防犯カメラを設置するメリット・選ぶ際のポイントや注意点は?

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マンションやオフィス、店舗などの安全・安心を守るために欠かせないアイテムといえば、やはり防犯カメラでしょう。

オフィスや商業施設、駅などの人が往来するところであれば、どこでも防犯カメラを見かけます。防犯カメラも時代の流れとともに進化しており、今ではスマホやインターネットが普及してきたことで、スマホアプリ対応やWiFi対応のワイヤレスモデル、ソーラー電池搭載まで、機能は非常に多種多様です。

また、安い価格で取り付けもカンタンな家庭用モデルが市場に増えてきたこともあって、今では自宅に防犯カメラを設置する家庭も少なくありません。
とはいえ、機能や種類が多様化した反面、どのような防犯カメラがおすすめなのかわからない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、防犯カメラをおすすめしたいメリットから選ぶ際のポイント、そして注意点まで1セットで解説していきます。

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設置することで得られるメリットや効果

防犯カメラや監視カメラを設置することで、具体的にはどのようなメリットや効果が得られるのでしょうか。
まずは、防犯カメラや監視カメラをおすすめしたいメリットや効果として、主に挙げられる次の4点について詳しく見ていきましょう。

 ・犯罪やいたずらの防止・抑止
 ・証拠映像になる
 ・ペットや子供、高齢者の見守りに
 ・従業員の監視

犯罪やいたずらの防止・抑止

防犯カメラ・監視カメラを設置することによるメリットといえば、やはり犯罪やいたずらの防止や抑止に繋がる点が最初に挙がってくるでしょう。

どんな人でも、防犯カメラで撮影されていることに気づけば多少なりとも気になりますし、ましてや悪いことをする気なんて起こりません。
警察官やセコムが近くにいると、少し気が引き締まると思いますがまさにそれです。
このように、防犯カメラや監視カメラを設置されていること自体が、犯罪やいたずらをしようとする悪意のある人に対しての威嚇となり、犯罪発生への抑止力として働いてくれます。

一般家庭では、この防犯カメラの犯罪抑止力を手軽に手にできるとあって、電源などの配線工事が不要で価格も安いダミーの防犯カメラを威嚇用として屋外に設置しているケースも少なくありません。

このほか、防犯カメラ作動中のステッカーや看板が屋外にあるだけでも、その建物に近づいたり悪さを働いたりする気を削ぐ効果があります。
犯罪はもちろんですが、マンションなどの集合住宅であれば、ゴミの不法投棄防止や駐車場に停めている車へのいらずら行為など、周辺環境の安全・安心にも大きな効果を発揮してくれるでしょう。

もちろん、防犯カメラによって犯罪の発生を完全にゼロにすることは難しいですが、犯罪やいたずら行為を思いとどまらせる効果は十分すぎるほどにあります。
防犯カメラの設置によって周辺環境を安全性やモラルを高めて、無用なトラブルを未然に防ぐ意味でも、大きく期待できるでしょう。

証拠映像になる

防犯カメラや監視カメラで録画された映像が、犯罪などの証拠映像として警察へ提出できる点も防犯カメラの設置をおすすめできるメリットの1つでしょう。

なにかの犯罪やトラブルに巻き込まれたとしても、結局は証拠がなければ警察も犯人を特定することはできません。
マンションであれば、住民同士のトラブルになったときに、単なる水掛け論になってしまい収集がつかなくなってしまうこともあるでしょう。

そんなときに、防犯カメラの録画映像があれば、話は非常にスムーズに進みます。
一昔前までは、防犯カメラの映像が録画されていても、解像度の問題ではっきりと証拠になりにくかったときもありました。

しかし、近年は防犯カメラの精度や機能が非常に向上し、夜間や悪天候などの悪条件でも鮮明な映像を録画できるようになってきています。
犯罪が起こったとき、防犯カメラにその様子が映像として録画されていれば、決定的な証拠となるため事件の早期解決に役立つでしょう。

また、犯罪が起こる決定的な瞬間を捉えられていなかったとしても、車のナンバープレートや不審人物の顔の特定など、防犯カメラの録画映像と別の証拠のセットで犯罪の証明に大きく役立つ可能性もあります。

