引越し時に必要な水道の手続きを詳しく解説!解約忘れや当日に水が出ないを防ぐ

「引越しの時に水道はどうすればいいのか?」「新居に入ってすぐに水は使えるのか?」など、引越しが初めての方はもちろん、久しぶりの方でも手続きの方法に不安になる方は多いのではないでしょうか。

水道の手続きには、旧居と新居のそれぞれで手続きが必要です。また、水道局によって申請方法や受付時間など異なる点にも注意しなくてはなりません。

そこで本記事では、引越し時に必要な水道の手続きを旧居と新居に分けて詳しく解説します。立ち合いの有無や、入居当日に水が出ない時の対処方法も紹介します。

なお、今すぐ水道の引越し手続きが必要な方や、手続きが難しそうだと不安な方には、水道と合わせて電気やガスの手続きもまとめて依頼できるサービスをおすすめします。気になる方は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
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引越しで行う水道の手続きは旧居と新居でそれぞれ必要

引越しで行う水道の手続きについて、注意すべき点やポイントを解説します。

  • 中止・停止を忘れたら旧居の料金を請求される
  • 開始・開通を忘れたら新居で水が出ない
  • 水道局によっては電話以外の手続きもできる

中止・停止を忘れたら旧居の料金を請求される

旧居の水道を止めないと、水を一度も使用していなくても料金は請求されます

請求される理由は主に2つで、1つ目は水道料金の算出式が「(基本料+従量料金)×1.10 円」と決まっているからです。つまり水の使用量が0㎥で従量料金が発生しなくても、基本料の分だけ請求が発生します

2つ目は、後から入居した人が使った場合です。水道局は中止・停止の手続きが行われなければ「前の住居人が引き続き使用している」と判断して、これまでどおりに使用料金が請求されます。

冬場や寒冷地では水抜きが必要

利用料金以外にも、料金が請求される場合があります。旧居が寒冷地にある場合や、冬季に引越す場合に注意すべき内容で、水抜き忘れによる破損した水道管の修理費です。

水は凍結すると体積が増えるため、水道管を破裂させる危険性があります。場合によっては多額の修理費用が必要になることもあるので、退去前に水抜き作業が必要かどうかを水道局に確認するのがおすすめです。

開始・開通を忘れたら新居で水が出ない

水道の開始・開通手続きを忘れたまま入居すると、新居の水道から水は出ません。なぜなら、開始・開通の手続きを受けてから、水道局の職員が開栓作業を行うからです。

マンションなどの共同住宅の場合には、開栓作業に管理人の立ち合いが必要になることがあります。開始・開通の手続きが完了したからと安心せず、水道局の職員が開栓作業を行う日時を管理人に伝えるなど予定を調整しましょう。

また、手続きや立ち合いが不要だからといって、何も確認せずに勝手にバルブ(水止め栓)を開けてはいけません。蛇口が開いたままであれば、水が吹き出して室内が濡れる恐れもあります。寮や社宅、マンションなどでは修理や工事のために止水している場合もあるので、管理人・管理会社や水道局に確認してからバルブを開けましょう

水道局によっては電話以外の手続きも可能

水道の手続きは電話のみ可能だと考えている方もいますが、最近ではインターネットやアプリを使って、24時間いつでも手続きを行える水道局も増えています。

ただし、水道局によって手続きの方法が異なるので、注意と確認が必要です。旧居のある水道局ではアプリで申請できたけれど、新居のある水道局ではアプリで申請できない場合があります。電話を使った手続きでも受付時間が異なっていたり、引越す数日前までなど申込期限が異なっていたりする場合もあります。

2回も手続きが必要で、それぞれの申請方法なども調べる必要があるのかと不安や面倒に思った方は、電気やガスとまとめて手続きを依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。気になった方は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
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【旧居】引越しで行う水道の手続き 〜中止・停止〜

旧居で行う手続きの流れとポイントは、以下の4つです。

  1. いつから?引越す1ヶ月前から早めに準備
  2. どこに?管轄の水道局を確認
  3. どうやって?電話やインターネットなどで手続き
  4. 注意点:引越しの当日に水が使えるかなどを確認する

