Ping値と回線速度の違いとは?何が違うの?どっちが重要?

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Ping値と回線速度が良いとインターネットの環境が良いとされています。
実際その通りで、Ping値と回線速度が良ければ良いほど、快適にインターネットを活用できることに違いありません。
では、Ping値と回線速度の違いはどこにあるのでしょうか?
簡単にご説明しますと、Ping値は「ネット回線のレスポンスや応答速度」、回線速度は「1秒間に送ることのできるデータの量」を指します。Ping値は少ないほど応答が速いということになります。
また、それぞれを簡単に計測し数値化する方法があります。

今回はそんなPing値と回線速度の違いや計測方法、改善方法に関して説明したいと思います。
また、後半ではインターネット環境を速くしたい方におすすめの光回線もご紹介いたします。

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Ping値と回線速度の違い

さっそく、Ping値と回線速度の違いについて見ていきましょう。
Ping値(ピン値・ピング値)とは、一般的にはタイムラグのことを差します。
回線速度(bps)とは1秒間に送ることのできるデータの量のことを指します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

Ping値とは

ネット回線の品質を「レスポンスや応答速度」で表すのがPing値です。
Ping値を表す単位は「ms(ミリ秒)」で、数値が小さいほど通信環境が良いことを示します。
インターネットに接続している時の、ユーザーが体感する速度に近い指標がPing値といえるでしょう。
つまり、体感速度を数値化したデータだといえます。
インターネットを介した通信には、パケットを送信・受信する「応答速度(Latency/レイテンシ=伝送遅延時間)」という指標があります。
単純にサーバー(ホスト)との通信にも「レイテンシー」=「応答速度」がかかります。
この伝送遅延時間をわかりやすく数値化したデータがPing値なのです。

回線速度とは

回線速度とは「1秒間に送ることのできるデータの量」を表しています。
回線速度の単位は「bps(ビーピーエス)」で、数値が大きいほど通信環境が良いことを示します。
Ping値とは逆になっているので注意しましょう。
また、8bit=1Byte(バイト)なので、例えば「8bps」なら1秒間に約1B(メガバイト)の通信が可能であることを表します。
そして基本的に回線速度の数値は大きくなります。
ですので、「1,000bps」=「1Kbps(キロビーピーエス)」、「1,000Kbps」=「1Mbps(メガビーピーエス)」と表示することが多いでしょう。
少し複雑ですが、まずは「大きいほど良い」と覚えておきましょう。

違いによって何がかわってくるのか

では、Ping値と回線速度によって何が違ってくるのでしょうか?
Ping値が大きい場合は反応速度が遅くなるので、リアルタイムでの通信が遅れてしまうことが考えられます。
回線速度が小さい場合には、送受信できるデータの量が少ないため軽量なファイルのダウンロードにも時間がかかってしまうでしょう。
それぞれの数値の目安は次の通りです。

Ping値の目安

通常のインターネット使用では、Ping値の数値は50ms〜100msもあれば問題はないと言われています。
詳しくは以下の数値を目安にしてみてください。

速度帯 速度
0~40ms 速い
41~60ms 普通
61~100ms やや遅め
101ms~ 遅い

オンラインゲームやデイトレードなどをやっている場合は、Ping値は50msを目安にしたほうが良いでしょう。
ゲームの種類によっては次の回線速度の数値を目安に測定、または改善したほうが良い場合もあります。

回線速度の目安

一般的に、ストレスなく通信できるのは10Mbps(スマホは5Mbps)~30Mbps程度と言われています。
回線速度には「上り(送信/アップロード)」と「下り(受信/ダウンロード)」があります。
メールの受信やWebサイトの閲覧、動画視聴をする上で重要なのは「下り」です。
そのため、PCやスマホをインターネットにつないでいて「速い」と感じるのは「下り」の回線速度が速い、つまり大きい場合です。
それぞれのケースでのインターネット使用では、回線速度の目安は次の通りです。

速度帯 用途
128kbps~1Mbps メールやLINEなどテキストチャットを使う場合
1Mbps~10Mbps Webサイトを閲覧する場合
5~20Mbps 動画を視聴する場合
25Mbps 高画質の動画を視聴する場合

