新たに事務所を構えてFAXを設置するには、まず電話回線を引いて電話番号を取得する必要があります。
回線を引いた後にFAX機を回線に繋いで設置しましょう。設置方法や必要な機器はアナログ電話かひかり電話かによって異なります。
また利用するFAX機や複合機も、設置場所が家庭なのかオフィスなのかによっておすすめが異なります。
この記事では「業務用・家庭用FAXの設置方法」と「選び方」について解説します。
まずは電話回線を契約しよう!
FAX機器を設置するまでの下準備について解説します。
FAXを利用するには電話回線の契約が必要
FAXを利用するには、まず電話回線の契約が必要です。FAXは電話回線に繋いで利用するからですね。
「インターネットFAXやクラウドフォンなら、電話回線なしで利用できるのでは」と思いつく方もいるでしょう。
確かにそのとおりです。ただインターネットFAXだと「050」から始まる電話番号になってしまったり、相手先が対応していなかったりというデメリットも。
「使い勝手が変わって戸惑うのは嫌」ということなら、物理的な電話回線を引くのがおすすめです。
この記事では電話回線を利用するFAXの導入方法・設置方法について解説します。
NTTの電話回線は3種類
NTTの電話回線には、主に以下の3種類があります。
- アナログ電話
- ISDN(INSネット64)
- 光電話
それぞれについて解説しますね。
アナログ電話
アナログ電話は、従来型の固定電話のことです。
通話音声を銅線(メタルケーブル)で伝える方式で、よく「糸電話と同じ方式」と説明されます。
「電話先が遠方になると、音声通話時に雑音が入る」などのデメリットがあります。
ISDN(INSネット64)
ISDNはアナログ電話同様、メタルケーブルで音声を使えます。
アナログ電話との違いは、メタルケーブルで伝える音声をデジタル化することです。
デジタル化することによって、遠方に電話をかける場合でも音声品質がよくなりました。
またアナログ電話よりも多くの情報を送れるため、ひとつの電話回線で同時に2通話できるのも特徴です。
つまり「1回線で電話とFAXを同時に使える」ということですね。
ひかり電話
ひかり電話はインターネット回線を使う電話です。音声はメタルケーブルではなく、光ファイバーによって伝えられます。
広義では「IP電話」ですが、電話番号は地域ごとの市外局番から始まる番号が使えます。「050」にはなりません。
110番などにもかけられ、もちろんFAXも利用でき、使い勝手はアナログ電話とほぼ変わりません。
現在の主流は家庭用でも事業用でも「ひかり電話」
現在主流となっている電話回線は、家庭用でもビジネス用でも「ひかり電話」です。
その理由を説明します。
ひかり電話は施設設置負担金が必要ない
アナログ電話やINSネット64を導入する際には、初期費用である施設設置負担金(税込39,600円、電話加入権とも呼ばれる)が必要です。
施設設置負担金がない「加入電話・ライトプラン」や「INSネット64・ライト」という料金プランもありますが、ライトプランだと月額利用料が割高な設定になっています。
ひかり電話なら施設設置負担金は不要です。40,000円近い費用が不要になるので、メリットが大きいですよね。
ひかり電話は基本料金も通話料も安い
ひかり電話は、アナログ電話やISDNに比べて基本料金も通話料金も安くなっています。
実際の料金を比較してみましょう。
回線の種類 | 基本料金/月 | 通話料 |
アナログ(加入電話) | ・事務用:2.530~2,750円 ・住宅用:1,595~1,870円 |
9.35~88円/3分 |
アナログ(加入電話・ライトプラン) | ・事務用:2.805~3,025円 ・住宅用:1,870~2,145円 |
9.35~88円/3分 |
ISDN(INSネット64) | ・事務用:3,883円 ・住宅用:3,058円 |
9.35~88円/3分 |
ISDN(INSネット64・ライト) | ・事務用:4,158円 ・住宅用:3,333円 |
9.35~88円/3分 |
ひかり電話 | 550円 ※別途フレッツ光基本使用料が必要 |
8.8円/3分 |
※金額は税込みです。
※2022年1月時点の情報です。
コストを抑えられるのは、家庭用でも事業用でも大きなメリットですよね。
なおひかり電話の利用にあたっては、別途フレッツ光(インターネット回線)の月額利用料が必要です。
フレッツ光の月額利用料は、契約するプランや適用される割引によって異なります。
ひかり電話を導入すればネットも使える
ひかり電話はインターネット回線(光回線)を利用する電話です。そのためひかり電話を導入すれば、インターネットも使えるようになります。
光回線は容量無制限で通信も安定しているので、ネットをよく使う人でも快適に利用可能です。
なお既にNTTの光回線(フレッツ光)を利用しているなら、フレッツ光のオプションとして簡単にひかり電話を追加できます。
