電話番号を2つ持つ方法-あなたに合った使い方を解説!

固定電話に加入している法人の中には、「今使用している電話番号にさらに番号を追加して2つの電話番号を利用したい」と考える経営者の方は少なくありません。それぞれの環境や業種よって、2つの電話番号を持つことを検討している理由は異なりますが、例えば「電話用とFAX用の番号を使い分けるために2つ持ちたい」や「2つの電話番号をビジネスフォンに繋いで業務の効率化を図りたい」などの理由により取得を検討する方が多いです。

しかし、一般的に固定電話の電話番号を複数持つ場合、2つの電話回線を契約する必要があります。このため、それぞれ別々の月額費用を負担しなければならず「2つの電話番号を持ちたいが、月額料金の負担が増えるのはきつい」などの理由により諦めてしまう方が少なくありません。

では、固定電話で利用する番号を1回線で2つ持つことはできないのでしょうか?

「そもそも1回線で電話番号を2つ持つことなんてできない」と最初から諦めている方も多いですが、1回線で2つの番号を持つことは出来ます。ただし、選んだ電話回線によっては、1回線で2つの番号を持つことができない場合もあるため、事前にどの回線を利用すれば2番号持つことが可能なのな把握しておくことが重要です。

そのため、この記事では「2つの電話番号を持つ方法」について、それぞれのケース毎にどのように行えばいいのかを詳しく解説していきます。2つの電話番号を持つことを検討している方や2つの番号を持つ方法が分からずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ひかり電話ひかり電話

2つの取得したナンバーを通話用とFAX用に分けて利用する

2つの電話番号を持つことを検討している方の中には、「電話用とFAX用に分けて利用したい」などの理由により、2番号の取得を検討する方は少なくありません。電話用とFAX用の電話番号を分けたいと考える理由はさまざまですが、例えば「電話用とFAX用の電話番号を分けることで、通話中にFAXを受信しても問題なく受け取ることが出来るから」などの理由で検討される方が多いです。FAX用と電話用の電話番号が同じだった場合、一般的に通話中はFAXを受信することができず大きなビジネスチャンスを失う危険性が高いため、このように思うのは自然だと言えます。

とはいえ、こういったリスクを回避することだけに着目して、ただ闇雲に2つの電話番号を電話用とFAX用に分けることはあまりおすすめ出来ません。2つの電話番号を電話用とFAX用に分けて利用する場合、選んだ電話回線によっては1回線で契約することができないうえに、月々の電話代にかかる費用が高額になる危険性があるためです。

そのため、電話用とFAX用に分けて2つの番号を持つのであれば、事前に「電話回線サービスの特徴や利用するメリット、設定されている月額料金」を把握したうえで、自身の希望に合うサービスを契約することが重要になります。そうすることで、電話代にかかる負担を軽減しながら電話用とFAX用に分けて2つの番号を持つことが可能です。

ちなみに、2つの電話番号を電話用とFAX用に分けて利用する場合、主に以下の2つの回線どちらかを契約することで2番号の取得や使い分けを行うことが出来ます。

・2つの電話番号を「ひかり電話」で取得して2番号持つ方法
・2つの電話番号を「アナログ回線」で取得して2番号持つ方法

それぞれについて、詳しく解説していきます。

2つの電話番号をひかり電話で取得して2番号持つ方法

電話用とFAX用に分けて利用する場合、インターネット回線を利用して通話などを行うNTTが提供する「ひかり電話」を契約することで、2つの番号をそれぞれに分けて利用することが可能です。具体的には、NTTが用意している「フレッツ光ライトファミリー」という料金プランを契約し、「マイナンバー」や「ダブルチャンネル」と呼ばれるオプションサービスを追加すれば、2つの電話番号を電話用とFAX用の2番号を持つことが出来ます。

さらに、NTTのひかり電話でそれぞれの目的で使用する番号を取得する場合、「1本の回線契約で2つの電話番号を持つことができる」ことも魅力的なポイントです。1本の回線契約で2つの番号を持つことができるため、申し込み時の手間を省けるうえに、それぞれの電話料金を大幅に節約することが出来ます。

