固定電話でナンバーディスプレイを契約するメリット・デメリット

法人・個人事業主のオフィスや店舗で使用する固定電話については、多くの方がナンバーディスプレイを導入しています。

ナンバーディスプレイを導入すれば通話相手の電話番号が電話機に表示されるので、誰からかかってきた電話なのかがすぐわかり、担当部署への取り次ぎやトークスクリプトの選択がスムーズになるからです。
また、うっかりお客様からの電話を取りこぼしてしまった時に、不在着信履歴が残るので機会損失を減らすことができるのも魅力です。

一方で固定電話のナンバーディスプレイは有料オプションなので、利用には月額料金がかかります。

この記事では「固定電話でナンバーディスプレイを契約するメリット・デメリット」「利用料金」について解説します。

月額費用を安く抑えつつナンバーディスプレイを導入する方法も紹介しますので、固定電話・ナンバーディスプレイの契約を考えている方はぜひ最後までお読みください。

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固定電話のナンバーディスプレイとは?

ナンバーディスプレイとは、以下のような特徴をもつサービスです。

  • かけてきた相手の電話番号が、電話機のディスプレイに表示される
  • 電話機に着信履歴(相手の電話番号)が残る

なお電話をかけてきた相手が番号を非通知にしている場合は「非通知/ヒツウチ」、国際電話などで番号が表示できない場合は「表示圏外/ヒョウジケンガイ」などと表示されます。

携帯電話やスマホでは、当然のようにディスプレイに相手の電話番号が表示され履歴も残りますよね。

しかし固定電話には基本的にこのような機能がついていないため、電話回線契約の有料オプションとしてナンバーディスプレイのサービスを申し込んで利用します。

ナンバーディスプレイの利用シーン

「ナンバーディスプレイがあって良かった」と思える利用シーンを紹介します。

知らない電話番号からかかってきたとき

ナンバーディスプレイがあれば、電話をとる前に「電話をかけてきた相手は、自分が知っている人か知らない人か」が判断できます。

知らない電話番号であった場合は、電話に出る前に「セールスかも」などと心の準備ができますね。これはビジネスシーンにも個人宅での利用にも当てはまります。

電話に出られなかったとき

ナンバーディスプレイがあれば、電話に出られなくてかつ留守番電話が残っていない場合でも、誰から電話がかかってきたのかがすぐわかります。

着信履歴を確認すれば、電話の相手がすぐわかるからです。相手によってかけ直すべきか判断できるので、出られなかった電話に折り返したい場合に便利です。

外出が多い個人事業主のオフィスや店舗などで便利ですよね。

固定電話でナンバーディスプレイを契約するメリット・デメリット

続いてナンバーディスプレイを利用するメリットとデメリットを紹介します。

固定電話でナンバーディスプレイを利用するメリット

まずナンバーディスプレイを利用するメリットを紹介します。

相手の電話番号がわかる

まずは「着信相手の電話番号がわかる」ことが大きなメリットです。

番号がわかれば着信相手も事前にわかるため、ビジネスシーンでは以下のような利点があります。

  • 担当部署・担当者への取り次ぎがスムーズになる
  • 使うべきトークスクリプトが判断できる

また通話中も相手先の電話番号が表示されるので、相手に電話番号を聞く手間が省けます。

個人宅でも「知っている番号なら安心して電話に出られる」という効果があるでしょう。

着信履歴で相手の電話番号がわかる

電話機の着信履歴に電話番号が残るのもメリットです。

ビジネスシーンですと「通話中に相手の電話番号を聞くのを忘れたが、着信履歴で確認できる」などの使い方ができます。

また留守が多いオフィスや忙しい店舗では「留守中の着信履歴を見て、電話をかけたほうが良さそうな相手には折り返す」といった使い方も可能です。

着信先を指定できる

ナンバーディスプレイを導入すると特定の電話番号からの入電を指定の電話機に着信させられるようになります。つまり「特定の顧客からの電話を、直接担当者・担当部署の電話機に着信させられる」のですね。

顧客にとっては待たされる時間が減り、電話を受ける側にとっては取り次ぎの手間が省けます。これは「業務効率の改善」「機会損失の防止」につながるでしょう。

また電話機の機能によっては、特定の電話番号からかかってきたときの「着信音」を変更できます。こちらは個人宅でも使えそうな機能ですね。

迷惑電話を防げる

迷惑電話やしつこい営業電話をかけてくる相手の電話番号を登録しておくと、電話に出る前に迷惑電話・営業電話であると判断できます。

電話に出る手間がなくなり、無駄な時間を減らし効率化を図れます。

固定電話でナンバーディスプレイを利用するデメリット

続いてナンバーディスプレイを利用するデメリットについて解説します。

オプション料金がかかる

固定電話でのナンバーディスプレイ利用には別途月額料金がかかります。
もしNTT東日本・西日本などで電話回線契約がまだの場合は、電話回線契約の初期費用(工事)も必要です。

具体的な費用の額については後ほど紹介します。

ナンバーディスプレイ対応電話機が必要


ナンバーディスプレイを利用するには、ナンバーディスプレイに対応した電話機が必要です。

もしナンバーディスプレイを契約したのに電話番号が表示されない場合は、使用している電話機がナンバーディスプレイ対応か確認してください。

電話機にディスプレイがついていてもナンバーディスプレイに対応しているとは限らないので、注意しましょう。

現在利用中の電話機がナンバーディスプレイ非対応の場合は、新たに電話機を導入する必要があるため、購入費用またはリース費用がかかります。
電話機はナンバーディスプレイに対応していれば、法人で利用する場合も市販のシャープやパナソニックなどの電話機で使用することができます。
電話対応の部署が多い、3番号以上の電話番号を使用する場合などはビジネスフォンの利用を検討しましょう。

