光電話とIP電話の違いとは?通話料やメリット・デメリットを解説
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固定電話を契約する際に、インターネット回線を利用した電話が普及してきています。インターネットを利用した固定電話サービスにはさまざまな種類があります。導入を検討している方の中には、「光電話」や「IP電話」の違いについて知りたい方がいるのではないでしょうか。
本記事では、光電話・IP電話の違いと、私生活やビジネスシーンに及ぼす影響について解説します。現在の状況ごとに適したサービスが理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
光電話の契約をお急ぎの場合、NTTが提供する「フレッツ光」のIP電話サービス「ひかり電話」がおすすめです。
なお、「ひかり電話」の導入工事は予約制のため早めの申し込みが必要です。こちらの窓口から申し込むと最短の日程で導入可能です。
気になる方は、こちらの新規電話番号最短導入窓口にお問い合わせください。
光電話とIP電話の6つの違い
光電話とIP電話には、以下の6つの違いがあります。
- 提供元
- 電話番号
- 通信回線
- 音声品質
- 発信先
- 通話料
両者の違いがわかると、自分に適したサービスを選べるようになります。順番に見ていきましょう。
提供元
光電話 | NTTなどの光ファイバー(インフラ)を所有している回線事業者 |
IP電話 | 回線インフラを持たないインターネットサービスプロバイダ(ISP)事業者 |
光電話は、主に大手通信キャリアやインターネットプロバイダによって提供されています。
代表的な提供元は、NTT東日本・西日本の「ひかり電話」や、KDDIの「auひかり電話」などです。大手企業が提供しているため、安定したサービスとサポートが期待できます。
一方、IP電話はプロバイダーや専門事業者が多く存在し、サービスの種類も豊富です。
IP電話を提供する事業者の具体例として、楽天コミュニケーションズや、NTTコミュニケーションズの「050 Plus」などが挙げられます。IP電話は小規模な事業者からも提供されることが多いため、選択肢が広い反面、信頼性やサポート面では事業者によってばらつきがあります。
電話番号
光電話 | 03などの市外局番を含む地域ごとに決まった電話番号(0ABJ番号) |
IP電話 | 050から始まる専用の電話番号 |
光電話では、一般的な固定電話のように、市外局番を含む地域に根ざした電話番号(0ABJ番号:03、06、0120など)が付与されます。光電話が提供している市外局番から始まる番号は、社会的な信頼性が高いため、ビジネスで電話を利用する企業におすすめです。
一方、IP電話では「050」から始まる専用の電話番号が付与されます。IP電話の番号は、簡単かつ安価に発行できます。また、光電話で発行される市外局番のように、場所の制限がないため、個人や移動の多い企業向けのサービスといえるでしょう。
通信回線
光電話 | 専用の光ファイバー回線を使用して音声データを伝送 |
IP電話 | ブロードバンド回線(ADSL、光回線、Wi-Fiなど)を通じて音声データを送受信 |
光電話は、名前の通り光ファイバー回線を利用して音声データをデジタル信号に変換し、インターネット経由で伝送します。
音声通話専用の回線を使っているため、通信の安定性が高く、通話における遅延や音声品質の劣化がほとんどありません。通信の安定性と品質の高さは、光電話ならではの魅力です。
一方、IP電話はブロードバンド回線(ADSL、光回線、Wi-Fiなど)を利用して、インターネットプロトコル(IP)を使って音声データを送受信するサービスです。
光電話と同様にインターネットを利用した音声通話サービスですが、ほかの用途(メールの送受信やWeb閲覧など)と回線を共有してデータをやりとりします。そのため、インターネット回線の混雑状況によっては、通話品質が低下する可能性があります。
音声品質
光電話 | 高品質で安定した音声 |
IP電話 | インターネットの接続状況で音声品質が変動 |
