NTT東日本や西日本が提供しているビジネスホンは、低価格な料金設定の電話機が多いうえに、仮に故障しても大手通信会社が発売していることでスムーズに故障対応をしてもらうことが期待でき、安心して利用することができます。
しかし、NTT東日本や西日本が提供するビジネスホンの導入を検討している方の中には、「NTTが出しているビジネスホンの数が多く、カタログを見てもどの電話機を選べば良いのか分からない」と悩んでしまい、未導入なままの方も数多くいます。中には、「わざわざ業務用で使用する電話機をNTTのビジネスホンにしなくても、家庭用電話機で十分なのでは?」と疑問を抱いている方も少なくありません。
この記事では「NTT東日本や西日本が提供するビジネスホンと家庭用電話機の違い」や「おすすめのNTTビジネスホンの機種」について、「ビジネス(業務)で使用する電話機の台数の決め方やチャネル数」も含めて詳しく解説していきます。NTTのビジネスホンの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
NTTビジネスホンと家庭用電話機の違い
NTT東日本や西日本が提供するビジネスホンと家庭用電話機の違いは、「内線や外線を使い分けて、同時に複数の方と通話ができる」点です。通常、家庭電話機は誰かが電話をしていた場合、その番号や電話機で他の方が通話することができないため、電話が終わるのを待たなくてはなりません。
一方で、NTTのビジネスホンだけに限らず、サクサなどのメーカーが提供する業務用で使用できる電話機(ビジネスホン)は、他の方が電話を終わるのを待たずに、同じ番号を使用して通話をすることが出来ます。
このように、NTTのビジネスホンと家庭用電話機には大きな違いがあるため、業務の効率化を図りたいのであれば「NTTのビジネスホン」を導入した方が賢明です。
法人の中には、家庭用電話機を業務用として利用している企業もあるようですが、一般的な家庭用電話機では限界があるため、大きなビジネスチャンスを逃してしまう可能性も十分に考えられます。このため、業務の効率化を図ることを目的に業務用電話機を導入するのであれば、NTTのビジネスホンの利用を検討してみてください。
なお、NTTのビジネスホンを導入する際は、事前に「チャネル数」や「主装置」などの業務用電話機に関する機能や特徴を把握しておく必要があります。これらを把握しておくことで、あなたの会社に合うビジネスホンが選びやすくなるはずです。
チャネル数とは?
チャネル数とは、「同時に通話可能な回線数」のことです。例えば、NTT東日本・西日本が提供する「フレッツ光」を基本契約で利用していた場合、1回線で2チャネル利用することができるため、同時に2台のビジネスホン(電話機)を使用することが出来ます。
なお、利用できるチャネル数は、契約した通信会社やサービス内容によって異なるため、事前に確認しておくようにしてください。
多機能電話機とは?
「多機能電話機」とは、「ビジネスホン(ビジネスフォン)の別名」です。一般的に「ビジネスホン」と呼ぶのが主流ですが、「多機能電話機」や「ビジネスフォン」、「業務用電話機」など様々な呼ばれ方をしています。
基本的に、多機能電話機と言われた際は、オフィスなどで使用されている「家庭用電話機に似た形状をしているビジネスホン」のことを指していると思って良いでしょう。
主装置とは?