なお、NTTが設けている「フレッツ光ライトファミリー」や「マイナンバー」、「ダブルチャンネル」の料金は、下記の表をご確認ください。

料金プラン・付加サービス 料金(税込)
フレッツ光ライトファミリー
(NTT東日本フレッツ光ファミリータイプ)

1回線:3,080円
マイナンバー 110円
ダブルチャネル 220円

※上記の価格は、2021年12月22日時点の料金です。

上記の表を見るとわかる通り、ひかり電話で2つの電話番号を取得した場合、電話用とFAX用で利用するそれぞれの番号を月額3,410円(税込)と低価格な料金で持つことが出来ます。

ただし、必ずしも上記で紹介した料金プランで利用できるとは限りません。この「フレッツ光ライトファミリー」は、「インターネットをほぼ利用しない人向けに最低の回線使用料のみで契約できる料金プラン」になっており、ネット回線を利用する場合はプロバイダーの契約と回線契約を「フレッツ光ネクストプラン」に変更する必要があるためです。

とはいえ、「フレッツ光ネクストプラン」は、固定電話やインターネット回線の利用料金による負担を軽減できるように低価格な金額が設定されており、どちらの料金プランが適応されても問題なく電話代などの料金を節約することは出来ます。

2つの電話番号を「アナログ回線」で取得して2番号持つ方法

以前まで主流になっていた「アナログ回線」でも、電話用とFAX用にわける2つの電話番号を取得することが出来ます。具体的には、電話用とFAX用で使用する電話回線を別々に契約することで、それぞれで使用する電話番号を2つ持つことが可能です。

ちなみに、現在「アナログ回線」を契約・利用中の方が、FAX用で利用する2つ目の番号を追加する場合、「電話回線コードの差し込み口」があれば、通常よりも早くFAXの利用を開始することが出来ます。このため、すでにアナログ回線を契約・利用しており、できるだけ早くFAX用の電話回線を導入したい方にとってはメリットの大きい取得方法だと言えます。

なお、「アナログ回線」で2つの電話番号を持つ際に発生する利用料金は、下記の表の通りです。

種類 利用料金(税込)
NTT事務用アナログ 1回線:2,750円
NTT住宅用アナログ 1回線:1,870円

※上記の価格は、2021年12月22日時点の料金です。

例えば、業務で使用する電話番号を2つ引いた場合、月々5,500円(税込・毎月2,750円×2回線)の基本料金にプラス通話料がかかります。1回線だけで見れば「ひかり電話」よりも安い金額が設定されていますが、電話用とFAX用で使い分ける番号をそれぞれ契約しなければならず、電話代にかかる負担が大きくなりやすいため、電話代を節約したい方にはおすすめの取得方法ではありません。

さらに、アナログ回線契約した場合、導入時にかかるコストが高額になりやすい点もおすすめできない理由の一つです。アナログ回線では、初期費用として1回線あたり合計42,680円(税込)もの高額なお金を請求される仕組みになっているため、導入時にかかるコストの負担が大きく、設立当初の法人にとっては経営自体に悪影響を及ぼす危険性があります。

なお、下記のページにある「ひかり電話の専門窓口」では、電話用とFAX用に分けて2つの電話番号を持つ場合、アナログ回線とひかり電話のどちらが良いのかなどを相談することが可能です。こちらの窓口に相談することで、あなたの利用環境に適した方法を見極めてくれるうえに、サポートなども行なってくれるため、ぜひ利用を検討してみてください。

2番号を持つならどちらを契約するのがおすすめ?

結論から言うと、2つの電話番号を持つのであれば、「ひかり電話」を契約して2番号を取得することをおすすめします。NTTが提供している「アナログ回線」は、2025年にサービスの提供終了が決定しているためです。ひかり電話が普及されたことで、従来の「アナログ回線」の需要が減少したため、NTTでは2024年1月からサービスの終了に向けて作業を開始すると発表しています。とはいえ、サービス終了前に「アナログ回線」を利用している場合は、提供終了後も継続して利用することが可能です。

しかし、現在「ひかり電話」が主流になっていることやアナログ回線の利用料金が割高なことを考慮すると、特にこだわりがないのであれば「ひかり電話の固定電話サービス」を契約した方が賢明だと言えます。ひかり電話では、1契約で2つの電話番号を取得できるうえに、低価格な料金が設定されているため、通話料金などによる負担を気にせずに安心して利用することが出来るためです。

