電話回線を複数利用する方法をご紹介

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住宅兼店舗としてお店を構えている人や部署が分かれたオフィスの場合、業務を効率よく行うためにも固定電話の複数回線は必須と言えます。

複数電話を引く方法はいくつかありますが、回線数が増えると月々の負担も増える問題点があります。

この記事ではコストを抑えつつ、品質が良くお仕事に最適な回線を引く方法を解説いたします。

通話料の比較やチャネル数の選び方についても説明するので、複数の固定電話を選ぶ際の参考にしてください。

ひかり電話オフィスタイプひかり電話オフィスタイプ

固定電話回線を複数導入するならNTTひかり電話がおススメ

従来は電話といえばNTT加入電話を引くのが一般的でしたが、通信技術が発達した現在、固定電話を引く方法は他にもいくつかあります。

その中で電話回線を複数導入するのなら、NTTの「ひかり電話」がおすすめです。

ひかり電話とはNTTの光回線を使うIP電話サービスで、アナログ回線の加入電話よりも導入費や通話料が安くなるメリットがあります。

従来のアナログ電話との違いや、ひかり電話がおすすめの理由を見ていきましょう。

従来のアナログ回線との違い

ひかり電話とアナログ回線の加入電話は、通信方法に違いがあります。従来のアナログ回線はメタルケーブルという銅線を使いデータをやり取りするのに対し、ひかり電話は光ファイバーのケーブルを使います。

メタルケーブルは丈夫で扱いやすいですが、一度に少量のデータ量しか送れず、遠くまで届きにくいデメリットもありました。

光ファイバーなら一度にたくさんのデータ量を高速で通信することが可能となり、高品質の通話を遠くまで届けることが可能です。

光ファイバーはメタルケーブルに変わり、現在の通信技術の主流となっています。

光回線で接続するため品質の良い通話ができる

通信回線を使った通話と聞くと、通話の品質が気になるという声も聞かれます。

ひかり電話は光ファイバーを使い光信号でデータ通信を行うため、今まで使ってきたアナログ回線と同様にクリアな通話が可能です。

一般的な通話アプリのように、ガサガサしたノイズや遅延などはありません。

お仕事で大切なお話をするときも、はっきりと声が聞こえる高品質な通話で伝える事ができます。

地域に合う電話番号が使える

ひかり電話はプロバイダーが提供するIP電話とも違います。

IP電話は「050」から始まる番号が提供されますが、「050」から始まる番号は信頼性に欠けるため、お仕事では使いにくいのがデメリットです。

ひかり電話は従来の加入電話と同様に、その地域に合う電話番号が使えます。東京なら「03」大阪なら「06」から始まる一般的に浸透した電話番号は、お客様の信頼も得やすいでしょう。

なお現在加入電話をお使いで光回線に乗り換える場合も、今の番号をそのまま光回線で使い続けることが可能です。

緊急通報や時報ももちろん使える

他社の固定電話サービスの中には、緊急通報「110」「119」や時報「117」などが使えない場合もあります。

ふだんあまり使わないとは言え、やはりいざという時のため緊急通報はできるようにしておきたいところです。

ひかり電話なら緊急通報を始め、時報や電報など今まで使えていた番号を引き続き使うことが可能です。

ただしお話中調べや伝言ダイヤルなど、一部使えなくなる番号もあります。

110円で番号追加が可能

アナログ回線の加入電話で複数の電話回線を引く場合、電話番号の数に応じて回線を契約する必要があります。そのため手間がかかるだけでなく、月々の負担も大きくなる問題点がありました。

ひかり電話で電話番号を複数使いたい時は、契約数を増やす必要はなく一つの番号に付き110円(税込)で追加が可能です。

後ほど紹介する「ひかり電話オフィスタイプ」であれば1つの回線に付き、最大32番号(同時発着信8番号)まで追加できます。オフィスが広い会社でも安心して利用できますね。

