「クレジットカードで払ったら、ポイントが貯まるからオトク」と聞いて、支払い方法変更を検討している人もいるかもしれませんね。
東京電力の支払い方法変更は、電話や公式サイトから手続き可能です。
また支払い方法変更を思い立ったのを機に、契約先を東京電力から新電力に切り替えて電気料金自体を安くするのもアリ。
今回は「オトクな支払い方法に変更する方法」と「電気料金がオトクになる新電力」について紹介します。
電気の支払い方法変更は何がお得?
東京電力を始めとする地域電力の電気料金の支払いは、複数の方法から選べます。
例えば東京電力では、以下のような支払い方法があります。
- 振込用紙(請求書)
- 口座振替
- クレジットカード
- SMS選択払い
支払い方法変更の手続きや、どの支払い方法がオトクなのか、解説します。
SMS選択払いってなに?
支払い方法変更手続きなどについて説明する前に、聞き慣れない「SMS選択払い」について紹介します。
SMS選択払いは、SMS(ショートメッセージサービス)で料金のお知らせ(請求)が届く支払い方法のこと。
料金支払いにはクレジットカードやPayPay、コンビニ支払いアプリ「ペイスル」が利用可能です。
支払い方法変更の手続き方法(東京電力)
東京電力の支払い方法変更手続きは、WEB・チャット・LINE・電話で申込みできます。
チャット・LINE・電話は受付可能時間がありますので、確認してください。
手続き方法 | 受付時間 |
チャット | 月~金 9:00~20:00 祝日・年末年始除く |
LINE | 月~金 9:00~20:00 祝日・年末年始除く |
WEB | いつでも可能 |
電話 | 【自由化以降の料金プラン契約中】 月~土 9:00~17:00 祝日・年末年始除く 【自由化前の料金プラン(従量電灯B・C)契約中】 エリアにより異なる |
※2021年9月時点
電話での支払い方法変更手続きの窓口は「東京電力エナジーパートナー(TEPCO)」です。しかし契約中のプランによって連絡先の電話番号が違うので、注意してください。連絡先電話番号は東京電力の公式サイトから検索できます。
振込用紙払いはオトクではない
振込用紙払いには割引やポイント還元がないため、オトクではありません。
その他の支払い方法では、以下のような割引またはポイント還元があります。
支払い方法 | 割引・ポイント還元 |
口座振替 | 税込55円/月が割引される |
クレジットカード払い | 支払いに利用するカードによりポイント還元 |
SMS選択払い | 支払いに利用するカード・決済アプリによりポイント還元 |
※東京電力の場合
※2021年9月時点の情報です
口座振替とカード払いはどちらがトク?
口座振替とカード払いでどちらが得になるかは、「月々の利用料金」と「支払いに使うカード・アプリのポイント還元率」によって異なります。シミュレーションしてみましょう。
月々の電気料金 | カードのポイント還元 (還元率1%) |
口座振替の割引額 |
4,000円 | 40ポイント | 55円(税込) |
8,000円 | 80ポイント | 55円(税込) |
12,000円 | 120ポイント | 55円(税込) |
※東京電力の場合
※2021年9月時点の情報です
電気料金が高いほど、クレジットカード払いのほうがオトクになることがわかりますね。
一人暮らしで電気料金が安く、カードの還元率も高くないなら、口座振替のほうがオトクになります。
東京電力の請求書払いは手数料がかかる
「振込用紙(請求書)払いはオトクではない」とお伝えしました。
しかも請求書が届く度にいちいち郵便局やコンビニまで電気料金を支払いに行くのも面倒ですよね。うっかり「支払い期限が過ぎた」という経験をした人もいるかもしれません。
しかし実は振込用紙払いは「オトクではない」「いちいち支払いに行くのが面倒」「支払いを忘れる可能性がある」というだけではありません。
振込用紙(請求書)払いだと、手数料がかかるケースもあるのです。
振込用紙払いで手数料がかかるプランがある
東京電力では、電力自由化以降の料金プランを契約中の人が振込用紙(請求書)払いで支払う場合には、請求書の発行手数料がかかります。
金額は月220円(税込)です。
※2021年9月時点
ただし電気とガスのセットプランだと発行手数料はかかりません。また自由化前の料金プランをそのまま契約している場合も、発行手数料はかかりません。
なお東京電力以外の地域電力を調べてみると、関西電力でも2019年10月以降は振込用紙発行に手数料がかかるようになりました。
電気代金を見直そう
「割引を受けたいから」「電気料金を少しでもオトクにしたいから」という理由で支払い方法変更を考えている人には、「電気の契約先の見直し」もオススメ。
というのも、同一の電力会社で支払い方法だけ変更しても、電気料金自体が安くなるわけではありません。口座振替割引の55円も正直微々たるものですよね。
電気料金を安くしたいなら、電気の契約先や契約プランを見直し、変更するのが効果的なんです。
電力自由化で、電気料金を見直す人が増加中
今は電力自由化により、電力会社を自由に選べる時代です。そのためより安い料金プランを求めて、電気の契約先を変更する人も多数。
契約先を見直すきっかけは引っ越しであったり、支払い方法変更の検討だったりします。
支払い方法変更は、光熱費の支出や電気の契約を見直すいい機会なのです。
東京電力以外とも契約できる!電力の自由化とは?
