電話とFAXを1回線で賢く併用!方法、メリット・デメリット、導入のポイントを徹底解説
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オフィスの開設時や電話番号の取得時に、費用の節約目的でFAXも同じ回線で使いたいと考えている方がいるのではないでしょうか。
結論、電話とFAXは1回線で利用可能です。ただし、1回線で電話とFAXを使うと、さまざまな問題が生じる可能性があるため、対策法を理解しておくことが重要です。
本記事では、1回線で電話とFAXを利用する方法をわかりやすく解説します。加えて、メリット・デメリット、具体的な導入手順、そして失敗しないためのポイントもご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
なお、新規でFAXの導入を検討している方には、NTTが提供する「ひかり電話」のFAXがおすすめです。電話回線のほかに、FAX回線もオプションで安く導入できます。法人向けのサポートも充実しており、スムーズな運用が可能になります。詳細が気になる方は、導入に必要な工事を最短日程で案内してもらえる以下の窓口でぜひご相談ください。
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電話とFAXを1回線で併用する方法
電話とFAXを1回線で利用するには、適切な設備や設定が必要です。併用の方法は、主に以下の2つが挙げられます。
- 同じ電話番号で電話とFAXを使う
- 1本の電話回線で電話とFAX番号を分ける
同じ電話番号で電話とFAXを使う
1つの電話番号を電話用とFAX用で共用する方法です。同じ電話番号を使って電話とFAXを併用する場合は、FAX機能付きの複合機を使用します。
複合機は自動で電話とFAXを切り替える機能が搭載されており、電話信号の場合は通話へ接続し、FAX信号の場合はFAX機が応答します。
同じ電話番号を電話とFAXで利用する方法は、初期費用が安く、FAX導入が簡単な点が魅力です。ただし、通話中やFAX送信中に相手が別の用途で信号を送ると、受信できないことがあります。電話とFAX両方の利用頻度が高い場合は、別の方法を使うのがおすすめです。
1本の電話回線で電話とFAX番号を分ける
1つの電話回線を使い、電話番号とFAX番号を分ける方法です。1本の回線に複数の番号を登録し、それぞれを電話とFAX専用に設定します。
例えば、光回線のIP電話サービスを活用すると、1つの電話回線に複数の番号を登録できます。番号を分ける方法では、登録した番号ごとに電話とFAXの信号が振り分けられるため、通話中でもFAXが利用可能です。
さらに、番号を分ける方法では、誤動作や信号切替の遅延を防げます。ただし、番号追加のサービス料金が発生する場合があるため、利用頻度や予算などに応じた検討が必要です。
電話回線とFAX回線の違い
電話とFAXは、基本的には同じ回線を利用しますが、用途や接続方法、データの送信方式において明確な違いがあります。具体的な違いは、以下のとおりです。
項目 | 電話回線 | FAX回線 |
主な用途 | 音声通話 | 文書や画像の送受信 |
使用機器 | 電話機、スマートフォンなど | FAX機、複合機 |
信号の形式 | 音声信号
(アナログまたはデジタル音声) |
デジタルデータ信号
(画像や文書を送信するための信号) |
通話中の利用制限 | 通話中は他の通信ができない | FAX送信中は電話が使用できない
(同一回線の場合) |
設定の違い | 特別な設定は不要 | FAX送信設定が必要
(解像度や送信モードなど) |
データの種類 | 音声データ | 画像や文書データ |
主な利用シーン | 家庭やビジネスの音声通話 | 契約書や文書の確認、送付など主にビジネス用途 |
電話回線とFAX回線の主な違いは利用目的です。
電話回線は音声通話を重視し、通話品質を最優先に設計されています。一方、FAX回線はデータ送受信を目的としており、画像や文字を正確に送るための仕様です。
技術的には電話回線とFAX回線に大きな違いはなく、基本的には同じ回線で通話とFAXの送受信が可能になっています。
電話とFAXを1回線で使うメリット
電話とFAXを1回線で使うメリットは、以下の3つです。
- ランニングコストを抑えられる
- 設置スペースを節約できる
- 設備導入が簡単
順番に見ていきましょう。
ランニングコストを抑えられる
1回線で電話とFAXを併用すると、ランニングコストを抑えられます。
通常、電話とFAXを別々に契約すると、それぞれの回線に基本料金がかかります。しかし、1つの回線で共有すれば、基本料金が1回線分で済むため、毎月の経費を削減可能です。
特に、FAXや電話の使用頻度が低い場合、1回線での併用は効率的。別々に回線を引く必要がないため、設備投資も抑えられ、費用を大幅に抑えられます。
設置スペースを節約できる
1回線で電話とFAXを併用すると、FAX機能が付いた電話機1台で済ませられます。
多機能電話機には、FAX機能が搭載されている製品が多く見られます。1台で通話とFAXをカバーできるため、複数の機器を設置する必要がありません。
設置スペースが限られている家庭やオフィスにとって、1台で済むことは大きなメリットです。FAX専用の機器を購入する必要がないため、初期費用も抑えられます。さらに、機器の管理が簡単になり、運用の手間も削減可能です。
限られたスペースで電話とFAXをどちらも利用したい場合したい場合、1回線での運用はおすすめの方法といえます。
設備導入が簡単
1回線で電話とFAXを併用する際、複雑な工事や特別な設備は必要ありません。基本的には、切替機やFAX機能付きの複合機を接続するだけで運用を開始できます。既存の電話回線をそのまま利用できる場合が多く、新たな配線工事の必要がない点が魅力です。
