複合機1台でFAXを2回線 受信できる?番号を分けるオプション導入の手順と接続時の注意点

業務で大量のFAXを受信する企業では、「業務ごとにFAXを仕分け、効率よく管理したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そんなときに便利なのが、1台の複合機でFAXを2回線 受信する方法です。回線を分けることで、部署ごとにFAXを振り分けたり、業務別に管理しやすくなります。
本記事では、FAXを2回線受信するためのオプション導入手順や接続時の注意点を詳しく解説します。

この記事を読むと、以下のポイントがわかります。

  • 複合機1台でFAXを2回線受信する仕組み
  • 2回線のオプション導入手順と注意点
  • 最適なFAX機種の選び方

なお、FAX2回線に対応している機器を選びたい方は、NTTに相談するのがおすすめです。FAX回線の導入から複合機選びまで幅広くサポートしてくれます。詳細が気になる方は、以下の窓口からぜひご相談ください。

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1台の複合機でFAXを2回線受信できる

結論として、法人向けの特定機種やオプションを利用すれば、1台の複合機でFAXを2回線受信可能です。

ただし、一般的な家庭用FAXや小型複合機は1回線のみで、2回線同時利用はできません。業務用の大型FAX機や複合機の「デュアルライン対応」モデル、または増設キットを活用することで、複合機1台でFAXを2回線受信できます。

ここでは、FAX2回線を1台で利用する仕組みと、そのために必要な条件について解説します。

FAX2回線を1台で利用する仕組み

2回線対応のFAX機には、内部に2つのモデム(FAX通信ユニット)が搭載されており、それぞれ独立したFAX回線(電話回線)に接続できる仕組みになっています。

ひかり電話/ISDN対応機器イメージ概念図

例えば、京セラ株式会社が提供しているカラーA3複合機は、対応機器にオプションのシステムを導入することで、1台の複合機で2つのFAX回線を同時に利用できます。

このように、2つのFAX回線を接続することで、業務ごとにFAXを振り分けたり、受信の混雑を防いだりと、より効率的なFAX管理が可能になります。

2回線利用に必要な条件

FAXを2回線で運用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • FAX機本体が2回線入力に対応していること
  • それぞれの回線に電話回線を接続できること

対応機種を選ぶ際は、以下の方法で確認できます。

確認方法 詳細
取扱説明書の確認 「FAX機能」や「接続設定」に関する項目を見る
設定メニューの確認 「回線設定」や「FAX設定」の項目で2回線登録を探す
メーカーへの問い合わせ メーカーのサポートセンターに直接問い合わせる

業務用の製品では 「増設G3ボード」や「デュアルポート対応」といった表記で、2回線対応可能である旨がマニュアルなどに記載されています。

もし、現在使用中の複合機が対応しているか分からない場合は、メーカーの公式サイトやサポート窓口に問い合わせてみましょう。

新規でFAX2回線対応の複合機を導入する場合、自社の業務内容や設置環境に合った機種を選ぶことが重要です。

最適なFAX回線の導入や複合機選びについて詳しく知りたい方は、以下の窓口からご相談ください。専門スタッフが用途に合わせた最適な機種を提案してくれます。

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複合機1台でFAXを2回線受信できないときの対処法

現在使用している複合機でFAXを2回線受信できない場合は、以下の2つの方法で対処できます。

  • インターネットFAXを併用する
  • FAX機を追加で1台導入する

それぞれのメリットや注意点を詳しく見ていきましょう。

インターネットFAXを併用する

複合機で2回線のFAX受信ができない場合、インターネットFAXを併用する方法があります。

インターネットFAXはクラウド経由でFAXの送受信を行うため、物理的な電話回線を増やさなくても複数回線の運用が可能です。例えば、1回線は現在のFAX機で運用し、もう1回線をインターネットFAXに切り替えることで、実質的に「2回線受信」に近い環境が整えられます。

また、インターネットFAXを使えば、受信したFAXをPDFなどのデータ形式で管理できるため、ペーパーレス化や業務効率の向上にもつながります。

インターネットFAXについて詳しく知りたい人は、以下の記事で解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