今までの電話機がそのまま使える

ひかり電話を導入しても電話機を買い換える必要はなく、今までの電話機をそのまま使うことが可能です。

今使っている電話機も使いながら複数回線を導入したい人は、追加する電話機を準備すれば良く、お手持ちの電話機も使い続けられます。

今までの電話も使えるため、導入費の削減も叶いますね。

ただし昔の黒電話など、使えない端末も一部あります。現在電話機をお持ちの方は、契約の際にお手持ちの電話機が使えるか聞いてみると良いでしょう。

ひかり電話とアナログ電話の通話料比較

ひかり電話は負担を抑えつつ複数番号を持てるのが特徴ですが、電話代がお得なことも大きなメリットです。

相手が固定電話なら時間帯や距離など関係なく、一律で音声通話3分8.8円(税込)とお得な通話料で使えます。

固定電話とひかり電話の通話料の違いは以下をご覧ください。

【加入電話の通話料】

加入電話の通話料は、相手が固定電話なら時間帯と距離で変わります。

料金体系がかなり複雑であるため、今回は3分あたりの通話料をまとめて表にしました。3分あたりで最低料金がかかるわけではないためご注意ください。

【相手が固定電話の場合】

●県内

距離 午前8時~午後7時/3分 午後7時~午後11時
土曜・日曜・祝日の昼間を含む/3分
午後11時~午前8時/3分
市内 9.35円 9.35円 9.35円(4分当たり)
市外~20km 22円 22円 22円
20km~60km 33円 33円 22円
60km~ 44円 33円 22円

●県外
距離 午前8時~午後7時/3分 午後7時~午後11時
土曜・日曜・祝日の昼間/3分
午後11時~午前8時/3分
~20km 22円 22円 22円(2分当たり)
20km~30km 33円 33円 33円
30km~60km 44円 33円 33円
60km~100km 66円 44円 33円
100km~ 88円 77円 44円
(全て税込)

【相手が携帯電話の場合】

携帯会社 通話料/1分(NTT東日本/西日本)
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル 17.6円
(全て税込)
加入電話の通話料は時間帯と相手への距離によって、9.35円~最大で88円と大きく差があります。

通話料が把握しにくく、遠くにかける時は通話料が高くなってしまうのがデメリットです。

深夜の時間帯は割安であるため、夜間に業務を行う会社は通話料が安くなります。しかし接客業や販売など、一般的に昼間業務を行う会社が多いため、やはり通常の通話料で利用することが多いと言えるでしょう。

【ひかり電話の通話料】

ひかり電話の通話料は以下のようになります。

【相手が固定電話の場合】
距離 通話料/3分
相手の距離時間帯に
関わらず一律(国内)
8.8円
(全て税込)
【相手が携帯電話の場合】
携帯会社 通話料/1分(NTT東日本/西日本)
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル 17.6円
(全て税込)

加入電話は距離や時間で通話料に差がありましたが、ひかり電話は全国どこにかけても一律で8.8円(税込)です。携帯にかけた場合は、加入電話と同様に1分あたり17.6円となります。

距離や時間帯を気にしなくても手軽な通話料で、一律であるため通話料の把握もしやすくなります。

複数の電話番号を使っても、通話料の負担が軽いため無理なく使い続けることが可能です。

最大8つの同時発着信が可能

ひかり電話にはいくつかプランが有り、「ひかり電話オフィスタイプ」なら最大32番号、そのうち8つの番号で同時に発着信が可能です。

大きなオフィスを構えている会社にもひかり電話はおすすめです。

ではどの環境で、ひかり電話が便利に利用できるのか次の記事でご紹介します。

まずは利用したい「回線数」を決めよう

電話を複数導入したい場合、まずは利用したい回線数を決めましょう。回線数とは「実際に引かれている電話回線の数」です。

アナログ電話では1つの電話に付き1つの回線でしたが、ひかり電話では1つの回線に付きいくつかの電話番号で同時に発着信が使えるようになりました。

ひかり電話の場合「電話番号を何個持つか」を考えると同時に、「何個の電話番号で同時に発着信したいか」で回線数を決めることになります

電話番号数と同時発着信数の違い

複数回線の導入を考えた時、混合しやすいのが「電話番号数」と「同時発着信数」です。

この2つは同じように聞こえますが、実際は以下のような違う意味の言葉になります。

・「電話番号数」…引いている電話番号の数
・「同時発着信数」…同時に通話ができる最大数

例えば10人の従業員がいるオフィスで10個の電話番号を引いたとして、その10人が同時に通話する必要があるなら同時通話数は10、10人中同時に通話するのが最大3人で良いなら同時通話数は3となります。

ひかり電話は、電話番号数=同時通話数ではないことに注意してください。

チャネル数(CH数)とは?

