引っ越しには「引っ越し業者に払う料金」「賃貸物件の初期費用」「電話・インターネット契約時の工事費や乗り換え時の解約手数料」など、さまざまな費用がかかります。
荷物が少なくて業者に払う料金は数万円程度で済んでも、賃貸物件の初期費用には、一般的に家賃4.5ヶ月~5ヶ月くらいの費用がかかります。そのため総額では数十万円かかってしまうことも少なくありません。
そのためできるだけ引っ越し費用を抑えたい場合には、「引っ越しが安い時期・高い時期」や「賃貸物件の家賃や初期費用が安い時期」を知っておく必要があります。
この記事では「引っ越しの安い時期・高い時期」と「引っ越し費用総額」について紹介します。
料金が安い時期のほか、費用を安くするテクニックも紹介しますので、できるだけ安く新生活を始めたい方の参考になるはずです。ぜひ最後までお読みくださいね。
【ご利用無料】引越しの電気ガス水道の手続き一括代行窓口はこちらから
引越し時期ごとの見積もり料金相場
まずは引っ越し時期ごとの引っ越し料金の相場(見積もり額)を紹介します。
引っ越し料金は時期によってかなり差があるので、「安い時期」「高い時期」を知っておきましょう。
通常期(5月~2月)
引っ越しする人がそれほど多くない時期を「通常期」と呼びます。
3~4月に比べて引っ越し件数が少なく、引っ越し業者は多少値引きしてでも受注したいため、比較的見積もり料金は安くなります。
ただ人事異動が多い9月などは一時的に料金が高くなるケースもありますので、日別の料金は引っ越し業者に問い合わせましょう。
では通常期の引っ越し料金の相場を紹介します。
世帯人数 | 費用相場平均 | ~15km未満 | ~50km未満 | ~200km未満 | ~500km未満 | 500km以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
単身(荷物少ない) | 42,000円 | 34,000円 | 36,000円 | 42,000円 | 53,000円 | 61,000円 |
単身(荷物多い) | 54,000円 | 45,000円 | 45,000円 | 61,000円 | 77,000円 | 96,000円 |
2人 | 78,000円 | 68,000円 | 75,000円 | 90,000円 | 117,000円 | 163,000 |
3人 | 96,000円 | 84,000円 | 94,000円 | 111,000円 | 151,000円 | 202,000円 |
4人 | 120,000円 | 103,000円 | 123,000円 | 142,000円 | 183,000円 | 242,000円 |
5人以上 | 168,000円 | 144,000円 | 159,000円 | 196,000円 | 233,000円 | 346,000円 |
※今後変動する可能性があります。
世帯人数が増えて荷物の量が増えるほど、料金は高くなります。また移動する距離によっても料金は変動します。
繁忙期(3、4月)
引っ越しの予約が混みあう繁忙期は3月・4月です。「進学」「就職・転職」「人事異動・転勤」などで引越しする人が増える時期だからですね。
全日本トラック協会が発表した「2023年引越混雑予想カレンダー」でも、2023年3月18日から2023年4月2日までが「特に混雑が予想される」となっています。
繁忙期には引っ越し料金が高くなります。通常期と比べていただくと、「跳ね上がる」といってもいいほどです。
世帯人数 | 費用相場平均 | ~15km未満 | ~50km未満 | ~200km未満 | ~500km未満 | 500km以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
単身(荷物少ない) | 49,000円 | 39,000円 | 48,000円 | 46,000円 | 53,000円 | 67,000円 |
単身(荷物多い) | 68,000円 | 53,000円 | 58,000円 | 72,000円 | 91,000円 | 112,000円 |
2人 | 104,000円 | 82,000円 | 94,000円 | 125,000円 | 162,000円 | 224,000円 |
3人 | 130,000円 | 104,000円 | 119,000円 | 147,000円 | 205,000円 | 281,000円 |
4人 | 165,000円 | 127,000円 | 150,000円 | 190,000円 | 256,000円 | 322,000円 |
5人以上 | 217,000円 | 153,000円 | 192,000円 | 255,000円 | 333,000円 | 395,000円 |
※今後変動する可能性があります。
繁忙期も、荷物量が増え移動距離が長くなるほど料金は高くなります。荷物が多くなるほど、通常期との差額も大きくなっていますね。
なお繁忙期には引っ越し業者のスタッフやトラックが不足しがちになるため、希望日時に予約がとれないことも少なくありません。
「土曜日の午前中に引っ越ししたかったのに、日曜日の夜しか予約がとれなかった」「平日しか空いていないといわれた」ということもあるでしょう。
「希望通り予約が取れるかわからないうえに、料金も高い」のが繁忙期の引っ越しの特徴といえます。
電気ガス水道インターネットの手続きを一括代行してくれる便利な窓口はこちらから
引越し料金が安い月高い月は?