主装置とは、「社内で利用する複数の外線・内線、または内線間を繋ぐための交換機器」のことを指します。オフィス内でビジネスホンを利用する際に欠かせない装置になっており、この主装置がないとビジネスホンで通話することが出来ません。そのため、オフィスでビジネスホンを導入する際は、主装置も併せて導入する必要があります。
とはいえ、主装置に関する具体的な内容を理解するには、電話回線などに関する必要な知識が必要になるため、下記のサイトから「ビジネスホン導入」の相談をしてみてください。下記の窓口では、NTTのビジネスホンをはじめ、業務用で使用する電話機・電話回線に関する内容を詳しく説明してくるため、「どのような機器が必要なのか」や「工事内容」などを理解したうえで、ビジネスホンを導入することが出来ます。
事務所で必要な機能や使い方を確認
NTTのビジネスホンは、業務の効率化を図れる様々な機能が搭載されているため、目的や用途に合った使い方をすることが出来ます。例えば、「保留転送機能」です。
「保留転送機能」は、外線でかかってきた電話を自身の手元にあるビジネスフォンで受けて保留にし、内線で担当者に転送することができる機能で、この機能を使用することで、別フロアにいても、わざわざ外線を取った電話機を使用する必要がないうえに、再度担当者が外線番号を入力する手間を省くことができるため、業務スピードを上げることができます。
さらに、上記以外にもNTTのビジネスホンで使用できる主な機能は数多く存在します。
詳細は、下記の表をご覧ください。
機能 | 特徴・使い方 |
代理応答 | 担当者が不在の際に、自身の手元にあるビジネスホンで代わりに応答することが可能 |
ワンタッチダイヤル | ビジネスホンのボタンに電話番号を登録しておくことで、ワンタッチで電話をかけることが可能 |
短縮ダイヤル | 頻繁に電話をかける番号を短縮した数字にしてかけることができる |
不在転送 | 自身が不在中にかかってきた内線を、事前に設定した別の担当者の内線へ転送することが可能 |
グループ呼び出し | 設定したグループに属するビジネスホンに対して、それぞれの電話機のスピーカーから呼びかけることが可能 |
不応答着信通知 | ビジネスホンに着信があった際に、応答出来なかった場合、携帯電話に転送することが可能 |
音声自動応答・案内 | 着信を受けた際に、録音した音声ガイダンスに沿って数字を入力してもらう機能になっているため、自動的に対応する部署などを振り分けることが可能 |
このように、NTTのビジネスホンには、業務効率化を図れる機能が豊富に搭載されているため、社員の業務スピード上昇を期待できます。
ただし、1台のビジネスホンで、これらの機能が全て利用できるとは限りません。ビジネスホンの機種によって利用できる機能が異なるため、事前にどのような機能が搭載されているのか確認しておくようにしてください。
NTTが提供するビジネスホンを選ぶ際のポイント
NTTが提供するビジネスホンを選ぶ際は、事前に「どのような機能が必要なのか」などを明確にしておく必要があります。上記で紹介した通り、一口にNTTのビジネスホンと言っても、利用できる機能やサポートなどが異なるためです。
仮に、使用目的や必要な機能などを明確化しなかった場合、ニーズに合っていないビジネスホンを導入してしまい、後々「思っていたのと違う」など不満を抱くうえに、従業員の業務効率が低下する可能性があります。
そのため、NTTのビジネスホンを導入する際は、「使用目的」や「どのような機能があると業務の効率化を図ることができるのか」などを明確化しておくようにしましょう。
ビジネスで使用する電話機の台数の決め方やチャネル数について
オフィスなどで使用するビジネスホンを導入する際は、事前に「必要な電話機の台数」や「チャネル数」を決めておく必要があります。オフィスの規模や社員の数によって、必要なビジネスホンの台数やチャネル数が異なるためです。
例えば、「必要なビジネスホンの台数」を決める場合、一般的に「デスクの数+会議室(応接室など)の数」分の電話機を用意する必要があります。一方で、必要な「チャネル数」を決める場合は、一般的に「社員の数に対して3分の1」のチャネル数を用意しておくのが理想です。それぞれの数に合わせたビジネスホンを導入することで、社員が業務にきたすことなく、電話回線を使用することが出来ます。
とはいえ、これらの数はあくまでも一般論であるため、必ずしもあなたが経営する会社に必要なビジネスホンやチャネル数だとは限りません。オフィスの規模や業務内容によっては、目安となる数よりもビジネスホンやチャネル数が必要になるケースもあります。仮に、導入したビジネスホンやチャネル数が足りなかった場合、業務に支障をきたすだけでなく、大きなビジネスチャンスを失う危険性も十分に考えられるため、事前に正確な台数を把握しておくことが重要です。