「電力自由化で、契約する電力会社を自由に選べます」と言われても、「電力自由化とか新電力ってよくわからないし」と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
慣れ親しんだ地域電力会社から新電力に契約先を変更するのは、不安ですよね。
そこでここでは電力自由化や新電力について解説します。
電力自由化とは?
電力自由化は2016年4月から始まりました。
それまでは東京電力など地域の大手電力会社が電気を独占的に販売しており、他の会社は電力事業に参入できない状態でした。
しかし電力自由化によって、地域の電力会社以外も電気の小売りに参入できるようになったのです。
そのため消費者も電気の契約先を自由に選べるようになりました。
新電力とは?どんな会社があるの?
電力自由化で新たに電力の小売りに参入した企業を「新電力」と呼びます。
新電力には以下のような企業があります。ガス会社が電力事業に参入している例や、通信会社が電力事業に参入している例も多いです。
名前を知っている会社も多いのではないでしょうか?
- 東京ガス
- ENEOSでんき
- ニチガスでんき
- LOOOPでんき
- auでんき
- ソフトバンクでんき
全国的に展開している新電力もあれば、特定の地域だけで事業を行っている新電力もあります。
新電力の特徴は?
新電力会社は顧客を獲得するため、「オトクなプラン」や「生活スタイルに合わせたプラン」を用意しています。
そのため地域の電力会社よりも電力料金が安いことをウリにしている新電力が多いです。
よくあるのは「電気とガスの契約をまとめると安くなる」というプラン。また特定のクレジットカード(いわゆるハウスカード)で支払うことによって電気料金の割引を受けられる新電力もあります。
新電力はなぜ電気料金を安くできるの?
新電力が電気料金を安くできる理由のひとつは、設備投資が必要ないからです。
ほとんどの新電力は、東京電力など地域の電力会社などのから電気を買い、送電も地域の電力会社の送電網を借りて行っています。
設備投資にお金がかからないため、電気料金を安くできるのです。
またターゲットを絞った契約プランを設定して効率化をはかっていることも、電気料金を安くできる理由のひとつといえるでしょう。
新電力と契約するデメリットは?
「新電力と契約したら、電力供給が不安定になるのでは」「家電を買い換えないといけないの?」など、心配がある人もいるでしょう。
結論をいうと、新電力と契約しても家電は買い換えなくていいですし、電力供給が不安定になることもありません。
先ほども説明したとおり、新電力は東京電力などの大手電力会社が整備している電線を使って電気を供給します。つまり、一般家庭に電気を送る方法は、東京電力などと何も変わりません。
そのため「電気の供給が不安定になる」といった不安は無用です。
なお東京電力など地域電力から新電力への契約切り替えは無料でできます。
簡単に削減できて、支払い方法変更も可能!
契約先を新電力に変更すれば、乗り換えをきっかけに、クレジットカード払いなどオトクな支払い方法に変更できます。また電気料金の節約にもつながるはずです。
新電力会社の支払い方法一覧や、電気料金がいくら安くなるのか調べる方法について紹介します。
新電力各社の支払い方法は?
主な新電力各社の支払い方法をまとめてみました。
新電力 | 支払い方法 |
東京ガス | 口座振替 クレジットカード 払込票(決済アプリまたはコンビニ支払い) |
ENEOSでんき | 口座振替 クレジットカード |
ニチガスでんき | 口座振替 クレジットカード ビットコイン |
LOOOPでんき | クレジットカード |
auでんき | 口座振替 クレジットカード |
ソフトバンクでんき | 口座振替 クレジットカード |
クレジットカード払いなど、オトクで便利な支払い方法を用意している新電力が多いことがわかりますね。
新電力で電気料金はどれくらい安くなる?
新電力で電気料金をどれくらい減らせるかは、「現在の支払い額」「家族構成」「利用プラン」によって異なります。
多くの新電力は公式サイトにはシミュレーターが用意しており、電気料金の試算ができます。現在の電力会社の検針票を元に入力してみましょう。
「自分でいちいちシミュレーターで試算するのが面倒くさい」「詳しい人から、オススメの新電力を紹介してほしい」という場合には、以下の窓口で相談することができます。
住んでいるエリアや物件に対応した新電力や契約プランを提案してもらえますよ。
まとめ:支払い方法変更と同時に電気の契約も見直そう
「少しでも電気料金をオトクにしたい」「支払い額を減らして節約したい」という思いで、電気の支払い方法変更を検討している人も多いのではないでしょうか。
節約を目的に支払い方法変更を考えているのなら、同時に「東京電力など地域の大手電力会社から、新電力への切り替え」を行うのがオススメ。
新電力でライフスタイルにあったプランを選べば電気料金が安くなる可能性が高いし、クレジットカードで払える新電力がほとんどなので、電気料金の支払いでカード会社からのポイント還元を受けることも可能に。
「支払い方法変更したい」「新電力に興味が湧いたけど、どの会社がいいかわからない」という人は、以下の窓口で相談できますよ。ぜひチェックしてみてください。