「集客力アップ」「お客様の利便性アップ」を目的として無料WiFi導入を検討している店舗・飲食店も多いのではないでしょうか。また「オフィス内まるごとWiFi環境にしたい」というニーズもあるでしょう。
しかし実際店舗に導入するとなると、「サービスの選び方や申し込み方法がわからない」「費用はどのくらいかかるのか」などの疑問が湧きますね。
また「上司や本部を説得するため、メリット・デメリットや費用対効果を知っておきたい」という店舗責任者の方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、上記のような疑問にスッキリお答えいたします。
オフィスや店舗・飲食店にオススメのフリーWiFiと具体的なお申し込み方法も紹介しますので、最後まで読んでいただければ、フリーWiFi導入に向けて、すぐ動き出せるようになっているはずです。
店舗・飲食店向け無料WiFiとは?公衆無線LANとの違いは?
公衆無線LANとは、「公共の場で提供される無線のインターネット」のことです。「公共の場」とは、「店舗・飲食店」「ホテル・観光施設」「商業施設」「交通機関」などです。
また無線LANの規格のひとつをWiFiといい、一般的にはほぼ「無線LAN=WiFi」と理解されています。
つまり公衆無線LANとは「飲食店やホテル・交通機関などで提供されているWiFi」ということになります。
公衆無線LANには、「有料のもの」「無料のもの」「特定サービス契約者など、利用できる人が限られているもの」「誰でも使えるもの」があります。
この記事で解説する「店舗・飲食店向け無料WiFi」とは、公衆無線LANのうち、店舗・飲食店が顧客・来店客向けに無料で提供するものとなります。「フリーWiFi」などと呼ばれることもあります。
もちろん顧客向けのWiFiを導入すれば、店舗スタッフもWiFiを使えるようにはなります。
店舗飲食店向けWiFiを選ぶときのポイント
店舗・飲食店向けのWiFiを選ぶときのポイントを紹介します。
導入費用・固定費
店舗・飲食店に導入するWiFiを選ぶときの重要なポイントが、費用です。WiFiの費用には大きく分けて「導入時にかかる初期費用」と「毎月固定でかかる利用料金」があります。
店舗・飲食店用WiFiの月額料金は、3,000円~4,500円が相場です。もちろんスペック(通信速度や同時接続台数)によって安くなったり高くなったりします。
また「WiFi利用料とインターネット回線の月額利用料が一緒になったタイプ」と「WiFi利用料とインターネット月額料金料が別々のタイプ」があるので注意しましょう。「一緒になっているからいい」「別々だとダメ」というわけではありませんが、理解しておかないと「思っていたより高かった」となりかねません。
なおWiFiを繋ぐ先であるインターネット回線として新たに光回線を引く場合には、初期費用として工事費がかかります。光回線の初期工事費の相場は15,000~20,000円程度です。
過度な負担にならないよう、予算に合わせて選びましょう。
通信の安定性
店舗・飲食店・オフィスでWiFiを利用するなら、通信の安定性は必須です。通信が不安定でしょっちゅう途切れてしまうようだと、快適にインターネットを利用できません。
せっかくWiFiを導入しても、通信が不安定だとお客様にストレスを感じさせてしまうでしょう。「フリーWi-Fiがあるから来店したのに、全然ネットが使えない!」などとSNSに書き込まれ、評判が落ちてしまう可能性もあります。
通信が安定しているのは光回線です。光回線を導入できる環境ならば、インターネット回線として光回線を導入したうえで、WiFiを飛ばしましょう。
エリアやテナントの事情でどうしても光回線を導入できない場合は、ホームルーター(置き型WiFi)を導入するのがおすすめ。置き型WiFiのほうがモバイルWiFi(ポケット型WiFi)よりも通信が安定しやすいからです。
通信速度
通信速度も大切です。通信速度が遅いと、お客様に満足してもらえないからです。
食事やサービスに満足してSNSに口コミを投稿したいと思っても、ネットが遅いと写真や動画をアップロードできません。
そのため店舗・飲食店用のWiFiを比較するときには、「回線の最大通信速度」と「Wi-Fi6またはWi-Fi5に対応しているか」を確認してください。