したがって、2つの電話番号を持ちたいのであれば、低価格な料金が設定されている「ひかり電話」を利用して2番号を取得する方法を検討してみてください。

今ある電話番号に1番号を追加して2個の電話番号を持つ方法

今現在使用している電話番号に1番号を追加して2つの番号を持ちたい場合も同様に、「ひかり電話」または「アナログ回線」のどちらかを契約することで、2番号を利用することが出来ます。しかし、前述した通り、「アナログ電話(回線)」は、2025年にサービスの提供終了が決定しているうえに、高い利用料金が設定されているため、これから2つ目の電話番号を取得するのであれば「ひかり電話」を利用するのがおすすめです。ひかり電話は、「現在アナログ電話またはひかり電話で1番号引いている場合」や「NTT以外の電話回線で1番号引いている場合」のどちらでも利用することができるため、どなたでも気軽に2つ目の電話番号を増やすことが出来ます。

具体的に、それぞれの利用状況別に2つ目の番号を取得する方法は、下記の表の通りです。

利用状況 取得方法
現在NTTのアナログ電話もしくはひかり電話で既に1番号を引いている場合 付加サービス(月額330円/税込)を追加することで2つ目の番号を取得することが可能
現在NTT以外の電話回線で1番号を引いている場合 NTT光電話へ移行したうえで、2番号目の電話を追加することが可能

上記のように、現在NTTのアナログ電話もしくはひかり電話で1番号引いている方だけでなく、NTT以外の電話回線で1つ目の番号を引いている方でも問題なく、今使用中の電話番号を変更せずに2つ目の番号を持つことが出来ます。

ただし、「現在NTT以外の電話回線で1番号を引いている場合」は、必ずしも電話番号を変更せずに2つ目の番号を追加できるとは限りません。「現在NTT以外の電話回線で1番号を引いている場合」、「現在使用している電話番号が元々はNTTのアナログ回線で発番した番号である」ことが条件になっているためです。このため、NTT以外で取得した電話番号の場合は、1つ目の番号を変更しなければならない可能性があることを覚えておいてください。

取得するナンバーの名義をわけて2つに増やす方法

2つの電話番号の取得を検討している方の中には、「固定電話を契約する名義人や支払い方法を分けて2つの電話番号を持つことができないだろうか?」などと疑問を持つ方も少なくありません。中には、「利用する住所が同一なら、同じ人が名義人にならなければいけないと思っていた」という方もいます。

では、2つの電話番号を取得する際に、それぞれの名義人を分けて契約することはできるのでしょうか?

結論から言うと、「固定電話回線を利用する住所が同じでも支払い方法や名義を分けて2つの電話番号を持つ」ことが可能です。具体的には、「アナログ回線」もしくは「ひかり電話」で2本の電話回線を引くことで、それぞれの支払い方法や名義人を分けて2つの電話番号を持つことが出来ます。

ただし、「ひかり電話」を2本引く際に、2つの電話番号を利用する場所が集合住宅などの場合は、必ずしも2つの電話回線と引けるとは限りません。2つの電話回線を引く建物によっては、電話で使用する回線の入線自体ができないケースも存在するためです。

このため、「ひかり電話」を契約して2つの電話回線の名義や支払い方法を分けて取得したい方は、事前に「ひかり電話の専門窓口」などに相談を行うことを検討してみてください。「ひかり電話の専門窓口」では、あなたが2つの電話回線を引きたい場所の建物の状況を精査したうえで、問題なく回線を入線できるのかなどを教えてくれるため、申し込み後に「せっかく手間をかけて申込みをしたのに、結局名義や支払い方法を分けて2つの電話番号を持つことができなかった」などの不満を抱く心配を無くすことが出来ます。

取得した2つのナンバーを複数のビジネスフォンに繋いで利用する方法

「アナログ回線」や「ひかり電話」で取得した2つの電話番号は、業務用で使用するビジネスフォンでも利用することができる仕組みになっており、電話親機にそれぞれの電話番号を繋ぐことで同時に通話することが出来ます。