また、設定も簡単な操作だけで済むため、ITに詳しくない方でも安心して利用を始められます。設備導入の手軽さは、1回線で電話とFAXを利用するメリットといえるでしょう。
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電話とFAXを1回線で使う際の注意点
1回線で電話とFAXを利用する場合、事前に押さえておくべき注意点があります。具体的には、以下の3つです。
- 電話とFAXを同時に使用できない
- 転送機能を使用すると転送先にFAXが送られる
- 信号切り替えの失敗リスク
順番に見ていきましょう。
電話とFAXを同時に使用できない
1回線を電話とFAXで共有する場合、通話とFAX送受信を同時に行うことはできません。例えば、通話中にFAXが送られてきた場合、FAXを受信できないため、相手側で送信失敗となります。同様に、FAX送信中に電話がかかってきた場合も対応ができません。
この問題を防ぐには、利用時間帯を調整して通話とFAX送信のタイミングが重ならないようにする工夫が必要です。通話が多い環境や、頻繁にFAXの送受信を行う業務では、回線を分けることを検討すると良いでしょう。業務内容に応じて、最適な運用方法を選ぶことが重要です。
転送機能を使用すると転送先にFAXが送られる
電話の転送機能を使用している場合、FAX信号もそのまま転送されてしまう可能性があります。例えば、転送先がFAX受信に対応していない場合、送信エラーとなるか、意図しない相手にFAXが送られてしまうことも。業務上のトラブルや情報漏洩につながる可能性があります。
転送機能を使用する際には、転送先がFAX信号を受け取れるか事前に確認することが重要です。また、FAX受信が必要ない場合は転送機能をオフに設定したり、転送先を業務内容に応じて適切に選択しましょう。
信号切替の失敗リスク
1回線で電話とFAXを併用する際には、切替機を使う場合が多いですが、この切替機が正しく動作しないと、信号切替が失敗することがあります。この結果、FAXが受信できなかったり、通話がつながらなかったりするトラブルが発生する可能性があります。特に古い切替機や安価な機器では、誤動作が生じてしまう可能性が高いです。
切替機の誤作動を防ぐには、信頼性の高い製品を選ぶことが大切です。また、定期的な動作確認や機器のメンテナンスを行い、異常が発生した場合は早急に対応する準備を整えておきましょう。
FAX機能付き複合機と電話線のつなぎ方
電話とFAXを1回線で利用する場合、電話線を電話機以外に、FAX機能付き複合機にもつなげる必要があります。ここでは、以下の3つの利用ケースごとに、接続方法を解説します。
利用ケース | つなぎ方のポイント | 注意点 |
同じ電話番号で電話とFAXを使用する場合 | – 電話回線に複合機を接続。
– 自動切替機能付き複合機を利用し、通話信号とFAX信号を切り分ける。 |
– 通話中はFAXが送受信できない。
– 自動切替設定の確認が必要。 |
ビジネスフォンで電話番号とFAX番号を分ける場合 | – 1本の回線を光回線やビジネスフォンシステムに接続。
– ビジネスフォンの設定で番号を振り分ける。 |
– 設定に専門知識が必要な場合あり。
– 追加料金が発生する可能性がある。 |
光回線で電話番号とFAX番号を分ける場合 | – 光回線やひかり電話の契約で、複数番号を取得。
– 電話機とFAX機をそれぞれ番号に対応する回線に接続。 |
– 光回線契約が必要。
– 番号ごとに運用コストが異なるため注意。 |
設置方法に関してもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
同じ電話番号で電話とFAXを使用する場合
同じ電話番号で電話とFAXを併用するには、FAX機能がついた複合機を使用します。
- 電話線を複合機に接続。
- 複合機から電話機へ配線。
電話線を直接複合機に接続し、そこから電話機に接続する形で運用します。複合機は、着信時に自動で電話とFAXを切り替える機能を備えており、設定不要で使用可能です。
呼び出し回数を設定し、指定回数を超えた際にFAXとして受信するよう調整もできます。この設定を行うことで、FAXと電話の受信を効率的に管理できるでしょう。
ビジネスフォンで電話番号とFAX番号を分ける場合
ビジネスフォンを導入すれば、1回線で複数の番号を管理できるため、電話番号とFAX番号を分けられます。
ビジネスフォンのシステム上で番号ごとに機器を割り当てることで、受信内容を区別可能に。ビジネスフォンは、設定によって複数の番号を簡単に管理できるため、業務効率を高められます。
誤ってFAXを受信するリスクも減り、スムーズな通信環境を実現できるため、特にビジネス利用に向いているといえるでしょう。
光回線で電話番号とFAX番号を分ける場合
光回線を利用したIP電話を導入し、電話番号とFAX番号を分けて利用する方法もあります。IP電話はインターネットを介して通信するため、安定した品質と低コストでの運用が可能です。
光回線ルーターに電話機やFAX機を接続し、番号を割り当てることで、同一回線上で複数の番号を管理します。光回線は通信速度が安定しているため、通話やFAXの品質が向上するでしょう。
電話とFAXを導入するならひかり電話がおすすめ
電話とFAXを併用したい場合、NTTが提供するひかり電話の利用がおすすめです。ひかり電話はインターネット回線を使用するため、音声通話とFAX送信が安定して行えます。
また、月額料金も安く、FAXの導入や番号の取得にかかる費用を抑えられます。以下の窓口から申し込むと、番号の取得からFAXの導入まで幅広くサポートしてもらえるので、ぜひ一度ご相談ください。
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