一人暮らしの引っ越し費用はいくらかかる?相場と初期費用を抑える方法10選

引っ越しにかかる費用は、荷物の量や時期によって大きく変わります。しかし、初めて一人暮らしをする場合、そもそも総額でどれくらいかかるのか、わからない人が多いのではないでしょうか。

本記事では、一人暮らしの引っ越し費用の相場を、繁忙期と通常期に分けて詳しく解説します。

引っ越し業者に依頼する費用以外にかかるお金や、総額を抑える方法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

なお、引っ越し時には電気や水道、ガスといったライフラインの切り替え手続きもしなければなりません。準備が忙しくて後回しになりがちですが、無料で依頼できる手続き代行サービスを使えば、面倒なやり取りをすべて任せられます。

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一人暮らしの引っ越し費用を決める3つの要素

引っ越し業者へ支払う費用は、主に以下の3つの要素で構成されています。一人暮らしのように荷物が少ない引っ越しの場合でも基本的な計算方法は同じです。

  • 基本運賃
  • 実費
  • オプション費用

それぞれの要素の内容を詳しく見ていきましょう。

基本運賃

基本運賃は、トラックで荷物を運ぶ際にかかる費用です。国土交通省が定める「標準引越運送約款」に基づき算出されるため、引っ越し業者によって大きく変わることはありません。

基本運賃の決め方には「距離制」と「時間制」があります。引っ越し先までの距離が100km以内なら時間制、100kmを超える場合は距離制が適用されます。

ただし、距離制の場合でも作業に時間がかかると、車両留置料という追加料金がかかるケースがあるので注意が必要です。

実費

実費は荷物の運び出しや有料道路の使用料、家具の設置といった、実際の引っ越し作業にかかる費用のことです。荷物が多く、引っ越し先が遠いほど高くなる傾向があります。

特に、引っ越しが繁忙期(3~4月)にあたる場合、通常よりも割高になることがあるため注意が必要です。一人暮らしの引っ越し費用の相場を事前に把握して、最適な引っ越し日を選びましょう。

オプション費用

オプション費用は、基本サービス以外の追加作業に対して発生します。引っ越し業者によって対応範囲と料金設定が異なるため、事前に確認が必要です。

具体的に以下のような作業が、オプション扱いとしてかかる費用です。

  • 家電の取り外し・設置(例:エアコン・洗濯機)
  • 特殊な荷物の輸送(例:大型の楽器、バイク、絵画)
  • 不用品の廃棄処分
  • ハウスクリーニング
  • ペットの輸送
  • 入居日前の荷物の一時預かり

発生しそうな作業があれば、事前に引っ越し業者に伝えたうえで見積もりを依頼しましょう。

一人暮らしの引っ越しにかかる費用の相場

一人暮らしの引っ越しにかかる費用の相場を、繁忙期と通常期に分けて紹介します。荷物の量と引っ越し先までの距離別に、複数社を比較した相場をまとめました。

自分の状況に当てはめて、引っ越し時にかかる相場を確認しましょう。

繁忙期(3~4月)の引っ越し費用相場

距離 荷物が少ない場合 荷物が多い場合
~15km未満
(同市区町村)
40,000円~
45,000円
50,000円~
60,000円
~50km未満
(同都道府県)
45,000円~
50,000円
55,000円~
65,000円
~200km未満
(同一地方)
50,000円~
60,000円
60,000円~
90,000円
~500km未満
(近隣地方)
55,000円~
75,000円
80,000円~
110,000円
500km以上
(遠距離)
65,000円~
85,000円
85,000円~
140,000円

※目安の金額であり、業者や条件により異なります
※2024年12月時点の情報です

繁忙期である3月下旬から4月上旬は、入学・就職・転勤による引っ越しが多く、一年で最も費用が高くなる時期です。予約が取りにくいため、引っ越しが決まったら早めに業者へ相談することをおすすめします。

なお、荷物が少ない場合は、近距離と遠距離の差が25,000円~40,000円ほどです。しかし、荷物が多いと35,000円~80,000円ほどの差が生じることがわかります。

オプションを依頼するほど高くなるので、引っ越し業者に依頼する範囲をきちんと決めておくことが大切です。

通常期(5月~2月)の引っ越し費用相場

距離 荷物が少ない場合 荷物が多い場合
~15km未満
(同市区町村)
30,000円~
40,000円
40,000円~
55,000円
~50km未満
(同都道府県)
35,000円~
45,000円
45,000円~
60,000円
~200km未満
(同一地方)
45,000円~
55,000円
55,000円~
70,000円
~500km未満
(近隣地方)
50,000円~
70,000円
70,000円~
85,000円
500km以上
(遠距離)
55,000円~
80,000円
80,000円~
100,000円