FAX機を追加で1台導入する

物理的な回線を2つ使いたい場合は、FAX機能を搭載した複合機をもう1台追加導入する方法もあります。

例えば、1台目は営業用、2台目は管理部門用と役割を分ければ、FAXの宛先ごとの管理や仕分けがスムーズになり、誤送信のリスク軽減にもつながります。
FAX機能を搭載した複合機は、中古であれば3〜4万円ほどで購入できるため、比較的低コストで導入可能です。

ただし、2台運用になるため、

  • 設置スペースの確保
  • 消耗品や保守費用などのランニングコスト

といった追加コストも考慮しておきましょう。

複合機1台でFAXを2回線運用したいけれど、どの機種が対応しているのか分からない、インターネットFAXとの使い分けが不安……という方は、専門スタッフに無料で相談してみませんか?

以下の窓口から申し込むと、FAX回線の導入から複合機選びまで幅広くサポートしてくれます。詳細が気になる方は、以下の窓口からぜひご相談ください。

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FAX2回線を1台で利用するのがおすすめなケースとメリット3選

複合機1台でFAX2回線運用するのが向いているのは、以下のようなケースです。

  • 複数拠点がある場合
  • 部署ごとにFAX番号を使い分けたい場合
  • 大量のFAXを送受信する場合

それぞれのケースについて、導入による具体的なメリットを解説します。

複数拠点がある場合

複数拠点がある企業の場合、複合機1台でFAXを2回線にすると、業務効率が向上します。なぜなら、各拠点のFAXを本社の複合機で一括受信し、データ管理や仕分けを一元化できるからです。

例えば、以下のような用途を分けると、よりスムーズな運用ができます。

  • 1回線目:外部とのやり取り専用(顧客や取引先とのFAX通信)
  • 2回線目:社内専用(各拠点間の内部連絡や書類共有)

FAXの用途を整理すると、複数拠点のある企業でも、業務の効率化と管理の簡易化を実現できます。

部署ごとにFAX番号を使い分けたい場合

同じオフィス内でも、部署ごとに異なるFAX番号を持ちたい場合に便利です。FAX番号を使い分けると、受信したFAXの宛先が一目でわかり、仕分け作業の手間を削減できます。

例えば、以下のように回線を分けると、業務がスムーズに進みます。

【営業部と経理部で別回線を使用】

  • 営業部(回線1):顧客との契約書や見積書の送受信
  • 経理部(回線2):請求書や支払関連書類の送受信

1台の複合機で部署ごとにFAXを管理できるため、機器の導入コストを抑えつつ、業務効率の向上も期待できます。また、異なる番号で送受信できるため、誤送信のリスク軽減も期待できるでしょう。

大量のFAXを送受信する場合

FAXの送受信が多い企業(不動産・物流・医療業界など)では、回線の混雑による受信ミスを防ぐために、2回線対応の複合機の導入が向いています。なぜなら、1回線を使用中でも、もう1回線でFAXを受信できるからです。

例えば回線が混雑して、取引先や顧客から「FAXが送れない」といったクレームが発生するリスクを減らせます。

複合機1台で2回線のFAXを受信したい場合、適切な機器の選定が重要です。自社で複合機1台でFAXを2回線受信するために、どの機器を選んで良いかわからない方は以下の窓口へご相談ください。複合機の選定から導入、FAX番号の取得まで幅広いサポートを提供しています。

詳細が気になる方は、以下のリンクからぜひご確認ください。

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複合機1台でFAXを2回線受信するときの注意点と対処法

複合機1台でFAXを2回線受信する際に、以下の問題が発生することがあります。

  • 複合機の印刷が混雑する
  • 導入・増設時に追加コストがかかる
  • 故障時のリスクが大きくなる

よくある問題を事前に把握しておくと、トラブルが発生した際にスムーズに対処できるため、覚えておきましょう。

複合機の印刷が混雑する

FAXを2回線で受信すると、印刷の頻度が増え、処理が追いつかなくなるケースがあります。受信自体がスムーズになっても、複合機の印刷スピードは変わらないため、印刷待ちが発生しやすくなります。
スムーズな運用のためには、以下の対策が効果的です。

  • FAXデータの一時保存機能を使う
  • 必要なFAXを選んで印刷する
  • クラウド上で管理できるシステムを使う

必要な書類のみを印刷し、残りはデータで管理すると、業務効率の向上と書類管理の負担軽減につながります。

導入・増設時に追加コストがかかる

2回線対応には、オプション追加や外部デバイスの購入で追加コストがかかります。また、電話回線も1本分追加で契約する必要があるため、初期費用と月額費用の両方にコストがかかります。