電話やビジネスフォンを選ぶ時、「チャネル」という言葉を耳にします。

チャネル数(CH数)とは同時通話数と同じ意味で、同時に発着信ができる最大数です。1つの回線で3通話が同時発着信できるなら3チャネル、ということになります。

ちなみに従来のアナログ電話は1回線=1チャネルです。

先ほどの例で言えば、10人従業員がいるオフィスで10人同時に通話するなら10チャネル必要、最大3人しか同時に通話しないなら3チャネルとなります。

回線によってチャネル数は違うため、最大何個の電話番号で同時に通話したいかを考えて、契約する回線数やプランを決めると良いでしょう。

FAXもチャネル数に含まれる

FAXも導入したい場合、FAX番号もチャネル数に含まれるため注意してください。

電話番号とFAX専用番号を所有している場合、1チャネルしか無いと電話をしながらFAXを使うことができません。電話とFAXを同時に使用したい時は、合わせて2チャネル必要になります。

オフィスで電話3チャネルに加えてFAXも使う場合は、合わせて4チャネル準備してください。

FAXを同時に使う場合は、チャネル数は同時通話数より1つ余裕を持って設定すると良いでしょう。

オフィスではチャネル数は従業員の3分の1程度が目安

オフィスで複数の電話を導入する場合、チャネル数は一般的に従業員の3分の1程度と言われています。

10人のオフィスでは3~4チャネル、30人のオフィスでは10チャネル程度を見ておけばよいでしょう。ただし従業員全員が同時に外部と通話を使う可能性があるのなら、従業員の数だけチャネル数が必要になります。

アナログ電話は複数使うと費用負担が大きい

アナログ電話は1回線=1chであり、複数回線導入を考えた時、同時通話数を気にする必要はありません。ですが導入費や通話料がひかり電話に比べて高く、費用負担が大きくなるデメリットがあります。

加入電話の初期費用と回線使用料は以下のようになります。

【初期費用】

内容 料金
契約料 880円
設置負担金 39,800円
工事費 不要※
※上記工事費はお客さま宅にお伺いしない場合の標準的な工事費の例になります。お客さま宅にお伺いする場合等、工事内容により工事費は異なります。

【回線使用料(事務用)】

1級局 2級局 3級局
プッシュ回線用 2,640円 2,640円 2,750円
ダイヤル回線用 2,530円 2,585円 2,750円

アナログ回線は1つの回線ごとに契約する必要があり、回線数が増えるとその導入費と月々の基本料金が必要です。また導入時に設置負担金(加入権料)が39,800円必要となるため、初期費用が高額になります。

例としてアナログ回線でFAXと電話をそれぞれ1台ずつ導入した場合です。

初期費用:(880円+39,800円)×2=81,360円

月額料金:2,750円×2=5,500円~

2台で導入費が85,760円~、月額料金が5,500円~かかり、回線数が増えるほど負担は大きくなります。

同時通話数を気にしなくて良いものの、2回線以上引きたい場合は負担が高額になるため注意してください。

アナログ回線は廃止予定のため、今から契約はおすすめできない

アナログ回線は1つの回線(番号)ごとに基本料金がかかるため、複数回線を引くと高額になります。また電話番号につき必ず回線を引く必要があり、電話番号をたくさん持っておきたい人にも不向きです。

現在はひかり電話が主流となり、加入電話の加入数は年々減少しています。2024年にはアナログ回線は廃止されIP網に以降予定であるため、今からお仕事に使うのは推奨できないと言えるでしょう。

「ひかり電話基本プラン」は、同時に2通話まで使える

自宅兼店舗やスタッフが10人以下の店舗、SOHOの方には基本料金が550円~(税込)のフレッツ光「ひかり電話基本プラン」がおすすめです。

基本料金に加えオプションサービスの「ダブルチャネル」をつければ同時に2通話が可能、「マイナンバー」を使うことで電話番号の追加もできます。

「マイナンバー」のオプション料金は110円で最大4つまで番号を追加できます。ひかり電話に加入すれば電話番号が1つもらえるため、合わせると最大5つの番号まで持つことが可能です