理論上の最大通信速度はWi-Fi6(802.11ax)だと9.8Gbps、Wi-Fi5(802.11ac)だと6.9Gbpsとなっています。Wi-Fi4(802.11n)だと600Mbpsなので、最新の規格とはかなり違いますよね。
同時接続の台数
同時接続できる台数(WiFiにつなぐスマホやタブレットの数)も比較しましょう。サービスによって同時接続台数は10台程度から100台以上までと、かなり異なるからです。
例えば100席以上ある大型店舗なのに、WiFiの同時接続台数が10台や30台だと話になりません。ピーク時のWiFi利用数を推測して、必要な同時接続台数を備えておきましょう。
また店舗面積が広い店舗の場合は、カバーできる範囲が広い機器が必要となります。
セキュリティ
言うまでもなく、セキュリティもとても重要です。きちんとセキュリティ対策がなされていないとお客様は安心してお店のWiFiを利用できません。
またWiFiを業務用としても使っている場合には、セキュリティ対策していないと、業務用のデータやシステムが不正アクセスの被害にあうことも考えられます。
顧客データが盗まれてしまうと情報漏洩となり、お客様への説明や謝罪が必要となります。お店の信頼も低下してしまいますね。
「業務用とお客様用のWiFiを分けるられる」「危険なアプリをブロックできる」「不自然なWiFi利用を検知できる」といった機能をもつサービスを選ぶ必要があります。
サポート
サポート体制が充実しているかどうかもチェックしましょう。無料WiFiには「機器のトラブルや不具合があり、うまく通信できない」などのトラブルがつきものだからです。
店舗スタッフにネットやWiFiに関する知識・経験があり、即座に対応できるならいいのですが、ネットに詳しいスタッフばかりではありませんよね。またトラブル対応に時間と労力を割かれ、本来やるべき接客ができないと本末転倒です。
本来の仕事以外に無駄な労力・時間をとられないよう、WiFiを提供している会社に「トラブル時に迅速に対応してくれる体制」「機器の故障にすぐ対応してくれるサービス」があれば安心です。
なおチェーン展開している飲食店などで複数店舗にWiFiを導入する場合には、「トラブル時に本社・本部に連絡が入るものの、本部スタッフが忙しく、対応が難しい」といったこともあるでしょう。そのため社内ヘルプデスクを代行してくれるサービスもあると安心です。
この記事でイチオシしている「ギガらくWi-Fi(NTT)」なら、通信速度は高速で安定しており、セキュリティ対策やサポート体制も充実しています。
【NTT】ギガらくWi-Fiご相談・お申し込み窓口はこちらから
店舗・飲食店に無料WiFi(公衆無線LAN)を導入するメリット
コストをかけてでも無料WiFiを導入する店舗・飲食店が多いのは、かかるコスト以上のメリットがあるからです。店舗・飲食店に無料WiFi(公衆無線LAN)を設置するメリットを紹介します。
公衆無線LANの利用者数は急回復
調査会社である株式会社ICT総研の調査によりますと、無料Wi-FIの利用は2018年度で約5,748万人でした。
コロナ禍で公衆無線LANの利用者は減っていましたが、2023年から本格的に回復が始まり、2024年度は6,220万人にのぼると予想されています。コロナ前以上の水準に達するのですね。国内の個人利用者も訪日外国人観光客も増えると予想されています。
特に訪日外国人はスマホのデータ通信量を抑えるため、「お店にフリーWiFiがあるかどうか」を重視する傾向にあります。
(参考:ICT総研「2023年公衆無線LANサービス利用者動向調査」)
インバウンド回復でフリーWiFiがお店の強みに
観光庁や民間企業が実施する「訪日外国人観光客向けに聞く、日本旅行中に困ったこと」のランキングでは、「無料LAN・Wi-Fi環境」が必ずと言っていいほど上位にランクインしています。
「フリーWiFiがある店舗・飲食店の少なさ」「WiFiの利用登録方法がわかりにくい」といった不満があるようです。
外国人観光客は旅行中の情報収集のために、無料Wi-Fiのある店舗・飲食店を優先的に利用する傾向があります。つまり無料WiFiを提供することによって、訪日外国人を集客できるようになるのです。
SNSアップでお店の宣伝効果アップ
あなたのショップ・飲食店を選んでくれたお客様が、「食事」「サービス」「店舗の雰囲気や店舗から見える景色」にも満足してくださったとしましょう。
