法人用のIP電話でおすすめのアプリ5選!メリットとデメリットや企業向けのプランを紹介
社内外の通話を行うために、コストが安いIP電話の導入を検討している方もいるのではないでしょうか。
IP電話は、サービスごとに料金体系やサポート内容が異なります。コストを抑えて円滑な連絡手段を導入するためには、自社の状況に合ったものを選ぶことが重要です。
本記事では、法人向けのIP電話サービスとその選び方について解説します。「通信費を削減したい」「移動中の通信手段が欲しい」など、さまざまな悩みに適したサービスが選べる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、法人用の電話を契約したい方には、NTTが提供する「ひかり電話」がおすすめです。IP電話と同様にコストパフォーマンスに優れ、企業向けのサポートやオプションサービスも充実しています。詳細が気になる方は、以下のリンクからぜひご確認ください。
IP電話の主な種類
IP電話にはさまざまな種類があり、以下の3つに分類されます。
- 050型
- 0AB-J型
- 電話番号不要型(通話アプリ)
それぞれの特徴を理解しておくと、自社の目的に合ったサービスが選べるようになります。順番に見ていきましょう。
050型
050型のIP電話は、日本国内で一般的に広く利用されているIP電話番号で、「050」から始まる番号を使用します。
主に個人や中小企業が利用しており、低コストで導入できるのが特徴です。スマートフォンやパソコンにアプリをインストールするだけで、手軽に利用できるサービスが豊富に提供されています。
ただし、通話品質はインターネット回線に依存するため、回線が混雑しているときは、通話の途切れや音質の低下が発生します。利用する場所や相手によっては注意が必要です。
0AB-J型
0AB-J型のIP電話は、固定電話と同じように市外局番(03や06など)から始まる電話番号を利用できます。
主に、光IP電話と呼ばれる高品質な音声通話が可能なサービスで、番号の形態が従来の電話と変わらないのが特徴です。0AB-J型のIP電話は050型に比べて通話品質が高く、ビジネスシーンにおいてもクリアな音声でやり取りができます。そのため、商談や営業など、通話品質を重視する企業に適しているといえるでしょう。
ただし、050型に比べると導入コストが高くなる傾向にあり、システムの運用費用もやや高い傾向がある点は注意が必要です。
電話番号不要型(通話アプリ)
電話番号不要型は、インターネット回線を使用して通話ができるアプリを利用するタイプのIP電話です。
SkypeやLINE、Microsoft Teamsのように、相手が同じアプリを使用していれば、電話番号を使わずに通話ができます。コストがほとんどかからず、設備の導入も不要なので手軽に利用できるのが魅力です。
ただし、アプリを使う場合は、相手側にも同じアプリをインストールしてもらう必要があるため、外部の企業や取引先とのやり取りにおいて利用できないケースもあります。
法人向けの電話番号の取得方法についてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
法人利用でIP電話を選ぶ3つのポイント
法人向けのIP電話サービスを選ぶポイントは、以下の3つです。
- 導入や運用にかかる費用
- IP電話に付随する機能
- サービスのサポート体制
比較するポイントを押さえて、より少ない手間でサービスを選べるようにしましょう。
導入や運用にかかる費用
IP電話を導入する際には、初期費用や月々の運用コストを確認しましょう。
IP電話は固定電話回線や携帯電話回線と比較して安く利用できるサービスが多いです。しかし、毎月かかるコストなので、よりリーズナブルな価格設定のプランを選ぶことが求められます。
初期費用が安くても、毎月の通話料やシステム維持費が高くなってしまう場合もあるため、長期的なコストパフォーマンスを考えるのが重要です。契約プランによっては通話料が割高になるケースもあるため、自社の通話頻度や利用範囲に合わせたプランを選びましょう。
IP電話に付随する機能
IP電話には、通常の通話機能以外にも多くの便利な機能が含まれています。
例えば、コール転送、留守番電話機能、IVR(自動音声応答システム)、録音機能など、ビジネスシーンで役立つさまざまなオプションを提供しているサービスが多いです。
複数の電話番号や内線を管理する機能があれば、会社の規模に応じてスムーズな業務フローが実現できます。追加機能が必要かどうかを事前に確認し、最適なプランを選びましょう。
サービスのサポート体制
法人がIP電話を利用する際、サポート体制の比較も欠かせません。
電話回線がトラブルを起こすと業務が止まってしまうため、サポートを迅速に受けられるか確認しておきましょう。24時間365日のサポートを提供しているサービスを選ぶと、万が一のトラブルにも安心して対処してもらえます。
サービスの提供元が信頼できる企業かどうか、サポートの対応スピードや過去のトラブル対応実績があるか事前に調査しておくと、より安心して導入を進められます。
法人向けのIP電話アプリ5選
法人向けにおすすめのIP電話アプリは、以下の5つです。
- 050 plus
- G-Call 050
- My 050