通常期・繁忙期の中でも、特に引っ越し料金が安い時期(月)や高い時期があります。単身とファミリーに分けて解説します。
単身の引越し見積もりが最も安いのは10月
単身引っ越しの見積もり料金が最も安いのは10月です。特に転勤・単身赴任での引っ越しが落ち着く10月後半から安くなりやすく、狙い目といえます。
単身の場合、10月の引越し料金相場は3万円台後半です。
10月の次に安い時期は、年末年始をはさむ12月末から1月初めにかけて。年末年始はゆっくり過ごしたい人が多く、引越しの需要が落ち着くからだと考えられます。
ただし年末年始は特別料金になる(料金が高くなる)引っ越し業者も多いので注意が必要です。
単身の引越し見積もりが最も高いのは3月
単身引越しが最も高くなるのは、やはり引越しシーズンである3月~4月。特に3月が高くなります。
「進学先や転勤先が決まったら、早めに引っ越したい」「3月中に引っ越して、4月から気持ちよく新生活を迎えたい」と考える人が多いからでしょう。また4月1日から仕事が始まる社会人であれば、3月中に引っ越しておく必要がありますね。
特に3月後半から混雑がひどくなります。
家族・カップルの引越し見積もりが最も安いのは12月
家族・カップルの見積もり料金が最も安くなるのは、引っ越し依頼が少なくなる12月です。
ただし「年内に引っ越して、1月・新年は新居で気分新たに迎えたい」と考える人もいるため、年末は依頼が増えることも。
年末年始はお休みになる引っ越し業者や特別料金(料金の増額)になる引越し業者もあったりするため、年末ギリギリの引っ越しはあまりおすすめしません。
例えばアート引越センターも年末年始は休み。サカイ引越センターは基本年中無休ですが、支社によっては年末年始が休みになっています。
業者によっては「12月の割引カレンダー」で料金が安くなる日や日ごとの割引率を明示しているところもあるので、チェックしてみましょう。
家族・カップルの引越し見積もりが最も高いのは3月
家族・カップルの引っ越し料金が最も高くなるのも、単身引っ越し同様に3月~4月です。特に3月が高くなります。
荷物の多いファミリー・夫婦の引っ越しだと、通常期と閑散期の差額も大きくなります。
料金を押さえたいのであれば、3月後半から4月前半にかけての引っ越しはできるだけ避けた方がよいでしょう。どうしても繁忙期に引っ越しせざるを得ないときでも使える「費用を抑えるコツ」は、のちほど紹介します。
引越し料金が安い曜日は?
結論から言いますと、基本的には土日よりも平日の方が引っ越し料金は安くなります。
特に「移動距離が長くなる引っ越し」「家族での引っ越し」の場合は、土日と平日の料金差が大きくなります。余裕をもって土日祝に引っ越したいと考える人が増えるからでしょう。
平日の中でも料金が安くなりやすいのは、週の真ん中である火曜日~木曜日です。火曜日~木曜日だと、前後に祝日がない限りは有給をとっても連休にできないので、「荷造りや荷解きの時間がないかも」と考える人が多くなり、引っ越し依頼は少なくなりやすいのです。
一方月曜日や金曜日だと、「土日をくっつけて3連休にして引っ越しを終わらせたい」と考える人が多くなり、平日の中では希望する人が増えます。
平日に休みが取れて、荷物が少なく荷解きがあまり大変でないと予想されるなら、祝日と連続しない火曜日~木曜日の引っ越しがおすすめです。
もちろん月曜日・金曜日も土日祝日に比べると引っ越し料金は安いことが多いので、「土日が休みで、月曜日か金曜日も有給が取れる・休める」という場合にはおすすめできます。
ただし平日でも「月末」は混雑しやすいことには注意しましょう。「元の家にギリギリまで暮らし、家賃の二重払い期間を少なくしたい」などの理由で、月の下旬や月末のタイミングで引っ越しを希望する人が多いからです。
引越し料金が安い時間帯は?
