法人向け電話機「ビジネスフォン」とは?家庭用電話機との違いやおすすめの機器を紹介

法人で電話機を購入する際に、「ビジネスフォン」の導入を検討している方がいるのではないでしょうか。

ビジネスフォンには、内線・外線の切り替えや、通話の転送など、ビジネスシーンで役立つ機能が搭載されています。ビジネスフォンの機能はメーカーや機種ごとに異なるため、自社の業務に合った機器を選ぶことが重要です。

本記事では、ビジネスフォンの概要から選び方、おすすめ機器まで詳しく解説します。法人向け電話機の導入を検討している方が、迷わずビジネスフォンを選べる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

なお、ビジネスフォンと一緒に、電話番号の取得や電話回線の導入を検討している方は、ぜひ以下の窓口からお申し込みください。NTTが提供する「ひかり電話」の導入から、おすすめの電話機の導入までを案内してもらえます

詳細が気になる方は、以下のリンクから概要だけでも覗いてみてください。

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法人向け電話機(ビジネスフォン)とは?

法人向け電話機、一般的に「ビジネスフォン」と呼ばれる機器は、業務効率を高めるために設計された多機能電話機です。ビジネスフォンには以下のような特徴があります。

  • 内線・外線の切り替えが可能で、オフィス内外の連絡がスムーズ。
  • 通話転送や会議通話など、業務で役立つ多彩な機能を搭載。
  • 複数回線の接続に対応し、企業の規模や業務に応じた柔軟な運用が可能。

これらの特徴により、従業員間の内線通話や、外部との通話を一元管理できるため、業務効率の大幅な向上が期待できます。また、業務の種類や規模に応じて必要な機能を選び、カスタマイズできる点も法人向け電話機の魅力です。

ビジネスフォンだけでなく、法人向けの電話プランでどのようなことができるのか知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。

ビジネスフォンを選ぶ際に重要な3つのポイント

法人向け電話機を選ぶ際に注目したいポイントは、以下の3つです。

  • 費用
  • 機能
  • 利用環境

比較するポイントがわかると、自社に合った機種を選べるようになります。順番に見ていきましょう。

費用

ビジネスフォンは、販売しているメーカーや機種によって価格が異なります

一般的には、ディスプレイがついていたり、機能が豊富に備わっていたりするほど、1台あたりの金額は高価です。型落ちの機種や中古品を選ぶと初期費用を抑えられますが、メンテナンスやサポートオプションなどをつけると費用がかさむ場合もあるため、総合的なコストパフォーマンスをチェックしましょう。

また、電話機を「購入」する以外に、「リース」や「レンタル」で対応する手段もあります。リースやレンタルは初期費用を抑えつつ、常に最新の機器を使用できる利点がありますが、長期的には所有する方が安くなる場合もあるため、入念な比較・検討が必要です。

機能

法人向け電話機は、多岐にわたる機能が搭載されていますが、企業の規模や業務内容によって必要な機能は異なります。ビジネスフォンで使える代表的な機能は以下のとおりです。

  • 内線通話・外線転送
  • 保留・音声ガイド
  • 会議通話・留守番電話

機能をどれだけ活用するかによって、選ぶべきモデルが異なります。例えば、コールセンター業務や顧客対応を重視する企業では、通話録音機能や、リアルタイムの通話モニタリングが可能な機種が便利です。

自社の業務内容に合わせて、必要な機能をリストアップしておきましょう。

利用環境

ビジネスフォンを利用するオフィス環境も、選ぶ際の重要なポイントです。

  • 広いオフィスや複数フロア:無線内線対応や電話機の増設が容易なシステムが適しています。
  • テレワーク対応:IP電話やクラウド型ビジネスフォンが便利。
  • セキュリティ重視:機密情報を扱う場合は暗号化機能を備えた機種を選択。