ペットや子供、高齢者の見守りに

上記で上げた防犯やセキュリティといった観点以外でも、防犯カメラにはメリットがあります。

その代表的なものが、防犯カメラをペットや子供、高齢者の見守りに利用するケースです。
旅行や出張で自宅を不在にするときに、留守番させているペットが心配になることがありますよね。
また、遠方に暮らしている両親や、共働きで留守の自宅に学校から先に帰って留守番をする子供などがいれば、仕事中などに自宅内の家族の様子が気になる場合もあるでしょう。

そんなとき、ネットワーク対応の防犯カメラを屋内に設置すれば、外出先からでもスマホやパソコンから遠隔でいつでもリアルタイムに室内の様子がチェックできて安心です。
急に連絡が取れなくなったときはもちろん、マイク機能の備わった防犯カメラもあるので、ちょっとした連絡用にも使えて便利なためおすすめできます。

高齢化や共働きの家庭が増えている背景もあって、このような見守りを目的として防犯カメラを屋内に導入するケースが最近では増えてきています。

従業員の監視

オフィスや店舗に防犯カメラを導入する場合は、従業員の監視として有効に使える点も大きなメリットです。

勤務時間中に従業員がしっかりと業務してくれているかの確認はもちろんですが、店舗であればレジ金の盗難・横領防止としても機能してくれるでしょう。
防犯カメラがある、そしてその映像がチェックされていると知っているだけで、従業員の意識も変わるはずです。
また、もし社内でなにかトラブルや問題が発生した場合、防犯カメラに録画された映像をチェックすることで、犯人特定や事実確認を進めることもできます。

特に内部犯の場合は、同一人物が何度も同じ犯行を繰り返すケースも多いですが、確たる証拠がないまま疑いをかけて人間関係をいたずらに悪化させてしまいかねません。
防犯カメラの録画映像で確証が取れてから対応を考えれば良いので、そのようなトラブルへの発展を避けることも可能です。

近頃では、畜産業で豚や牛などの家畜が盗まれるといった思わぬ被害も発生しているので、大切な財産や資産を守るために、防犯カメラの需要が高まっています。
このほかオフィスや店舗だと、屋内に設置した防犯カメラの映像に録画された従業員や顧客の動き・挙動を分析することで、業務効率の改善やマーケティングにも活用することも可能でしょう。

たとえば、工場の生産ラインであれば、働く従業員の動きからより効率化を図れる作業手順に変更して業務改善に役立てられます。

防犯カメラ・監視カメラの種類

防犯カメラや監視カメラは、インターネットに対応しているかそうでないかで、アナログカメラとネットワークカメラの大きく2種類に分けられます。

昔から使われている従来式の防犯カメラはアナログカメラで、そもそもインターネットがない時代から使われていたのでインターネット未対応が普通でした。しかし、近年はどこでもインターネットとスマホがセットなのが普通になったこともあって、インターネットに対応した防犯カメラ「ネットワークカメラ」が登場し人気が高くおすすめです。

ネットワークカメラは、インターネットに接続してIPアドレスがセットされるため、IPカメラと呼ばれることもあります。

ネットワークカメラのメリットとしてまず挙げられるのが、その設置の簡便さでしょう。
従来のアナログ防犯カメラは、録画した映像を保存する専用の録画機もセットで用意しなければなりませんでした。

しかし、ネットワークカメラは撮影した映像をデジタルデータ化できるCCDカメラのため、インターネット経由でクラウドサーバーに保存ができます。そのため、録画した映像データを保存する物理的な機器が不要となり、録画機の配線工事がなくなるため設置が非常に簡便です。

加えて、録画機の故障などで録画した映像が見られなくなるリスクもなくなります。また、録画した映像データを閲覧するときに従来のアナログ防犯カメラで必要だった、監視専用モニターもネットワークカメラなら必要ありません。

なぜなら、ネットワークカメラで映像をチェックするときは、スマホアプリや専用システムをセットで使うからです。
いつもお使いのスマホやパソコンから、過去の録画映像はもちろんのこと、リアルタイムの映像もいつでもどこでもチェックができます。

そして、別々の場所に複数設置された防犯カメラを、スマホアプリで一括で管理も可能です。スマホアプリ対応しているネットワークカメラも多く、操作も直感的にできるため使い勝手も非常に良いでしょう。

このほか、ネットワークカメラで録画した映像はデジタルデータとして保存されるため、映像自体も鮮明できれいになります。
さらに、ネットワークカメラはWiFiでの無線接続に対応しているワイヤレスモデルのラインナップも多いので、設置場所の制約が少なく導入を進めやすいです。