【主な追加費用の例】

  • FAX機の増設キットの購入(約4~7万円)
  • 2本目の回線用に電話回線契約料や基本料金(月額)

FAXの利用頻度がそれほど多くない場合は、コストと運用負担を踏まえ、インターネットFAXやメールでの運用に切り替えるのも一つの選択肢です。

故障時のリスクが大きくなる

複合機1台でFAXを2回線受信していると、その機器が故障した場合、両方の回線の通信が一時的に停止してしまいます。複数のFAX複合機を使用する場合に比べ、故障時の影響範囲やリスクは大きくなるため、注意が必要です。

故障に備えるには、以下のように運用するのがおすすめです。

  • 重要なFAXは電子メールやクラウドにバックアップする
  • 予備の小型機器を用意しておく

FAX2回線を1台の複合機で運用する場合は、便利さと同時にリスクへの備えも必要です。バランスの取れた運用を心がけましょう。

複合機1台でFAXを2回線使いたいときによくある質問

ここでは、複合機1台でFAXを2回線使いたいときのよくある質問に回答していきます。

  • 2回線オプションはどうやって導入できる?
  • 個人事業主・フリーランスの場合はどうすればいい?
  • 光電話の2回線でFAXは使える?
  • 1回線で電話とFAXは使える?

多くの人の疑問を理解しておくと、複合機1台でFAXを2回線受信する際の悩みを減らせます。順番に見ていきましょう。

2回線のオプションはどうやって導入できる?

2回線のオプションを導入するには、以下の手順を踏みましょう。

  • 複合機が2回線対応か確認する
    →メーカーや販売代理店に問い合わせ、現在使用中の機種が2回線に対応しているか確認します。
  • 対応している場合は、FAX回線増設キットなどの専用オプションを購入する
    →対応機種であれば、専用の増設ユニットや外部アダプターの導入が可能です。
  • 専門の技術者による設置・設定を依頼する
    →増設作業は配線や設定が必要になるため、専門の技術者による設置が安心です。
  • 回線の追加契約を行う
    →新たにFAX専用の電話番号が必要になるため、通信事業者と追加契約を行いましょう。

複合機によっては、FAX2回線以上に対応していない場合もあるため、事前確認が重要です。

個人事業主・フリーランスの場合はどうすればいい?

結論、個人事業主やフリーランスが、2回線対応のFAX複合機を利用するのは、コスト面でおすすめできません。
代替案として以下の方法があります。

  • インターネットFAXの活用
    →スマホやPCでFAXの送受信が可能。番号も複数取得でき、管理も簡単です。
  • 安いFAX複合機を2台用意する
    →回線を分けて運用すれば、重複を避けつつコストも抑えられます。

個人事業主やフリーランスは、インターネットFAXなどでコストを抑えつつ、FAXを活用するのが良いでしょう。

光電話の2回線でFAXは使える?

光電話を利用している場合は、1回線の契約にオプションを追加すると、複数のFAX回線を利用できます。

特にNTTが法人向けに提供している「ひかり電話オフィスA(エース)」は、複数の電話・FAX番号を取得できるため、おすすめです。

「ひかり電話オフィスA(エース)」が気になる人は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

1回線で電話とFAXは使える?

1回線でも電話とFAXは利用できます。ただし、以下のような制限があります。

  • 通話中はFAXを受信できない
  • FAX送信中は電話の着信を受けられない

ビジネスでの安定運用を考える場合、やはり回線を分ける方が安心です。
電話とFAXを1回線で賢く使用する方法については、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

2回線対応FAX複合機の導入はNTTにおまかせ!

1台の複合機で2回線のFAXを運用することが可能ですが、対応している機種は限られています。
2台以上の運用を検討している場合は、事前に機種の仕様や設置条件を確認しておくことが重要です。

どの複合機が自社に合っているのかわからない方は、NTTに相談するのがおすすめです。NTTでは、FAX回線の導入から最適な複合機選びまで幅広くサポートしてくれます。FAXの導入や増設を検討している方は、ぜひ一度以下の窓口からご相談ください。

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