それぞれの内容について、ひとつずつ詳しく解説します。

いつから?引越す1ヶ月前から早めに準備

引越しが決まったら、管轄の水道局を調べて、中止・停止の手続き方法を確認しましょう。水道局によっては引越しの1ヶ月前から手続きが可能です。

早めの手続きがおすすめの理由

引越す数日前の依頼では、電話でしか手続きが行えないなど、申請方法を制限される場合があります。引越しの繁忙期(3〜4月)には、手続きの電話が繋がりにくかったり、立ち合いが必要な場合でも希望する日時を指定できなかったりします。

なるべく早く手順や方法を確認して、引越す数日前に慌てて手続きをしなくて済むようにしましょう。

どこに?管轄の水道局を確認

水道の中止・停止を連絡する前に、毎月届く請求書や検針票を手元に用意してください。問い合わせ先だけではなく、記載されている「お客さま番号(調定番号など水道局によって名称が異なる)」を使って問い合わせる必要があるからです。

今月分の請求書や検針表を捨てていても、慌てる必要はありません。電話での手続きのみになりますが、住所などを伝えることで対応してもらえます。

問い合わせ先の調べ方については、請求書や検針票を確認する以外に、検索サイトを使用してみてください。検索サイトで「住所(市町村名)+水道局」と入力すると、管轄する水道局が検索結果に表示されます(例:「東京都 渋谷区 水道局」→東京都水道局)。

どうやって?電話やインターネットなどで手続き

管轄の水道局によって、中止・停止の手続き方法が異なります。主な手続き方法は以下の5つです。

  • 電話
  • FAX
  • インターネット
  • メール
  • アプリ

手続きの予定日から引越すまでの日数によっては、電話のみでの手続きにしか対応していない場合があるので注意してください。また、電話での手続きには受付時間が設けられており、道局によって受付時間が異なるので事前に確認しましょう。

注意点:引越しの当日に水が使えるかなどを確認する

手続きを行う際、確認すべきポイントは3つです。

1つ目は、中止する当日に水が使えるかどうかです。例えば中止する当日が旧居の引き上げ日の場合、当日に水が使えなくなると身支度やトイレで水を使えません。仕事が遅くなり電車や飛行機を乗り過ごしてしまえば、その日の旧居では水を使わずに暮らすことになります。

2つ目は、立ち合いの有無です。原則不要と記載があっても、マンションやオートロックを採用した住居では、立ち合いを求められる場合があります。立ち合いが必要なことを忘れて退去すれば、立ち合いのために戻る手間と時間が生じるので注意しましょう。

3つ目は、水抜きの有無です。水抜きとは水道管に残った水を抜く作業で、水の凍結による水道管の破損を防ぐのが目的です。寒冷地域や冬季に退去する場合に必要な作業で、忘れて退去すれば修理費が発生することもあります。

【新居】引越しで行う水道の手続き 〜開始・開通〜

新居で行う手続きの流れとポイントは、以下の4つです。

  • いつまでに?引越し3日前には手続きを完了
  • どこに?管轄の水道局に連絡
  • どうやって?電話やインターネットなどで手続き
  • 水が出ない時は慌てずバルブを確認

新居に入居してから「水が出ない!」と慌てることがないように、内容をしっかりと確認してください。

いつまでに?引越し3日前には手続きを完了

開始・開通の手続きは、遅くても引越し3日前までに行いましょう。水道局によっては中止・停止と同様に1ヶ月前から手続きを行えるので、旧居の中止・停止と同日に手続きを行うと、引越し数日前に慌てなくて済みます。

また、中止・停止と同様に、引越しの繁忙期(3〜4月)には手続きの電話が繋がらないこともあります。手続きを忘れていたり入居日に間に合わなかったりすると、入居しても水が使えない期間が数日間続くこともあるので、手続きは早めに完了させましょう。

どこに?管轄の水道局に連絡

引越しが決まった段階で、開始・開通の際に連絡する管轄の水道局を調べるのがおすすめです。引越し書類の準備で役所に行くのであれば、窓口で水道局の連絡先を確認するのも良いでしょう。