一方、インターネット未対応のアナログ防犯カメラは、インターネットの通信エラーやWiFi接続エラーなどによる録画データ欠落の恐れがない点が、ネットワークカメラにはない強みです。

とはいえ、ネットワークカメラもインターネットの通信エラー時に、ある程度は内部にセットしておけるような機能を有したモデルもあります。
インターネット接続が復活したタイミングでアップロードしてくれるので、そこまで心配することはないでしょう。

そのため、これから防犯カメラ・監視カメラを設置するのであれば、基本的には現在主流になっているネットワークカメラやワイヤレスモデルを選択するのがベターです。
ネットワークカメラにご興味のある方は、ぜひ一度NTTが提供するギガらくカメラの詳細をチェックしてみてください!

防犯カメラの選び方のポイント

アナログカメラとネットワークカメラのどちらを選ぶかはもちろんですが、防犯カメラはそのほかにも検討すべきポイントがいくつかあります。

特に次の6つのポイントは、最適な防犯カメラ選びを進めるために必ずチェックしておきましょう。

 ・設置場所
 ・設置目的
 ・機能・性能
 ・セキュリティ
 ・費用
 ・デザイン

設置場所

防犯カメラ選びを大きく左右するポイントの1つが、防犯カメラの設置場所をどこにするかでしょう。
特に電化製品である防犯カメラは、屋内・屋外のどちらに設置されるかが製品寿命の観点で非常に重要です。
屋内に設置する場合はそこまで気にする必要はないのですが、屋外に設置する場合は防犯カメラが常に風雨にさらされることになります。

そのため、屋内用など防水性能や防塵性能が低い防犯カメラを屋外に設置すると、悪天候などで故障してしまうためそこまで長持ちしないのです。

もちろんマンション廊下など、屋外でも屋根のある場所に防犯カメラを設置する場合は多少なりとも風雨の影響が軽減されますが、それでも屋内ほど環境がよいとはいえません。

製品スペックの分だけ屋外用の防犯カメラは価格が高くなりますが、屋外に設置する場合は基本的に屋内用の防犯カメラを選ぶことは避けたほうが賢明です。

また、極端に気温が低い、もしくは高くなる気象条件の厳しいエリアでも、注意して防犯カメラを選ばなければなりません。

気温によっては、録画映像が不鮮明になるなど防犯カメラが正常に稼働しない、または完全に動作しないこともあります。
ちょうど気温が低いときにスマホのバッテリーが切れやすくなったりするように、動作が不安定になってしまうのです。
特に、屋外に設置される場合は、気温の影響を直に受けるので注意が必要となります。

最悪の場合は故障してしまうこともありえますので、このようなエリアで使う防犯カメラを選ぶ際は、寒冷地もしくは温暖地対応になっている製品を選びましょう。

このほか、ネットワークカメラでワイヤレスモデルの防犯カメラをWiFiで無線接続する場合も、設置場所によく配慮して購入しなければなりません。

WiFi接続が安定しない、そもそもWiFi接続ができないといった事態が、実際に防犯カメラを設置してはじめてわかることも考えられます。
また、屋内ではWiFi接続できていたのに、屋外になるととたんに繋がらないということも少なくありません。

そのため、ネットワークカメラをワイヤレス接続で設置したいときは、必ずWiFiルーターと確実に無線接続OKな設置場所を確保できるか、注意しておきましょう。

プラスして、完全な配線なしで防犯カメラを設置したい場合は、電源供給が必要なタイプかどうかも併せてチェックしておきたいです。
ネットワークはWiFiでワイヤレス接続できたとしても、電源供給のために配線が必要になってしまったら元も子もありません。
配線なしにしたいのであれば、ワイヤレスモデルの中でも必ず電源タイプのネットワークカメラを選ぶこともセットで考えるようにしましょう。

設置目的

防犯カメラを設置する目的によっても、どの防犯カメラにすべきか、その選定基準が大きく変わります。
たとえば、店舗やオフィスで防犯対策を目的として防犯カメラを設置する場合、暗視機能のついたモデルを選ぶ必要があるでしょう。
夜間など電気のついていない暗所でもしっかり映像を残せるようにしなければ、証拠映像として使えませんからね。

また、家族やペットの見守りを目的に防犯カメラを導入するのであれば、遠隔でも映像をチェックできるスマホ対応のネットワークカメラにすべきです。
加えて音声も記録できるマイク機能や、遠隔で画角を変えられる首振り機能などのついた防犯カメラを選んだほうが、より便利で安心した見守りを実現してくれるでしょう。
このように防犯カメラは、設置目的によって機能や性能の要不要が出てくるため、その点に配慮した製品選びが必要です。