オフィスの規模やレイアウト、業務形態を考慮して、最適な電話機を導入しましょう。

法人向け電話機でおすすめのメーカーと機種7選

法人向け電話機でおすすめのメーカーは以下の5つです。

  • NTT
  • SAXA
  • IWATSU
  • 日立
  • NEC
  • NAKAYO
  • Panasonic

それぞれのメーカーの特徴やおすすめ機種を順番に見ていきましょう。

NTT

特徴 国内シェアNo1で、最大同時接続数が多い

電話回線の導入からアフターサポートまで一貫対応

代表的な機種 SmartNetcommunity αZX type L

SmartNetcommunity αZX LIGHT type M

おすすめの企業 初めてビジネスフォンを導入する企業

参考:NTT東日本西日本

NTTは、日本の通信インフラを担う大手企業であり、ビジネスフォン市場でも高い信頼を誇っています。特にNTTの「αNX」シリーズは、拡張性と多機能性が特徴で多くの企業で利用されています。

大規模オフィスから中小企業まで幅広く対応しており、外線・内線の切り替えや転送機能、通話録音など、企業向けの高度な機能を備えているのも特徴のひとつ。「ひかり電話」などの電話回線を提供しているNTTが販売している機種なので、電話回線の導入から機器の設置までをトータルサポートしてもらえます。

NTTの電話機と合わせて、導入を検討している方は以下のリンクからぜひご相談ください。

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SAXA

特徴 コンパクトで薄型のデザインが人気

本体の料金が安く、コストパフォーマンスに優れている

代表的な機種 PLATIAIII(新品)

PLATIAII(中古)

おすすめの企業 ビジネスフォンの導入費用を抑えたい企業

参考:SAXA

SAXA(サクサ)は、特に中小企業向けのビジネスフォンに強みを持つメーカーです。代表的なモデル「PLATIAII」は、コストパフォーマンスに優れており、導入費用を抑えつつも必要な機能を備えています。

コンパクトで薄型のデザインが豊富で、オフィスの設置スペースが限られる中小企業におすすめのメーカーです。

IWATSU

特徴 コードレスビジネスフォンの種類が豊富

電力の消費を抑えるエコモードを搭載

代表的な機種 Frespec NW-24KT

LEVANCIO IX-24KT-N

おすすめの企業 デスク周りの配線を気にせずビジネスフォンを使いたい企業

参考:IWATSU

IWATSU(岩通)は、長年の歴史を持つ通信機器メーカーで、ビジネスフォン市場でも多くの企業に選ばれています。

代表的なモデル「Frespec」は、コードレスで使えるため、デスク周りの配線をスッキリさせられるでしょう。

また、電話機本体の省電力機能が高いため、長期間安定した運用が可能です。大規模オフィスや、業務に電話を多く使用する企業におすすめできます。

日立

特徴 スマートフォンを内線化できるサービスに対応

接続台数ごとに電話機の種類が豊富

代表的な機種 S-integral Type S

IP-PBX NETTOWER CX-01 V2

おすすめの企業 クラウド連携機能を円滑に導入したい企業

参考:日立

日立のビジネスフォンは、クラウドとの連携が強みで、リモートワークを導入している企業にとって特に魅力的です。

代表的な「S-integral」シリーズは、従業員がどこにいても会社の電話番号を使用できるクラウド対応システムを搭載しており、スマートフォンとの連携も可能になっています。

NEC

特徴 内外線の拡張性が高い

業務効率化に役立つ機能が豊富

代表的な機種 UNIVERGE Aspire WX 

UNIVERGE DT900

おすすめの企業 コールセンターを展開している企業

参考:NEC

NECは、ITと通信技術の融合に強みを持ち、ネットワークを活用した高機能なビジネスフォンを提供しています。

特に「UNIVERGEシリーズ」は、インターネットを活用したIP電話や、クラウドベースの通話システムを導入している企業に適しています。セキュリティ機能も充実しており、通話内容の暗号化や、不正アクセスの防止機能を標準搭載しているため、機密性の高い業務を行っている企業にも安心して使用できるでしょう。

