入居者に人気のIoT鍵「スマートロック」導入のポイントを紹介
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入居者に人気な賃貸物件の特徴といえば、駅近や築浅などいろいろなポイントがありますよね。
そんな中で、近ごろ設備面で人気が高まっているのがスマートロックやスマートスピーカーなどのIoTデバイスを活用したスマートホーム物件です。
特にスマートロックは、導入が手軽なこともあってオーナー様からも人気の高いIoTデバイスの1つとなっています。
そのため、入居者の継続や空室対策の差別化ポイントとして、スマートロックの導入を検討されているオーナー様もいらっしゃるでしょう。
とはいえスマートロックは、その人気の高まりもあってラインナップが充実しており、モデルによって機能性や使い勝手はそれぞれ異なります。
本記事では、スマートロックが入居者に人気な理由とオーナー様の物件に最適なスマートロックの選び方を紹介していきます。
スマートロックとは?IoTで玄関の鍵をスマート化
スマートロックとは、家のアナログな鍵(キー)を使わずにスマホアプリなどから、デジタルで施錠・解錠ができるようになるIoTデバイスのことをいいます。
身近なところでは、車のスマートキーがもっともイメージしやすいのではないでしょうか。
車のスマートキーは鍵穴にキーを差し込まずとも、キーにあるボタンを押したりドアグリップを握るだけでロック/ロック解除できて便利ですよね。
今となっては、車の鍵穴にキーを差してロック解除することはもとより、ほとんどの車種で鍵穴自体がありません。
この発展系が、家の鍵をIoT化したスマートロックというわけです。
自宅の物理的な鍵が必要なくなるだけなんですが、これが想像以上に便利に感じる人が多く、人気を博しています。
入居者からも人気のIoT鍵「スマートロック」
では、入居者はスマートロックの取り付けにどんな魅力を感じているのでしょうか。
それは鍵の開け閉めがとても簡易的でストレスフリーになり、なおかつ自宅のセキュリティを高められるからです。
具体的には、以下の3つのポイントが入居者そして不動産オーナーから評価されています。
・スマホだけあれば施錠・解錠OK
・工事不要で取り付けが簡単鍵交換の負担が軽減
・セルフ内見で提案しやすい物件に
スマホだけあれば鍵の施錠・解錠OK
スマートロックが人気な理由は、やはりなんといってもその便利さと快適さです。
スマホさえあれば鍵の施錠・解錠ができるようになるので、スマートロックを取り付けると普通の鍵よりも帰宅が格段にストレスフリーになります。
買い物袋や傘で手がふさがっているとき、つらい体勢で鍵を探している帰宅シーンを思い浮かべてみてください。
「あるはずの鍵がなかなか見つからず、取り出すのに手間取る」
「夜の帰宅で手元が暗いから鍵穴の位置がよくわからず、鍵がうまく刺さらない」
こんな帰宅一歩手前のイラ立ちを覚えた経験は、少なからず誰でも一度はあるはずです。
そんな鍵に関する日常生活でのちょっとした不便さを、スマートロックが解決してくれます。
なぜなら鍵の解錠がスマホをスマートロックへ近づける、もしくはスマホのGPSを使って家に近づくだけでもOKになるからです。
そして鍵の施錠も、オートロック機能が備わっているので、解錠してから一定時間が経過すると自動で施錠してくれます。
これなら、施錠と解錠の手間が大きく軽減されるため、玄関前で毎日イライラしながら鍵を探す面倒さから開放されます。
また、オートロックがあれば鍵のかけ忘れもスマートロックはカバーしてくれるので、セキュリティの面でも安心です。もちろん鍵をかけたっけ?という不安もスマホアプリで確認できます。
加えて、これまで使っていた家の鍵を持ち歩かなくて良いので、鍵を忘れて締め出されることや紛失することもなくなります。
鍵穴が物理的に隠れるタイプなら、ピッキングされる心配ありませんので、より安心感が高まりますね。
工事不要で取り付けが簡単
取り付けに関しても、工事不要なおかつ作業が簡単である点は入居者のみならずオーナーからもスマートロックが人気な理由の1つです。
スマートロックの取り付けは、両面テープを使って鍵へ覆いかぶせる形で貼り付けるタイプが一般的になっています。