引っ越し料金が安い時間帯は、ズバリ「午後」。午前中に依頼が集中し、午後からの引っ越しを依頼する人は少ないため、午後の料金は安くなることが多いです。
午前中に依頼する人が多いのは、「搬出作業や移動に時間がかかるため、朝から引っ越しを始めないと、1日で終わらない」と考えるからです。
午前中1番に作業してもらえる場合、前の作業がないので時間通りに作業開始してもらえるメリットもあります。
一方午後から引越し作業開始ですと、新居に着くのが夜遅くなったり翌日になってしまったりすることも。片付けが遅くなり疲れてしまったりすることも少なくありません。
また午後便だと、搬出部隊は午前中に別のお宅で作業してからあなたの家に来るケースがほとんど。そのため前の作業が長引いて開始時間が遅れてしまうこともしばしばで、「予定が狂う」とイライラしてしまう人もいます。
午後は料金が安くなりやすいですが、相応のデメリットがあることも認識しておきましょう。特に「時間通りに作業を開始してほしい」という方には向いていません。
電気ガス水道インターネットの手続きを一括代行してくれる便利な窓口はこちらから
賃貸物件の家賃や敷金礼金が安い月高い月は?
これまでの章では引っ越し料金(引越し業者に支払う料金)が安い時期について説明しました。
ただ賃貸物件に引っ越す場合には、引っ越し料金だけではなく、賃貸物件の初期費用もかかります。
具体的には、賃貸物件の初期費用として家賃の4.5~5月分くらいはかかると思っておきましょう(首都圏の場合)。
賃貸物件の初期費用にも「安い時期・高い時期」がありますので紹介します。
賃貸物件の諸費用が安いのは4〜8月
賃貸物件に入居する際には初期費用として「敷金・礼金」「仲介手数料」「前家賃」「保証料」「保険料」などが発生します。これらの諸費用が安いのは、4月~8月となります。
理由は、4月中旬には新年度の引っ越しが落ち着き、新たに賃貸物件を探したり入居したりする人が少なくなるから。また7月~8月の暑い季節には、引っ越しを避けたいと考える人も多いようです。
それでも空室を埋めたい不動産業者や大家さんは、家賃や初期費用を値下げするなどのキャンペーンを実施し、どうにかして入居者を集めようとします。
場合によっては以下のような相談に応じてもらえることもあります。
- 家賃の値下げ
- フリーレント期間を設ける
- 初期費用の値下げ
- 設備交換・新設(エアコン・照明器具の設置など)
フリーレントとは… 入居開始からの一定期間、家賃を無料にする特典のこと。無料期間は1ヶ月~2ヶ月程度が多い。家賃の値下げが難しいときでも、フリーレントなら応じてもらえる可能性がある。 |
入居者が少ない時期のお得なキャンペーンを賢く利用して入居すれば、賃貸物件にかかる初期費用を抑えられます。
また閑散期に引っ越す料金以外のメリットとしては、「仲介業者に丁寧に対応してもらえる」などが挙げられます。忙しい時期だと流れ作業のように対応されることもありますが、ヒマな時期なら内見や書類のやりとりも余裕をもって行えるでしょう。
一方でオフシーズンだと「いい物件が少ない」「進学や就職の時期とズレてしまう」といったデメリットがあることは認識しておく必要があります。
なお人事異動での転勤による引っ越しが落ち着く10月~12月も、比較的家賃などの費用が安くなる時期です。
賃貸物件の諸費用が高いのは3月
賃貸物件にかかる費用が高くなるのは3月です。新生活に向けて引っ越しする人が多くなるからですね。
賃貸物件を求めている入居希望者が多く、値引きやキャンペーンなどしなくても入居者がつくため、大家さんや不動産業者は強気です。そのため値段交渉しても、受け入れてもらえる可能性は低くなります。
料金を抑えたいなら、3月の引っ越しは避けた方がよいでしょう。
ただあえてオンシーズンに引っ越しすることで、「いい部屋が見つかりやすい」といったメリットがあります。また「進学・就職・転職までにどうしても部屋を決めなくてはいけない」という場合は、オンシーズンに部屋探しするしかないことも多いですね。
引っ越し費用総額が安い月高い月
これまでの説明を踏まえ、「引っ越し料金」と「賃貸物件の費用」を合わせた「引っ越し費用の総額」が安い時期・高い時期を紹介します。
引っ越し費用総額が安いのは8月12月