極端なことを言えば、お金をかけずに簡易的に自宅のセキュリティを少し強化したいという目的なのであれば、価格の安いダミーカメラを屋外に設置するのも1つの手なわけですよね。

もちろんマンションやオフィスに設置する防犯カメラなのであれば、ダミーカメラでは役不足ではありますが、やはり設置目的も1セットで考えなければなりません。
実際に防犯カメラ選びを進めていく際は、設置目的に合致した製品を選んでいくようにしましょう。

機能・性能

防犯カメラ選びでは、当然のことながら機能や性能面も注意深く比較検討を行っていきたい重要なチェックポイントです。

まずは、カメラとしての基本性能では、以下のような4点はしっかり抑えておきましょう。
  

<性能詳細>

○画素数
スマホカメラやパソコンのディスプレイでも使われる、映像の鮮明さを表す指標。画素数が小さい防犯カメラだと、距離が離れると映像が鮮明に録画できなくなってしまう。
最低でも100万画素は必要。
ただし、画素数が高いとそれだけ保存時のデータ容量を食うので、バランスが重要。
   
○画角
 カメラが撮影できる範囲を示す指標。画角が大きければ大きいほど、映像範囲が広くなる。画角は、水平方向と垂直方向どちらにもある。設置場所や目的に合わせて、必要十分な画角を確保したい。

○F値
 カメラに入り込んでくる光量を調整する度合いのこと。絞りとも言う。F値が小さければ、その分だけ絞りを大きく開いて光を多く取り入れられるので、暗い場所でも映像録画ができる。影になる場所や太陽やライトの光で逆行になりやすい場所では、よりF値の小さい防犯カメラがおすすめ。

○防水・防塵
水や塵などが内部に入り込むことをどれだけ防ぐ性能があるかを表す指標。
IP〇〇といった形で表記される。1つ目の数字が防塵等級を表し、2つ目の数字が防水等級を表す。
数字が大きいほど、性能が高い。
屋外用防犯カメラでは、IP66が最高等級の防水・防塵性能となる。屋外設置の場合は重要。
  
カメラの機能面でいうと、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能というカメラレンズの向きを上下左右に動かしてセットしたり、ズームイン・ズームアウトする機能もあります。
さらにズーム機能の中にも、倍率を上げても映像が粗くならない光学ズームと、そうでないデジタルズームという種類があります。
防犯カメラを細かく比較検討する際には、注目しておきたいポイントでしょう。

夜間撮影機能の中でも、赤外線撮影機能を搭載している防犯カメラなら、光が少ない暗闇でも高画質な映像を録画できるため人の顔や服装も問題なく確認が可能です。

また、ネットワークカメラであれば、上記のような性能や機能のほかにもチェックすべきポイントがいくつかあります。

○スマホアプリ対応
iOS、Androidスマホ専用アプリが用意されている製品がほとんど。
利用頻度も増えるはずなので、わかりやすい・見やすい・使い勝手がよいの3点が重要。
複数人で録画映像シェアもOK。
   
○遠隔監視・操作
防犯カメラの設置場所でなくても、屋外からスマホアプリ等でカメラ映像をリアルタイムにチェックできる。
もちろん、保存している録画映像を見ることも可能。
また、PTZ機能対応なら、リアルタイムに遠隔操作しながら画角やズームもできる。
   
○複数台の一元管理
 1つの画面で、複数の防犯カメラを一括で管理が可能。
別々のマンション物件や店舗に防犯カメラを設置しても、スマホやパソコンが1台あれば1つのアプリでまとめてすべての防犯カメラ映像をチェックができる。
   
○マイク・スピーカー
マイクがあれば音声の記録、スピーカーがあればスマホなどから通話も可能。
家族やペットの見守り等で活躍する。
また、スピーカーから警報を鳴らすことで、侵入者や不審者へ威嚇を行うことも可能。
   
○PoE
LANケーブルで電源供給もできるタイプ。
Power over Ehernetの略。
配線で電源とネットワークの2セットが通常必要だが、PoEならコンセント不要でケーブルも1本で済む。
  
○クラウド保存
撮影した映像データをインターネット経由で、クラウドサーバーへ保存する。
物理的な録画機器が不要で、工事費用に加えてメンテナンスコストも不要。
データの受け渡しも容易。