ひかり電話基本プランは、基本料金が550円~(税込)に加えフレッツ光の料金プランと合わせて利用します。

ひかり電話基本プランがおすすめな人

ひかり電話基本プランは、以下のような人におすすめです。

・フリーランス・個人事業主の人
・在宅ワークの人
・自宅兼店舗で、自宅用と仕事用の番号を分けたい人
・スタッフが5人以下のオフィス・店舗
・SOHOの人
・自宅や店舗でFAXと電話を同時に受信したい人
・2世帯住宅の人

ひかり電話基本プランは一般家庭を始め、フリーランスや個人事業主・SOHOなど幅広く活用ができるプランです。スタッフが5人以下の店舗やオフィス、FAXを導入したい人にもおすすめします。

オプションを追加することで、番号を最大5つまで取得できますが、同時通話は最大2回線となっているため気をつけましょう。

「ひかり電話基本プラン」の料金

ひかり電話基本プランは月額550円~(税込)と、手頃な価格でひかり電話の導入が可能です。通信回線を使う電話であるため、フレッツ光のプラン加入が必要となります。

ひかり電話基本プランの料金例は、NTT東日本とNTT西日本で以下のようになります。

なお料金は実際に使った通話料や建物によっても異なるため、目安としてご覧ください。

●NTT東日本の料金

【フレッツ光ライトファミリータイプ】

内容 料金
フレッツ光ライト 3,080円~6,380円
ひかり電話基本プラン 550円
もっとライトに!割引(2年間) -550円
合計 3,080円~6,380円

【フレッツ光ライトマンションタイプ】

内容 料金
フレッツ光ライト 2,200円~4,730円
ひかり電話基本プラン 550円
合計 2,750円~5,280円

ひかり電話を始める人におすすめなのが、フレッツ光ライトです。フレッツ光ライトは使った通信量によって料金が段階的に上がります。

電話だけでインターネットを使わない人は、通信量をあまり使わないため負担を抑えることが可能です。インターネットを使った場合は通信量により料金が加算されますが、上限の6,380円(マンションタイプは4,730円)以上は料金の加算はありません。

フレッツ光ライトファミリータイプでは最初の2年間、もっとライトに!割引が適用されるため、オトクな料金で利用が可能です。

●NTT西日本の料金

【フレッツ光ライト・戸建て向け】

内容 料金
フレッツ光ライト 3,520円~6,600円
ひかり電話基本プラン 550円
フレッツ・あっと割引 -440円
光ライト割(最初の2年間) -550円
合計 3,080円~6,160円

【フレッツ光ライト・集合住宅向け】

内容 料金
フレッツ光ライト 2,860円~5,940円
ひかり電話基本プラン 550円
フレッツ・あっと割引 -440円~-1,100円
合計 2,970円~5,390円

NTT西日本でも東日本の場合と同様、料金が段階的に上がるフレッツ光ライトに、ひかり電話基本プランの550円を付ける形となります。

フレッツ光ライトに加入している限り、「フレッツ・あっと割引」の割引が適用されます。「フレッツ・あっと割引」では、戸建て向けなら440円、集合住宅向けなら440円~1,100円基本料金が安くなります。

戸建ての場合は「フレッツ・あっと割引」に加えて「光ライト割」が適用され、最初の2年間さらに550円の値引きを受けることが可能です。

通話が多い人にはお得なプランも

ひかり電話基本プランは550円とお手頃な価格でひかり電話を使えますが、通話料は直接加算されます。通話をたくさん使う場合は、通話料がお得になるプランを使えば月々の通信費節約に効果的です。

通話料がお得になるプランは3つあり、ひかり電話基本プランの代わりに以下のプランを付けて利用します。

【ひかり電話A(エース)】

月額 1,650円(税込)
通話料/3分 8.8円
無料通話 528円分(最大3時間相当)
オプション ナンバーディスプレイ、キャッチホンなど6つのオプション付き

