固定電話とひかり電話の違い5選!それぞれの料金と移行するメリット・デメリットを紹介

自宅やオフィスに電話を設置する方法には、「固定電話」や「ひかり電話」と、さまざまな名称があります。自宅やオフィスに置く電話は、かつてはアナログ回線を使った固定電話(加入電話)が主流でしたが、近年ではインターネット回線を使ったひかり電話が増えています。

この「固定電話」と「ひかり電話」について、違いがいまいちわからないという方もいるのではないでしょうか?

本記事では固定回線のなかでも代表的なサービス「ひかり電話」と今までの固定電話の違いについて解説します。固定電話とひかり電話の違い以外に、どちらを選べばよいか判断できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

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固定電話とひかり電話の5つの違い

固定電話とひかり電話の5つの主要な違いを以下の表にまとめました。

項目 固定電話(アナログ回線) ひかり電話
通信方式 メタル線の電話回線

NTT加入電話

インターネット回線

光IP電話

電話加入権 電話加入権の購入が必要 電話加入権は必要ない

光回線の契約が必要

工事の有無 初めて利用する場合は必要 光回線が開通していれば不要

(していない場合は必要)

料金 基本料金:

・住宅用

1,870円~/月

・事務用

2,750円~/月※1

通話料金:9.35円~/3分 ※1

基本料金:550円~ ※2

通話料金:8.8円/3分

電源の有無 不要 必要

※1 NTT加入電話(アナログ回線)の場合
※2 別途光回線の基本利用料が必要

それぞれ詳しく解説していきます。

1.通信方式

固定電話とひかり電話は通信方式が異なります。

固定電話は、従来からの電話交換機を経由した回線交換方式で通信を行います。一方、ひかり電話はインターネット回線を利用したIP網を経由するIP電話です。

固定電話は専用の電話回線を使用しますが、ひかり電話はインターネット回線上のデータ通信を利用するため、通信方式が根本的に異なります

従来、インターネット回線を使うIP電話は、固定電話の回線よりも音質が悪いとされてました。しかし、近年は通信技術の進歩によりほとんど同じ音質で通話が可能になっています。

2.電話加入権

2つ目の違いは、電話加入権の有無です。

固定電話を利用するには、NTTから電話加入権(固定電話を利用するために必要な権利)の取得が必要です。一方、ひかり電話はインターネット回線上のサービスなので、電話加入権は必要ありません。

ただし、ひかり電話は固定電話には必要なかった「光回線」の契約が必要になる点は覚えておきましょう。

3.工事の有無

導入に際して工事が必要かどうかも、固定電話とひかり電話の大きな違いです。

固定電話を新規で契約する場合、宅内や建物への専用の電話回線を引く工事を実施しなくてはなりません。一方、ひかり電話は既にフレッツ光などの光回線が引かれている場合、追加の工事は基本的に不要です。

そのため、専用のメタル線を敷設する必要がある固定電話に比べて、ひかり電話は迅速に導入できます。

ただし、光回線自体が未整備の場合は、光ファイバーの敷設工事が必要です。それでも、ひかり電話の工事期間は、メタル回線を引くより短く済むため、いずれにしても導入のハードルは低くなっています。

4.料金

通話にかかる料金も、固定電話とひかり電話で異なります。

固定電話は、3分の通話につき9.35円の費用が発生します。通話料以外に、約2,000~3,000円の基本料金も必要です。

一方、ひかり電話は8.8円/3分で利用できます。基本料金も550円~なので、固定電話よりも安く利用可能です。ただし、ひかり電話を利用するにはインターネット回線の契約と月額費用が別途必要になる点は注意しましょう。

5.電源の有無

固定電話とひかり電話では、電源の必要性が異なります。

固定電話はメタル回線を使用するため、電源が不要であり、停電時でも利用可能です。一方、ひかり電話は、ルーター等の通信機器に電源が必要なため、停電時は利用できません。

そのため、ひかり電話は災害時に停電してしまうと使えなくなる可能性がある点に注意が必要です。

固定電話をひかり電話に切り替えるメリット5選

固定電話をひかり電話に切り替えるメリットは以下の5つです。

  • 電話番号を変えずに済む
  • 月額料金が安い
  • 電話加入権が不要
  • オプションが豊富
  • 電話機がそのまま使える

順番に解説します。

電話番号を変えずに済む

固定電話からひかり電話に切り替えた場合、これまで使用していた電話番号をそのまま引き継ぐことができます。

電話番号は連絡手段だけでなく、さまざまな契約時にも使われているため、変更すると各所で多くの手続きが必要になります。特にビジネスシーンでは、顧客や取引先に再度周知する手間が増えてしまいます。

しかし、ひかり電話なら、これまでの番号をそのまま利用できるので、スムーズな移行が可能です。電話番号の変更は避けたい企業にとって、大きなメリットと言えるでしょう。既存の名刺や広告物の変更も省けるため、コスト面でも有利です。

月額料金が安い

ひかり電話に切り替えることで、月額の基本料金を大幅に抑えることができます。従来の固定電話は月額1,500円前後の基本料金がかかっていましたが、ひかり電話なら月額500円程度から利用可能です。

また、固定電話の通話料は9.35円/3分ですが、ひかり電話では国内通話が8.8円/3分で利用できます。

電話の利用が多い企業にとって、固定電話に比べて月額コストを抑えることができるため、通信コストの大幅な削減が可能です。これは、個人の家計や企業の経営にとって大きなメリットと言えるでしょう。