ただし、電話親機の台数によっては、アナログ回線やひかり電話の「フレッツ光ライトファミリープラン」での利用に適していない場合があるため、注意が必要です。アナログ回線やひかり電話の「フレッツ光ライトファミリープラン」では、以下の表のように、利用できる電話親機などの台数や同時通話数が限られているためです。

電話回線 同時通話可能数
アナログ電話 1契約:1台
ひかり電話(フレッツ光ファミリープラン) 1契約:2台

例えば、「ビジネスフォン親機2台」プラス「コピー機1台」に取得した2つの電話番号を繋ぎたい場合、電話回線や料金プランに設けられている同時通話数を超えているため、上記で記述した電話回線や料金プランには適していません。この例に該当する状況の場合は、2つの電話番号を繋ぐ電話親機が合計3台あり、それぞれの同時通話可能数を超えていることで同時に発着信させることが出来ないためです。

では、2つの電話番号を合計3台以上の複数の親機に繋げたい場合、どのような方法なら問題なく同時通話することができるのでしょうか?

合計3台以上の複数の親機に繋げて取得した2つの電話番号を利用したいのであれば、ひかり電話が提供している「オフィスタイプ」というIP電話サービスを契約するのがおすすめです。ひかり電話が提供している「オフィスタイプ」では、3番号取得できるサービス内容になっており、3台同時通話が可能な基本契約になっているため、2つの電話番号を複数のビジネスフォンに繋げるたい方に最適な料金プランだと言えます。

「オフィスタイププラン」の特徴や月額料金

ひかり電話の「オフィスタイプ」とは、「NTTが提供する『フレッツ光ネクスト』の契約・利用中の事業者向けに設けられたIP電話サービス」のことです。3番号を取得ができる電話サービスになっているため、3台以上の電話親機に繋ぐことができ、ビジネスフォンやコピー機などの通信機器を同時に利用することが出来ます。

具体的なひかり電話の「オフィスタイプ」の特徴は、下記の通りです。

・1本の基本契約で、「3チャネル(同時通話数のこと)1番号」を利用することが可能
・最大8チャネル32番号まで利用できるオプションサービスが用意されている
・1契約で複数の番号を取得することができる

上記のように、ひかり電話の「オフィスタイプ」は、1本の回線契約で複数の同時通話ができるサービスになっているため、事業規模の拡大や業務効率化を図るなど、さまざまな目的や用途に合わせて利用することが可能です。一般的に事業用で固定電話を利用する場合、会社の規模によって、複数のビジネスフォンを利用する必要があるため、このように複数の番号を増やせるのは非常に大きなメリットだと言えます。

ちなみに、ひかり電話の「オフィスタイプ」を利用する際の月額料金などは、下記の表をご確認ください。
こちらの料金は、割引適応後の料金になります。

オフィスタイプ 料金
フレッツ光ネクスト回線使用料 ・西日本:4,300円
・東日本:4,700円

ひかり電話オフィス基本料 1,300円
ひかり電話オフィスタイプ対応アダプター(OG) 1,000円
追加電話基本料(1番号ごと) 100円
追加チャネル(1チャネルごと) 400円

※上記の料金は、2021年12月22日時点の価格になります。

ひかり電話の「オフィスタイプ」は、「フレッツ光ネクスト回線使用料」に「ひかり電話オフィス基本料」や「ひかり電話オフィスタイプ対応アダプター(OG)」などを加えた料金で、3チャネル1番号を利用することが出来ます。例えば、東日本エリアの方が「オフィスタイプ」を契約して3台の電話親機に繋げたい場合は、7,000円と低価格な料金であなたがこれから持つ2つの電話番号をビジネスフォンに繋げるうえに、業務用のインターネット回線も利用することが可能です。

ただし、「ひかり電話オフィスタイプ対応アダプター(OG)」は、必ずしも全ての契約者に請求されるとは限りません。あなたが使用・用意しているビジネスフォンによっては、「ひかり電話主装置(ひかり電話オフィスタイプを利用する際の装置のこと)」が不要になるケースもあるためです。このため、事前に繋げる予定のビジネスフォンでひかり電話を利用する際に「ひかり電話オフィスタイプ対応アダプター(OG)」が必要なのか「ひかり電話の専門窓口」などに確認してみてください。