引っ越し料金と賃貸物件の費用が安い時期は以下の通りです。
引っ越し料金が安い時期 |
・10月(単身) ・12月(ファミリー) |
賃貸物件の費用が安い時期 |
4月中旬~8月 |
上記を考慮し、特におすすめの時期といえるのは8月と12月です。
8月は「引っ越し料金が最も安い時期」からは外れますが、賃貸物件の費用が安い時期にあたります。また引っ越しの料金も最安値ではないものの、「通常期」なので落ち着いています。
引っ越し費用の総額の中では、「引っ越し料金」よりも「賃貸物件にかかる費用」が占める割合のほうが高いため、8月は引っ越しにおすすめなのです。
引っ越し料金が少し高くても、賃貸物件の費用を抑えられる8月なら、引越しにかかる総額が安くなる可能性が高いです。
なお12月は引っ越しの料金も賃貸物件入居にかかる費用も比較的少なくなります。ただし年末には駆け込みでの需要が発生する可能性がありますので、早めに動くのがおすすめです。
8月と12月の引っ越しは費用を抑えるのにはおすすめですが、「いい条件の物件が見つかりにくい」というデメリットはありますので注意してください。
新居が持ち家なら、単純に引っ越し料金が安い時期を選ぶといいでしょう。
引っ越し費用総額が高いのは3月
引っ越し費用の総額が高くなるのは、やはり3月です。3月は引っ越し料金も賃貸物件にかかる費用も高くなる時期だからですね。
特に3月の後半は引っ越し業者の予約がかなり混むため、料金が高くなるうえ予約がとりにくい状態になります。
「仕事や学校の都合で、どうしても3月後半に引っ越しをしなくてはいけない」という場合以外は、時期をずらせないか検討してみましょう。例えば4月初旬を過ぎると、少し落ち着くことが多いです。
引っ越し費用を安くする方法14選
最後に引っ越し費用や新生活にかかる初期費用を安くする方法を紹介します。
- 引っ越し費用が安くなる時期・日時を選ぶ
- 早めに予約する
- 複数の引っ越し業者の見積もりを比較する
- 訪問見積もりしてもらう
- フリー便を利用する
- 帰り便を利用する
- 荷物をできるだけ少なくする
- 自分で荷物を運ぶ
- 単身パックを利用する
- 引っ越し業者に「安くなる日時がないか」を聞いてみる
- 梱包や荷解きは自分で行う
- 初期費用が安い賃貸物件を探す
- 電気・ガスの会社を乗り換える
- ネットの初期工事費・解約費用がない会社を選ぶ
順番に解説します。
引っ越し費用が安くなる時期・日時を選ぶ
まずはこの記事でご紹介した「引っ越し費用が安い時期」「日時」に引っ越せないか検討しましょう。
具体的には8月または12月がおすすめです。
繁忙期である3月~4月に引っ越す場合でも、「平日」「午後便」などの人気がない日時を選べば、少し費用を抑えられる可能性があります。
早めに予約する
早めに予約するのも、引っ越し料金を安くするのに効果的です。業者によっては「早割」があるからですね。
また早めに予約することで、希望日時に予約を取りやすくなります。
複数の引っ越し業者の見積もりを比較する
複数の引っ越し業者に見積りを依頼することも重要です。引っ越し料金の値段設定は、引っ越し業者によって異なるからですね。
より安い業者を見つけるために、見積もりの比較は欠かせません。ライバル業者の「より安い見積もり」を見せて交渉することで、値引きしてくれる業者もあります。
最近ではネット上で必要事項を記入すると一括で複数業者に見積もりを依頼できる「一括見積もりサービス」がありますので、利用を検討してみましょう。大手から中小業者まで一気に見積もりが取れるので便利です。
ただ一括見積もりサービスを利用すると、対応可能な業者から次々連絡が入りますので、対応が面倒になることもあります。
「大手業者に依頼したいと決めている」などの場合は、個別に候補となる引っ越し業者に連絡したほうがいいかもしれません。
訪問見積もりしてもらう
訪問見積もりしてもらうことで引っ越し料金が安くなることもあります。訪問見積もり時に「今即決してもらったら、お値引きしますよ」といってくれる業者も多いからです。
また訪問見積もりを受けることで、担当者に荷物の量を見てもらえるので、正確な見積もりが可能になるメリットもあります。
フリー便を利用する
