店舗のサービスや施術スキルに自信があるにもかかわらず、なかなか集客できなくて悩んでいるネイルサロンのオーナーも多いのではないでしょうか。
集客とは「たくさんのお客様にお店のことを知ってもらう」ことだと思いがちですが、「来てもらったお客様に満足してもらいまた来てもらう」ことも重要となります。
ネイルサロンの集客を成功させるコツや集客方法、やってはいけない集客についてもご紹介します。
新規顧客・リピーターが集まるネイルサロンとは
集客できるサロンには、新規顧客やリピータが常に集まります。集客できるネイルサロンの特徴は以下の4つがあります。
技術力が高い
普段からネイルを楽しまれる方もいますが、結婚式などイベント時のみネイルをする人も多いです。お客様の一生に一度の大切なイベントで、ネイルを失敗されたらどんな気持ちになるでしょうか。
おそらく、もう二度とお店には来ていただけないでしょう。
技術力は評価に直結すると言っても過言ではありません。機材はどんどん進化し、ライバルのネイルサロンは増え続けます。今の技術で満足せず更に上を目指す気持ちが大切です。
ネイル技能検定の教科書は販売されています。ネットやセミナーなどでも、定期的に技術を向上する機会を持つと良いですね。
接客が良い
技術力の次にお店選びの決め手になるのは、ネイリストの接客です。好みのデザインの相談など、話しやすい雰囲気を作っておくことが大切になります。
お客様一人一人に寄り添う接客は、ライバル店舗との差別化としても効果的です。
ネイル中は日常を忘れ楽しくリラックスした時間を過ごせれば、お客様にまたこのサロンに来たいと思ってもらえるでしょう。
お店の雰囲気やアフターフォローなど、お客様目線での接客をすることで、自然と集客できるサロンになります。
適正な価格で提供されている
価格もお客様が重要視するポイントの一つです。高すぎてはもちろんいけませんが、ただ安ければ集客に良いわけではなく、サービスの質と見合った価格で提供しているでしょうか。
もちろん安かったらお客様としては嬉しいですが、その分サービスの質を落としてしまっては、もやもやした気持ちのまま帰って行かれます。
またわかりやすい金額設定にすることも大切です。オプションでごちゃごちゃしそうなら、「込み込みセットで〇〇円」などシンプルな価格にするのがおすすめです。
良いお客様は価格で離れて行くことはありません。安ければ集客できると言う考えはやめて、労力やサービスに見合っているか考えてみましょう。
お店の場所がわかりやすい
お店の場所がわかりにくいのも、来店を阻む原因になります。駅が近い一等地に出店できれば問題ないですが、コストも高く一般の人には現実的ではありません。
ホームページや予約サイトには住所を記載しマップを載せ、誰が見てもわかりやすいようお店の看板も目立つようにしておきます。
自宅サロンであれば難しい面もありますが、「〇〇小学校そば」などわかりやすい目印を書いておくと良いでしょう。
場所によっては駐車場のあるなし、最寄りのバス停などのアクセス方法もあると喜ばれます。
集客を成功させるPOINT
技術がさえあればお客様の方から勝手に来てくれる、という事はありません。
リピーターが安定するまでは、自分のサロンの情報を知ってもらうための集客を続けることが重要です。
集客を成功させるための4つのポイントを紹介します。
お店の売りを把握する
ネイルサロンは原則的に資格など必要なく出店できるため、お店を始めやすい反面ライバルもとても多いです。
ライバル店舗と差別化できる、お店の強みは何があるでしょうか。以下のようにお店の強みをいくつか考えてみてください。
●最新で流行りのデザインがそろっている
●細かいネイルアートが得意
●痛ネイルに対応できる
●一人一人のカウンセリングが丁寧
●おしゃれでゆったりくつろげる空間
技術があって価格の安い大手のサロンはたくさんあり、駆け出しの小さなネイルサロンが勝つことは到底不可能です。
自分のお店の売りを把握し、強みを生かした集客を心がけましょう。
定期的に新しいデザインを追加する
