【引越し時のガスの手続き】引越し時のガスの手続ってどうすればいいの?

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引越しの際にはガスの引越し手続きも必要です。

具体的には旧居でガスを止める(閉栓、利用停止)と、引越し先での利用開始(開栓)の手続きを行います。

旧居での解約が遅れると月額料金が多めにかかり、新居での利用開始手続きが遅れると引越し当日に「ガスがつかえない」「お風呂に入れない」という事態になる可能性も。

この記事では、旧居で利用していたガスの解約方法から、引越し先となる新居でのガス利用開始まで、「いつまでに行えばいいのか」も含めてわかりやすく紹介します。

ガスの引越し 受付窓口ガスの引越し 受付窓口

引越し時のガスの手続きってどうすればいいの?

一般的なガスの引越し手続きを紹介します。

ガスの引越し手続きの手順ガスの引越し

手順は以下のとおりです。

  1. お客さま番号がわかるものを用意
  2. 旧居を管轄するガス会社のホームページで利用停止の連絡
  3. 新居を管轄するガス会社のホームページで利用開始申し込み(開栓日時の予約)
  4. 旧居での閉栓作業
  5. 引越し先での開栓作業

お客様番号の調べ方

お客さま番号は、ガスメーターに貼ってあるシールや「検針票(使用量のお知らせ)」に記載されています。

なお東京ガスだと、お客様番号がわからなくても、ガス料金の支払いに使っている「銀行の口座番号」「クレジットカードの下4ケタ」で本人確認できます

閉栓・開栓連絡の必要事項

ホームページや電話で連絡する内容は「現住所 」「契約者氏名」「引越し予定日時」「引越し先住所」「お客さま番号 」などです。

なお旧居と新居のガス会社が同じ場合は、利用停止と利用開始の連絡は同時にできます

ガスの閉栓作業は基本的に立ち会い不要


旧居でガスを止める作業には立ち会いが不要なことが多い
です。

ただし「ガスメーターが室内にある」「オートロック式のマンション・アパート」では、担当者がガスメーターがあるところまで入れないので、閉栓に立ち会う必要があります。

引っ越しする時間との兼ね合いもあるので、無理のない時間に設定しましょう。どうしても閉栓に立ち会えない場合には、家族や管理人さんに代理を依頼してもOKです。

停止作業の際には、担当者がガスメーターを確認してガス料金の精算も行います。最後のガス料金や口座振替やカード払いなど、それまでと同じ支払い方法で精算できます。

ガスの開栓作業は立ち会いが必要


ガスの開栓には、必ず立ち会いが必要です
。そのため開栓作業の予約を入れた日時には、必ず新居にいてください。

開栓作業当日は「ガス警報装置が動くかの確認」や「ガス漏れの有無」などの安全点検も行います。

問題がなければ、作業後すぐにガス機器を取り付けて、ガスが使用できます。

また支払い方法の手続きについても案内されると思います。

口座振替やクレジットカードで払えますが、口座振替・カード払いはすぐにはできなくて「申し込みから振替開始まで1~2カ月ほどかかる」というケースが多いです。早めに手続きしておきましょう。

連絡が面倒な人へのオススメ手続き方法

基本的にガスの引越し手続きはガス会社の公式サイトから行います。

が、その場合は電気・水道とは別々に手続きすることになるため「面倒」と感じる人も多いです。

ガス会社に連絡して、電力会社にも連絡して、水道局には電話して…となってしまうからですね。

忙しい人向けに「引越し手続き一括代行」というサービスもあります。一箇所に連絡するだけで、電気もガスも水道もまとめて引越し手続きを代行してくれるというものです。

ガス・電気・水道の引越し手続きをまとめて終わらせたい人は、以下から詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。

引越し何日前までに手続きすればいいの?

ガスの引越し手続きは、ガス会社や一括代行サービスに連絡して行います。

その場合、いつまでに連絡すればいいのでしょうか。

ガスの引越し手続きをおこなうタイミングについて解説します。

ガスの引越し手続きは遅くとも1週間前までに

ガスの手続きは余裕をもっておこなうのがマストです。とくに利用開始手続きは早めにしておきましょう。

可能であれば、2~3週間前には手続きをしておけば安心。

とくに3~4月にかけての引越し繁忙期には、予約が混み合って希望通りに開栓日時を予約できない可能性があるため、早めの連絡がオススメです。

それ以外の時期でも、遅くとも1週間前までには連絡しましょう。

当日連絡だと、作業員さんに来てもらえないこともあります。

新居で新ガスを契約するならリサーチも早めに

新居で契約するガスを自分でリサーチすることから始めるなら、1カ月前ほど前から動き始めましょう。

今は電気同様にガスも自由化されているので、都市ガスエリアなら地域ガス(東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど)以外のガス会社(いわゆる新ガス)とも自由に契約できます。