もし引越し作業の時間帯に希望がないなら、フリー便を利用するのもおすすめです。
フリー便とは、時間指定なしで引っ越しを依頼する方法です。引っ越し業者にとっては「都合のつく時間帯に行けばいい」というプランなので都合がよく、その分料金は安くなります。
「開始時間が読めなくてもいい」「作業終了が遅くなっても構わない」といった場合にはおすすめです。
当日の訪問・作業時間がいつ決まっていつ連絡してくれるかは、引っ越し業者によって異なります。また前日や当日に訪問予定時間の連絡を受けたとしても、前の作業が長引いたりして、開始時間や終了時間が遅れることもある点はデメリットです。
そのため「時間がわからないのは困る」「新居に移動する時間が決まっている」などの場合は、向いていません。
帰り便を利用する
帰り便を利用するのもおすすめです。帰り便は「引っ越しを終えて帰るトラックに、自分の引っ越し荷物を載せる」というプランを指します。「戻り便」ともいいます。
片道分の運賃負担だけでいいので、料金が安くなることが多いです。
またもともと「帰るだけ」だったトラックに荷物を積んで料金をもらえることから、人件費とガソリン代の無駄がなくなり、引っ越し業者にとってのメリットが大きいプランでもあります。
ただ「トラックが帰る方向」と「自分の目的地」が同じでないと使えないので、いつも利用できるとは限りません。
帰り便が利用できるかどうかは、引っ越し業者に相談してみる必要があります。
荷物をできるだけ少なくする
荷物をできるだけ少なくするのも、引っ越し料金を抑えるために有効です。
荷物が多いと大きなトラックやたくさんのスタッフが必要になり、引っ越し料金が高くなるからですね。また荷物が多いと、搬出搬入に時間もかかるデメリットもあります。
荷物が少なければ「引越し業者に頼まず自分で運ぶ」「単身パックや混載便を利用する(後ほど紹介します)」といった選択肢も出てきます。
引っ越しを機に家財を見直し、「本当に必要なのか?」「今後も使うのか?」を考えてみましょう。
不要な物を粗大ゴミとして回収してもらう場合には費用がかかってしまいます。そのため「不要だけどまだ使えそうな物」は、フリマアプリやリサイクルショップで売ったり、知り合いに譲ったりするのがおすすめ。
大きくて梱包や発送が難しい物なら、掲示板アプリ(ジモティーなど)で「引き取りに来てくれる人」に売ったり譲ったりするのがラクです。
なお引っ越し業者によっては、不要品の買い取りサービスをやっているところもあります。
自分で荷物を運ぶ
荷物が少ないなら、自家用車やレンタカーに荷物を積み込み、自分で運ぶ方法もあります。近距離の引越しであれば、自力で引っ越ししたほうが安く済むことも多いです。
ただ遠距離の引っ越しだとガソリン代や高速代もかかりますし、レンタカーを借りる期間も長くなり、結局あまり安くならないことも。親族や友人にお手伝いを頼む場合には、お礼も必要です。
また大型の家具家電を運ぶ際にはコツが必要なので、素人がやるとケガをしたり物を壊したり、室内を傷つけてしまったりする恐れもあります。注意してください。
自力での引っ越しは、「かなり荷物が少ない」「大きな荷物がない」「新居が近い」といった場合におすすめです。
単身パックを利用する
一人暮らしで荷物が少ない場合には、「単身パック」を使うのがおすすめです。
単身パックではコンテナやボックスに収まる荷物だけを運んでもらいます。業者によって違いますが、コンテナのサイズは1m×1m×1.5m~1.75mくらいです。
通常の引越しのようにトラックを貸切るのではなく、複数人の荷物を同じトラックで運ぶため、料金が安くなります。
コンテナのサイズに制限があるため、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・たんすなどの大型家具・家電を新居に持っていく人には向いていません。引越し先で家具家電を揃える人におすすめです。
具体的なサービスとしては、日本通運(日通)やヤマトホームコンビニエンスの単身パックが有名です。
また荷物が少ない場合に利用できる「混載便」というサービスを実施している引っ越し業者もあります。こちらもトラックに複数人の荷物を載せて運びます。
引っ越し業者に「安くなる日時がないか」を聞いてみる
