ガスの定期点検はしないとだめ?拒否や無視したらどうなるの?
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いきなりガス漏れ点検の案内が届いたら、びっくりしてしまいますよね。
忙しくて立ち会いなんてできないし、そもそも知らない人を家に入れるなんて不安です。
わざわざ家を片付けるなんて面倒だし、できればしたくない。でも、ガスの点検をしないとどうなってしまうのでしょうか。
この記事ではガス漏れ点検をしないとどうなるか、拒否や無視をしたらダメなのかを解説します。
ガス漏れ点検をする理由
そもそもなぜガス漏れ点検をしないといけないのでしょうか。
ガス漏れ点検は実際にはガス設備定期保安点検と言い、ガスを安全に使い続けることができるよう定期的にお客さまのガスまわりを調査します。
ガス設備定期保安点検はガス事業法の基準に基づき、都市ガス・プロパン(LPガス)問わずに事業者に義務付けられています。つまりガス漏れ点検をしないと、ガス会社は運営できないのです。
私達の安全はもちろん、ガス会社としても法に基づく必須の点検なのですね。
2016年からガスの自由化が始まり、関西電力や東京電力・ニチガスなど、大手の企業がガス産業に参入しました。
そういったガス小売先と契約している場合、家の中のガス機器に関しては関電などのガス小売会社、ガスメーターやガス栓は都市ガスが点検を行います。
ガス漏れ点検は、お客さんが個人か又は法人か、契約している各種プラン内容に関わらず行われます。ガス支店のサポートショップの調査員が来る場合もありますが、いずれも事前に通達が来ます。
事前に通達しないでいきなり家に点検に来るのは、ガス点検を装った悪徳業者などの可能性があります。気をつけてください。
ガス漏れ点検はいつある?時間はかかる?
ガス設備定期保安点検は4年に1回行うよう、法律で決められています。法律では4年に1回の決まりですが、2年に1回自主的に点検をする会社もあります。
事前に電話または郵送で案内が来て、都合の良い日時をこちらが指定し調査員が訪問します。会社によっては訪問日時をガス会社が指定し、そのときに都合が悪ければこちらが変更をするパターンもあります。
平日仕事で家にいない場合、夕方以降や休日も対応してもらえる場合があります。点検にかかる時間は10分~20分程度で、そこまで時間がかかるものではありません。
点検するとお金はかかる?
ガス設備定期保安点検は法律で決められた点検のため、お金はかかりません。
無料で点検してもらえます。
ですが点検の結果、家の敷地内で破損等が見つかった場合有償となる場合があります。また長く使っている給湯器も、状態によっては交換をすすめられることもあるでしょう。
ガス漏れ点検の調査内容
ガス漏れの調査内容は主に以下になります。
・ガスメーターまわりの詳細点検
・ガス管の漏れはないか
・ガス器具の燃え方に異常がないか(給湯器・コンロなど)
ガス漏れ点検の内容はメーターは正常か、ガス管にヒビや破損はないかなど、ガスまわりに異常がないかの調査になります。
ガス漏れによる重大な事故を事前に防ぐ点検なのですね。
ガス漏れ点検の詳しい内容とかかる時間については、以下の記事でも開設しています。
なぜ立ち会いしないといけないの?
ガス漏れ点検はなぜ立ち会いをしないといけないのでしょうか。
ガス漏れ点検はガスの安全な使い方の説明を受けた後、最後に点検を受けたことの署名をします。機器によっては、使うお客さまに知っておいて欲しい注意事項もあるため、その話もされます。
そのため住んでいる人の立ち会いが必要になるのです。
「調査員は何度も会っている知り合いだから、勝手に入っていいから点検してよ」ということもできないので注意してください。
ガス漏れ点検をしないとどうなる?
