固定電話は廃止される？使えなくなったときの対処法とおすすめの乗り換え先を紹介

2024年1月から固定電話はIP網（インターネット回線）への移行が始まりました。そのため、「固定電話は廃止されるのでは？」「現在の電話番号はそのまま使える？」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

固定電話そのものは今後も利用できますが、一部のサービスが終了するため、影響を受ける可能性があります。

この記事では、固定電話の今後の同行や使えなくなったときの対処法、おすすめの乗り換え先を詳しく解説します。万が一の廃止やサービス変更に備えて、適切な準備を進めておきましょう。

なお、固定電話の回線切り替えを検討している方は、以下の窓口へご相談ください。アナログ回線からNTTひかり電話へのスムーズな切り替えをサポートしています。

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固定電話は廃止される？

固定電話は2024年1月からIP網（インターネット回線）への移行が始まりましたが、完全に廃止されたわけではありません。移行後も、現在使用している電話番号をそのまま利用でき、固定電話を使い続けられます。

ただし、一部のサービスが終了するため、自分が利用しているサービスがどのような影響を受けるのか、確認しておきましょう。

なお、IP網への移行に伴う工事、電話機の交換は不要です。現在使用している電話機をそのまま利用できるため、特に準備をする必要はありません。

しかし、一部の古い電話機では使用ができなくなる可能性がある点には注意が必要です。

固定電話からIP網（インターネット）へ移行した理由

固定電話からIP網（インターネット）へ移行した理由は、固定電話の需要減少と設備維持の限界にあります。

それぞれの背景を理解することで、固定電話からIP電話への移行が進んでいる現状がわかります。

固定電話の需要減少

固定電話の需要は年々減少しています。近年は携帯電話やスマートフォンの普及により、ユーザーは場所を選ばずに通話できる利便性を求めるようになりました。

そのため、固定電話の契約数は1997年度をピークに減少を続けており、2021年度にはピーク時の約2割にまで落ち込んでいます。

実際、若い世代では、家庭に固定電話を設置しない傾向が強まっています。加えて、単身者の増加やライフスタイルの変化も、固定電話の利用数が少なくなった要因のひとつです。

設備維持の限界

もう一つの理由として、固定電話用の設備は老朽化が進み、維持が困難になっていることが挙げられます。中継交換機や信号交換機などの設備は長年にわたって使用されており、2025年頃には維持の限界に達すると予想されています。

老朽化した設備を維持するには、多くのコストと労力が必要です。しかし、利用者が減少する中で収益性が低下しており、設備更新の継続が困難な状況にあると予想されます。

固定電話の廃止が企業に及ぼす影響

固定電話の廃止が、企業に及ぼす影響は3つあります。

• 通信サービスの見直しが求められる
• FAXやPOSレジが使えなくなる可能性がある
• 一部のオプションサービスが使えなくなる

順番に解説します。

通信サービスの見直しが求められる

固定電話が廃止された場合、企業は新たな通信手段の導入を検討する必要があります。アナログ回線を使用した固定電話は当面の間利用できますが、将来的にはサービスの廃止が予想されるため、早めの切り替えが必要です。

企業は、以下のような新しい通信技術を活用したサービスへの移行を検討する必要があります。

• クラウドPBX（※）
• IP電話
• ビジネスチャットツール

これらのサービスを導入することで、時間や場所に縛られない効率的なコミュニケーションが可能になり、業務の生産性向上にもつながります。

（※）インターネットを介してオフィスの電話機能を提供する電話システム

FAXやPOSレジが使えなくなる可能性がある

固定電話の廃止は、FAXやPOSレジなどの従来の通信手段にも影響を与える可能性があります。特に、ISDNなどの固定電話回線を利用したFAXは、利用できなくなるリスクがあります。