するとお客様はどうするでしょうか。店舗内での待ち時間などを利用して、SNS・ブログ・Googleマップなどに「お店の口コミ」を書いてくれますね。
無料WiFiがあればスマホのデータ通信量を気にする必要はないので、「美味しそうな料理やショップ内の雰囲気がわかる写真」や「料理を楽しんでいる動画」をアップしてくれるでしょう。言葉だけの口コミより、写真や動画があるほうがアピール力が高まります。
店舗・飲食店を選ぶときに口コミを参考にする人は多いため、SNSやGoogleマップに良い評価が書き込まれ共有されることで、将来の集客増にもつながると期待できます。
店舗・飲食店に無料WiFi(公衆無線LAN)を導入するデメリット
店舗・飲食店に無料WiFiを導入する場合、デメリットもあります。デメリットとデメリットへの対策を紹介します。
回転率が悪くなる
店舗・飲食店に無料WiFiを導入すると、回転率が悪くなることもあります。お客様が店内で無料WiFiを使って仕事やゲーム・動画鑑賞・SNS閲覧をすると、滞在時間が長くなってしまうからです。
WiFiの品質がよいほど快適で居心地が良くなるため、ドリンク1杯やデザートひとつで長時間お店に居座る人も出てきてしまいます。すると次のお客様が店舗に入れず、回転率は下がります。
客単価が下がる
飲食よりもWiFi目的で来店するお客様は、「できるだけ注文金額を下げよう」「安い商品を注文しよう」と考える可能性もあります。
ドリンク1杯やデザートひとつで長時間お店に居座る人が多くなると、客単価は下がります。
「飲み物だけで長時間いるのは申し訳ないな」と追加注文してくれるお客様もいますが、水だけで粘る人も多いです。
費用がかかる
店舗・飲食店用のWiFi設置には、費用がかかります。新たにインターネット回線を導入する場合の工事費や機器代、月々の利用料金ですね。確実に支出増になるので、デメリットと考える方もいます。
ただWiFi導入で「顧客満足度の向上」「集客力のアップ」ができると考えますと、コストパフォーマンスはよいと考えられます。
チェーン店に限らず個人経営の小規模店舗でもWiFiの導入が進んでいることからも、多くの経営者が、コスト面でのデメリット以上にWiFi導入のメリットや必要性を強く感じていることが伺えます。
店舗に長居されるお客様への対策
店舗の回転率や客単価が下がるのは、フリーWiFi目当てのお客様が長居してしまうからです。長居するお客様への対策を紹介します。
声かけをせずに対策する方法
長居するお客様がいらっしゃったとしても、「クレームになりかねないので、できれば声をかけたくない」というオーナー様やスタッフの方も多いのではないでしょうか。
声かけなしで長居するお客様に対応するためのテクニックを紹介します。
- 予め店内に「混みあっている場合は、お席での勉強やパソコン作業はご遠慮ください」「混みあっている場合は、お席を90分制にさせていただきます」という張り紙をしておく
- 店舗内に他のお客様がおられない場合、BGMの音量を上げて違和感を抱かせる
- ランチ営業のラストオーダーが終わったら、お昼のメニューから夜のメニューに交換する
- 閉店時間になった場合は「ブラインドを下げる」「看板を消す」などの閉店準備を行う
- フリーWiFiの利用時間に上限を設定する、閉店時間になったらWiFiをオフにする
フリーWi-Fiがあるカフェや飲食店で多いのが、店内が混みあっているのに、勉強やPC作業で長居するお客様。
予防策としては、最初に「混雑時は90分制」などとルールを決め、入り口・レジ前や席に貼りだしておくのが効果的です。最初にルールを決めて掲示しておくと、「申し訳ございませんが、当店では混雑時は90分制になっておりまして…」とお声をかけやすくなります。
声掛けする場合の方法
さりげないアプローチでも気づいていただけない場合は、直接お伝えせざるを得ないでしょう。お客様にお声をかける場合のテクニックも紹介します。
- 他のお客様に聞こえないよう、小声で伝える
- 「満席ですので、お食事が終わられましたら席をお譲りいただけませんか」など、理由を添えて丁寧に伝える
- お礼・お詫びの印&クレーム予防策として、次回使えるクーポン券などを渡す
ラストオーダーぎりぎりに来店されたお客様には、来店時点で閉店時間やラストオーダーの時間をお伝えし、了解を得てから店内にご案内しましょう。