ガス漏れ点検のためにわざわざ立ち会うのは面倒ですよね。できればしたないですが、拒否はできるのでしょうか。
また、無視をしたらどうなるのでしょうか。
ガスの供給がとまる
ガス点検をしないでガスを使っていると、場合によっては「安全なガスの供給ができない」と判断されて、ガスの供給停止の措置が執られます。
これはガス会社が私達に向けた不快にする嫌がらせではなく、点検が法律で決まっているためです。点検をしないとガス会社自体も運営ができないため、止めざるを得ないのです。
ガスが止まってしまうと生活ができないだけでなく、調査や再契約の手続きなどの手間がかかります。さらに面倒な事になってしまうため、点検を受けておいたほうが良いでしょう。
重大な事故の危険がある
ガス漏れ点検をしないでにガスを使い続けると、重大な事故が起こってしまう可能性があります。
事故が起きると自分や家族が大怪我をするばかりでなく、近所の人にまで被害にが及ぶ危険もあるでしょう。そうすると治療費や修繕費でばく大なお金が必要なります。
事故が起きてから、あの時点検を受けていればと後悔しても遅いです。ガス漏れ点検をうけることをおすすめします。
知らない人が家にくるのは嫌!どうしたら良い?
ガス漏れ点検は必要わかってはいるものの、知らない人を家の中に入れるのは不安ですね。
部屋が汚れているから来ないで欲しい人もいるでしょう。そんな時はどうすると良いでしょうか。
調査員は部屋が汚れているのは気にしない
ガス漏れ点検ではガスを使っている箇所だけを見ます。なので家の中全体を綺麗にする必要はありません。
調査員はガスの契約をしているたくさんのお客さんを、毎回点検しています。家の中が片付いているかいちいち見たりしないでしょう。
すぐに終わるので、お茶をだす必要もありません。
ガスを使っている場所だけ片付いていればOK
調査員はガスを使っているところだけを点検します。そのため、部屋の中全部をピカピカに掃除する必要はありません
点検がスムーズにできるようガスまわりだけ片付けておくとよいでしょう。ガスコンロや給湯器、ガス釜、ボンベやメーター周辺のものを隅に寄せておくぐらいで大丈夫です。
もしIHクッキングヒーターをお使いなら、ヒーターまわりは点検しません。
家族がいる時間に立ち会いをお願いする
調査員はだいたい30代~50代の男性であることが多く、特に女性は不安になることも多いです。
その場合は、家族がいる時間に訪問してもらうのがおすすめです。
点検は土日や夕方でも対応していることが多いため、ご主人や両親がいる時間に訪問できるか、一度問い合わせてみてください。
検査中は玄関や勝手口のドアを開けておく
調査員が点検している時の、なんとなく気まずい雰囲気って嫌ですよね。また知らない人と部屋に二人きりになるのも不安です。
そんな時のおすすめは、検査中に玄関や勝手口のドアを開けておくことです。何かあれば外にすぐ出られますし、町の雑音で気まずい雰囲気も紛れます。
ドアを開けるだけの簡単な対策なので、ぜひやってみてください。
ガス漏れ点検をしないで無視や拒否したら、供給停止の可能性がある!
ガス漏れ点検は、重大な事故を防ぐために法律で定められた検査です。点検を拒否しても処罰はありませんが、ガス会社が運営できなくなるため供給停止はあり得ます。
点検は10分~20分くらいですぐに終わりますし、家中をピカピカに掃除する必要もありません。ガスを使っていて点検がありそうな箇所だけ、物を片付けておきましょう。
一人暮らしのため不安で来てほしくない場合は、家族がいる時間にお願いするか、点検中ドアを開けておくことなどの対策があります。
調査員はしっかりと技術を持っている人です。普段のガスのさまざまな疑問に回答してもらえるチャンスですね。
ガス漏れ点検は4年に1回ですが、お使いのリンナイなどのガス機器に異常があれば、都度点検をしてもらうことも大切です。ガスの異常については他の記事でも解説いたします。ぜひ読んでみてくださいね。
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