実際にスマートロックは、Amazonなどネット通販で販売されているものが多く、購入者がそのまま取り付けを行うのが普通です。取り付け後はスマートロックの初期設定が必要となりますが、スマホアプリで丁寧なガイダンスがあるので、取り付けから設定完了まで難易度も高くありません。
オーナーとして嬉しいのが、既築であってもドアや鍵の取り外しといった大掛かりな工事が必要なく、後付けで簡単に取り付けられる点でしょう。
オートロック設備を後から入れるのは、費用面や工事の難易度から大規模改修は避けられませんが、スマートロックなら比較的低コストで工期も短く導入できます。
作業時間を取られることや大規模な工事を必要としないため、騒音や作業者の出入りなどで入居者へストレスを与えずに取り付けが可能です。
入居者へ不便さを感じさせず、かつ作業費用も安く抑えられるので、オーナーとしても嬉しい限りですよね。
鍵交換の負担を軽減
スマートロックは物理的な鍵がないため、入居者が変わるときの鍵交換が必要なくなり、その費用や手間などの負担を軽減してくれます。
「鍵交換は賃貸人が負担することが妥当」と国交省のガイドラインで定められていることもあり、入居者へ鍵交換負担のある物件は空室時に人が集まりにくいでしょう。
スマートロックなら、デジタルキーを書き換えてしまえば前の鍵は使えなくなるので、鍵交換はそれだけで完了です。
鍵が複製されている心配もありませんので、次の入居者に安心・安全かつ費用負担のない点をPRできます。
また、オーナーとしても鍵交換の費用負担軽減に加えて、交換作業を依頼する手間やリードタイムなどを気にしないで済むのでメリットに感じるでしょう。
セルフ内見で提案しやすい物件に
これは入居者というよりもオーナー様にとってのメリットですが、スマートロックを導入すると内見時のセルフ化ができて非常に管理が楽になります。
Web上からデジタルキーの発行と時間予約ができるため、管理会社や不動産仲介業者への鍵の受け渡しが必要ありません。
デジタルキーは予約時間が過ぎると無効になりますし、予約履歴やスマートロックの解錠履歴もWebサイトやアプリから確認できるので、セキュリティ的にも安心できます。
管理会社や不動産仲介業者にとっても、オーナー様へ内見確認する面倒さやお客さんの待ち時間がなくなるため、その提案しやすさからお客さんへ物件紹介してくれる機会が増えるかもしれません。
最適なスマートロックを選ぶ3つのポイント
スマートロックが人気になっている理由を理解できたところで、実際に導入するモデルはどのようなものを選ぶべきかを知っておきたいですよね。
具体的にいうと、次で挙げる3つは要チェックポイントとなります。
・施錠・解錠の機能が使いやすいか
・鍵がスマートロック対応か
・電池切れ対策がされているか
賃貸物件に適したスマートロックの特徴を押さえていきましょう。
施錠・解錠の機能が使いやすいか
スマートロックの施錠・解錠の方法は、モデルによって備わっている機能が異なりますし、その種類も非常に豊富です。
まず施錠・解錠の機能で外せないのが、マルチデバイス対応でしょう。
マルチデバイス対応は、スマホやカードキー、テンキーなど複数の解錠方法のあるタイプのスマートロックです。
一人暮らし用のワンルームなら良いですが、LDKなど家族向けの物件ならスマホを持っていない家族用の鍵が必要になるため必須条件といえます。
またスマホでの施錠・解錠も、アプリ操作からスマホでのタッチ、GPSによる自動操作までかなり幅広い機能があります。
アプリ操作は、外出先からのリモート操作に対応していないモデルや、インターネット回線が不要なモデルもあるので要注意です。
普段の生活を振り返って、実際の使い方を想定したスマートロックを選びましょう。
また、最新のIoTガジェットに対応しているかもよくチェックしておきたいポイントの1つです。
Google Homeやamazon EchoのようなスマートスピーカーやApple Watchと連携して、音声操作やGPSでの施錠・解錠が可能なモデルもあります。
日本でもスマートスピーカーは一般家庭に普及しつつあるので、なるべく対応製品の多いモデルを選んでおくのが無難です。
また細かいですが、解錠操作をしてからレスポンスが始まるまでのタイムラグも、合わせてチェックしておきたいです。
家の前で解錠ボタンを押してから、実際に鍵が開くまで待ち時間が発生するとせっかくのスマートロックの快適さが損なわれます。