来店時にルールを明示しておくと、退店を促してもクレームに繋がりにくくなります。お客様が「くつろいでいたのに突然邪魔された」と感じないよう、店頭に「時間に関するルール」「閉店時間」をわかりやすく示すものを設置しておくことが重要です。
店舗・飲食店向けおすすめWiFi
店舗・飲食店向けのおすすめWiFiを紹介します。
- ギガらくWiFi
- BizAir+5G for WiMAX
- シンプルフリーWi-Fi
ギガらくWi-Fi
ギガらくWi-FiはNTTが提供する店舗・オフィス向けの業務用WiFiサービスです。
ギガらくWi-Fiのメリットとデメリットをまとめました。
メリット |
・アクセスポイントの初期設定はNTTがやってくれる ・アクセスポイントが届いたら、コンセントとLANケーブルに繋ぐだけでOK ・アクセスポイントが故障したら交換用機器を郵送 ・毎日9時~21時まで、遠隔から不具合の状況を確認して対応 ・訪問修理オプション(税込み550円/月)に加入すれば、年中無休24時間故障対応可能 ・毎日9時~21時まで、スタッフからの質問にNTTが代理で対応してくれる(ヘルプデスク代行) ・来訪者からのアクセスを制限できる ・接続できる端末を制限できる ・すでにインターネット環境があれば、初期費用がかからない(機器はレンタル) ・光回線も使える ・同時接続台数は30台~100台で、大型店舗・オフィスにも対応 |
デメリット |
・新たにインターネット回線を引くなら、初期費用や工事費がかかる ・インターネット回線の月額料金が別途必要 ・最低利用期間内の解約には解約金がかかる |
「別途ネット回線の料金がかかる」というデメリットはありますが、やはりビジネス用Wi-Fiとしては、サポートとセキュリティが充実しているギガらくWi-Fiはかなりおすすめできます。オプションに加入すれば24時間年中無休で対応してくれるので、営業時間が長いお店も安心ですね。
なおギガらくWi-Fiにはいくつかのプランがあります。それぞれの月額料金や接続端末数・通信速度を紹介します。
プラン | 月額料金/アクセスポイント1台 |
接続端末数・通信速度 |
ハイエンド6プラン (最低利用期間24ヵ月) |
4,180円 |
・接続端末数:100台 ・最大通信速度:2.4Gbps |
ハイエンドプラン (最低利用期間24ヵ月) |
3,630円 |
・接続端末数:50台 ・最大通信速度:1.3Gbps |
ライトプラン (最低利用期間24ヵ月) |
2,200円 |
・接続端末数:30台 ・最大通信速度:867Mbps |
※2023年10月19日時点の情報です。※金額は税込みです。
小規模な店舗・オフィスなら、ライトプランから始めてもよいでしょう。ただおすすめは通信速度が速いハイエンドプラン以上です。
ギガらくWi-Fiの導入方法
ギガらくWi-Fi導入の流れは以下の通りです。
- NTT窓口または代理店窓口で相談
- 正式な申し込み・契約
- アクセスポイントを受け取って店舗に設置して使用開始
まずは店舗・オフィスの状況(席数・広さ・人数)やWiFiの用途について相談しましょう。きっちり相談してプランなどを決めます。店舗に合わせて丁寧に提案してくれるのが、ギガらくWi-Fiの特徴です。
契約後は必要な初期設定をNTTがやってくれますので、届いた機器をコンセントとLANケーブルにつなげばOK。
なお店舗・オフィスにインターネット環境がない場合は、別途導入が必要。NTTのフレッツ光を申し込む場合、申し込みから導入工事までは1ヶ月ほどかかります。
導入の手順について不安がある方やスムーズに契約を進めたい方は、こちらの【NTT】ギガらくWi-Fiご相談・お申し込み窓口から申し込んでください。
【NTT】ギガらくWi-Fiご相談・お申し込み窓口はこちらから
BizAir+5G for WiMAX
BizAir+5G for WiMAXは法人・店舗向けのホームルーター(置き型Wi-Fi)で、UQ WiMAXのサービスエリア内で使えます。
BizAir+5G for WiMAXのメリット・デメリットをまとめました。
メリット |
・単体で使える(別途のインターネット回線契約が不要) ・回線工事が不要ですぐ使える(最短3日) ・コンセントがある場所ならどこでも設置できる ・1台で業務用と来店者用を分けられる ・5G対応 ・割引・無料キャンペーンが豊富 |
デメリット |
・モバイル回線 ・同時接続台数は最大40台とやや少ない ・サポートの受付時間は9時~18時とやや短い |