補足ですが、仮に3チャネル・1番号以上を利用したいと考えている方は、別途1チャネル400円、追加番号は1番号100円と手を出しやすい価格で利用することができるため、会社の規模を拡大する際にもすぐに環境を整えることが出来ます。

「オフィスタイプ」で利用できるオプションサービス(付加サービス)

ひかり電話の「オフィスタイプ」では、業務の効率化を図る際に役立つオプションサービス(付加サービス)が豊富に用意されています。例えば、あなたが持つ2つの電話番号に非通知でかかってきた場合に、自動音声メッセージに切り替えてくれる「ナンバー・リクエスト」や、かかってきた電話の着信履歴を手持ちのスマホなどで確認することが出来る「着信お知らせメール」などです。

これらのオプションサービスを契約・利用した場合、いたずら電話を防止できたり、出先でも大事な電話を受け取ることができるようになるため、従業員にとっても非常に大きなメリットだと言えます。

なお、上記で紹介したオプションサービスを含めて、ひかり電話の「オフィスタイプ」で利用できる付加サービスや主な特徴は、下記の表をご確認ください。

オプションサービス(付加サービス) 特徴
ボイスワープ かかってきた電話を自動で転送することが可能
迷惑電話おことわりサービス 迷惑電話をかけてきた番号を登録することで、次に着信があった場合、自動的に自動音声メッセージに切り替えることが可能
(拒否できる電話番号は、1リストあたり最大30個まで)

ナンバー・ディスプレイ かかってきた相手の電話番号がディスプレイに表示される
ナンバー・リクエスト 電話番号を通知しないでかけてきた(非通知など)場合に、自動音声に切り替えることが可能
着信お知らせメール 着信があった際に、あらかじめ指定したスマホやパソコンにメールでお知らせしてくれる
FAXお知らせメール FAXに受信した際に、あらかじめ指定したスマホやパソコンにメールでお知らせしてくれる

このように、ひかり電話の「オフィスタイプ」では、「業務に支障をきたすような着信を防止してくれるサービス」や「着信やFAXに受信があった際にスマホなどに知らせてくれるサービス」などが用意されています。

一般的に法人の使用する電話番号は、自社のホームページなどに番号を掲載していることで誰でも閲覧することができ、いたずら電話などの被害に遭う危険性が高いため、このように業務の支障をきたすような着信を拒否できるのは非常に魅力的だと言えます。

ひかり電話の対応エリア

ここまで、2つの電話番号を持ちのであれば「ひかり電話」を利用するのがおすすめだと解説してきましたが、1点注意しなければならない点があります。それは、「ひかり電話には対応エリアが設けられている点」です。ひかり電話は、大まかに東日本と西日本の2つのエリアに分けてひかり電話回線を利用できるエリアを決めているため、あなたが利用したい住所によっては、2つの電話番号を持つことができない可能性があります。

とはいえ、NTT東日本や西日本は、全国どこでもひかり電話を利用できるように広範囲のエリアに対応しているため、「自身が属するエリアが対応していなければ、2つの電話番号を持つことができない」などの不安を抱く必要はありません。基本的には、どの地域の方でも問題なくひかり電話が提供する2つの電話番号を持つことが出来ます。

なお、ひかり電話を利用できる対応エリアは、以下の通りです。

【東日本エリア(全17都道県)】
北海道 秋田県 岩手県 青森県 山形県 新潟県 宮城県 福島県 栃木県 山梨県 群馬県 茨城県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 秋田県
【西日本エリア(全30府県)】
静岡県 石川県 富山県 滋賀県 福井県 岐阜県 京都府 三重県 愛知県 滋賀県 兵庫県 大阪府 和歌山県 奈良県 徳島県 岡山県 島根県 山口県 広島県 愛媛県 鳥取県 佐賀県 高知県 長崎県 香川県 徳島県 鹿児島県 大分県 宮城県 沖縄県

※上記は、2021年12月22日時点のNTTが対応しているエリアになります。

上記のように、NTT東日本・西日本が提供している「ひかり電話」は、ほぼ全国に対応しているため、基本的に上記に該当する都道府県に属する方であれば問題なく、ひかり回線で2つの電話番号を取得することが出来ます。ただし、47都道府県すべてに対応しているとはいえ、場所によっては利用できない地域も存在するため、事前にあなたが属するエリアが対応しているのか確認しておくようにしてください。

ちなみに、一般的にNTTが提供する「ひかり電話」で2つの電話番号を取得するために電話回線の契約を行う場合、あなたが属しているエリアの窓口に申し込みを行います。例えば、大阪府に属する方がひかり回線で2つの電話番号を持ちたい場合は、「NTT西日本」の窓口に問い合わせることで申し込みを行えることを覚えておいてください。

申し込みの際に必要な書類は?

