IP電話(050番号)でFAXは利用できる?受信できない原因や法人向けのサービスを解説
FAXを新規導入する際、番号を安く取得できるIP電話(050番号)を利用したいと考える人は多いのではないでしょうか。
IP電話(050番号)を利用してFAXを送受信することは技術的に可能です。しかし、IP通信の特性上、通信が不安定になったり、FAXの受信に失敗するケースがあります。
本記事では、IP電話を利用したFAXの特徴や、利点と注意点を詳しく解説します。ビジネスでFAXを活用する際に適した方法や、おすすめの番号取得方法も併せて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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IP電話(050番号)でFAXは利用できるが注意が必要
結論として、IP電話(050番号)でFAXは利用可能ですが、通信の特性上、安定性に課題があります。導入前にメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。
「そもそもIP電話がなにかわからない」という方は、以下の記事でIP電話の特徴や光電話との違いについて解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
IP通信でFAX接続が不安定になる理由
IP通信を用いたFAXでは、以下のような理由で通信が不安定になることがあります。
- パケットロス:データが途中で失われることで、エラーや送受信失敗が発生。
- 遅延やジッタ:データ到達のズレやゆらぎが通信を中断させる原因に。
- IP電話の仕組み:FAX信号が正しく送れない場合もあり、失敗の原因に。
IP電話(050番号)でFAXを使うメリット
IP電話でFAXを使うメリットは、以下の3つです。
- 電話回線工事が不要
- 運用コストが安い
- 場所を選ばず送受信できる
順番に見ていきましょう。
電話回線工事が不要
IP電話を利用するFAXでは、専用の電話回線を新しく引く必要がありません。従来の固定電話を使ったFAXでは、回線工事の手間や費用が発生しますが、IP電話はすでにあるインターネット回線を使うため、回線工事なしで導入できます。
そのため、新規オフィスの立ち上げやオフィス移転の際にも、配線作業や工事スケジュールの調整が不要です。また、物理的な配線を行わないため、オフィススペースの活用効率が向上します。
特に短期間だけ使用するプロジェクト型のオフィスやレンタルオフィスなどでも、スムーズにFAX環境を整えられる点が大きなメリットです。
運用コストが安い
IP電話は固定電話と比べて、基本料金や通話料金が安いのが大きな特徴です。
FAX運用においても、特に遠方への送信や頻繁な使用がある場合、通信コストを大幅に抑えられます。例えば、固定電話の場合、国際FAXや遠隔地への送信は高額になりがちですが、IP電話はインターネットを活用するため、距離に関係なく低コストです。
また、多くのIP電話サービスでは固定料金制のプランを提供しているため、月々の費用を一定に保つことが可能です。初期費用も安価なため、特に中小企業やスタートアップにとって運用コストの削減が大きな魅力となります。
場所を選ばず送受信できる
IP電話を利用したFAXでは、送受信場所が固定されることがありません。従来のFAXは設置された機器の前でのみ利用可能でしたが、IP電話やインターネットFAXを利用することで、インターネット環境があればどこでも操作が可能になります。
スマートフォンやパソコンでFAXの送受信を行えるため、外出中や出張中でも簡単に対応可能です。在宅勤務の場合も、オフィスのFAX機を使わずにデジタル環境で業務を進められるため、テレワークの普及にも役立ちます。紙の使用を減らせる点もメリットで、環境への配慮や管理の効率化につながるでしょう。
IP電話(050番号)でFAXを使うデメリット
IP電話でFAXを利用する際に、押さえておくべきデメリットは以下の3つです。
- 企業の信用度へ影響する
- FAX番号が変わる
- 送受信できないことがある
順番に見ていきましょう。
企業の信用度へ影響する
IP電話で使用される050番号は、固定電話番号(03や06など)に比べ、ビジネスにおいて信用度が低いとみなされる場合があります。特に取引先や顧客に与える印象は、番号の種類によって異なるため注意が必要です。
固定番号は「しっかりした会社」のイメージを持たれやすい一方、050番号は携帯電話やフリーダイヤルと同様に、企業としての信頼性に欠けると判断されることがあります。顧客や取引先との関係構築が重要な業種では、固定番号を利用しましょう。050番号を選ぶ際には、信用度への影響を慎重に考慮するのが重要です。
FAX番号が変わる
従来の固定回線からIP電話へ移行する場合、FAX番号が変わるケースが多く見られます。番号が変わると、既存の取引先や顧客に新しい番号を知らせなければいけません。
番号変更通達の作業は手間がかかり、周知が不十分だとFAXの送信先が分からなくなるといったトラブルも起こり得ます。また、長年使用してきた番号には一定の認知度があり、変更によって取引先との関係性が弱まるリスクも考えられます。
番号変更を伴う場合には、顧客への通知計画を立て、混乱を防ぐための準備が必要です。
送受信できないことがある
IP電話は通信環境に大きく依存するため、FAXの送受信に失敗することがあります。
特に、インターネット回線の状態が不安定な場合や、相手側の回線環境が異なる場合にはトラブルが発生しやすいです。例えば、大容量のデータを送る際にエラーが発生したり、送信が途中で中断されたりするケースがあります。また、受信が失敗しても、相手側には送信完了の通知が届く場合があり、問題に気づかないことも。
ビジネスで重要な書類を扱う際には、送受信できないリスクがある点を十分理解しておきましょう。