フレッツ光利用中の場合、ひかり電話開通までの期間は早ければ1週間程度です。
アナログ回線を新たに引くのとほとんど変わらない期間で、ひかり電話が使えるようになります。
ひかり電話は最大5つまで電話番号を取得できる
ひかり電話では、ひとつの回線で最大5つまで電話番号を取得できます。
電話番号を増やすと、以下のような使い分けが可能になります。
- 電話番号を部署ごとにわける
- 電話とFAXの番号をわける
- 仕事用とプライベート用の番号をわける
電話番号を増やすには「追加番号サービス」を使います。
しかし番号を追加しただけでは、2つの電話番号で同時に通話・FAX送受信はできません。「電話を使っているときにはFAXを使えない」といった状態になってしまいます。
同時通話したいなら「複数チャネルサービス」の契約が必要です。
追加番号サービスと複数チャネルサービスの月額利用料と工事費は以下のようになっています。
オプション | 基本料金/月 | 工事費 |
追加番号サービス 「マイナンバー」 |
110円/1番号 | 770円/1番号 |
複数チャネルサービス 「ダブルチャネル」 |
220円 | 1,100円/1チャネル |
※金額は税込みです。
※2022年1月時点の情報です。
アナログ電話・ISDNは廃止予定
アナログ電話とISDNは今後廃止されることが決まっています。アナログ・ISDNともに加入者数が減り続け、設備を維持するのが難しくなっているからです。
廃止後はIP網に移行するため、「現時点で家庭やオフィスにあるアナログ電話がいきなり使えなくなる」というわけではありません。
ただ今後新たに電話やFAXを導入するのなら、ひかり電話のほうがおすすめ。上記で説明したとおり、料金がリーズナブルで使い勝手がいいからです。
また今アナログ電話を使っている人も、ひかり電話に変更すると基本料金や通話料が安くなるでしょう。
なお事業用FAX番号の取得方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ひかり電話にデメリットはないの?
ひかり電話のデメリットを挙げるとすれば、「現在フレッツ光を利用していない場合には、導入までに時間がかかること」です。
ひかり電話を利用するには光回線の導入が必要となります。
新たに光回線を導入するためには工事が必要で、NTTの場合ですと申込みから工事までは1ヶ月ほどかかるからです。
急ぎでFAXを使いたいという場合は「まずはアナログ電話でFAX導入し、後からひかり電話に切り替える」などの方法があります。
アナログ回線を新たに引く場合、工事にかかる期間は1週間程度です。
電話回線があるならFAXを繋ぐだけですぐ使える
「すでに電話回線と電話番号があり、電話機を繋いで使っている」という状態なら、今の電話機をFAX機(FAX一体型電話機)に入れ替えるだけで、すぐにFAXを使えます。
FAXの設置方法・電話回線への接続方法については次の章で詳しく説明します。
家庭用FAXの設置方法
電話回線が導入できたら、FAX機を設置して電話回線に繋ぎます。
この章ではアナログ電話(回線)とひかり電話(回線)それぞれについて、家庭用FAX機の設置方法やケーブルのつなぎ方を紹介します。
アナログ電話でのFAX設置方法
まずはアナログ電話でのFAX設置方法とケーブルの接続方法について解説します。
家庭でFAXを利用する場合、FAX機能付きの電話機を利用することがほとんどでしょう。
この場合、部屋の壁に取り付けられている「電話コンセント(電話回線ポート、アナログポート)」に電話線を差し込み、家庭用FAX機(FAX機能付きの電話機)のLINEポートに繋ぎます。
以下の図のようなイメージです。
なお物件・ご家庭によっては電話コンセントが図のような形状ではない場合もあります。
以下のような3ピンプラグ式の場合は、市販されている「3ピンプラグ変換アダプター」を使って接続します。
以下のような直接配線法線方式(直付け型ローゼット、埋込み型プレート)のときは有資格者による工事が必要なので、NTTに連絡してください。
ひかり電話などでのFAX設置方法
ひかり回線やISDNの場合には、モデム・終端装置・ルーターなどのTELポートからFAX機にケーブルを繋ぎます。
回線・ケース | 必要な装置 |
ADSL | スプリッター |
ISDN | ISDN対応機器 |
光回線にFAX機だけ繋ぐ場合 | 光回線の終端装置(ONU) |
光回線にFAX機以外(パソコン、電話機など)も繋ぐ場合 | ・ONU ・ルーター |
ADSLのFAX設置方法
ADSLの場合、スプリッターのTELポートと複合機のLINEポートを繋いでください。接続方法は下の図のようになります。
ISDNのFAX設置方法
ISDNだと、以下の図のようにISDN対応機器のTELポートと複合機のLINEポートをつなぎます。