NTT東日本や西日本が提供する「ひかり電話」で2つの電話番号を持つ際に申し込みを行う場合、契約に必要な書類を事前に用意する必要があります。具体的に、ひかり電話を申し込む際に必要な書類は、下記の表に記載している公的機関が発行した書類が必要です。

ひかり電話の契約者 必要な書類
個人の場合 ・1枚の提出で申込める書類:運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(個人番号カード)、在留カードなど
・2枚の提出で申込める書類:健康保険証、印鑑登録証明書、国民年金手帳など
法人の場合 ・NTTが会社の登記情報を確認できなかったのみ提出する書類
→資格証明書、登記簿謄本の書面、地縁団体台帳、現在事項全部証明書、印鑑登録証明書

上記のように、「ひかり電話」で2つの電話番号の取得を申し込む際は、個人と法人で必要な書類や枚数が異なります。例えば、個人名義でひかり電話を申込む場合、運転免許証やパスポートなどの顔つきの身分証であれば1枚の提出で申込むことが可能です。一方で、運転免許証などの身分証がない場合に健康保険証を提出する際は、「印鑑証明書」や「国民年金手帳」のどちらか1枚と一緒に提出することで、2つの電話番号を取得できる電話回線を申込むことが出来ます。

ちなみに、ひかり電話の契約を法人名義で行う場合では、基本的に必要書類を提出する必要はありません。原則、NTT東日本や西日本が、「登記情報提供サービス」を使用して、あなたが経営する会社の登記情報の確認を行なってくれるためです。ただし、NTT東日本や西日本があなたの経営する会社の登記情報の確認を行えなかった場合は、上記の表に記載したいずれかの書類を提出する必要があるため、万が一に備えて事前に準備しておくとスムーズに電話回線の手続きを行うことが出来ます。

まとめ:2つの電話番号を持つ際におすすめの取得方法

2つの電話番号を持ちたい場合、あなたの利用環境に合わせて使用・契約する電話回線や料金プランを選択することが重要になります。せっかく2つの電話番号を持っても、複数のビジネスフォンに繋げることができなくなってしまったり、高額な通話代がかかってしまい会社の経営自体に悪影響を及ぼす危険性があるためです。

このため、この記事では、電話代にかかる負担を軽減できるうえに、2つの電話番号を持つことができる「ひかり電話」の「オフィスタイプ」を契約することをおすすめしました。ひかり電話が設けている「オフィスタイプ」は、基本契約で3チャネル1番号を取得することができるため、合計3台以上の電話親機にあなたが持つ2つ以上の電話番号を問題なく繋げることが出来ます。

また、「ひかり電話」の「オフィスタイプ」では、さまざまなオプションサービス(付加サービス)を契約・利用できるのも嬉しいポイントです。例えば、非通知設定されている着信がかかってきた際に、自動音声のアナウンスが流れる「ナンバー・リクエスト」を契約した場合、いたずらや不審な電話などにより業務の邪魔をされるリスクを軽減することが出来るため、従業員の業務の効率化を図ることが出来ます。法人の中には、「非通知などのいたずら電話で仕事が進まなくなって困っている」などの不満を抱いている方もいるため、このようなサービスを利用できるのは非常に大きなメリットです。

なお、できるだけ早くひかり電話を契約して2つの電話番号を持つことを希望している方は、下記のサイトから「ひかり電話の専門窓口」から申込むことを検討してみてください。こちらの「ひかり電話の専門窓口」は、2つの電話番号の取得や電話回線の開通手配に特化した窓口になっており、ひかり電話の加入手続きや利用環境の確認などのサポートを行なってくれるため、通常よりも早く2つの電話番号を持つことが出来ます。

急ぎで2つの電話番号を持つことを希望している方は、ぜひ「ひかり電話の専門窓口」の利用を検討してみてください。

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