ひかり電話Aは最大3時間相当の無料通話に加え、以下のオプションが付いてきます。

・ナンバーディスプレイ…440円
・ナンバーリクエスト…220円
・キャッチホン…330円
・ボイスワープ…550円
・迷惑電話おことわりサービス…220円
・着信お知らせメール…110円
オプション料金を全て合わせると1,870円となり、それに最大3時間の無料通話もついて1,650円(税込)のひかり電話Aはとてもお得です。

通話が多い場合だけでなく、オプションを合わせて使いたいときもひかり電話Aがおすすめです。

【安心プラン】

月額 1,540円(税込)
通話料/3分 7.92円
無料通話 1,408円分(最大8時間)

【もっと安心プラン】

月額 4,290円(税込)
通話料/3分 7.92円
無料通話 5,280円分(最大30時間)



安心プランは最大8時間分、もっと安心プランは最大30時間分の無料通話が付いたプランです。また通常3分8.8円の通話料が3分7.92円になるのもメリットです。

お仕事でお客様や取引先とたくさん電話を使う場合、この2つのプランがおすすめです。

便利なオプションサービス

ひかり電話基本プランでは、以下のオプションサービスを合わせて使えます。

オプション 月額(税込) 内容
マイナンバー(追加番号) 110円 電話番号を1つ追加、最大4つ追加できる
ダブルチャネル(複数チャネル) 220円 チャネルを1つ追加、2つの番号で同時通話が可能になる
ナンバーディスプレイ 440円 かけてきた相手の電話番号を、電話に出る前にディスプレイに表示
ナンバーリクエスト 220円 電話番号通知無しで書けてきた相手に、番号を通知して書け直すようアナウンスが流れる
キャッチホン 330円 通話中の着信を通知音でお知らせ。フックボタン操作で出ることも可能
ボイスワープ 550円 かかってきた電話を設定しておいた電話番号に転送
迷惑電話おことわりサービス 220円 迷惑電話を受けた時ダイヤル操作で設定しておけば自動応答でお断り
着信お知らせメール 110円 着信があった時設定したメールアドレスにお知らせ

いくつかの部署に番号を振り分けたい場合やFAXを同時に使用したい時、マイナンバー(番号追加)とダブルチャネル(複数チャネル)が便利です。

マイナンバーは月額110円で番号を最大4つまで追加可能、基本の番号と合わせると最大5つの電話番号を持つことができます。一緒にダブルチャネルを付けておけば、最大2つの番号で同時発着信が可能になります。

他にもキャッチホンなど必要なオプションがあれば検討しましょう。先ほど紹介したひかり電話Aなら、ナンバーディスプレイから着信お知らせメールまでの6つのオプションが付いてきます。

「ひかり電話オフィスタイプ」は、同時に3通話以上使える

「ひかり電話オフィスタイプ」は基本料金1,430円(税込)で、3チャネルに加えて1つの番号がついてくるプランです。

同時通話が3通話可能ですが電話番号は1つしかつかないため、電話番号を110円で追加して使います。

同時通話数の追加も可能で、440円でチャネルを1つ追加できます。オフィスの規模に合わせてオプションを付加し、最大で8チャネル・32番号まで利用可能となっています。

なお、ひかり電話オフィスタイプを利用する際は、フレッツ光ネクストの契約が必要です。

ひかり電話オフィスタイプがおすすめの人

ひかり電話オフィスタイプは、以下のような人におすすめです。

・従業員が10人~30人程度のオフィス
・3つ以上の部署で同時発着信する会社
・大きめの店舗
・電話2回線以上とFAXを同時に使いたい人

ひかり電話オフィスタイプは3CH~最大8CHなので、中規模程度のオフィスや大きめの店舗におすすめです。

最初から3チャネルが付いてくるため、同時に外部と発着信することが多い会社や、FAXを同時に使いたい人にも良いでしょう。

業務内容に合わせて、オプションで電話番号やチャネルを追加可能して使います。会社の規模が大きくなってもオプション追加で対応できるため、柔軟性があるのもメリットです。