なおISDN対応機器にはTELポートが2つあります。TELポートを1つしか使わない場合には、TELポート2の着信は無効にしておきましょう。
無効にしないと、通話中に別の電話がかかってきた場合に「通話中」ではなく「呼び出し中」の状態になってしまうからです。相手から「呼び出しているのに出ない」と思われてしまいます。
光回線のFAX設置方法
光回線にFAX機以外も繋ぐ場合には、ルーターが必要です。手順は以下のようになります。
- 光コンセントからONUに光ファイバーケーブルを繋ぐ
- ONUからルーターにLANケーブルを繋ぐ
- ルーターのTELポートからFAX機に電話機コードを繋ぐ
ONU一体型のルーターであれば、以下の図のように光コンセントからルーターのLINEポートに繋ぎ、ルーターのTELポートからFAXのLINEポートに繋げばOKです。
なおマンションでひかり回線を利用する場合、マンション内の設備により、室内にVDSL宅内装置が必要になることもあります。
電話とFAXを鳴り分けさせる設定も必要
ひかり電話のルーターには、TELポートが2つあります。つまりFAX機・電話機を2台までルーターに接続できるのです。
「電話番号を2つ取得して、電話機とFAX機で番号を使い分ける」という場合には、以下の図のように、それぞれのポートに電話機とFAX機の電話機コードを差し込みます。
ただこれだけでは「どちらかの番号に着信があると、どちらも鳴ってしまう」という状態に。
そのため「鳴り分け設定」が必要になります。
ルーターの取扱説明書を見ながら、ルーターにアクセスして「電話設定」の「内線設定」で設定しましょう。
業務用FAX複合機の設置方法
業務用FAX複合機の設置方法も、基本的には家庭用FAXと同様です。
電話回線を引いた後に、複合機を設置して電話回線に繋ぎましょう。
アナログ電話での複合機設置方法
アナログ電話での複合機の接続方法は、以下のようになります。
部屋の壁に取り付けられている電話回線ポートに電話線を差し込み、複合機のLINEポートと繋ぎましょう。
ひかり電話などでの複合機設置方法
ひかり回線などの場合には、モデム・終端装置・ルーターなどから複合機にケーブルを繋ぎます。
ADSLでの複合機設置方法
ADSLの接続イメージは以下のとおりです。
ISDNでの複合機設置方法
ISDNなら、以下のように接続します。
光回線での複合機設置方法
光回線でONU一体型ルーターと複合機を繋ぐ場合は、以下のようになります。
つなぎ方自体は、家庭用でも業務用でも変わりません。
複合機と外付け電話機の接続方法
複合機には、外付けで電話機やハンドセットを接続することも可能です。
以下の図のように、複合機のEXT.ポートに電話機やハンドセットのコードを繋いでください。
EXT.ポートはLINEポートに近くにあるはずです。
なお複合機に電話機を外付けしても、電話番号が1つの場合には通話とFAX送受信は同時にできません。
またメーカーや機種によっては以下のような注意点がありますので、必ず複合機の取扱説明書を確認してください。
- 接続できるのはアナログ電話機
- FAX付き電話機を外付ける場合、FAX機能は無効にする
- 留守番電話やナンバーディスプレイの利用には別途設定が必要
複合機により別途設定が必要な場合も
一般的な接続方法をお伝えしましたが、複合機によっては別途設定が必要な場合もあります。
詳細は複合機のメーカーやリース業者に確認しましょう。
業務用FAX複合機をリースするのであれば、導入するときにリース業者が配線や設定してくれるはずです。
大型複合機は設置場所にも注意
大型複合機を設置する際には、置く場所にも注意が必要です。
「配線しやすい場所」「電源が近い場所」というのはもちろんですが、以下の点にも注意しましょう。
- スペースが十分にある
- 床が平ら
- 直射日光が当たらない
- 高温多湿・極端な低温になる場所
スペースが十分にないと「詰まった紙を取り出しにくい」など、メンテナンスがしにくくなります。
また床がガタガタだったり傾いていたり、高温多湿になるような場所で使用したりすると故障の可能性が高くなりますので注意してください。
FAX機の選び方
FAXの選び方について、家庭用と業務用に分けて解説します。
一般家庭用FAXの選び方
まず、家庭で使えるFAXとしては以下のようなものがあります。
- 電話機一体型の一般的な家庭用FAX機
- コピー機なども一体化した家庭用複合機
また印刷方式には以下のようなものがあります。
- 感熱紙方式【感熱紙使用】
- 熱転写(インクリボン)方式【普通紙使用】
- インクジェット方式【インクジェット紙使用】
- レーザー方式【普通紙使用】
このように、一口に「家庭用FAX」といっても様々な違いがありますので、ご家庭にあったものを選ぶ必要があります。
コピーやプリンターも使う家庭の場合
FAXの他にコピーやプリンターも使う場合には、FAX機能付きの家庭用複合機がおすすめです。