※目安の金額であり、業者や条件により異なります
※2024年12月時点の情報です

繁忙期と比べると、全体的に費用の相場はやや安くなります

一人暮らしで荷物が少ない場合は、近距離と遠距離の差が5,000円〜10,000円ほどです。そこまで大きな違いはありません。

しかし、荷物が多い場合だと、5,000円〜40,000円ほどの差が生じます。繁忙期よりは費用を抑えられますが、できる限り荷物の量を減らしたほうが負担を軽減できるでしょう。

一人暮らしで引っ越し費用以外にかかるお金

引っ越し業者へ支払う費用のほかにも、一人暮らしの引っ越しにはさまざまな費用がかかります。特にまとまった金額が必要なのが次の2つです。

  • 賃貸物件の初期費用
  • 家具・家電の購入費用

具体的にどれくらいかかるのか、目安として確認しておきましょう。

賃貸物件の初期費用

一般的に賃貸物件を借りる際には、初期費用として家賃の4〜6ヶ月分のお金がかかります。例えば家賃が7万円の物件に引っ越す場合は、28万円〜42万円ほどの費用が必要です。

初期費用としてかかる主な項目は、以下で確認しましょう。

項目 費用相場
敷金 家賃1~2ヶ月分
礼金 家賃1~2ヶ月分
前家賃 家賃1ヶ月分
日割り家賃
仲介手数料 家賃0.5~1ヶ月分+消費税
保証委託料 家賃0.5~1ヶ月分
鍵交換費用 5,000~20,000円
火災保険料 15,000~20,000円

各費用の詳細は次のとおりです。

  • 敷金:退去時の原状回復費用として預けるお金
  • 礼金:大家さんに対するお礼として支払うお金
  • 前家賃:入居する月の翌月分の家賃
  • 日割り家賃:入居する日から月末までの家賃
  • 仲介手数料:不動産会社に支払う費用
  • 保証委託料:家賃保証会社への支払い費用
  • 鍵交換費用:新しい鍵に交換するための費用
  • 火災保険料:火災や水漏れトラブルなどに備える保険

賃貸契約を結ぶ際には、敷金や礼金に加えてさまざまな費用がかかることを理解し、計画的に資金を準備しましょう。

家具・家電の購入費用

実家から引っ越す場合や、家具・家電の買い替えを検討している場合は購入が必要です。一人暮らしに必要な家具・家電をひと通り揃えるなら、安く見積もっても20万円はかかります

例として、一人暮らしに必要な家具・家電は以下のとおりです。

  • 家電:冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、掃除機、ドライヤー
  • 家具:ベッド、収納家具、テーブル、ソファ、テレビ台、カーテン
  • その他:照明(物件にない場合)、エアコン(物件にない場合)

購入が必要な家具・家電を事前にリストアップして、総額を把握しておきましょう。

荷物が少ない人は単身パックの利用がおすすめ

荷物が少ない一人暮らしの場合は、単身パックでの引っ越しがおすすめです。

単身パックでは、荷物を決まった大きさのコンテナボックスに入れて、ほかの荷物と一緒に運びます。通常の引っ越しと比べて費用が安くなる傾向があります。

なお、コンテナボックスのサイズは業者によって少し異なるので確認が必要です。

例えば、ヤマト運輸が提供している高さ170cm×横幅100cm×奥行き100cmの専用ボックスなら、段ボール15箱のほかに、テレビやテレビ台、布団、衣装ケースなどがまとめて運べます。料金は税込23,100円からです。

単身パックに対応していない引っ越し業者も多いため、まずは確認してみましょう。

一人暮らしの引っ越しにかかる総額を抑える方法10選

一人暮らしの引っ越しは、意外と費用がかかります。総額を抑えるための方法を10個紹介するので、できることがないか確認してみましょう。

  • 引っ越す時期や時間帯を考慮する
  • 単身パックがある業者に依頼をする
  • 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
  • 家具・家電付きの物件を選ぶ
  • 赤帽の引っ越しサービスを使う
  • 宅配便や宅急便で荷物を運ぶ
  • 不用品を早めに処分しておく
  • 家具の分解・組み立てを自分で行う
  • 梱包資材を自分で調達する
  • 一括見積もりサービスを利用する

一つずつ詳しく説明します。

引っ越す時期や時間帯を考慮する

一人暮らしに限らず、引っ越しは3〜4月が繫忙期であり、特に3月下旬〜4月上旬は費用が高くなる傾向があります。引っ越す時期を調整できるのであれば、1ヶ月でもいいのでずらすのがおすすめです。