のちほど詳しく紹介しますが、新ガスには家族構成や利用中のスマホキャリアに合わせたオトクなプランが用意されています。

引越しをきっかけに、ライフスタイルにあわせた新ガスに切り替えて光熱費を節約する人も多いですよ。

新ガスの会社のなかには公式サイトに「ガス代がいくら安くなるか」が計算できるシミュレーターをもうけている会社もありますし、比較サイトも多数あります。

都市ガスとプロパンガスの違いは?

引っ越しする際には、引越し先のガスが都市ガスなのかプロパンガスなのかも確認しておく必要があります。

都市ガスの家でプロパンガスは使えませんし、プロパンガスの家で都市ガスは使えません。

都市ガスが普及しているエリアであっても、設備の関係上プロパンガスを採用している賃貸アパートもあります。

プロパンガスの場合、都市ガスとは契約せずに物件オーナーが指定する地域のプロパンガス会社と契約します。

プロパンガスと都市ガスの違いについて解説します。

ガスの供給方法の違い

都市ガスはガス管を通って、各家庭まで届けられます。ガス管は地中に埋められています。

一方のプロパンガスは、ボンベに入った状態で建物まで運ばれます。

「LPガス」と書かれたボンベを積んだトラックが走っているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。あれがプロパンガスです。

ボンベは定期的に届けられ、ボンベ中のガスがなくなる前に交換されます。

ガス会社の違い

都市ガスは東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなどの都市ガス会社が供給しています。

またガス自由化後はENEOSガス、東京電力のガスといった新ガス会社も都市ガス事業に乗り出しています。

プロパンガスは地域のプロパンガス会社が供給します。たいてい、同じ地域に複数の会社があります。

料金の違い

料金の計算方法は都市ガス、プロパンガスともにかわりません。基本的には「月額の基本料金+(単位料金×使用量)」です。

ただし一般的には都市ガスのほうが料金は安いです。

プロパンガスは輸送コストがかかるうえ、各プロパンガス会社が自由に料金を設定できるので、都市ガスよりも割高になります。

火力の違い

一般的に「プロパンガスのほうが火力が強い」と言われます。

実際、ガスの量が同じなら、プロパンガスのほうが火力が強いです。

ただ都市ガス用のガス器具は、一度に出るガスの量を多くして火力の弱さをおぎなっています。

そのため実際に家庭でコンロをつかうときには「都市ガスだから火力が弱くて困る」ことはないはずです。

災害からの復旧スピードの違い

災害時の復旧スピードにも、都市ガスとプロパンガスとで違いがあります。


一般的にはプロパンガスのほうが再開するのが早い
です。

というのも、都市ガスは設備が大規模だからです。

都市ガスの復旧にあたっては、ガス管の破損などを広範囲にチェックするなどの作業が必要。再会もエリアごとに順次となるため、時間がかかります。

プロパンガスは、家庭単位でガスボンベ・配管・ガス機器の点検を行います。一戸ごとに作業をおこなうので、自分の家の作業が終われば即再開できるのです。

引越し先がオール電化の場合は?

引越しにあたって新居のガス設備を確認するときには「オール電化ではないか?」ということも必ずチェックしてください。

オール電化かどうかは物件情報に掲載されていると思いますし、わからなければ不動産業者にきけばすぐ教えてもらえます。

オール電化ならガス使用開始手続きは不要

新居がオール電化物件なら、ガスの使用開始手続きは不要です。

旧居での利用停止のみを行いましょう。

オール電化物件の電気契約の注意点を簡単に解説

オール電化の家では、ガスは契約せず電気のみ契約します。その際、電気の「深夜割引料金プラン」をすすめられることが多いです。

オール電化の住宅に設置されている「エコキュート(電気温水器)」は深夜にお湯を沸かします。その際に多くの電気を消費するため、深夜割引のプランのほうが電気代が安くなりやすいのです。