○プライバシーマスク
プライバシー保護のために、録画する映像の中であからじめ設定した箇所にマスキングをかけて見えなくする。
店舗ATMやオフィスの暗証番号タッチパネルなどがある場合、非常に有効。
   
○WiFi無線接続
ワイヤレス接続するのであれば必須。有線よりも安定性には欠けるが、工事不要で設置が可能。できれば2.4GHzのWiFiに加えて、より安定接続できる5GHzのWiFiにも対応しているモデルがおすすめ。
   
○人感センサー
内臓の人感センサーが反応したときにのみ撮影を行う。トレイルカメラとも言われる。基本的に電池タイプで電力消費を抑える目的で備わっている。人の往来が少ない場所だとGOOD。
   
このほか、設置目的でも上述しましたが、防犯カメラの電源供給方法も必ず確認しなければなりません。
電源タイプであれば配線工事が必須ですが、電池タイプであれば配線工事不要です。
とはいえ、電池タイプの場合は定期的に電池交換が必要になるので、一長一短でしょう。

今ではソーラー充電式の防犯カメラなども販売されているので、屋外で電源を配線レスにしたい場合は検討してみても良いかもしれません。

セキュリティ

防犯カメラの選び方で注意したいポイントの1つに、録画した映像データのセキュリティ性という観点も挙げられるでしょう。

従来のアナログ防犯カメラだと、映像データは基本的に本体のHDDかSDカード、もしくは近くに設置した録画機に保存されます。
そのため、犯罪者に防犯カメラの存在へ気づれてしまった場合、本体から録画したSDカードを抜き取られたり、本体や録画機を破壊・盗難されたりする可能性があるのです。
そうなれば、せっかく防犯カメラが決定的な犯行現場を録画映像で抑えていたとしても、あとから確認する方法はありません。

その点、ネットワークカメラは映像データをインターネット上のクラウドサーバーへ保存しているので、物理的に破損・盗難されるという心配がなくなります。
たとえネットワークカメラを破壊・盗難されたとしても、録画している映像データをスマホアプリなどで確認できるので安心ですね。

もちろんインターネット上に保存されているデータなので、ハッキングの恐れが無いわけではありませんが、そこまで気にする必要はありません。
なぜなら、日本政府が採用を決定するほど堅牢なセキュリティレベルを誇る、Amazonが提供するAWSのようなサーバーを利用していることがほとんどだからです。

スマホアプリや専用サイトへのログインIDやパスワードさえしっかりと管理していれば、第三者に悪用・情報漏えいするリスクも極めて低いと言えます。

費用

いわずもがなですが、防犯カメラを導入するためにかかる費用も、防犯カメラ選びで譲れないポイントの1つでしょう。

防犯カメラの導入では、製品費用はもちろんのこと、設置工事や施工にも費用がかかります。
そのため、防犯カメラの価格だけでなく、工事費用も含めたトータルコストで比較検討を進めるようにしましょう。

また、防犯カメラは製品購入だけでなく、月額の定額料金でのレンタルやリースサービスを展開しているところもあります。
手元の資金を減らしたくない、お試しでまずは使ってみたいという場合は、料金も安いレンタルでスタートするもの良いかもしれません。

このほかネットワークカメラの場合は、製品購入とは別にデータ保存のための月額費用がセットでかかるサービスもありますので、その点には気をつけましょう。
そのほかの注意点として、どうしても防犯カメラの導入費用を安値で導入したい場合に、設置工事をセルフで行うケースもありますが、こちらはおすすめできません。

最近では、家庭用でワイヤレスの防犯カメラも増えてきたので、個人で簡単に設置できるものも増えています。
もちろん自分で取り付けられれば費用は安く抑えられますが、配線工事が必要になる場合やWiFiネットワーク設定など専門知識が必要な場合も少なくありません。

実際に防犯カメラを取り付けてみたものの、思った位置に設置できなかった、電源やWiFi接続ができない、といったトラブルを避けるためにも専門業者へ依頼するのが無難です。

また、防犯カメラの費用においては、ランニングコストにも十分に配慮しておく必要があります。
従来型のアナログ防犯カメラでも、定期的に保守メンテナンスを行って、不調やトラブルがないかは必ずチェックしておきたいです。