違いが影響するオンラインサービス

先の章ではPing値と回線速度の目安を紹介しました。
では、実際にPing値や回線速度が重要なオンラインサービスはどのようなものがあるのでしょうか。
Ping値と回線速度の面からそれぞれ見てみましょう。

オンラインゲーム

まずはPing値と回線速度が一番関係があると思われるのがオンラインゲームです。
Ping値が大きいと応答速度、反応速度、レスポンスが悪くなるため、ゲームに支障がでてきます。
ボタンを押してもそれが反映されるまでのタイムラグが勝敗に関わってくるFPSなどでは特に重要でしょう。
オンラインゲームでのPing値の目安は次の通りです。

速度帯 ゲーム
0~15ms FPSやTPS「PUBG・スプラトゥーン・スマブラ・FORTNITEなど」
16~30ms MOBAやRTS「LOL・DOTA・GTAなど」
31~50ms RPG「FF14・ラグナロクオンライン・モンハンなど」
51~100ms TCGなど「Shadowverse・囲碁・将棋など」

ping値は、プレイヤーのコンピューターとゲームサーバーとの間の通信遅延を示す指標です。低いping値は、よりスムーズでリアルタイムなゲームプレイを可能にし、高いping値は遅延やラグを引き起こし、プレイヤーの操作に反応が遅れる可能性があります。

オンラインゲームでは、他のプレイヤーや環境との即座の対応が成功への鍵となります。そのため、低いping値を維持することは競争力を維持する上で不可欠です。高いping値は、プレイヤー同士の競争やチームプレイに支障をきたし、勝敗に直接影響を与える可能性があります。

オンラインゲームを運営する企業や開発者は、プレイヤーが最適なゲーム体験を得るためにping値を最適化する努力を重視しています。これには、効果的なサーバー配置、ネットワークインフラストラクチャーの最適化、さらにはプレイヤーの地理的位置に合わせた対応などが含まれます。

プレイヤー側でも、ping値を最適化するためのいくつかの手段があります。例えば、安定したインターネット接続を確保し、可能な限り近いゲームサーバーに接続することが挙げられます。また、ゲーム設定やネットワーク設定の調整も有効な方法です。

これらのことから、オンラインゲームにおけるping値はプレイヤーのゲーム体験に大きな影響を与える要素の一つです。適切な対策を講じることで、より快適で競争力のあるプレイ環境を実現することが可能です。

また回線速度が遅い、つまりは少ない場合はゲームのダウンロード、表示の切り替えに関わってきます。
新しく購入したゲームのダウンロードだけでなく、プレイ中のゲームのロード時間も長くなってしまうため、ストレスを感じることが多くなるでしょう。
FPSゲームの回線速度の目安は70Mbps、その他のゲームに関しても30Mbpsを目安にして計測改善を試みてください。

オンラインイベント・セミナー

オンラインイベントやオンラインセミナーに参加する場合もPing値や回線速度は重要になってきます。
Ping値が大きい場合、オンラインイベントではリアルタイムの動画視聴が多いため喋るスピードについていけず、動画が飛び飛びになってしまう可能性があります。
また、あまりにPing値が大きくなっている状態でイベントやセミナーの申し込みをした際、その反応が処理されないと言うケースも可能性としてあります。
せっかくの機会を損失してしまうので、大変もったいないことです。
回線速度に関しても動画視聴に関しては同じことが考えられます。
回線速度の場合、そもそもダウンロードができず視聴ができないといった場合や、こちらからのメッセージを送るのに時間がかかるといったことも。
オンラインのイベントやセミナーはリアルタイムでの動画開催も多いです。
高画質の動画であっても問題なくレスポンスやダウンロードのできる、Ping値や回線速度は保っておきたいところです。