いつも決まった定番のパターンばかりでは、お客様も飽きてお店から離れてしまいます。定期的に新しいデザインを作成し、いつもお店を新鮮な状態にしておきましょう。
それぞれのデザインにコンセプトをもたせると良いですね。
デザインを追加したら、綺麗に撮影してSNSで大きく発信すると、興味を持った人がサロンに来店するきっかけにもなります。
定期的にデザインを追加し発信を続ければ、「このサロンはいつも更新していて活気があるな」と思われ集客にも繋がります。
経営者の目線を身につける
ネイリスト兼ネイルサロンオーナーの方は、経営者としての考え方も学ぶことをおすすめします。
施術者とオーナー、両者の求められるスキルは全く違い、いくら施術が上手くても経営ができないとお店は成り立ちません。
ネイルサロンは原価率が低く、一般的には開業しやすい業種と言えます。ですが実際には家賃・広告費・通信費・水道光熱費、ネイリストを雇う場合には人件費が発生し、収益とのバランスを考える必要があります。
施術対応にかかる時間を考慮し、それに見合う対価になっているか考えておかないと、回転率が落ちる原因にもなりかねません。
ネットを活用し経営者セミナーを受けるなど、ネイリストとしての技術だけでなく経営者の知識も取り入れましょう。
新しい集客方法を試してみる
チラシやビラ・ポスティングの他、ネットを使ったホームページ・ブログ、SNSや集客サイトなど、集客方法は思った以上にたくさんあります。
一度試してだめだったからやめるのではなく、いろいろな集客方法を試すことがおすすめです。お店の客層や年齢によって、「この集客方法では今ひとつだけど、この集客方法なら反応があった」と言ったことがあるからです。
集客方法にも相性があり、お店に合う方法を見つけられていない可能性もあります。
Nailie(ネイリー)などネイルサロン専門の集客サイトも中にはあります。一度ネットで調べてみましょう。
お客様が来ない時にしてはいけないこと
顧客が来ないととても不安で焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。
集客できないのはお店に不満がある場合もありますが、ほとんどの場合はお客様がお店のことを知らないだけであることが多いのです。焦って何か対策をしようとすると、サロンの経営を悪化させてしまうこともあります。
集客できないときにしてはいけないことは以下の2つです。
すぐに料金を下げる
「お客様が来ないのは料金が高いからで、安くしたら集客はできる」と考えるオーナーは多いです。
確かに安い料金は顧客としては魅力的ですが、集客できないからと料金をすぐに下げてしまうのは避けてください。
料金を下げて集客できなかったら更に料金を下げる悪循環になり、お店を維持できなくなります。またあまりにも安いとお客様からサービスの質を疑われてしまうことにもなりかねません。
仮に価格重視の顧客が来たとしても、価格で集客した顧客は他にもっと安い店があればすぐに流れてしまいます。
値下げをしなくても、良いお店にはお客様が集まります。他にするべきことはないか、改めて考え直しましょう。
新規顧客の獲得しか考えていない
集客と言えばSNSで情報発信、ビラ配りなど、新規顧客の獲得に目が行きがちです。ですが経営を続けるためには、新規顧客よりもリピーターの獲得が大切です。
新規のお客様が二度と来店されなければ、お店もお客様もそれっきりで終わってしまいます。
一度来店した顧客が2回3回と再来店し、良いお客様を紹介してくれれば、お客様も満足しお店も上手くいく好循環が生まれます。
リピーター獲得のためにはアフターフォローとして、サンキューレターやLINEで定期的な配信が有効です。アフターフォローも大切な集客の一つです。
新規顧客だけでなく、一度来店したお客様にもう一度サロンに来店していただくことも意識してください。
店舗でも自宅でも!ネイルサロンにおすすめの集客方法やサイト・アプリ
一昔前は集客と言えば、呼び込みやチラシ、ポスターなどがメインでしたが、ネットが発達した現代では、集客方法は数え切れないほどあります。
数ある集客の中でネイルサロンに合う集客方法を選ばないと、時間と労力が無駄になりかねません。
