますが、マンションでも申し込める光回線の戸建プランはありますよ。
まとめ
オンラインゲームをプレイするのにおすすめなのは光回線です。1日通して通信速度や応答速度が速く、通信制限もないからですね。
エリアや建物の関係上光回線を導入できないなら、モバイルWi-Fiよりも通信が速くて安定しているホームルーター(SoftBank Airなど)がおすすめです。
光回線の月額費用を抑えつつ快適にゲームを楽しみたいなら、スマホキャリアに合わせた光コラボがおすすめ。具体的には「ドコモ光」「ソフトバンク光」「BIGLOBE光」などです。
「今の回線速度に不満があるけど、乗り換えるとなるとどの回線が最適かわからない」という方は、ぜひ以下の専用窓口で相談してみてください。