また、POSレジもISDN回線に依存しているため、システムの更新や移行が欠かせません。

企業はIP-FAXやクラウド型POSシステムなど、代替手段への移行を検討し、早めに対応を進めることが重要です。

また、この機会に ペーパーレス化やデータのデジタル化を進めることで、業務効率の向上やコスト削減につなげることができます。

一部のオプションサービスが使えなくなる

固定電話が廃止されると、特定のオプションサービスが利用できなくなるリスクがあります。例えば、以下のようなサービスが影響を受ける可能性があります。

• ISDN回線を利用した通信サービス
• アナログ回線を前提とした業務用サービス

企業は、現在利用しているサービスがIP網移行後も継続して利用できるかどうかを確認し、必要に応じて代替サービスの導入を検討することが求められます。

固定電話とIP電話の違い

固定電話とIP電話の違いは、大きく分けて以下の3つです。

• 電話回線
• 通話料金
• サービス

それぞれの違いを把握すると、メリット・デメリットが見えてきます。順番に見ていきましょう。

電話回線

固定電話は、アナログ回線またはデジタル回線（ISDNなど）を使用して音声通話を行います。電話機をメタル線で接続し、各地の基地局を経由して通話を行う方式です。

この方式は長年使用されてきた信頼性の高い技術ですが、設備の維持管理にコストがかかるデメリットがあります。

一方、IP電話はインターネット回線を利用して音声データを送信します。音声はデジタル化され、IPパケットに変換されてネットワークを介して送信されるのが特徴です。

また、既存のインターネットインフラを活用できるため、効率が良くなるだけでなく柔軟な通信を実現できます。加えて、音声品質の向上や新しいサービスの追加が簡単に行えます。

通話料金

固定電話の通話料金は、
NTT加入電話（アナログ電話）で3分あたり9.35円（税込）です。
IP電話（光IP電話）は、固定電話への発信は3分あたり8.8円（税込）です。

また、IP電話は同じプロバイダ同士だと無料になるケースが多く、固定電話よりも安く通話できる傾向があります。特に、長時間の通話が必要な場合は、IP電話の方が大幅に安くなる可能性があるでしょう。

ただし、IP電話（光IP電話）は、インターネット回線の月額料金も考慮する必要があります。総合的に見ると、固定電話よりもIP電話の方がコスト面で有利になる可能性が高いです。

サービス

サービス面では、固定電話は基本的な通話機能に加え、留守番電話や発信者番号通知などのオプションサービスが提供されています。これらのサービスは長年使用されてきた実績があり、多くのユーザーにとって馴染み深いです。

一方、IP電話は通話機能に加えて、ビデオ通話や多様なシステムとの連携ができます。クラウドPBXとの統合や、スマートフォンやPCからの通話ができるなど、柔軟な利用が可能です。

また、通話履歴の詳細な管理やCRMシステム（顧客情報や顧客とのやりとりを集約・管理するツール）との連携など、ビジネス向けの機能も提供されています。

このように、IP電話はビジネス用途にも適しており、従来の固定電話では難しかった機能を利用できるのが大きな特徴 です。

固定電話の廃止に備えるならNTTのひかり電話

固定電話の廃止を見据えて移行を考えるなら、NTTの「ひかり電話」が有力な選択肢です。
特徴や料金を理解することで、導入後のメリットを具体的に把握できます。

ここでは、ひかり電話の特徴と料金について詳しく解説します。固定電話からの移行を検討している方、NTTのひかり電話が気になっている方はぜひ参考にしてください。

ひかり電話の特徴

NTTひかり電話の特徴は、大きく分けると3つあります。

• 通話の音声が高品質
• 既存の電話番号を引継ぎ可能
• 多様なオプションサービス

高品質な音声通話は、クリアで聞き取りやすい会話が可能です。さらに、既存の電話番号を引き継げるため、顧客や取引先に新しい番号を周知する手間が省けます。

また、ナンバー・ディスプレイや着信転送、複数チャネルサービスなど、多彩なオプションサービスを利用できるのが魅力です。