電話・FAX・コピー・プリンター機能が1台にまとまっているので、場所をとらず便利に使えるからです。
写真印刷が多いなど、印刷画質の良さを求めるならインクジェット式がおすすめ。レーザー式に比べてコンパクトなので、置き場所にも困りません。
文書を印刷することが多く、印刷枚数やFAX受信枚数が多くなるなら、印刷速度が早いレーザープリンターをおすすめします。
ご高齢の家族も電話・FAXを使う場合
ご高齢の家族が電話・FAXを利用するなら、セキュリティ機能が充実した家庭用FAX機をおすすめします。
悪質なセールスや勧誘のリスクを少しでも減らしておきたいからですね。
主に電話に関するものになりますが、以下のような機能がついていると安心です。
- 通話録音の自動通知機能
- 迷惑電話対応機能(女性の声を男性の声に変換できるなど)
- ナンバーディスプレイ
- 自動音声で相手の名前を尋ねる機能
迷惑FAXに困っている場合
営業FAXやイタズラFAXが多くて困っている場合には「ペーパーレス機能」がついているFAXを選びましょう。
ペーパーレス機能があれば、送られてきたFAXの内容をディスプレイで確認し、必要なFAXだけを印刷できるからです。
「迷惑FAXのせいですぐ紙やインクがなくなる」という困りごとを解消できます。
なおメーカーにより「ペーパーレス機能」「見てから印刷機能」など、機能名は異なります。
業務用FAX機・複合機の選び方
続いて業務用としてFAX機を使う場合の選び方を紹介します。
業務用FAX・複合機も家庭用FAX・複合機と同様、印刷方式などに違いがあります。
そのためFAXやコピーの利用頻度に合わせて、最適な機種を選ぶ必要があります。
FAX利用頻度が少ない場合
FAXの利用頻度が少ない場合には、家庭用複合機でも十分です。
家庭用複合機でも機能化は充実しているので、実際に家庭用複合機を導入しているオフィスや店舗も多くあります。
家庭用複合機はコンパクトで設置スペースも少なくて済むので、「オフィスや店舗が狭い」というケースにもピッタリ。
子機がついている電話機を選べば、複合機の設置場所に関わらず、デスクで電話を受けられます。
FAXの利用頻度が多い場合
「FAXの利用頻度が多い」「コピーや印刷も多い」という場合には、家庭用複合機ではなく業務用複合機がおすすめです。
業務用複合機なら「セットできる用紙が多い」「耐久性が高く紙詰まりを起こしにくい」などのメリットがあるからですね。
また「A3サイズに対応している機種が多いこと」「透かしを入れるなど、機能が充実している機種が多いこと」も、業務用複合機のメリットとして挙げられます。
業務用複合機であれば、迷惑FAX対策の「ペーパーレス機能」などは備わっている機種が多いです。
業務用複合機の具体的な機種を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- FAX利用や印刷枚数が多いなら、レーザー方式
- 領収書などA4サイズ以下の原稿をFAX・コピーすることが多いなら原稿台付き
なお業務用複合機にはコンビニに設置しているような据え置き型の大型複合機と、デスク上にも設置できる小型複合機があります。
省スペースが希望なら、卓上設置できる小型複合機をおすすめします。ただ大型複合機に比べてセットできる用紙は少なくなります。また機種もやや少なめです。
オフィスの人数が多く、印刷頻度やFAX利用頻度が高いなら、大型複合機がおすすめです。
業務用複合機はリースでの導入が一般的
業務用複合機の場合、リースでの導入が一般的です。これも業務用複合機ならではのメリットとなります。
というのも、リースで導入すると初期費用が安く済むからです。さらに出張メンテナンスもリース会社が無料でやってくれます。
一方家庭用複合機を購入して使用している場合、故障するとメーカーへの連絡などは自分で対応しなくてはいけません。
なお、リースではニーズに合った機種を自分で選べます。
最新機種を揃えているリース会社が多いですが、旧モデルを扱っているところもあります。
複合機の選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ
電話回線と電話番号が用意できたら、FAXを設置します。
アナログ電話なら壁のアナログポートとFAXを接続するだけでOK。ひかり電話の場合は、ルーターやONUを間に挟んで接続しましょう。
この記事で紹介した接続イメージや、ルーターやFAX・複合機の取扱説明書を見ながら繋げば、難しいことはありません。
なお電話回線をひく場合、現在ではひかり電話が主流となっています。
ひかり電話は電話加入権が不要で、基本料金や通話料も安く、導入すればインターネットも使えるようになるからです。
ひかり電話がなぜ選ばれるのかはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。