また、他のITシステムとの連携もスムーズで、業務全体のデジタル化を促進するための強力なツールです。

NAKAYO

特徴 業種ごとに特化した機能を搭載

シンプルで使いやすい設計

代表的な機種 NYC-Xシリーズ

NYC-Si

おすすめの企業 自社の業態にあった機能が欲しい企業

参考:NAKAYO

NAKAYOは、シンプルで使いやすいビジネスフォンを提供することで知られているメーカーです。ホテルのフロント向けにはディスプレイで客室状況の表示、看護・介護施設では、ナースコールと電話機の連動など、業界ごとに適した機能が搭載されています。

代表的な「NYCシリーズ」は、初めてビジネスフォンを導入する企業でも扱いやすく、必要最低限の機能が備わっているのが特徴です。また、設置が簡単で、初期導入時の手間が少ない点も評価されています。

必要に応じて機能を追加できる拡張性もあり、長期的な使用にも対応可能です。

Panasonic

特徴 機能性に優れて使いやすいデザイン

自動転送機能を標準搭載

代表的な機種 IP OFFICE SII

La・Relire

おすすめの企業 シンプルで使いやすいビジネスフォンを使いたい企業

※パナソニックは現在ビジネスフォンの提供を終了しているため、取り扱いは中古品のみ
参考:Panasonic

Panasonicは、ビジネスフォンの市場でも高い評価を得ており、特に音声品質に優れた製品を提供しています。また、会議通話や転送機能など、標準的な機能も充実しているため汎用性が高く、どの企業でも利用しやすいです。

液晶画面が大きく、シンプルで使いやすいビジネスフォンを使いたい企業におすすめです。

法人向けの電話機ビジネスフォンの仕組み

ビジネスフォンのシステムは「主装置」と「専用電話機」で構成され、オフィスの通話管理を効率化します。ここでは、ビジネスフォンが動作する仕組みをそれぞれの機器に分けて解説します。

主装置

ビジネスフォンの「主装置」は、システム全体を管理する中枢の役割を持つ機械です。内線・外線の切り替え、通話転送、保留、会議通話、通話録音など、ビジネスフォンに必要な全ての機能を制御しています。

主装置の種類によって、接続可能な電話機の数や対応できる回線数が異なります。例えば、小規模オフィス向けのモデルでは5~10台程度の電話機を接続可能であるのに対し、大規模モデルでは数百台をサポートします。

専用電話機

専用電話機は、主装置と連動して使用される電話機で、業務効率を高めるさまざまな機能が搭載されています。

  • 内線番号の管理:オフィス内で簡単に連絡可能
  • 複数回線の同時利用:多人数での電話対応が可能
  • カスタマイズ性:ボタンやディスプレイの設定が柔軟

また、専用電話機は操作が簡単で、ボタン一つでさまざまな機能にアクセスできるため、業務効率を上げるのに役立ちます。一部の機種ではスマートフォンとの連携も可能で、外出先やリモートワーク中でも会社の内線番号を利用可能です。

法人向け電話機と家庭用電話機との違い

法人向けのビジネスフォンと家庭用電話機は、用途や機能が大きく異なります。両者の具体的な違いは以下のとおりです。

項目 ビジネスフォン 家庭用電話機
目的 業務効率化や複数人での利用 個人または家庭内での利用
内線機能 あり

(社内連絡をスムーズにするための内線通話機能が充実)

なし
外線管理 複数の外線を一元管理可能 通常は1回線のみ
通話転送機能 あり

(特定の内線や部署へ通話転送が可能)

なし

(一般的な機種には搭載されていない)

保留・保留メロディ 保留機能や保留中のメロディ再生が可能 保留機能がないか、簡易的
会議通話 可能(複数人での会話が可能な機能を搭載) 一般的には非対応
ディスプレイ表示 発信者情報や内線番号が表示されるモデルが多い 発信者表示機能はあるが、内線機能との連動はない
カスタマイズ性 ボタンの割り当てやラベルのカスタマイズが可能 カスタマイズ性は低い
IP電話対応 対応機種あり(インターネット通話が可能) 対応している機種もあるが少ない
価格 高め(主装置や複数電話機が必要なため) 比較的安価