その中でもネイルサロンと相性のよい、おすすめの集客方法を紹介します。
ホームページ・ブログを開設する
自社のホームページやブログは、ネイルサロンと相性が良い集客方法の一つです。
ネイルサロンに来るお客様は思いつきで飛び込み来店されることはあまりなく、入念にお店のことを調べてから来店される場合がほとんどです。
お客様は来店前、これから行こうと思っているお店はどんなサロンなのか全くわかりません。
●サロンの雰囲気は良いか
●内装はどうか
●価格はいくらか
●スタッフは話しやすそうか
●施術は上手いか
●好みの仕上がりにしてもらえるか
●通いやすい場所か
お客様は来店前にこういったさまざまな不安を抱えており、不安を解消して安心すれば来店に心が動きます。来店前の不安に答える集客方法として、ホームページ・ブログが最適なのです。
お店のサイトにサンプルネイルの画像を貼り、内装やメニュー・施術の様子などを発信すれば、見たお客様は「このお店なら大丈夫だな」と安心できます。またネイルの維持方法やマニキュアの再生方法などの豆知識を書けば、「知識が豊富だから施術の上手いサロンなのかも」と興味を持ってもらうことも可能でしょう。
ただし、始めたもののサイトの更新が途中で止まってしまうと集客に逆効果です。営業しているのかわからない、やる気がないサロンだと勘違いされてしまいます。
毎日更新とまでは行かなくても、根気よく続ける必要があります。
予約サイトに登録する
「ホットペッパービューティー」「minimo」「OZmall」など、集客用に予約サイトの利用もおすすめです。いくつかの予約サイトに登録すれば、お店の露出が増え名前を知ってもらう機会にもなります。
特に「ホットペッパービューティー」は2464万人のユーザーが登録し、合計掲載サロン数は8万件を超える大規模な予約サイトです。
ホットペッパービューティーだけは登録しておこう、とお考えの方も多いのではないでしょうか。
ただ予約サイトに登録すると、サイトを通じての集客が増える反面、以下のようなデメリットもあります。
●クーポン客ばかりで定着しない
●人気店が上に来るため埋もれてしまう
●掲載料が高い
集客に効果的なのは間違いないですが、お店の状況も考慮して無理なく使えると良いですね。
サンキューレター・バースデーレターを出す
ネットが発達した現代、手書きの手紙は古臭く感じてしまいそうですが、手書きの温かみや親近感を感じてまたお店に行こうと感じる人は多くいます。
一度来店した人が、再来店しない理由の約80%が「お店の事を忘れていた」だけというデータがあります。誕生日に手書きのバースデーレターが届けば、お店のことを思い出し来店のきっかけになるでしょう。
誕生日プレゼントとして、「はがき持参で○○%オフ」という言った特典を付けるお店もあります。
サンキューレター・バースデーレターは今でもリピーター獲得のための集客方法として有効です。
SNSで情報発信する
ネイルサロンに限らず、運営していく上でSNS発信することは大切な集客方法です。
SNSにもいろいろな種類がありますが、どれも同じではありません。SNSにはそれぞれ特徴があり、特徴を生かした活用をすれば更に効果的になります。
ネイルサロンの集客に相性の良い、おすすめのSNSは以下の4つです。
【Instagram】
ネイルサロンと最も相性がよいSNSはインスタグラムです。ネイルサロンを運営するなら、インスタアカウントは必ず取得することをおすすめします。
インスタグラムは2010年から始まった比較的新しいSNSで、2014年から利用者が増え急成長しました。ユーザー数は2019年3月時点で3300万人と多く、10代~30代の若い女性ユーザーがメインの利用層となっています。
これはネイルサロンのターゲット層と一致するお店が多いのではないでしょうか。
タイムラインに写真がメインで表示される特性があり、興味を引くネイルの写真やおしゃれに撮影した店内を投稿するのに最適です。画像でユーザーにダイレクトにアプローチするため、直感的に来店したくなる効果も狙えます。