また、午前中よりも午後便やフリー便を選ぶことで、料金を抑えられるケースが多いです。

単身パックがある業者に依頼をする

荷物の量が少ない方は、単身パックの利用がおすすめです。

これから一人暮らしを始める場合は、必要最低限の荷物だけを単身パックで送り、引っ越した後で家具や家電を揃えれば運搬費用を節約できます。

敷金・礼金なしの物件を選ぶ

最近は空室を埋めるために敷金や礼金を取らない「ゼロゼロ物件」と呼ばれる賃貸物件があります。こういった物件を選べば、初期費用を安くすることが可能です。

しかし、ゼロゼロ物件は家賃が相場より若干高めに設定されていることがあります。また、敷金がゼロの場合、退去時にクリーニング費用や修繕費用が実費請求される可能性があるため、注意が必要です。

ゼロゼロ物件を選ぶ際は、契約内容を詳しく確認しておきましょう。

家具・家電付きの物件を選ぶ

単身赴任のように、今の家に戻ることが前提の一人暮らしであれば、家具・家電付きの物件を選ぶのも良いでしょう。

家賃は通常より割高になりますが、新たに家具・家電を購入する必要がありません。引っ越し時の初期費用を抑えられます。

ただし、長年使っている家具・家電は壊れやすくなっている可能性があります。故障や破損の際の対応は、契約の前に確認しておきましょう。

赤帽の引っ越しサービスを使う

引っ越しが近場で荷物が少ない場合は「赤帽」を使った引っ越しを検討しましょう。

赤帽は運送業を営む個人事業主の協同組合のことで、「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」が正式名称です。

軽トラックで運ぶので、荷物が少ない場合は引っ越し業者よりも安く済むかもしれません。

ただし、ドライバーが一人で対応するケースが多いため、引っ越し作業を手伝わなければならない場合があります。また、梱包資材の提供をしていないケースもあります。

宅配便や宅急便で荷物を運ぶ

荷物が段ボール数箱の場合は、宅配便や宅急便で送ったほうが単身パックよりもさらに安くなるケースがあります。

引っ越し業者と異なり、荷物の到着は翌日以降になるため、受け取る日時を決めておきましょう。

不用品を早めに処分しておく

引っ越し費用は荷物の多さによって大きく変わります。不要な荷物は引っ越し前に処分しておきましょう

まだ使用できる状態のものは売れる可能性があるので、リサイクルショップへ持ち込むのもおすすめです。

処分方法がわからないものに関しては、必ず住んでいる自治体に問い合わせてください。特に大型の家具や家電は回収が予約制だったり、処分に費用がかかったりします。

家具の分解・組み立てを自分で行う

大型家具がそのままの状態で運び出せない場合は、分解や組み立てが必要です。業者に依頼をするとオプション費用がかかるケースが多いため、自分で対応することでコストを削減できます。

梱包資材を自分で調達する

引っ越しプランを見ると段ボールや梱包資材は無料とされていますが、実は見積金額の中に含まれているケースが多くあります。営業担当者に「梱包資材は自分で用意するので、その分安くしてほしい」と伝えると、値引きしてもらえる可能性があります。

自分で梱包資材を調達する際には、なるべく厚くてきれいな段ボールを選ぶようにしてください。薄い段ボールは破れて底が抜ける危険性があるため、厚さ5mm以上のものがベストです。

また、スーパーやホームセンターで無料の段ボールをもらってくる場合は、何が入っていた段ボールなのかを確認しましょう。生鮮食品や臭いが強いものが入っていた段ボールは、荷物に臭いが移るのでおすすめしません。

一括見積もりサービスを利用する

安い業者を見つけるために、複数の業者へ同時に見積もりを依頼できる「一括見積もりサービス」を活用しましょう。引っ越し業者側も比較されるのを前提に価格を提示するので、個別に直接相談するよりも安くなるケースがあります。

依頼すると7〜10社から概算見積の回答がありますが、正式な見積もりは、営業担当者が訪問して荷物の個数や大きさをチェックしてから提示されます。訪問には一社あたり20〜50分程かかるので、忙しい場合は概算金額をもとに3社程度に絞ると良いでしょう。

ライフラインの手続きは一括手続き代行にお任せ

一人暮らしの引っ越しでは、費用を抑えるための工夫が重要です。単身パックや一括見積もりサービスを活用したり、荷物を減らしたりすることで、総額を大幅に抑えられる可能性があります。事前に計画を立て、無理のない引っ越しを目指しましょう。

また、引っ越しでは、ライフラインの切り替え手続きも欠かせません。特に一人暮らしの引っ越しは準備が忙しく、つい後回しにしがちです。

しかし、実は面倒なライフラインの切り替え手続きを、一括して依頼できるサービスがあることをご存じでしょうか。「ライフライン一括引っ越し代行」なら、退去時と入居時に必要な以下の切り替え手続きをまとめて無料で任せられます

  • ガス
  • 水道
  • 電気
  • インターネット回線

さらに電力やインターネットは、引っ越し先のエリアに合ったプランを提案してくれるため、生活費の節約に繋がります。

一度申し込むだけでOKなので、忙しい一人暮らしの引っ越しに最適です。ぜひ一度お問い合わせください。

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