- LaLa Call
- SMARTalk
順番に解説します。
050 plus
特徴 | 月額基本料金と通話料が安く、提携の通話先は無料 |
利用料金 | ・基本料金:月額330円
(税込、OCN モバイル ONE申し込みの場合は半額) ・通話料 固定電話:8.8円/3分(税込) 携帯電話:17.6円/1分(税込) 国際電話:アメリカ9円/1分 など |
※2024年11月22日時点
050 plusはNTTコミュニケーションズが提供するIP電話アプリです。
050型の電話番号を使用し、国内外の通話料金が非常に安い点が特徴です。国際通話が格安で利用できるため、海外と頻繁にやり取りをする企業はコスト削減効果が期待できます。
また、NTTコミュニケーションズのバックアップによるサポート体制も充実しており、トラブルが発生した際は迅速に対応してもらえます。セキュリティ体制も整っているので、大規模な企業や営業職の多い企業には特におすすめのサービスと言えるでしょう。
G-Call 050
特徴 | 留守電機能付きの有料のIP電話アプリサービス |
利用料金 | ・基本料金:月額308円(税込)
・通話料 固定電話:8.8円/3分(税込) 携帯電話:17.6円/1分(税込) 国際電話:5円/1分 ~ |
※2024年11月22日時点
G-Call 050は、通話録音や転送機能などビジネスに欠かせない機能が充実しているIP電話サービスです。
料金体系が一律でわかりやすく、プランも柔軟に選べるため、従業員の人数や業務内容に応じて最適な運用が可能になっています。
番号の取得や運用開始までが早く行えるため、急ぎで電話環境を整えたい企業におすすめです。
My 050
特徴 | 操作性に優れたサブ機におすすめのサービス |
利用料金 | ・基本料金:設定費550円+番号維持費(550円/6ヶ月毎)
(1年間利用なしで自動解約) ・通話料 固定電話:10.56円/3分(税込) 携帯電話:19.8円/1分(税込) 国際電話:6.49円/1分 |
※2024年11月22日時点
「My 050」は、シンプルな操作性とリーズナブルな価格が魅力のIP電話アプリです。
導入コストが安く、少人数の企業でも簡単に導入できるため、中小企業や個人での利用に適しています。
設定がシンプルで、ITに詳しくない担当者でも簡単に使い始められるため、初めてIP電話を利用する企業にもおすすめです。
LaLa Call
特徴 | 海外利用に強い固定費無料のIP電話アプリサービス |
利用料金 | ・基本料金:通常タイプ・月額550円(税込み)
セントレックスタイプ・5番号まとめて月額2,750円(税込み) ・通話料: 固定電話:8.8円/3分(税込) 携帯電話:8.8円/30秒(税込) ※セントレックスタイプは19.8円/1分 国際電話:6円/1分 (アメリカの場合) |
※2024年11月22日時点
LaLa Callは、KDDIが提供する050型IP電話アプリです。
低価格な通常タイプ、内線通話などPBX機能を備えたセントレックスタイプの2種類を、企業の規模や用途に合わせて利用できます。
リモートで電話帳削除や不正使用を防止できる機能が備わっているため、セキュリティ対策が簡単に行えます。KDDIのインフラを活用しているため、安定した通信環境とともにクラウド連携や各種ビジネスツールとの連携も可能です。
SMARTalk
特徴 | 初期費用・月額基本料・留守番電話が無料のIP電話アプリサービス |
利用料金 | ・基本料金:無料
・通話料: 固定電話:8.8円/30秒(税込) 携帯電話:8.8円/30秒(税込)、 国際電話:対応地域32ヶ国なら8円/30秒 |
※2024年11月22日時点
SMARTalkは、楽天モバイル株式会社が提供する050番号アプリです。初期費用や月額費用が無料で、通話料が安いため、特に小規模な法人や新規事業を始める企業に向いています。
留守番転送、着信転送、非通知機能も無料でとにかくコストを抑えたい方におすすめです。また、複数のデバイスで同じ番号を利用できるため、在宅勤務や外出している従業員が多い企業にも適しています。
法人がIP電話を利用するメリット
法人でIP電話を導入するメリットは、主に以下の5つです。
- 初期費用や通話料を抑えられる
- 短期間で導入できる
- 携帯電話で発信や受信ができる
- 外部システムやアプリと連携できる
- 従業員の増減に対応しやすい
順番に見ていきましょう。
初期費用や通話料を抑えられる
IP電話を導入する最大のメリットは、初期費用や通話料を抑えられることです。
法人向けにビジネスフォンなどの固定電話を導入するには、PBX(構内交換機)の設置や配線工事が必要となり、初期投資が数十万円から数百万円に及ぶこともあります。しかし、IP電話は物理的な設備が不要で、インターネット回線を利用して簡単に設定できます。
また、月額基本料金や通話料が固定電話や携帯電話と比較して安く設定されているサービスが多いため、運用にかかるコストも削減できます。社内外の通話にかかる導入・運用コストを抑えたい企業にとって、IP電話の安さは大きなメリットになるでしょう。
短期間で導入できる
IP電話は、導入のスピードが非常に速いこともメリットのひとつです。