ビジネス利用なら050番号以外の回線がおすすめ
050番号はコスト面でメリットがありますが、ビジネスでFAXを利用する場合には、他の回線を選ぶのがおすすめです。
特に安定した通信環境や信頼性が求められる場合、光電話やアナログ回線を利用したFAX運用が推奨されます。050番号は、通信の不安定さや番号の信用度に関する課題があり、顧客や取引先に与える印象にも影響を与える可能性があります。
これらの課題を避けるため、FAXを業務で活用する際には、より安定性や信頼性の高い回線を選択することが重要です。
例えば、光電話を利用すれば、通信品質が向上し、IP通信に伴うトラブルを回避できます。また、03や06といった固定電話番号を使用することで、顧客や取引先に信頼感を与えられるでしょう。
ビジネスの種類や利用目的に応じて、最適な回線を選んでください。
信用度の高いビジネス向けのFAX番号を取得したい方は、以下の窓口からご相談ください。企業の規模や業務内容に適した回線や、FAX番号の取得方法を無料で案内してもらえます。
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ビジネスにおすすめのFAX番号取得方法
ビジネスにおすすめのFAX番号取得方法は、以下の3つです。
- 従来のFAX
- インターネットFAX
- 光電話のFAX
順番に見ていきましょう。
従来のFAX
従来のFAXはアナログ回線を利用した通信方式で、安定性が高い点が特徴です。アナログ回線はデータの欠損が少なく、通信エラーが発生しにくいため、信頼性の面で優れています。
特に、個人情報を含む重要なやり取りを行う場合には安心感を提供できます。ただし、アナログ回線の導入には工事が必要なため、初期費用がかかる点に注意しましょう。
インターネットFAX
インターネットFAXは、専用のFAX機やアナログ回線を必要とせず、インターネットを通じてFAXの送受信を行う方法です。スマートフォンやパソコンから直接FAXを操作できるため、テレワークや外出先での利用に適しています。さらに、電子データとしてFAXを管理できるため、紙の節約にもつながります。
インターネットFAXは月額料金が低いプランが多く、初期費用が少ない点も魅力ですが、通信の安定性はインターネット環境に依存するため、大量の送信や重要な書類のやり取りには注意が必要です。
インターネットFAXについてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
光電話のFAX
光電話を使ったFAXは、従来の固定電話回線と比較してコストを抑えつつ、IP電話よりも通信の安定性が高いという特徴があります。特に、NTTのひかり電話は多くの法人が利用しており、信頼性の面で優れています。光回線を利用するため、送受信の失敗が少なく、FAXのトラブルを減らせます。
また、光電話では固定電話と同じ03や06の番号を使用できるため、取引先や顧客に対して信頼感を与えることができます。初期費用や月額料金はインターネットFAXに比べてやや高めですが、安定性と信頼性を重視するビジネスには適した選択肢です。
IP電話とFAX利用に最適な方法と解決策
IP電話とFAXを併用する最適な方法と問題点の解決策として、以下の3つが挙げられます。
- 互換性のあるFAX機を選ぶ
- インターネットFAXサービスの活用
- 信頼性の高い回線を使う
順番に見ていきましょう。
互換性のあるFAX機を選ぶ
IP電話に対応したFAX機を選ぶことで、通信トラブルを減らせます。多くのFAX機はアナログ回線を前提に設計されていますが、IP通信に適したモデルであれば、エラーの発生を抑えられます。購入時には、ロバイダーとの互換性や推奨機器リストを確認し、最適なモデルを選びましょう。
インターネットFAXサービスの活用
IP電話とFAXを併用する方法として、インターネットFAXを上手く活用する方法が挙げられます。
IP電話を使ったFAXは、取得するFAX番号が限定されてしまうケースが多いです。特に、050番号のIP電話回線を利用する場合は、ビジネスに不向きなFAX番号しか取得できません。
インターネットFAXを併用すると、IP電話の番号以外に、03や06などのビジネス向けのFAX番号を取得できます。また、インターネットFAXはスマホやパソコンだけで完結できるサービスもあるため、FAX機がなくても運用できます。そのため、「市外局番から始まるFAX番号を使いたい」「FAX専用の機械を導入せずに運用したい」という方には、インターネットFAXサービスの活用がおすすめです。
信頼性の高い回線を使う
重要な書類をFAXでやり取りする際は、通信が安定している回線を選びましょう。
光電話は、IP電話に比べて通信の安定性が高く、FAX送受信のエラーを大幅に減らせます。
また、03や06の番号を利用できるため、ビジネスシーンで信頼性を確保したい場合に適しています。
FAXを導入するならひかり電話がおすすめ
FAXを導入する際には、安定した通信環境と信頼性の高い番号を提供するひかり電話がおすすめです。光回線を利用するひかり電話は、IP電話よりも通信が安定しており、FAX送受信時のエラー発生を大幅に減らせます。
また、03や06といった固定電話番号を使用できるため、顧客や取引先に信頼感を与えるでしょう。さらに、従来の固定回線よりもコストが抑えられ、運用費用を削減できる点も魅力です。FAXを重要な業務で活用する場合、ひかり電話の導入を検討すると、トラブルを回避しながら効率的な運用が可能になります。
ひかり電話の導入を検討している方は、以下の窓口からぜひお申込みください。ひかり電話の導入に必要な工事を最短で行える日程を案内してもらえます。興味がある方は、以下のリンクからぜひ一度ご相談ください。
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