ただしフォロワー以外にも拡散できる他のSNSに対し、拡散できるのはフォロワーまでと他のSNSに比べ拡散力は小さいです。
お店にインスタグラムのアカウントを提示しておき、常にフォロワーの獲得を心がけましょう。
【Twitter】
Twitterは2017年10月時点のアクティブユーザー数が月間4,500万人で、知名度もあるSNSです。メインのユーザー層は10代~30代と幅広く、40代以上の利用者も多くいます。
Twitterの一番の特徴は拡散力です。タイムラインではフォローしている人以外の話題のツイートも見られるため、人気のあるツイートはほぼ誰でも見られる仕組みです。
そのため拡散力は凄まじく、一晩で良いね数が1万を超えることも珍しくありません。この拡散力を利用し、新規顧客に向けた発信がおすすめです。
また「インスタグラムはやっていないけどTwitterはやってる」と言う人の獲得もできるでしょう。
デメリットとして質の悪いユーザーや炎上のリスクもありますが、最近では悪質なユーザーの規制も強くなっています。
【Facebook】
フェイスブックは実名性であるため信頼性が高いのが特徴です。ユーザー層は10代は少なく、20代~40代の男女がメインとなっています。
国内のユーザー数は2019年7月時点で2,600万人と、他のSNSに比べ少ないですが、世界のSNSユーザーランキングでは28億人以上で断トツ1位となっています。
フェイスブックは人同士のつながりが重視され、投稿時の文字数制限は60,000文字と他のSNSに比べ多いです。タイムライン上での新規顧客はもちろんのこと、リピーター獲得にも適しています。
美しいネイルの写真を投稿する他に、施術する様子やスタッフの様子など、日常のシーンを取り入れることで共感を得やすくなります。
メインターゲット層のユーザー数が少ないデメリットがあるため、他のSNSと一緒に併用すると効果的です。
【LINE】
LINEの利用者数は2020年3月時点で8400万人と、SNS以外のアプリ含め国内で一番使われているアプリです。
ユーザー層は年代問わず幅広く、SNS以外の他のアプリを合わせても国内知名度No.1となっています。ネイルサロンのメインターゲットである20代~30代の女性は、ほぼ使っていると考えて良いでしょう。
LINEのトークを使えば、ユーザーに直接キャンペーンやクーポンを届けることが可能です。
個人同士のコミュニケーションが主な利用目的であることが多く、タイムラインの機能はありますが、拡散を狙うにはあまり適していません。
リピーター獲得のためのツールと考えると良いでしょう。LINEの活用方法は次で解説します。
リピーター獲得にはLINEがおすすめ
インスタグラムやホームページ・ブログで新規顧客を集客すると同時に、リピーター獲得やアフターフォローとしてLINEの活用をおすすめします。
LINEで仕事用のアカウントを取得は「LINE公式アカウント」より行います。LINE公式アカウントは「LINE@(ラインアット)」というサービス名でしたが、現在では「LINE公式アカウント」に統合されています。
ライン公式アカウントは以前は初期費用が高額で、一部の大企業しか作成することは叶いませんでした。ですが現在は登録は無料、トークやクーポン配信など全ての機能が最初は無料で使えるように改善されています。
LINE公式アカウントの料金は従量制
ライン公式アカウントは無料で始められ、友だち登録者が増えてきたら徐々に料金が加算される、従量制となっています。
SNSは登録者が増えるまでは効果も出にくいですが、軌道に乗るまでは広告費がかからないメリットがあります。
ライン公式アカウントの料金は以下のようになっています。
月額費(税込) | 無料メッセージ送信数/月 | メッセージ追加料金(税込) | |
フリープラン | 0円 | 1,000通 | なし |
ライトプラン | 5,500円 | 15,000通 | 5.5円 |
スタンダードプラン | 16,500円 | 45,000通 | ~3.3円 |
登録してすぐはフリープランとなり、月額費は無料でメッセージは1000通まで送ることができます。