引越し先が旧居と近い場合には、管轄する水道局が旧居と新居で同じ場合があります。この場合、中止・停止と開始・開通の手続きを同時に行えるのがポイントです。支払い方法を継続できる場合もありますが、クレジットカード払いは名義が変わると別途手続きが必要になるので注意してください。

どうやって?電話やインターネットなどで手続き

中止・停止と同様に、管轄の水道局によって開始・開通の手続き方法が異なります。主な手続き方法は以下の5つです。

  • 電話
  • FAX
  • インターネット
  • メール
  • アプリ

入居するまで数日しかない場合、水道局によっては電話での手続き対応のみになることがあります。電話による受付には、受付時間が設けられていることに注意してください。例えば、旧居を管轄する水道局では18時までの対応だったとしても、新居を管轄する水道局では17時までのように異なる場合があります。

旧居と新居のそれぞれで手続きが必要になるからこそ、水道局の対応時間や期日をしっかりと確認しましょう。もし、手続きを忘れていたことに引越し数日前に気づいた場合は、慌てず水道局のサイトを確認してください。「急ぎの場合は電話で申し込みください」などの注意書きと、連絡先が記載されている場合があります。

水が出ない時は慌てずバルブを確認

開始・開通の手続きをしても、入居した当日に水が出ない場合があります。水がでない時には慌てず、まずは量水器(水道メーター)を探して、近くにあるバルブ(水止め栓)の状態を確認してください。

バルブを時計回りか反時計回りに目一杯回すと、開の状態になり水が出るようになります。バルブの位置や操作が分からない時は、新居を管轄する水道局のお客さまセンター、マンションの場合は管理会社に連絡しましょう。

ただし、バルブの操作には水道局の職員、マンションでは管理人の立ち合いが必要になる場合があります。自分の勝手な判断でバルブを操作できない場合があるので、開始・開通の手続きの時に、立ち合いの有無を確認しておくのがおすすめです。

なお、引越しの荷造りや仕事の準備に追われてしまい、ライフラインの手続きにまで手が回らない方は、水道・電気・ガスの引越し手続きをまとめて依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。

本来なら3つそれぞれにかかる手間を、1回の依頼で漏れなくスムーズに行えます。気になった方は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
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引越し時に必要な水道の手続きとは?東京都を例に解説

旧居と新居について、以下の2つのパターンに分けて具体的な手順と連絡先を解説します。

  • 新宿区→渋谷区(都内移動)
  • 新宿区→横浜市(県をまたぐ場合)

あなたが引越しをする場合、どちらのパターンに当てはまるのかイメージしながら読み進めてください。

新宿区→渋谷区(都内移動)

新宿区から渋谷区に引越しする場合、東京都内(23区及び多摩地区26市町内)での移動になります。したがって、中止・停止と開始・開通の依頼先は東京都水道局 お客さまセンターになり、手続きの方法は以下の4つです。

手続き方法

  • アプリ:東京都水道局アプリ(ダウンロードおよび登録はこちら
  • Webサイト:東京都水道局(こちら
  • 電話:0570-091-100
  • FAX:03-5790-0572(中止届はこちら、開始届はこちら

必要な情報

手続きの際に必要なものは、アプリ内もしくは検針表などに記載されたお客さま番です。お客さま番号がわからない場合は、契約者本人がお客さまセンターに問い合わせる必要があります(受付時間:8:30〜20:00、日曜・祝日を除く)。

注意事項

都内での引越しの場合には、銀行口座払いやクレジットカード払いの継続が可能です。クレジットカード払いについては、名義が変わってない場合のみ継続できます。

中止・停止と開始・開通時の立ち合いについては、原則的に不要です。ただし、出入り口にオートロックの扉がある場合や、メーターが住居内にある場合などは、立ち合いを求められる場合があるので事前に確認しておきましょう。

新宿区→横浜市(県をまたぐ場合)