BizAir+5G for WiMAXの料金は以下の通りです。
初期費用 | 3,300円(無料キャンペーンあり) |
月額料金 | 6,778円(割引キャンペーンあり) |
※2023年10月19日時点の情報です。※金額は税込みです。
同時接続台数は40台なので、中規模のお店なら問題なく使えるでしょう。
「飲食店に導入したらモバイルオーダーが増え、客単価と店舗オペレーションの効率がアップした」という体験談もありました。
ただモバイル回線を使いますので、場所によってはネットに繋がりにくい可能性はあります。
BizAir+5G for WiMAXの導入方法
BizAir+5G for WiMAX導入の流れは以下の通りです。
- 公式サイトから申し込み
- オペレーターから折り返し連絡
- 機器を受け取って店舗に設置して使用開始
まずは公式サイトからコンタクトをとってみましょう。
シンプルフリーWi-Fi
シンプルフリーWi-Fiは、ソフトバンクが提供している店舗・オフィス用のフリーWi-Fiです。ソフトバンク4Gエリア内で使えます。
シンプルフリーWi-Fiのメリットとデメリットをまとました。
メリット |
・単体で使える(別途のインターネット回線契約が不要) ・回線工事が不要ですぐ使える ・コンセントがある場所ならどこでも設置できる ・1台で業務用と来店者用を分けられる ・5GとWi-Fi6対応 |
デメリット |
・初期費用がかかる ・モバイル回線のため、監視カメラなどの大容量のデータ通信には対応できない ・サポートの受付時間は10時~18時とやや短い ・12ヵ月内に途中解約した場合は違約金あり ・同時接続台数が少ない(10台推奨) |
シンプルフリーWi-Fiの料金は以下の通りです。
初期費用 | 11,000円 |
月額料金 | 5,500円 |
※2023年10月19日時点の情報です。※金額は税込みです。
シンプルフリーWi-Fiの機器はレンタルですが、初期費用がかかります。
月額料金は安くていいのですが、利用しているのがモバイル回線なので通信の安定性や速度には不安があり、同時接続台数も少ないのが難点。
そのため「小規模」「本や新聞を読むお客様が多く、スマホでネットしているお客様は少なめ」という店舗におすすめです。
シンプルフリーWi-Fiの導入方法
シンプルフリーWi-Fi導入の流れは以下の通りです。
- 公式サイトから見積もり申し込み(5回線以下の場合)
- 見積もり結果に納得したら、正式申し込み
- 機器を受け取って店舗に設置して使用開始
まずは公式サイトから見積もりを依頼してみましょう。
店舗・飲食店向け無料WiFi(公衆無線LAN)の注意点
店舗・飲食店向け無料WiFiを導入するにあたっての注意点を2つ紹介します。
- パスワードを設定する
- 店舗用とお客様用の回線を分ける
パスワードを設定する
店舗用WiFiには、必ずパスワードを設定しましょう。パスワードを設定しないと、誰でもWiFiを利用可能になってしまうからです。「誰でも」というのは、店舗の外(WiFiが届く範囲)にいる通行人なども指します。
パスワードを設定しておくことで、パスワードを知っているお客様だけが利用できるようになります。また不正なアクセスを防ぎやすくなる効果もあります。
パスワードはポスターやスタンドで店内に掲示する店舗・飲食店が多いですね。ネットで検索すればポスターのテンプレートがたくさん見つかりますし、ネット通販でスタンドも売られています。
「パスワードを設定すると、お客様に入力の手間をかけ、面倒がられるのでは?」と考えるオーナー様・店舗担当者様もいるかもしれません。確かに中には面倒に思うお客様もいるかもしれませんが、パスワードがかかっていないWiFiを「怖い」と敬遠するお客様も多いのが現実です。
店舗用とお客様用の回線を分ける
店舗用(スタッフ用)とお客様用の回線は分けましょう。回線を分けると「業務用の端末・システムへの攻撃を防ぎやすくなる」など、セキュリティが強固になるメリットがあります。
「ゲストWiFi機能」や「マルチSSID」があれば、機器は1台でも、店舗用と顧客用に回線を分けられます。
家庭用WiFiルーターには基本的にゲストWiFi機能がついていませんので、業務用のアクセスポイント・ルーターが必要になります。
店舗・飲食店向け無料WiFi(公衆無線LAN)の導入設置事例