光電話は、専用の光ファイバー回線を利用することで、非常に高い音声品質を提供しています。ノイズが少なく、クリアな音声が特徴で、リアルタイムでスムーズな会話が可能です。
一方、IP電話は、音声データを圧縮してインターネット経由で送信するため、使用する回線やネットワークの混雑状況に応じて音声品質が変動します。例えば、回線の速度が遅い場合や、ネットワークが混雑している場合には、音声が途切れたり、遅延が発生したりして、音質が低下する点に注意が必要です。
発信先
光電話 | ほぼ全ての番号に発信できる |
IP電話 | フリーダイヤルや緊急通報番号(110番や119番など)にかけられない |
光電話は、国内外のさまざまな電話番号に発信可能です。伝言ダイヤル(0170)のように一部かけられないものを除いて、ほとんど全ての番号に発信できます。そのため、ビジネスシーンでも安心して利用可能です。
IP電話も光電話と同様に、国内外の電話番号に発信できます。しかし、利用するサービスによっては発信できない番号が存在します。例えば、一部のIP電話サービスでは、フリーダイヤルや緊急通報番号(110番や119番など)へ発信できません。そのため、個人での利用やサブの電話番号に適しています。
通話料
光電話 | 発信先ごとに通話時間当たりの定額料金 |
IP電話 | 通話時間当たりの料金がかかるが、サービスによっては無料 |
光電話の通話料は、従来の固定電話(加入電話)と比較して安く通話できます。特に同じ光電話サービスを利用している相手との通話は無料になるケースが多いです。例えば、NTTの「ひかり電話」では、同一の光回線契約内での通話が無料となり、さらに一般の固定電話や携帯電話への通話料金も抑えられます。
IP電話は、同じIP電話サービスを利用している相手との通話が無料になることが多いです。例えば、Skype同士の通話やLINEの音声通話は無料で利用できます。ただし、固定電話や携帯電話の番号(080、090など)にかける場合は、光電話と同様の通話料金が発生するため注意が必要です。
光電話のメリット・デメリット
光電話は、安定した通話品質と信頼性が高い一方で、導入に光回線の契約が必要になるといった制約もあります。ここでは、光電話のメリット・デメリットを詳しく解説します。
光電話のメリット
光電話を利用するメリットは以下の3つです。
- 通話が高品質
- インターネットとのセット割がある
- IP電話よりもセキュリティが高い
通話が高品質
光電話の最大のメリットは、通話品質の高さです。専用の光回線を使用して音声データを伝送するため、高品質な通話が可能になっています。
音声のクリアさや通話時の遅延の少なさが特徴で、特にビジネスシーンや長時間の通話が必要な場合に大きなメリットです。
インターネットとのセット割がある
光電話を提供する多くのプロバイダーでは、インターネットとのセット契約で料金の割引が適用されます。
セット契約によってインターネット回線と電話回線の両方をお得に利用でき、月々のコストを削減可能です。
例えばフレッツ光なら、インターネットとの同時申込により、月額550円から光電話を利用可能です。このようにセット割引は、特に家庭や小規模オフィスなどでインターネットと電話の両方を頻繁に利用する方にとって、大きなメリットになります。
光電話の導入を決めている方には、フレッツ光の電話サービス「ひかり電話」がおすすめです。以下の窓口では、フレッツ光のインターネットとひかり電話を同時に申込が可能です。詳細が気になる方は、以下のボタンからサービスの概要をご確認ください。
なお、「ひかり電話」の導入工事は予約制です。お急ぎの方は、こちらの窓口から申し込むと最短の日程で導入可能です。
IP電話よりもセキュリティが高い
光電話は、一般的にセキュリティが強化されています。通信内容が暗号化されているため、IP電話に比べて盗聴や情報漏洩のリスクが低いです。
セキュリティの高さは、ビジネス用途で利用する際に大きなメリットになります。
「ひかり電話」をより詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
光電話のデメリット
光電話のデメリットは以下の2つです。
- 光回線の契約が必須
- 停電時に利用できない