防犯カメラで録画映像を残せていたはずなのに、メンテナンス不足による不具合で録画できていなかった、なんてことは絶対に避けましょう。
特に、店舗やオフィスに設置する場合は、しっかりとランニングコストも予算を確保しておく必要があります。

デザイン

防犯カメラ選びで注目したいポイントとして、本体のデザイン・形状も挙げられるでしょう。
防犯カメラのデザインは、大きく分けてボックス型とバレット型、そしてドーム型の3種類があります。
どのデザインの防犯カメラを選ぶかで、存在感や周囲の景観との兼ね合いが変わってきます。

ボックス型は長方形の箱状で、一般的に防犯カメラというとこのボックス型をイメージする方が多いのではないでしょうか。
サイズが比較的大きく、存在感もあってよく目立つので、犯罪抑止に大きな効果を発揮してくれます。

続いて、近年ボックス型に置き換わって数が増えているバレット型は、筒状のデザインになっています。
ボックス型と同様に、その存在をしっかりとアピールすることで、犯罪の抑制効果を狙えるでしょう。ボックス型、バレット型のいずれも屋外に設置されることが多いタイプです。

最後にドーム型は、半球の形状をしている防犯カメラです。
丸みのあるデザインで、ボックス型よりも小型で比較的目立ちにくいため、商業施設やオフィスなど屋内で使われることが多いタイプですね。

シンプルなデザインで周囲の景観を損ねずに防犯カメラを違和感なく設置できる、といったメリットがあるでしょう。
また、撮影範囲も広く、撮影方向も悟られにくいといった特徴も持っています。

このように、防犯カメラを選ぶ際に注目すべきポイントは非常に幅広くなっています。
ご自分で評価サイトのランキングや楽天のレビューを見ながら調べても、製品の数はしかり機能も非常に多岐にわたるため、結局どの防犯カメラを選ぶべきか悩んでしまう方も多いでしょう。

そのため、ご自身の求める条件や環境に最適な防犯カメラを選びたいということであれば、ぜひこちらまで一度お気軽にご相談ください。

設置する時の注意点

犯罪抑止や見守りに有効な防犯カメラですが、設置する際には注意すべき点もあります。
特に、周囲のプライバシーや個人情報には十分配慮しなければなりません。近隣の住民の方、その所有物、建物屋内の様子などを許可なく防犯カメラで撮影してしまうと、プライバシー侵害になってしまう恐れがあるためです。
そのため、防犯カメラの設置場所や角度などを調整して、映り込む範囲を限定してセットおくべきでしょう。

また、プライバシーマスク機能を備えた防犯カメラを選び、そもそも映らないように設定してしまうのも1つの手です。多くの市町村で、防犯カメラのプライバシー遵守のためのガイドラインが設けられていますので、設置前には必ず一度はチェックしておきましょう。

また、防犯カメラの設置場所としてより効果的な場所を考えることも、注意したいポイントの1つです。
たとえば、マンションであればエントランスや敷地の入口に設置すると、不審者の目にも触れやすく効果を期待できます。
逆に、店舗で万引きを発見したいのであれば、あえて見えるようにして威嚇効果を高めるか、それとも目立たせずに証拠を押さえるかを選ぶことになるでしょう。

このほか、防犯カメラは長期間運用を続けますが、異常や故障に気づきにくい点にも注意したいところです。
防犯カメラはその特性上、トラブルなどが発生しない限りは設置してからずっと放置されることもザラにあります。

もちろん保守メンテナンスも欠かせないのですが、年に数回ほどの保守メンテナンスで初めて故障や不調に気づくことも少なくありません。
つまり、保守メンテナンスまでの間に知らぬ間に故障してしまい、まったく機能していなかったことになります。

IoTセンサーなどを用い、遠隔地からでも自動的に防犯カメラの稼働状況をチェック、異常を検知できる死活監視サービスなどもあるので、設置と併せて検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

防犯カメラは、ネットワークカメラが登場したこともあって、犯罪抑止など防犯対策で使い勝手が良くなったことに加えて、屋内での見守りなどにも活用されはじめています。
性能や機能も近年飛躍的に向上しており、スマホアプリ対応やWiFiワイヤレスモデル、ソーラー電池式など非常に魅力的な製品が多いです。とはいえ屋外・屋内はもちろん、やはり設置条件や目的によって、おすすめの性能や機能も異なってきます。

防犯カメラ選びでお悩みのようであれば、こちらからNTTが提供する簡単設定、365日対応の安心サポート付きのギガらくカメラをチェックしてみませんか?

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