店舗・飲食店向け無料Wi-Fi(公衆無線LAN)の「導入事例」「導入・運用にあたっての工夫」を紹介します。
「案内表示の工夫」「長時間滞在対策の工夫」などが盛り込まれていますので、ぜひ参考になさってください。
カフェでの無料WiFi(公衆無線LAN)の設置事例
カフェAでは、日本人・外国人のお客様が店舗内で快適に過ごせるように無料WiFiを設置しています。
外国人のお客様にもわかりやすい多言語での案内表示にしたため、「スタッフが四苦八苦しながら、外国人観光客にWiFiについて英語で説明しなくてはならない」という事態にはなりません。
長時間滞在対策としては、WiFi利用時間の制限を実施。利用客を増やしつつ回転率を落とさないよう工夫しています。
飲食店での無料WiFi(公衆無線LAN)の設置事例
老舗家庭料理店を経営するB社では、店舗移転をきっかけにWiFiを導入。また以前から外国人観光客やお客様から、「フリーWiFiを導入してほしい」という要望が寄せられていたそうです。
セキュリティ対策としては、来店者用と業務用のネットワークを分けて運用。業務用WiFiは監視カメラとつなげており、不審な動きがあるとスマホに通知が来るようにしました。
フリーWiFi導入後はブログなどへの口コミが増え、口コミが拡散して集客力がアップしたそうです。
WiFi導入でお客様の満足度が向上し、さらにお店の防犯対策にまでつなげている例です。
よくある質問
店舗・飲食店向け無料WiFi導入にあたり、よくある質問と回答を紹介します。
- WiFi導入にあたり、店舗での工事が必要ですか?
- 無料で使える店舗・飲食店用WiFiはありますか?
- オフィスでの利用におすすめのWiFiはどれですか?
WiFi導入にあたり、店舗での工事が必要ですか?
店舗・飲食店向け無料WiFi導入にあたって工事が必要かどうかは、「すでにインターネット環境があるか」「光回線を導入するか、モバイル回線を導入するか」によって異なります。
すでにインターネット環境があり、同じ回線を続けて利用するなら工事は不要です。WiFiサービス(ギガらくWi-Fiなど)だけを申し込みましょう。
新たにインターネット回線を導入する場合には、光回線かモバイル回線かで工事の有無が異なります。
新たに光回線(フレッツ光・光コラボ、NURO光など)を導入する場合には、回線の導入工事が必要です。工事は予約制で行われ、通常は申し込みから工事実施まで2週間~1ヶ月程度かかります。
一方モバイル回線(WiMAX、ソフトバンクエアーなど)を導入する場合は、工事不要です。ルーターを受け取って設定を済ませれば、すぐインターネットを使えるようになります。
また「BizAir +5forWiMAX」や「シンプルフリーWi-Fi」はモバイル回線とWiFiがセットになっていますので、新たにインターネット回線をひく必要はありません(工事不要)。
無料で使える店舗・飲食店用WiFiはありますか?
月額料金が無料の店舗・飲食店用WiFiはありません。
ただし「初期費用(初期工事費)が無料」あるいは「お試し期間は月額料金無料」「初月無調」といったWiFiはあります。
工事費・月額料金無料のキャンペーンがあるかどうかや実施している時期は、回線により異なります。
オフィスでの利用におすすめのWiFiはどれですか?
オフィスでの利用にも、ギガらくWiFiがおすすめです。大人数で利用しても通信が安定しており、ビジネス向けのサポートも充実しているからですね。
ギガらくWi-Fiには小規模オフィス向けのプランもあるので、少数精鋭の企業・事業所にもおすすめできます。
ギガらくWi-Fiの導入を希望する方は、こちらのギガらくWi-Fiご相談・お申し込み窓口からお申し込みください。
【NTT】ギガらくWi-Fiご相談・お申し込み窓口はこちらから
まとめ
店舗・飲食店によるフリーWiFiの提供には、集客力アップなどのメリットがあります。
店舗・飲食店・オフィスにフリーWiFiを設置したいなら、NTTのギガらくWi-Fiがおすすめです。
理由はやはり安心感。ビジネス利用するのであれば、「お客様に安心して提供できること」「業務システムへの不正アクセスのリスクが少ないこと」「トラブル時にサポートしてもらえること」が何より大切です。
小規模・中規模店舗で予算を優先するならホームルータータイプもおすすめですが、モバイル回線は光回線に比べると通信品質に不安があることは認識しておきましょう。