「ひかり電話オフィスタイプ」の料金

ひかり電話オフィスタイプは3チャネル1番号が付いて、1,430円のプランです。ひかり電話オフィスタイプを使う際は、フレッツ光ネクストの契約も必要になります。

ひかり電話オフィスタイプに加入した場合の料金例は、NTT東日本とNTT西日本でそれぞれ以下のようになります。なお実際に使った通話料や建物によっても料金は異なるため、目安としてご覧ください。

NTT東日本の料金

【フレッツ 光ネクストギガファミリー・スマートタイプ】

内容 料金
ひかり電話オフィスタイプ 1,430円
基本料金 6,270円
ギガ・スマート割引(最初の2年間) -412.5円
にねん割 -770円
合計 6,517.5円

【フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ】

内容 料金
ひかり電話オフィスタイプ 1,430円
基本料金 3,685円~4,785円
ギガ・スマート割引(最初の2年間) -275円
にねん割 -110円
合計 4,730円~5,830円

フレッツ 光ネクストは建物によって料金が異なります。

戸建て向けの「ギガファミリー・スマートタイプ」なら6,270円、集合住宅向けの「ギガマンション・スマートタイプ」なら建物の種類により3,685円~4,785円となっています。

最初の2年間はギガ・スマート割引が適用され、2年更新のにねん割に入ればさらに割引を受けることが可能です。

NTT西日本の料金

【フレッツ光ネクスト・戸建て向け】

内容 料金
ひかり電話オフィスタイプ 1,430円
基本料金 5,940円
光はじめ割 1~2年目-1,210円、3年目1,419円
合計 1~2年目6,160円、3年目5,951円

【フレッツ光ライト・集合住宅向け】

内容 料金
ひかり電話オフィスタイプ 1,430円
基本料金 3,520円~4,950円
光はじめ割 1~2年目 -385円~605円
3年目 -572円~858円
合計 1~2年目 4,565円~5,775円
3年目 4,378円~5,522円

NTT西日本も東日本と同様、ひかり電話オフィスタイプは1430円ですが基本料金が建物の種類により変わります。

基本料金には「光はじめ割」が適用されます。「光はじめ割」は利用期間が長くなるほど割引料金が増え、3年目以降もお得な料金で使い続けることが可能です。

集合住宅向けのプランでは建物内の加入が見込める世帯数によって料金が変わるため、詳しく知りたい人は契約窓口のオペレーターに問い合わせてみてください。


会社の規模に合わせてオプション追加できる

ひかり電話オフィスタイプは基本料金に最初に3チャネル1番号が含まれます。

電話番号は1つしか無いため、月額110円で番号を追加し使用します。またチャネル・オプションなどを追加して、会社の規模に合う形にカスタマイズ可能です。

オプション 月額(税込) 内容
マイナンバー(追加番号) 110円 電話番号を1つ追加、最大31個(合計32個)まで追加できる
ダブルチャネル(複数チャネル) 440円 チャネルを1つ追加、最大5つ(合計8つ)まで追加できる
グループ通話定額 440円 他の拠点のひかり電話が通話無料。1チャネルごと、同一契約者のみ
ナンバーディスプレイ 1,320円 かけてきた相手の電話番号を、電話に出る前にディスプレイに表示
ナンバーリクエスト 660円 電話番号通知無しで書けてきた相手に、番号を通知して書け直すようアナウンスが流れる
キャッチホン 330円 通話中の着信を通知音でお知らせ。フックボタン操作で出ることも可能
ボイスワープ 550円 かかってきた電話を設定しておいた電話番号に転送
迷惑電話おことわりサービス 220円 迷惑電話を受けた時ダイヤル操作で設定しておけば自動応答でお断り
着信お知らせメール 110円 着信があった時設定したメールアドレスにお知らせ
フリーアクセス・ひかりワイド 1,110円 「0800」「0120」を利用し、かかってきた電話の通話料を着信者側が負担