無料メッセージ送信数はユーザー1人に送ると1通となり、一斉配信の場合、登録者が増えるとメッセージ送信数が増えるのでご注意ください。
・10通(無料メッセージ)×100人(登録者数)=1000通
友だち登録者が100人なら、1人あたり1ヶ月に10通しか送れない計算になります。登録者数が増えてきたら有料プランを検討しましょう。
ライトプランは月額5,500円で無料メッセージ数が15,000通、それを超える送信は一通当たり5.5円となっています。
スタンダードプランなら月額16,500円で無料メッセージ数が45,000円、それを超えるメッセージ数は3.3円ですが、追加メッセージ数が増えるほどに追加料金は値下がりする仕組みです。
支払い方法は未認証アカウントならLINE Payとクレジットカード、認証済アカウントなら左記に加え請求書払いでの銀行振込に対応しています。
LINE公式アカウントのメリットとデメリット
LINEは新規獲得の効果以上に、アフターサービスとしての集客効果が大きいツールです。
LINEを選ぶ理由、LINE公式アカウントを使うメリットとデメリットを紹介します。
LINEのメリットは活用し、デメリットも予め知っておけば困った時も慌てずに対処できます。
LINE公式アカウントのメリット
LINE公式アカウントのメリットは以下の6つです。
●LINEを知らない・やっていない人が少ない
先ほども解説したとおり、LINEは知名度No.1のアプリです。国内ユーザー数も最多で毎日LINEを利用するアクティブユーザー数は80%にもなり、ほとんどの人が毎日使っていることになります。
ユーザー数はインスタグラムやツイッターに比べても多いため、「インスタはやってないけどLINEならやっているから登録しよう」という人も獲得できます。
近年ではLINE Payなどコミュニケーション以外の進出もあり、今後も更に発展することが考えられます。
国内ユーザー数・利用者数最多のLINEを、集客に最大限活かしましょう。
●ユーザーに読まれる可能性が高い
インスタグラム・ツイッターなどは投稿しても、ユーザーがそのSNSを開かなければ読むことはできません。タイムラインは最新の投稿がどんどん表示されるため、時間が経つと埋もれて二度と見られることはなくなってしまいます。
LINEなら配信と同時に通知音が鳴り、気づいたユーザーがスマホを一度タップすればすぐに読むことが可能です。もし仕事中で見られなくてもスマホに通知が残るため、配信があったことがすぐにわかります。
インスタグラム・ツイッターなどのSNSは、アカウントは持っているものの普段使わない人も一定数います。LINEならほとんどの人がほぼ毎日使っているため、読まれる可能性は格段に上がります。
LINEに似た連絡ツールにメールがありますが、最近では利用率が低く開封するまでの手間がかかるデメリットがあります。LINEの開封率はメールに比べ、最大で6倍とも言われているのです。
以前はメルマガも集客方法として一定の効果はありましたが、現代ではユーザーが多く開封率も高いLINE集客にシフトしています。
●友だち登録が簡単
LINEの友だち追加方法はいくつかありますが、一番簡単なのはQRコードです。お店のスペースにQRコードが付いたPOPを置いておけば、ユーザーは読み込むだけで簡単に登録ができます。
メールであればメールアドレスを打ち込んだり、空メールを送ったりと手間がかかり、スマホ操作が苦手な人は戸惑ってしまうことがあります。
LINEならQRコードを読み込めば自動的にLINEが起動するため、事前にLINEを開く手間もありません。スマホ操作が苦手な人でも気軽に登録できます。
●リッチメニューが使える
リッチメニューとは、LINEのトーク画面の下に出てくる四角いメニューボタンです。企業などの公式LINEでは必ずと言ってよいほど採用されています。
「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5種類が設定可能です。
リッチメニューにお店の場所やメニューを設定しておけば、お客さんが見たくなった時にすぐに見られます。お店に行くきっかけになり、リピーターの集客に効果的です。