新宿区から横浜市、東京都から神奈川県のように県をまたぐ場合には、それぞれを管轄する水道局での手続きが必要になります。まずは、新宿区を管轄する東京都水道局に対して、中止・停止の手続きを以下の4つの方法で行います。

手続き方法

  • アプリ:東京都水道局アプリ(ダウンロードおよび登録はこちら
  • Webサイト:東京都水道局(こちら
  • 電話:0570-091-100
  • FAX:03-5790-0572(中止届はこちら

必要な情報

中止・停止の手続きに必要なものは、アプリ内もしくは検針表などに記載されたお客さま番号です。お客さま番号がわからない場合は、契約者本人がお客さまセンターに問い合わせる必要があります(受付時間:8:30〜20:00、日曜・祝日を除く)。立ち合いは原則的に不要ですが、出入り口にオートロックの扉がある場合や、メーターが住居内にある場合などは必要になるので注意してください。

次に、横浜市を管轄する横浜市水道局に対して、開始・開通の手続きを以下の3つの方法で行います。

手続き方法

  • Webサイト:横浜市水道局(こちら
  • 電話:045-847-6262
  • FAX:045-848-4281(開始届はこちら

必要な情報

開始・開通に必要なものは、口座振り込みの場合はキャッシュカードや通帳、クレジットカード払いの場合は支払いに使用するクレジットカードです。立ち合いの有無については原則不要ですが、オートロックマンションなどの場合には必要になるので、事前に日時を打ち合わせておくと良いでしょう。

よくある質問(FAQ)

引越し時に必要な水道の手続きについて、よくある質問を解説します。

水道の手続きを忘れた場合どうなる?

旧居と新居のどちらの手続きを忘れたかによって、生じる問題の内容が変わります。

旧居で中止・停止の手続きを忘れた場合は、水道料金が退去後でも引き続き請求されます。水の使用量が0㎥であっても、基本料金が発生するためです。この場合は、すぐに旧居を管轄する水道局に連絡して、中止・停止の手続きを始めてください。

新居で開始・開通の手続きを忘れた場合は、入居当日に水が使えません。また、入居後に急いで手続きを完了させても、使用できるようになるまで数日かかる可能性があります。この場合は、開始・開通の予定日まで、ホテルなどに宿泊することを検討するのが良いでしょう。

引越し当日に水が出ない場合の対処法は?

水が出ない時には慌てず、量水器(水道メーター)を探してください。量水器は一般的に、個人宅の場合は敷地に入ってすぐの付近に、集合住宅の場合は玄関のそばにある扉の内部にあります。

量水器の近くにはバルブ(水止め栓)があるので、時計回りか反時計回りに目一杯回しましょう。量水器が見つからない場合や、バルブの操作が不安な場合には水道局のお客さまセンター、集合住宅の場合は管理会社に問い合わせてください。

手続きができる時間帯や連絡先は?

水道局の営業時間は、水道局ごとに異なりますが平日の9:00〜17:00の時間帯であれば一般的に開いています。土日祝日は手続きできない場合も多いので、24時間いつでも手続きが行えるオンライン手続きを利用すると良いでしょう。

ただし「オンライン手続きは引越し◯日前まで」など、受付期限が決められている場合があります。受付期限が過ぎていると、電話のみでの受付など受付方法が制限されてしまうので、引越しが決まった時点で受付期限を水道局のサイトで確認するのがおすすめです。

引越し時に必要な水道の手続きは電気もガスとまとめて依頼が便利!

引越し時に必要な水道の手続きは、旧居と新居のそれぞれに必要です。手続きを忘れてしまうと旧居の料金が請求されたり、新居に入っても水が使えない事態に陥ります。

しかし、引越しには荷造りだけでなく、仕事の調整や各種申請など、さまざまな準備や手続きが必要で申請を忘れてしまうこともあるでしょう。あれもこれもとなれば、抜け漏れが発生するのも仕方ありません。

忙しくて時間がない方や、失敗なく手続きを済ませたい方は、ライフラインや転出・転入届などをまとめて依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。サービスの詳細が気になる方は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。1回の手続きで水道だけではなく電気やガス、転出・転入届などの各種手続きもまとめて依頼できます。
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