従来の固定電話は、設置や番号取得に時間がかかることがありますが、IP電話は基本的にインターネットを通じて数日以内に利用を開始できます。クラウド型のIP電話サービスであれば、最短で当日に導入できることもあります。
新規事業を始めたり、オフィス移転をして通信手段がなかったりなど、急ぎで通信環境を整えたい企業にとって、IP電話の手軽さは大きな魅力になるでしょう。
携帯電話で発信や受信ができる
IP電話は、スマートフォンやタブレットから会社の電話番号を使って発信や受信ができるメリットがあります。
IP電話サービスの多くは、携帯端末にアプリを入れるだけで使用できるため、外出先でも発信・受信が可能です。
また、サービスによっては会社の電話番号を利用して発信・受信できるため、外出中の営業担当者やリモートワークの従業員でも、オフィスにいるのと同じ感覚で業務を行えます。
例えば、営業チームが「G-Call 050」を利用して外出先から顧客に連絡する場合でも、顧客にはオフィスの電話番号が表示されるため、信頼感を損なうことがありません。
そのため、外出先での通話が多い企業や、営業を行う社員の多い企業にIP電話はおすすめです。
外部システムやアプリと連携できる
IP電話は、クラウドベースで他のビジネスツールや顧客管理システムと簡単に連携できる点も、メリットのひとつです。
外部のビジネスシステムやアプリケーションと連携することで、業務の効率化が期待できます。例えば、CRM(顧客管理システム)と連携すると、通話履歴や顧客データを自動で記録し、迅速に情報を共有可能です。
具体的な例として、カスタマーサポート部門で「SMARTalk」を利用し、顧客の問い合わせ内容をCRMに自動連携する仕組みを導入することで、オペレーターが過去の通話履歴を即座に確認し、迅速かつ的確な対応ができるようになった企業があります
業務をサポートする外部システムとの連携しやすさも、IP電話を導入するメリットといえるでしょう。
従業員の増減に対応しやすい
IP電話は、従業員数の増減に柔軟に対応できるのも大きなメリットです。
IP電話は、従業員の数が増えたり減ったりした際に、IP電話は簡単に番号を追加したり削除したりできます。多拠点展開している企業や、季節ごとに従業員数が変動する業種にとっては、この柔軟性が特に役立つでしょう。
IP電話の活用例として、急速に成長している企業が「LaLa Call」を活用することで、従業員の増加に応じて迅速に電話回線を拡張した事例があります。企業の成長や人員の変動に応じて柔軟に対応できる点がIP電話の大きなメリットです。
法人がIP電話を利用するデメリット
法人でIP電話を利用するデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 通話品質がインターネット環境に左右される
- 接続できない番号がある
- 相手にもアプリ利用が必要な場合がある
費用面や手軽さなどのメリットだけでなく、デメリットを理解しておくと、導入後に後悔する可能性を減らせます。順番に見ていきましょう。
通話品質がインターネット環境に左右される
IP電話は、インターネット回線を通じて通話を行うため、音声の品質が回線の混雑状況に影響されやすい点がデメリットです。
回線が混雑している場合や、ネットワークが不安定な地域では、通話が途切れたり、音質が低下したりすることがあります。具体的には、通信環境の不安定な場所にある支社でIP電話を利用した際、重要な会話中に通話が途切れてしまい、商談に悪影響を与えてしまう可能性があります。
安定したインターネット環境が整っていない場所では、IP電話の利用が困難になる場合があるため注意が必要です。
接続できない番号がある
一部のIP電話サービスでは、緊急電話やフリーダイヤルなど、特定の番号に発信できないことがあります。
緊急時の対応が難しくなる場合があり、安全対策が重要な業界では大きなデメリットになります。
緊急時に連絡が必要な業種や、カスタマーサポートを提供する企業は、利用するIP電話がどの番号に接続できるか、事前に確認しておきましょう。
相手にもアプリ利用が必要な場合がある
電話番号不要型の通話アプリを利用する場合、相手側も同じアプリを使用していないと通話ができません。
専用アプリが必要なツールは、外部の取引先や顧客と電話連絡をする際には不便を感じることが多いでしょう。
ビジネスシーンでは、相手側が特定のアプリを使用していないことが多いため、通常の電話番号を利用するIP電話(050型、0AB-J型)を選択するのがおすすめです。
法人用の電話はひかり電話がおすすめ
法人向けの電話サービスを選ぶ際、IP電話だけでなく「ひかり電話」もおすすめです。
ひかり電話は、光ファイバーを使用して提供される電話サービスで、IP電話と同様にコストパフォーマンスに優れています。また、0AB-Jの電話番号を取得できるため、信頼性が求められる業種にも最適です。
法人向けのプランも豊富に揃っているため、企業の通信環境に最適なサービスを選択する際には、ひかり電話も選択肢として検討してみましょう。
「ひかり電話」やビジネス向けの「ひかり電話オフィスタイプ」の詳細が気になる方は以下のリンクから確認してみてください。最短で導入できる窓口を案内しています。
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