ナンバーディスプレイやダブルチャネルなど、一部のオプションサービスに関しては、ひかり電話基本プランとは料金が異なるためご注意ください。

ひかり電話基本プランでは使えなかった「グループ通話定額」や「フリーアクセス・ひかりワイド」も利用可能です。会社の業務に合わせて利用しましょう。

プロバイダー追加でインターネットも使える

ひかり電話は光回線を使う電話であるため、プロバイダーを追加すればインターネットも一緒に契約が可能です。

プロバイダーとは光回線とインターネットをつなぐ入り口のような役割をするものです。プロバイダーを付けなければ、光回線を引いてもインターネットを使うことはできません。

主に以下のようなプロバイダーがあります。

プロバイダー名:OCN・BIGLOBE・Yahoo!・So-net・BBIQなど
料金:700円~2000円程度

現代ではオフィスや店舗でインターネットを使わないことは、ほぼないと言っても過言ではありません。アナログ回線であればインターネットを別途契約する必要があり、月の負担も大きくなりますが、ひかり電話なら電話とインターネットを一緒にして使えます。

光の高速通信で快適にネットを使えるため、お仕事に最適です。またWi-Fi機器を接続すれば、職員やお客様向けの自社専用Wi-Fiの設置も可能です。

インターネットが必要ない場合はプロバイダーの契約は不要です。

光電話+プロバイダーの同時手配をしてくれる窓口もあるので、以下のサイトも参考にご覧ください。

開通まで1~2ヶ月かかることも

ひかり電話は申込みから番号登録、工事などさまざまな手順が必要です。そのため開通まで通常1ヶ月程度、長ければ2ヶ月かかることもあります。

工事は予約制であるため、混み合っていた場合は希望する工事日が指定できない可能性もあります。申込みがギリギリになってしまうと工事日も遅くなるため、いざ使いたい時に電話が使えない、と言う事になりかねません。

またビジネスフォンを利用したい場合、ビジネスフォンの購入を検討する時間も必要です。

ビジネスフォンを利用する場合もしない場合も、遅くとも利用開始予定日の1ヶ月までの申込みをおすすめします。

様々なビジネスフォンの無料見積もり・ひかり電話の工事手配もまとめて対応できる窓口もあります。下記を参考にしてみてください

提供エリアの確認について

ひかり電話はNTTが提供するフレッツ光のサービスになります。それぞれ都道府県別に管轄エリアが異なるため、お住まいの地域の管轄で申し込みをします。

エリアによりサービスや料金が異なるため注意が必要です。申し込み前にNTT東西のエリアを確認しておきましょう。

【NTT東日本】
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 山梨県 長野県

【NTT西日本】
富山県 石川県 福井県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県

NTT東西で、基本料金の違いやサービス名が違う場合があります。

例えば「マイナンバー」はNTT東日本の呼び方で、NTT西日本では「追加番号」と呼ばれます。両社とも料金は同じ110円です。

エリアが変わる移転の場合、一度解約して契約し直す必要がある

NTT東日本とNTT西日本はつながっておらず、別会社という扱いになります。そのためNTT東西を変わる移転をする場合、今の契約を解約して、新しい管轄で契約し直す必要があります。

NTT東西の境目付近にお住まいの方や、都会へ会社の移転をお考えの方は注意が必要です。引越しの際はひかり電話の手続きを忘れないようにしましょう。

複数回線の導入手続きは早めがベスト

複数の固定電話を導入を考えた時、「回線数」「電話番号数」「同時発着信数」の違いがややこしく、難しくなりがちです。導入の際は電話番号を何個取得するかと、何台の電話で同時に発着信したいかを考えてみてください。

以前は1つの回線=1通話でしたが、通信の技術が発達し、ひかり電話なら1つの回線で何個も電話番号を持つことが可能になりました。

ひかり電話は通話品質も良く、通信費の負担も加入電話より軽いためお仕事に最適です。会社の規模に合わせて料金プランを選び、電話番号やチャネルも追加できます。

複数の電話を利用することが決まっている場合、手続きはどうするかビジネスフォンを利用するかなどを早めに相談すると良いでしょう。

申し込んでからも、工事開通までは1ヵ月以上かかることが多いため、電話回線の申し込みは早めに済ませておく事をおすすめします。

以下サイトから、光電話サービスの詳細案内やお申込み手続きも可能なので、参考にしてみてください。

※この記事の内容、各サービスの金額は2021年10月時点のものとなります。

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