固定電話でナンバーディスプレイを契約する場合の料金

固定電話でナンバーディスプレイ(ソフトバンクの場合は「番号表示サービス」)を契約する場合にかかる月額のオプション費用について解説します。


かかる費用は電話回線の種類によって異なり、以下のようになっています。

電話回線の種類 月額料金
NTT
加入電話(アナログ回線)
・住宅用:440円
・事務用:1,320円
NTT
ひかり電話(光回線)
440円(個人向け・事務用関係なく同一金額)
ソフトバンク
おとくライン
・アナログ:1,320円

・ISDN64:1,980円
・ISDN1500:19,800円

※2022年5月時点の情報です。
※価格は税込みです。

NTTの加入電話では、住宅用か事務用かでナンバーディスプレイのオプション料金が異なります。自宅に設置している固定電話でも、ビジネス利用しているなら事務用料金が適用されるので注意しましょう。

表を見ていただくとわかる通り、会社・店舗・個人事業主のオフィスなど、ビジネス利用する固定電話でナンバーディスプレイを利用するなら、費用の面で最もおすすめなのは「NTTのひかり電話」です。

固定電話・ナンバーディスプレイの導入を検討している方は、以下からひかり電話の詳細や申込み方法が確認できます。

固定電話で便利なオプションサービス一覧

固定電話をビジネス利用する場合、ナンバーディスプレイ以外にも利用したい便利なオプションサービスがあります。ここでは代表的な6つのサービスを紹介します。

なお「ナンバーディスプレイ」等はNTT固有の名称であり、カッコ内が一般的なサービス名です。

ナンバーディスプレイ(発信者番号表示サービス)

ナンバーディスプレイは先ほども紹介したとおり、発信者の電話番号を通知してくれるサービスです。オフィス・店舗の固定電話ですと、ナンバーディスプレイを契約する方が多くなっています。

また後述するナンバー・リクエストと組み合わせると、非通知電話に自動音声で対応できるようになります。

ボイスワープ(転送電話)


ボイスワープ(転送電話)は、かかってきた電話を指定した電話番号に転送するサービスです。

個人事業主がオフィスの固定電話でボイスワープを契約しておくと、留守中にかかってきた電話を外出先で受けられ、ビジネスチャンスを逃しません。

ナンバー・リクエスト(番号通知リクエストサービス)


ナンバー・リクエスト(番号通知リクエストサービス)は、非通知でかけてきた相手に対し、自動音声で番号通知を促すサービスです。


わざと非通知でかけてくる迷惑電話への対応で役立ちます。

ナンバー・リクエストを利用するには、ナンバーディスプレイの契約も必要となります。

キャッチホン(コールウェイティング)


キャッチホンとは、通話中に別の着信があった場合に、割り込み音で知らせてくれるサービスです。

フックスイッチ(受話器をおくところにあるスイッチ)またはフックボタンを押せば、元の通話を保留中にして、新たにかかってきた電話に出られます。

ビジネスシーンにおいては、機会損失の軽減に有効なサービスです。

迷惑電話おことわりサービス(着信拒否機能)

迷惑電話おことわりサービスは、迷惑電話を受けた直後に、今後同じ電話番号から着信があった場合に自動音声で応答するように設定できるサービスです。

ひかり電話の場合は最大30番号まで登録できます。

同じ番号からの無言電話が続く場合や、何度断ってもかかってくるしつこい営業電話への対応に便利です。

着信お知らせメール(着信時メール通知)

着信お知らせメールは、着信があったことを指定したメールアドレスに通知するサービスです。

ひかり電話の場合「特定の電話番号からの着信のみ通知する」「不在着信のみ通知する」ことも可能。機会損失の軽減につながります。

オプションサービスがお得に使えるNTTのひかり電話エース

ビジネスユースの場合、「固定電話にナンバーディスプレイ以外のオプションサービスを追加したい」というニーズも高くなっています。

そこでこの章では、ひかり電話で複数オプションを契約する場合の費用を安くする方法を紹介します。

ひかり電話エースなら複数オプションがセットでオトク

ひかり電話で複数オプションを契約したい場合は、NTTの「ひかり電話エース」の契約を検討しましょう。

ひかり電話エースは上記で紹介した6つのオプションが全てセットになっていて、個々にオプションを契約するよりオトクだからです。

また528円分の無料通話がついてきて、余った分は翌月に繰越できます。

主なオプションプランを個別に契約した場合と、ひかり電話エースを契約した場合の月額利用料は以下のとおりです。

ひかり電話エース ひかり電話基本プラン
+6オプション個別契約
月額料金1,650円
(無料通話528円分含む)
1,980円
(無料通話サービスなし)

※2022年5月時点の情報です。
※金額は税込みです。

複数オプションを導入するなら、ひかり電話エースが安いとわかります。

ひかり電話エースの申し込みは、以下から可能です。

まとめ

ビジネスユースの固定電話でナンバーディスプレイ(発信者番号通知サービス)を契約すると、「業務効率アップ」「機会損失の低減」などのメリットがあります。

そのため固定電話のナンバーディスプレイを契約している法人・個人事業主・店舗は多いですね。

ナンバーディスプレイを契約するなら、費用面で一番オススメなのはNTTのひかり電話です。またひかり電話を導入すれば、インターネット回線も一緒に導入できます。

なおナンバーディスプレイと他のオプションを組み合わせて利用したいなら、ひかり電話エースがオトク。

ビジネス用にNTTのひかり電話を導入するなら、以下の窓口で申し込みましょう。電話導入のサポート実績が豊富な担当者に相談しながら、スピーディーに準備が進められます。

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