メニューボタンの画像や大きさは自分で好きなように設定できます。おしゃれなメニューボタンを作ればお客さんに喜ばれ、他店とも差別化もできるでしょう。
●LINEで予約が取れる
LINEの機能を活用し、LINEで予約を取ることもできます。LINEを使い予約を取る方法は、主に2種類があります。
・LINEトークで一人一人予約を取る
・リッチメニューでサロンの予約サイトにリンクする
ライン公式アカウントでは個別にトークもできるため、LINEトークで予約対応をすれば、お客様1人1人に寄り添った対応ができます。顧客数が増えてきたら、リッチメニューからお店の予約サイトにリンクも可能です。
LINEから簡単に予約ができるのは、お客様にとってもお店にとっても嬉しいサービスになります。リピーターの集客にとても効果的なので、リッチメニューの設定と同時に予約システムも作るのがおすすめです。
●クーポン作成ができる
LINEクーポンはLINE公式アカウントの目玉とも言える機能で、新規・リピーターの集客に最適です。業種問わず様々な経営者がLINEクーポンを利用しています。
クーポンの種類は「割引」「FREE」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」があり、種類により背景の色が変わります。
クーポンはいつでも誰でも使えるようにしてしまうとマンネリ化するので、“月末限定オプションプレゼント”など、「今お店に行かないと損!」と思えるような演出をするとよいでしょう。
友だち追加を促すため、「新規登録者限定500円オフクーポン」なども効果的です。
LINE公式アカウントのデメリット
メリットとは反対に、ライン公式アカウントのデメリットは以下の3つがあります。
事前に知っておき、集客時のデメリットに対応できるよう心がけましょう。
●簡単にブロックされてしまう
LINEは友だち登録が簡単な反面、ブロックも簡単にできてしまいます。
LINEは週1~2回程度の配信がベストと言われています。最初は頑張りすぎてついついたくさん配信をしたくなりますが、配信が多すぎると逆効果です。特に必要ない配信が続くと、ブロックされる原因になります。
LINE集客はいかにブロックを防ぎながら配信するかが肝心になる、といっても過言ではありません。
ブロックを防ぐ機能として「絞り込み配信」を使い、ユーザーを属性に分けその人に合う内容を配信できます。
ただし絞り込み配信は登録者が100人以上必要で、登録者が100人に満たない場合は絞り込みはできません。
●友だち追加した人以外には配信できない
登録者以外でも配信が見られるインスタグラムやツイッターと違い、LINEは登録した人しか配信内容を見ることができません。
配信を届けるには、友だち登録してもらうことが必須となります。登録者が増え軌道に乗るまでは、地道な活動が必要です。
カウンターに登録用バーコードを置いて声掛けをするなど工夫し、登録者の獲得を心がけましょう。
●最初に設定など時間がかかる
LINE公式アカウントは無料で簡単に開設できますが、リッチメニューやクーポンの設定など、最初の準備に時間がかかります。
ネイリスト兼オーナーの場合、ネイリストの仕事をしながらLINEの設定や管理して行くのは、なかなか大変です。
パソコンやスマホの操作が苦手な人の場合、ストレスになってしまう可能性もあります。
不安な人は、専門会社に委託する方法もあります。
LINE公式アカウントの開設、設定・クーポン作成、集客に関するアドバイスも受けることができる会社もあるので、不安な人は検討しましょう。
ネイルサロンにおすすめの集客方法まとめ
ネイルサロンの集客に必要なのは新規獲得、それ以上に大切なのがリピーターの獲得です。ライン公式アカウントなら、お客様のアフターフォローも可能で、再来店を促しやすくなります。
LINEで定期的にクーポンを配り、リッチメニューから予約できるようにしておくのがおすすめです。
ネイルサロンの集客アップと経営成功のため、LINE公式アカウントは必須の方法と言っても良いでしょう。