法人向け電話機は、業務効率化や複数人での利用を目的に設計され、内線通話や外線管理、転送機能などの多機能が備わっています。一方、家庭用電話機はシンプルな通話機能が中心で、個人利用に特化しています。

また、ビジネスフォンは、従業員の数やオフィスの規模に応じて、システムを拡張できる点も大きな特徴です。内線番号を使って社内連絡を簡単に行うことができ、通話管理やセキュリティ機能も強化されています。

さらに、クラウドやIP技術を利用することで、リモートワーク環境にも対応できる柔軟性があり、家庭用電話では実現できないカスタマイズが可能です。

IP電話とビジネスフォンの違いについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているのでぜひこちらも参考にしてみてください。

ビジネスフォンを導入するメリット

ビジネスフォンを導入するメリットは、以下の3つです。

  • 内線・外線を使い分けられる
  • FAXが使える
  • 社会的信用につながる
  • プライベートと仕事で電話を使い分けられる

順番に見ていきましょう。

内線・外線を使い分けられる

ビジネスフォンのメリットとして、内線・外線を自由に使い分けられる点が挙げられます。
オフィス内の従業員同士であれば、外線に接続せずに内線で迅速に連絡を取ることが可能です。部署やフロアが離れていても、番号を押すだけで簡単に通話ができるため、移動時間の削減にもつながります。

また、外部との通話も、複数の外線を管理できるビジネスフォンであれば、外線が混雑することなくスムーズに対応可能です。特定の外線番号を優先して管理することもできるため、重要な顧客からの電話に迅速に応答することができます。

家庭用電話機ではできない「内線・外線の使い分け」によって、業務効率を大きく向上させられるでしょう。

FAXが使える

ビジネスフォンの多くは、FAX機能と連携することができ、電話機だけでなくFAXの管理も一元化できます。例えば、電話でのやり取りが必要な際に、資料や契約書などをすぐにFAXで送信したり、受信したFAXを確認したりといった操作が簡単に実施可能です。

特に、書類が多い業種や、顧客との契約や見積もりのやり取りを紙で行う業務では、FAX機能が非常に役立ちます。ビジネスフォンなら、電話とFAXを一括で管理できるため、通信にかかる手間を削減し、業務の効率化につながるでしょう。

社会的信用につながる

ビジネスフォンの導入は、企業の信頼性向上にも役立ちます。ビジネスの現場では、家庭用電話や個人の携帯番号を利用すると、顧客や取引先からの信頼を得にくいです。法人専用の電話番号を持つことで、企業としての体制が整っている印象を与えられ、信頼性が高まります。

また、ビジネスフォンには外線番号の表示や、留守番電話機能、通話録音機能などが備わっているため、顧客対応の品質向上が図れます。

プライベートと仕事で電話を使い分けられる

ビジネスフォンを導入することで、仕事用とプライベート用の電話番号を分けて利用可能です。従業員が個人の携帯電話を業務に使う必要がなくなり、仕事とプライベートを明確に区別できるようになります。

勤務時間外の連絡を制限しやすくなり、従業員のプライバシーが保たれるため、仕事とプライベートのバランスが整います。

ビジネスフォンは業務の効率化と従業員の働きやすさの両面から、企業にとって非常に多くのメリットがある通信手段です。

ビジネス向けの電話導入は「ひかり電話」がおすすめ

電話機の購入とともに、電話回線の導入を検討している方には、NTTが提供する「ひかり電話」がおすすめです。ビジネスに必要な機能を簡単に追加でき、対応する電話機の選定も簡単に行えます。

ビジネスフォンが使える「ひかり電話」の導入には工事の予約が必要です。以下の窓口から申し込むと、最短で導入できる日程を手配してもらえるので、詳細が気になる方は以下のリンクから確認してみてください。

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