光回線の契約が必須
光電話を利用するためには、光回線の契約が必須です。光回線を契約していない場合は、光電話の利用に際して新規に導入しなければいけません。
光回線の導入には、設置工事や初期費用が発生します。また、光回線の月額料金がかかるため、全体的なコストが増えるのもデメリットです。セット割などを上手く活用してコストを削減する工夫が必要になります。
しかし、最近では光回線導入後に、インターネットの契約を必要としない「ひかり電話ネクスト」をNTTが提供しています。電話のみ利用したい方には、おすすめのサービスです。
詳細が気になる方は、以下の記事からひかり電話ネクストの概要をご確認ください。
停電時に利用できない
光電話は、電力を必要とする通信設備を使用しているため、停電時には通話ができません。そのため、災害時や緊急時に備えて、停電時でも利用可能な通話手段を用意しておく必要があります。
光電話を利用する場合、停電時の代替手段として、携帯電話やIP電話などの併用を検討しましょう。
IP電話のメリット・デメリット
IP電話は、コストパフォーマンスが高く、導入も容易な反面、通話品質に制約があります。メリット・デメリットについて順番に見ていきましょう。
IP電話のメリット
IP電話のメリットは以下の3つです。
- 無料通話などのサービスがある
- 光回線の契約がいらない
- 工事不要ですぐに導入できる
無料通話などのサービスがある
IP電話では、同じサービスを利用している相手との通話が無料になるケースが多く、通話料金の節約に役立ちます。
例えば、SkypeやLINEでは、ユーザー同士の通話が無料で行えます。他にも楽天モバイルが提供する「Rakuten Link」やmineoと提携している「LaLa Call」は、電話番号を所有しつつ、同じアプリ同士は無料で通話可能です。
このように、頻繁に電話をする方にとっては、大幅な通話料金の節約が期待できるのが大きなメリットといえるでしょう。
光回線の契約がいらない
IP電話は、ADSLやモバイル回線、さらにはWi-Fiなど、さまざまなインターネット回線を利用して通話できます。
光電話と異なり、光回線の契約が不要で、現在使用しているインターネット回線をそのまま利用できます。そのため、光回線の導入が難しい地域でも、IP電話を利用することで通話が可能です。
また、光回線の契約がいらないため、初期費用や月々の料金も抑えられます。
工事不要ですぐに導入できる
IP電話は、専用の機器や工事が不要で、インターネット回線さえあればすぐに利用できる便利なサービスです。専用のアプリをインストールするだけで、工事や特別な契約をすることなく、すぐに音声通話が始められます。
導入までの時間やコストを抑えることができるため、短期間で電話環境を整えたい場合に最適です。また、引っ越しやオフィスの移転時にも、簡単に再開できる手軽さが魅力です。
IP電話のデメリット
IP電話のデメリットは以下の2つです。
- 通話品質が安定しない
- 緊急通報ができない
通話品質が安定しない
IP電話は、音声品質がインターネット回線の状況に大きく依存します。ネットワーク帯域が混雑しているときや、回線の速度が低下している場合には、音声が途切れたり、遅延したりすることがあります。
そのため、IP電話は、重要なビジネスシーンや安定した音声品質が求められる場合には不向きです。
緊急通報ができない
IP電話の一部サービスでは、110番や119番などの緊急通報ができません。そのため、緊急時に備えて、別の通話手段を用意しておく必要があります。
緊急時の対応が制限されて、別途通信手段を用意する手間や費用が生じる点は、IP電話の大きなデメリットといえるでしょう。
光電話とIP電話どちらを選ぶべき?違いを踏まえて紹介
光電話とIP電話、それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、どちらを選ぶべきか以下の4つのポイントから解説します。
- 音声品質を重視するなら光電話
- コストを重視するならIP電話
- 電話番号を維持したいなら光電話
- 移動が多い人にはIP電話が便利
場面ごとに推奨される手段が理解できると、自分の状況に適したサービスを選べるようになります。順番に見ていきましょう。