電話加入権が不要

電話加入権が不要なのもひかり電話のメリットです固定電話を新規で契約する際は、設備投資のための電話加入権(施設設置負担金)が必要でした。

しかし、ひかり電話はインターネット回線上のサービスなので、加入権は不要です。新規開設時の初期費用と時間を大幅に抑えられるため、導入時の負担が軽減されます。

また、引っ越しの際も加入権の再取得は不要で、スムーズな移転が可能になります。

オプションが豊富

ひかり電話には、固定電話にはないさまざまなオプションサービスが用意されています。 例えば、発信者番号の非通知、着信転送、割込通話、テレビ電話などの機能があり、ビジネスシーンで役立ちます。

さらに、内線通話やボイスワンナンバーなどのグループ通話サービスも利用可能です。 オプションを活用することで、業務の効率化やコミュニケーション力の向上が期待できます。

固定電話時代には利用できなかった機能が、ひかり電話なら低コストで手軽に導入可能です。

電話機がそのまま使える

ひかり電話に切り替えた場合でも、これまで使い慣れた固定電話機をそのまま利用できます

ひかり電話の利用には、光回線終端装置(ONU)と電話アダプター(VoIP対応ルーター)が必要ですが、従来の電話機はそのまま接続して使用できます。新しい電話機を購入する必要がないため、コストを抑えられるでしょう。

また、操作方法に変更がないので、機器の使い方を覚える手間が省けるのもメリットと言えます。

固定電話をひかり電話に切り替える3つのデメリット

固定電話をひかり電話に切り替えると、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

  • 工事が必要になる
  • かけられない番号がある
  • 停電時に使えない

順番に解説します。

工事が必要になる

固定電話からひかり電話に切り替える際、新たな工事が必要になる場合があります。ひかり電話はインターネット回線を利用するサービスなので、建物によっては光回線の引き込み工事が必要です。

さらに、ひかり電話を利用するには光回線終端装置(ONU)や電話アダプタ(VoIPルーター)の設置工事も必要になります。機器設置には、別途工事費が発生する可能性もあります。

工事は費用だけでなく時間的なコストも必要で、回線の状況によっては1ヶ月かかることも。工事に時間や費用が生じる可能性がある点は、ひかり回線に切り替えるデメリットです。

かけられない番号がある

ひかり電話では、一部の特殊な電話番号にかけられない制限があります。 具体的には、ナビダイヤル(0570で始まる番号)やクレジットコール(0038で始まる番号)などです。

これらの番号は固定電話網を経由する必要があり、ひかり電話のIP網では接続できません。また、一部の企業で利用されている特殊な社内PBX番号にもかけられない場合があります。

ひかり電話は、かけられない番号が一定数存在するのがデメリットと言えます。

停電時に使えない

ひかり電話は、ルーターやONU、電話アダプターなどの通信機器に電源が必要です。そのため、停電が発生すると通信機器が動作しなくなり、ひかり電話が利用できなくなります。

一方の固定電話は、メタル回線を使うため、停電時でも通話が可能です。災害発生時の緊急連絡手段として、ひかり電話は機能しません

そのため、大規模災害で長期の停電が発生した場合、企業の重要な通信手段を失うリスクがあります。

デメリットを補うには、固定電話回線を残しておくか、モバイル回線やモバイルルーターなどの予備の通信手段を用意しておきましょう。

固定電話をひかり電話に切り替える手順3STEP

固定電話からひかり電話に切り替える手順は以下の3STEPです。

  1. NTTの代理店に申し込む
  2. 料金プラン決めやオプション契約をする
  3. 開通工事の希望日を決める

1.NTTの代理店に申し込む

固定電話からひかり電話へ切り替えるには、まずNTTの代理店に申し込みます。代理店に直接電話をするか、ウェブサイトから申し込みフォームに入力して連絡を取りましょう。

申し込み時には、現在利用中の固定電話番号や住所、氏名などの基本情報を伝えます。ひかり電話を利用するには光回線の開通が前提となるため、対象エリアかどうか確認するのも重要です。

2.料金プラン決めやオプション契約をする

ひかり電話にはさまざまな料金プランやオプションサービスが用意されているため、まずは基本的な料金プランを選択しましょう

必要に応じてオプションサービスを追加できます。発信者番号の非通知、着信転送、割込通話、テレビ電話、グループ通話サービスなど、ビジネスシーンで役立つ機能が多数用意されています。

3.開通工事の希望日を決める

料金プランやオプションが決まれば、最後に開通工事の日程を決める段階です。工事は自宅やオフィスに作業員が訪問して行われます

光回線終端装置(ONU)や電話アダプタ(VoIPルーター)の設置、宅内配線の敷設などを実施。作業員が訪問し作業が完了すれば、その日からひかり電話が利用できます。

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固定電話からひかり電話に切り替えてお得に利用しよう

固定電話とひかり電話は回線が異なるため、通信方法も違います。固定電話からひかり電話に切り替えると、費用面だけでなくオプションサービスでもメリットがあります。

導入の手間や費用を考慮しても、初めて電話回線を利用する人にはひかり電話がおすすめです。ひかり電話に申し込んで最短で利用したい人は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
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