スマートロックの施錠・解錠機能は、普段の使い勝手にダイレクトに影響してくるところなので、じっくり吟味しましょう。
鍵がスマートロック対応か
既築物件への後付けを考えているのであれば、いまある鍵がスマートロックの取り付けに対応した品番やモデルであるかを必ず確認しましょう。
新築物件であれば、スマートロックと鍵・ドア双方の仕様を見てから適合したものに合わせることもできますが、既築物件ではそうはいきません。
スマートロックには、鍵穴やサムターンを覆うタイプと鍵自体を交換するタイプがあります。
いずれのタイプも、スマートロックが取り付け可能かを決めるのは、ドア本体やドアノブ、そしてサムターンなど取り付け箇所の形状や寸法です。
そのため、どのスマートロックメーカーも、対応ドアや鍵の品番や寸法条件をWebサイト上に細かく明記しています。
導入を検討する際は、対応の鍵やドアの種類、寸法を確認して、いまの鍵やドアのままスマートロックが取り付けられるかをよくチェックしましょう。
また鍵やドアがスマートロック対応であったとしても、注意しなければならないのがダブルロックです。
ダブルロックは鍵穴が2箇所あるタイプの鍵ですが、近ごろ防犯対策の観点で採用が増えてきていますよね。
セキュリティ的には安心度が高まって嬉しいのですが、スマートロックでダブルロックに対応しているモデルは少しずつ増えてきているとはいえ、まだ数は多くありません。
もしダブルロック対応ではないスマートロックを取り付けると、スマートロック同士が連動していないため1つ1つ個別に操作が必要になってしまいます。
鍵を開けるために同じ操作をわざわざ2回もしなければならないため、スマートロックで便利になるどころか逆に不便になるため現実的ではありません。
電池切れ対策がされているか
意外と見落としがちなチェックポイントが、電池切れ対策を考慮したスマートロックかです。
スマートロックは、後付けや両面テープ取り付けが多いという製品特性上、ほとんどのモデルが電池駆動になっています。
電池の持ちは1年以上と長めに設計されているので、こまめに交換する必要はありませんが、もちろんいつかは電池切れになります。
そのため、電池切れ対策が設計に組み込まれていないと、最悪の場合は締め出しを食らって家に入れなくなるのです。
スマートロックの電池切れ対策は、主に次の3つがあります。
・電池残量が減るとスマホアプリで通知
・電池切れ時に給電方法がある
・物理的な鍵穴が使える
この中で、電池残量が減って電池切れが近づいたことをスマホアプリへ通知する機能は最低限必要です。
事前に分かれば、そのタイミングで電池交換することで電池切れを回避できます。
残りの2つは、電池切れになった後の救済方法となっています。
コンビニで電池を買って給電できたり、物理的な鍵穴が残っているので鍵を持ち歩いていれば電池切れでも安心というわけです。
電池切れは頻繁に起こらないものの、実際になったときには影響が大きいため、よく配慮しておきましょう。
また、電池切れの観点ではスマートロックの本体側だけでなく、スマホにも電池切れがあることを忘れてはいけません。
スマホのバッテリーが無くなったから家に入れない、というパターンを入居者に伝えておいたほうがトラブルやクレームを未然に防ぐことができるでしょう。
スマートロック導入のご相談は「まるっとIoTマンション」まで
その利便性から入居者の人気が高まっているスマートロックですが、モデルによって機能や使い勝手は大きく異なります。
これから普及が進んでいくと、スマートロックがある生活が入居者にとって普通となり、入居の継続や空室時に成約の決め手になる機会も増えるでしょう。
とはいえ、日々の機能アップデートや最新機種リリースなど、ホットな市場であるがゆえに最新情報を踏まえて最適なスマートロックを選ぶのは難しい面もあります。
入居者に満足していただくためにも、スマートロックに欠かせないインターネット回線も合わせた、プロ目線でのトータルコーディネートがあると嬉しいですよね。
そんな悩みをお持ちのオーナー様は、スマートロックの導入から入居者向け無料インターネットなどの空室対策の総合的なご相談がOKな「まるっとIoTマンション」へぜひお気軽にご連絡ください!
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