音声品質を重視するなら光電話
音声品質を最優先に考える場合は、光電話を選びましょう。光電話は専用回線を使用するため、通信の安定性が高く、クリアな音声で通話が可能です。
特にビジネスシーンでは、光電話の高い品質が大きな強みとなります。ノイズが少なく遅延がほとんどないため、カスタマーサポートやお客様相談窓口など、スムーズでリアルタイムのコミュニケーションが必要な場合にも非常に適しています。
コストを重視するならIP電話
通話料金や初期費用をできるだけ抑えたい場合は、IP電話がおすすめです。IP電話は、無料通話や低料金のプランが多いです。また、同じサービスを利用している相手との通話が無料になる場合もあります。
例えば、楽天モバイルが提供する「Rakuten Link」は、ユーザー同士だけでなく、国内通話も条件付きで無料で利用できます。また、IP電話は光電話と比較して初期導入コストが低く、工事不要で手軽に利用を開始できる点も大きな魅力です。
短期間でコストを抑えつつ、電話環境を整えたい方にはIP電話が適しています。
信頼性のある電話番号を維持したいなら光電話
現在利用している固定電話の番号(市外局番:0ABJ番号)を維持したい場合は、光電話を選びましょう。
光電話は、従来の固定電話(加入電話)と同じ電話番号をそのまま利用できます。電話番号を変えずに済むため、相手に連絡先が変わる旨を伝えたり、金融機関などの登録を変更したりする手間がありません。
既存の番号をビジネスや個人用に引き続き使用したい方には、光電話が適しています。
移動が多い人にはIP電話が便利
外出先でも電話を受けたり、発信したりする必要がある場合は、IP電話が便利です。IP電話は、インターネット接続さえあれば、どこでも利用できる柔軟性が特徴です。
モバイル端末にアプリをインストールしておけば、外出先でも自宅やオフィスと同じ電話番号で通話できます。移動が多い方や、リモートワークなどで場所に縛られない働き方をしている方には、IP電話の利便性が大きなメリットになるでしょう。
光電話とIP電話の違いについてよくある質問
光電話とIP電話の違いに関して、よくある以下の質問に解答します。
- 光電話はIP電話ですか?
- 光電話とIP電話を併用できますか?
- ひかり電話と050電話の違いは何ですか?
多くの方が疑問に思う点を理解できると、光電話とIP電話を選ぶ際の不安を減らせます。順番に見ていきましょう。
光電話はIP電話ですか?
光電話も広義ではIP電話の一種です。ただし、光電話は専用の光ファイバー回線を使用しているため、一般的なIP電話とは異なる技術や提供形態が用いられています。
光電話は、音声品質やサービスの安定性、セキュリティの高さがほかのIP電話サービスと比較して優れているのが特徴です。そのため、より高品質な通話が可能で、従来の固定電話に近い使用感が得られるでしょう。
光電話とIP電話を併用できますか?
光電話とIP電話は併用可能です。光電話を主な通話手段として利用しつつ、IP電話をサブ的に利用することで、通話料を抑えながら、音声品質も確保できます。
また、緊急時のバックアップ手段として、両者を併用することも方法のひとつ。ビジネス用途では、光電話をメイン、IP電話をサブの回線として活用することで、通信コストの削減と品質の両立が可能になるでしょう。
ひかり電話と050電話の違いは何ですか?
ひかり電話は、NTTが提供する「フレッツ光」のIP電話サービスで、従来の固定電話と同じように市外局番を持つ電話番号が付与されます。
一方、050電話はインターネット回線を利用したIP電話で、「050」から始まる電話番号が付与されるのが特徴です。
ひかり電話は、光ファイバーを通じて安定した高品質の通話が可能であり、従来の固定電話と同じ感覚で利用できます。一方、050電話は、低コストで導入でき、移動中でも利用できる柔軟性がメリットです。どちらを選ぶかは、品質やコスト、利用シーンに応じて判断すると良いでしょう。
ひかり電話について導入を検討している方は、サイトからお気軽にお問い合わせください。
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