見積もりを見て「ちょっと高いな」と思ったら、引っ越し業者に安くなる日時がないか相談してみるのもひとつの方法です。
例えば「帰り便が使える日はないか」「日時を変えてもいいから、もう少し安くなる日はないか」といった聞き方ができるでしょう。
引っ越し業者によっては、割引率のカレンダーを公表しているところもありますので、参考にできます。
梱包や荷解きは自分で行う
引っ越し業者によっては、梱包や荷解きの料金を含んだ見積もりを出してくることがあります。この場合、梱包や荷解きを自力でやれば、料金は安くなります。
自分でやる作業が多くなるほど、料金は抑えられます。
初期費用が安い賃貸物件を探す
引っ越し先が賃貸の場合、初期費用が安い物件を探すのも効果的です。
例えば以下のような物件なら初期費用を抑えられます。
- 敷金礼金がない物件(ゼロゼロ物件)
- 仲介手数料が安い物件
- フリーレント物件
- エアコンや照明器具が備え付けの物件
- 家賃が安い物件
敷金や礼金は「家賃○ヶ月分」で計算されることが多いため、家賃が安いほど初期費用は安くなります。
なおゼロゼロ物件の場合、退去時の請求額が高くなる傾向にあるので注意してください。入居時に「退去時の原状回復費用にあてるための敷金」を預けていないからですね。
また仲介手数料については仲介業者によって異なります。仲介手数料が安い業者を探してみましょう。
ちなみに大家さんと直接契約する場合、仲介者がいないため仲介手数料はかかりません。大家さんと直接契約できる物件は「ウチコミ!」「スマプラ」などに掲載されています。
電気・ガスの会社を乗り換える
引っ越しの際、電気やガスの契約先を乗り換える方も多いです。引っ越しを機に新電力・新ガスに乗り換えると、日々の光熱費を節約できる可能性が高いからですね。
新電力・新ガスにはさまざまなプランが用意されているので、自身のライフスタイルに合った会社と契約すれば、節約効果が高まると期待できます。
例えば「昼間あまり家にいないから、夜間の電気料金が安いプランにする」といったケースが考えられます。
新生活のランニングコストを抑えるために、電気・ガスの見直しは重要です。
ネットの初期工事費・解約費用がない会社を選ぶ
ネット関係でいうと、引越し時に「新居での新規契約時の初期工事費」「旧居での解約金や機器の残債」などがかかるケースがあります。引っ越し先で同じ回線を使う場合にも「移転工事費」がかかってしまうことがあります。
そのため引っ越しの際には、今使っている回線から、「初期工事費や他社解約金を負担してくれる新しい回線」に乗り換えるのがおすすめ。
工事費や解約金・残債支払いだけで数万円かかることもあるので、賢く回線を選ぶことで引越し関連の費用を抑えられます。
「電力会社・ガス会社・ネット回線やプロバイダを選ぶのが難しい」という方は、電気・ガス・ネット回線の提案や申し込み手続きを一括代行してくれる、こちらの「まるっと!一括引越し窓口」がオススメです。もちろんお得な会社を提案してくれます。
電話でもWEBからでもお問い合わせ・お申し込みが可能で引っ越しの面倒な手続きもラクになるのでおすすめです。以下のバナーから詳細をチェックしてみてください。
まとめ
引っ越し費用には数十万円の費用がかかります。
ただ荷物量や引っ越しの時期によっては費用を安くできるので、この記事で紹介したコツをぜひ実践してみてください。
具体的には引っ越し料金や家賃が安い時期である8月・12月に引っ越すのがおすすめです。
繁忙期の3月に引っ越す場合には、「平日に引っ越す」「午後便やフリー便の利用」「荷物を減らして単身パックで申し込む」などを検討してみましょう。
また電気・ガス・インターネットなどのライフラインを見直すのも、引っ越し時や新生活のコストを下げるのに役立ちます。
しかし引越しの準備と手続きは時間と労力が非常にかかるので大変ですね。特にライフラインの停止・開始手続き、インターネット回線の申し込み手続きは、引越し先でどの会社が使えるのかを調べるのも一苦労です。
ライフライン、インターネット回線の引っ越し関連手続きを一括で代行してもらい、少しでも引越しをラクにしましょう。
手続き一括代行なら実績豊富なこちらの「まるっと!一括引越し窓口」がオススメです。
以下のバナーから詳細をチェックしてみてください。