ネットショッピングでの限定品先着品の購買

昨今ではインターネットで限定品の販売や先着販売の商品も増えています。
そうした少し特殊なネットショッピングの際にも、Ping値や回線速度の違いは現れます。
Ping値が大きい場合は単純に応答速度が遅いため、例えば先着の商品購入に同時にボタンを押した2人がいたとしたら、Ping値の小さいユーザーの方が有利に働くでしょう。
オンライン限定品で先着数量限定商品となれば、アクセスも集中するためレスポンス速度、Ping値は小さくしておきたいところです。
また、デイトレードなどでは、アクションボタンを押しても反応が遅れてしまい損をすると言うことが起こる可能性もあります。
回線速度もまた重要になってきます。
限定品先着品といった商品ページの表示そのもの、ダウンロードが早くなければいけないからです。
商品ページにアクセスが集中するためログインが難しい場合、何度も入り直す必要があります。
その際の再表示スピード、回線速度のダウンロード速度が大きければ有利になるでしょう。
このように、早いと言うことでそれだけ機会を掴むチャンスがあるといえます。

Ping値と回線速度の計測方法

Ping値と回線速度は簡単に測定できるのでしょうか?
答えは簡単にできます。
以下のサイトにアクセスし「GO」のボタンを押すだけで測定が始まり、メーターの左端にPing値が表示されます。
その後、回線速度の「下り」を「download」の下に、「上り」を「upload」の下に表示してくれます。
引っ越しなどで新しい環境にした時や、回線が遅いと感じた時は試してください。

⇨ SpeedTest https://beta.speedtest.net/

ping値と回線速度を改善する方法

Ping値と回線速度を改善する一番簡単な方法は、快適な光回線に乗り換えることです。
現在の日本で、最速の回線はNuro光と言われていますが、それ以外にもフレッツ光のIPv6シリーズが注目を集めています。
IPv6はIPv4などに比べると新しく、まだ利用者が少ないのが最大のメリットです。
そのため、光回線でもPing値を測定して値が大きかった人、または回線速度が小さかった人は、IPv6への乗り換えを検討するのもありです。
今の回線状態が飽和気味だった可能性もあるので、IPv6に乗り換えただけでPing値と回線速度が改善される可能性はあります。現在利用している光回線でIPv6が利用できるのにまだ利用していない場合などは切り替えてみましょう。

また、身近な改善方法として、周辺機器やケーブルなどが他の干渉を受けていないかも確認すると良いでしょう。
複数の端末をひとつのルーターで使用する、Wi-Fiの状態が悪いなど、物理的な影響でPing値や回線速度が大きくなっている可能性もあります。
その場合はルーターを分ける、有線に繋げる、Wi-Fiの干渉を防ぐ物をどかすなどの改善方法を試してみてください。

「フレッツ光クロス」は10Gbpsの超高速インターネット回線

前項目で述べた通り、Ping値と回線速度を改善するには光回線の乗り換えが一番です。
その際におすすめなのが「フレッツ光クロス」です。
「フレッツ光クロス」は、NTT東日本・NTT西日本が提供している「フレッツ光」サービスで、回線速度はフレッツ光史上最速の10Gbpsを誇ります。
2020年4月1日より始まったサービスで、順次利用可能エリアを拡大しています。
サービス開始当初は利用不可であった「ひかり電話」も利用が可能になり、今後多くの利用が見込まれているNTTフレッツの最上位サービスです。

サービス内容と料金やサービス提供エリアはNTT東日本とNTT西日本で異なるため、詳しくはこちらの記事をご確認ください。

NTT東日本エリアの方
「【NTT東日本版】フレッツ光クロスは史上最速10Gbps!詳細と申し込み方法を解説!」

NTT西日本エリアの方
「【NTT西日本版】フレッツ光クロスは史上最速10Gbps!詳細と申し込み方法を解説!」

【NTT】フレッツ光クロスのお申し込みはこちらから

まとめ:簡単に測定改善して快適なオンライン生活を!

混同されがちなPing値と回線速度に関して、その違いについて説明させていただきました。
それぞれ、インターネットを快適に使用するために必要なものだとわかっていただけたと思います。
また、測定方法、改善方法についてもご紹介させていただきました。
これを気にPing値と回線速度を計測してみて、もし環境が悪いようでしたら改善方法として、光回線の乗り換えを検討してはいかがでしょうか?
光回線で快適なインターネット生活を、手に入れてください。

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