なお、自社に必要な「ビジネスホンの台数」や「チャネル数」の正確な数を知りたい方は、下記のページから「ビジネスホンに関するサポート窓口」に依頼することを検討してみてください。こちらの窓口では、専門のスタッフがあなたが経営する会社のオフィスに出向き、必要な台数の見積もりを出す「訪問見積もりサービス」を行なっているため、自社に必要な正確なビジネスホンの台数などを把握することが出来ます。ぜひ1度お問い合わせください。
NTTビジネスホン主要機器一覧
NTTのビジネスホンは、主に「αAシリーズ」や「αZXシリーズ」、「N1シリーズ」などに分けられており、それぞれの機種によって搭載されている機能や特徴が異なります。
具体的に、NTTビジネスホンの「αAシリーズ」や「αNXシリーズ」、「N1シリーズ」の特徴や機能は、下記の表をご覧ください。
NTTビジネスホン | 特徴 | 機能 |
αAシリーズ | ・簡易録音機能が搭載された機種あり ・長期保証などの手厚いサポートがある ・設定データ預かりなどの「サポートサーバー連携機能」利用可能 |
・内線IP ・IP電話 ・コードレス ・CTI連携 |
αZXシリーズ | ・スマホと連携できる機能がある ・最大200時間の録音ができるオプションサービスあり ・故障の際などに自動で知らせてくれる手厚いサポートあり |
・内線IP ・IP電話 ・コードレス ・CTI連携 ・ボイスメール ・スマートフォン内線 |
N1シリーズ | ・通話録音機能など、基本的なビジネスホンの機能を利用可能 ・シンプルなデザインでどのオフィスにもマッチしやすい ・使いやすい仕様になっている |
・IP電話 ・コードレス ・CTI連携 |
上記の表を見るとわかる通り、一口にNTTのビジネスフォンと言っても、それぞれのシリーズによって特徴や搭載されている機能が異なります。例えば、外線や内線に加えて、簡単に通話を録音できる機能が欲しいと考えている方は、「αAシリーズのProfessional」というビジネスフォンがおすすめです。このビジネスフォンには、外線や内線を利用できる機能に加え、留守番電話として最大8時間分音声を録音できる機能が搭載されているため、例えば長期休み中にどのような電話がかかってきたのかを把握することが出来ます。
ただし、同じシリーズ内でも、最大で利用できる台数やチャネル数も異なるため、しっかりと機種の特徴などを把握したうえで、導入するビジネスホンを選ばなければなりません。例えば、「αAシリーズ」に属するビジネスホンの中には、「最大電話機台数が1152台、チャネル数384チャネル対応」ができる機種がある一方で、「最大電話機台数が48台、チャネル数24チャネル」と増設できる台数が少ない機種もあります。仮に、大規模なオフィスに導入するビジネスホンを選ぶ際に、増設できる台数などを確認せずに決めてしまった場合、再度導入し直さなければならない自体に陥ってしまうため、注意が必要です。
このため、NTTのビジネスホンを導入する際は、「どのような目的や使い方をしたいのか」を明確にしたうえで、それぞれの機種の特徴を把握したうえで、設置する電話機を選ぶようにしてください。
NTTビジネスホンレンタル(リース)の費用相場
オフィスなどにNTT東日本や西日本が提供するビジネスホンを導入する際にかかる費用は、依頼したレンタル(リース
)業者などによって設定されている料金が異なるため、一概にいくらだと断言することが出来ません。例えば、NTTのビジネスホンを1台レンタルした場合、月額5,000円程度で利用できる場合もありますが、選んだ機種や業者によっては、もっと高額になるケースもあります。
そのため、あなたが経営する会社にNTTのビジネスホンを導入する際にかかる費用を知りたいのであれば、下記のページから「NTTのビジネスホン導入について」の見積もり依頼を検討してみてください。
こちらの窓口では、実際にあなたが経営している会社を訪問して「会社の規模や業務内容、従業員数」などを把握し精査したうえで、NTTビジネスホンの導入にかかる費用を算出しているため、正確な導入費用を知ることが出来ます。
なお、この「NTTのビジネスホンに関するサポート窓口」は、事前にあなたの要望や予算、使用目的などを聞いたうえで、希望に合う機種などの提案を行なっているのも嬉しいポイントです。できる限り、あなたの要望や予算に合わせて、自社に合う最適なビジネスホンを提案してくれるため、「予算がオーバーしてしまい、導入を諦めなくてはならない」などの事態に陥る心配が必要ありません。
可能な限り要望や希望に合わせた提案をしてくれるため、業務効率化を図れる業務用電話機を安心して導入することが出来ます。オフィスなどにNTTのビジネスホンの導入を検討している方は、ぜひ下記のページから気軽にお問い合わせください。