ただ深夜の電気料金が割引になる分、日中の電気料金は高め。

最近では「在宅勤務・リモートワークなどで平日日中もずっと家にいて、エアコンなどで電気を使う」という人も多いので、日中の電気料金が極端に高くなるのは困りますよね。

ライフスタイルに合わせて「トータルで電気料金が安くなるプランを選ぶ」必要があります。

都市ガスの場合、お得なガスが選べる地域も

さきほども少し触れましたが、今は電気同様にガスも自由化されています。

地域で決められた都市ガス会社(東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど)としか契約できなかったのは、もはや昔の話。

今は多くの新ガス会社の中から「ライフスタイルや利用しているスマホキャリアにあった、オトクなプラン」「自分・家族にピッタリのプラン」を選ぶ時代です。

新ガスについて説明しますね。

新ガスってそもそもナニ?どんな会社があるの?

2017年にガスが自由化され、地域ガス以外の会社も都市ガス供給事業に参入できるようになりました。

新たに都市ガス事業に参入した会社をまとめて「新ガス」と読んでいます。

新ガスには以下のような会社があります(地域によっては利用できない新ガスもあります)。

・ニチガス
・ENEOS
・東急パワーサプライ
・HTBエナジー
・ CDエナジーダイレクト

なお東京電力、関西電力、中部電力、北陸電力、九州電力など各地域の電力会社も、数多くガス事業に参入しています。

新ガスのメリットはやっぱり「ガス料金」


引越しを機に新ガスに切り替える人も多いです。その理由はなんといっても「ガス料金」。

ガス自由化によって都市ガスの会社が増えたわけなので、当然、価格競争がうまれます。

新規契約者を獲得するため、各ガス会社はそれぞれに「オトクなプラン」を設定していますよ。

たとえば、以下のようなプランがあります。

・電気とセットで契約するとオトク
・スマホとセットで契約するとオトク
・特定のクレジットカードで支払うとオトク

「ガス料金の計算って複雑でよくわからない」「本当に安くなるのか疑問」という人は、各新ガス会社の公式サイトに用意されている料金シミュレーターで計算してみるといいですよ。

過去のガス検針票を用意してくださいね。

新ガスでも品質や安全性は変わらない

「新ガスで安くなるのかもしれないけど、なんとなく不安」「新ガスにして、ガスは不安定にならないの?」という声もよく聞きます。


結論からいうと、新ガスと契約してもガスが不安定になることはありません。

というのも、新ガスが使うガス管などの設備は、東京ガスなどの地域ガスが持っている設備と共有だからです。

設備が変わらないので、供給の安定性は変わりません。もちろん家庭で使用するガス機器を交換する必要もなし。

「契約するプラン」や「料金を支払う先」だけが変更になると考えればOKです。

新ガスの会社が多すぎて選べない人へのオススメ

「安くなって安全性も変わらないなら、引越し先では新ガスと契約してみようかな」と思った人が次にぶつかるハードルが「ガス会社選び」です。


選べる新ガスの会社が多いエリアでは、比較が大変。

そこでオススメなのが、新ガスの取次ができるサイトに任せてしまう方法です。オトクなガスプランで手配してもらえるので、手間が省けますよ。

以下のサイトから詳細が確認できます。

まとめ:【引越し時のガスの手続き】引越し時のガスの手続ってどうすればいいの?

ガスの引越し手続きとしては「旧居での利用停止」と「新居での利用開始」が必要です。

ただし引越し先物件がプロパンガスやオール電化の場合は「旧居での利用停止」のみでOK。

ガスの利用開始には立ち会いが必要ですが、引越しのピーク時には、ギリギリや当日の連絡だと希望日時に開栓作業ができない可能性もあります。

スムーズに引っ越しするため、早めにガス開栓の予約手続きをしましょう。手続きの目安は「遅くとも1週間前までに」です。

利用停止は基本立ち会い不要です。が、オートロックマンションなどだと立ち会いが必要なので、引越し日時との兼ね合いに注意してくださいね。

個人でガス会社に連絡するのもいいですが「電気・水道とまとめて一気に手続きを片付けたい」「忙しい」「誰かに任せたい」という場合には、手続き代行サービスを利用するのもオススメ。

新ガスを扱う手続き一括代行サービスを利用すれば、引越し先での光熱費を安くできる可能性もあります。

「電気や水道もまとめて引越し手続きしたい」「新居での節約に興味がある」という人は、以下のサイトから詳細をチェックすることをオススメします。

ちなみに以下のサイトでは、2営業日前までの連絡でガスの引越し手続きが可能なので「ちょっと急いでいる」という人でも利用できます。

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