引っ越し先のガス会社がわからない!誰にでもわかる確認方法・手続きの仕方

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転居する場合、引っ越し先で新しいガス会社と契約します。引っ越し先の物件により利用できるガスの種類が違うので、ガスの種類に応じた会社を探しましょう。

利用できるガス会社はネットで簡単に調べられます。

ただ引っ越し先で利用できる会社が複数ある場合、「どの会社と契約すればいいのかわからない」「どのプランが一番安くなるのがわからない」という人も。

比較サイトを見て自分でガス会社やプランを比較するのは大変ですよね。


そこでこの記事では「自分に合ったガス会社の調べ方」を紹介します。
記事を読まずに「自分に合う引っ越し先のガス会社」を簡単に見つけたいなら、以下のバナーから詳細を確認・問い合わせしてください。

また引っ越し時には、旧居のガス利用を廃止する必要があります。「廃止の連絡をしたいが契約中のガス会社がわからないときの確認方法」も解説します。

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引っ越し先が都市ガスかプロパンガスか確認!

引っ越し先のガス会社を探す前に、まずは「新居で使うガスの種類」を確認する必要があります。

家庭で使うガスには「都市ガス」と「プロパンガス」があり、都市ガスとプロパンガスでは「契約できるガス会社」や「利用できるガス機器(コンロなど)」が違うからです。

「引っ越し先で使えるガスの種類の確認方法」と「2つのガスの違い」について解説します。

引っ越し先のガスの種類の確認方法

引越し先のガスの種類の確認方法は、物件により異なります。

  • 賃貸物件または建売・中古戸建て:不動産会社に確認
  • 新築の注文住宅:一般社団法人日本ガス協会の「ガス事業者検索」が便利

それぞれについて解説します。

賃貸物件または建売・中古戸建ては不動産屋さんに確認


賃貸物件や建売・中古戸建てのガスの種類がわからない場合は、
不動産会社や管理会社・大家さんにガスの種類を確認しましょう。

おそらく案内時にもらった「物件情報」にも、ガスの種類が記載されているはずです。「LP」と書かれていればプロパンガス、「都市」「都市ガス」と書かれていれば都市ガスですね。

また建物を見て「ガスボンベが設置されている」場合もプロパンガス利用の物件です。ただガスボンベが地下に埋まっていて、外から見ただけではわからないこともあります。

注文住宅の建設予定地で都市ガスが使えるかはネットで検索

注文住宅の新築にあたり「建設予定地が都市ガスを利用できるエリアか」を調べるなら、一般社団法人日本ガス協会の「ガス事業者検索」(https://www.gas.or.jp/jigyosya/)が便利です。

各都市ガス会社の公式サイトにも、供給エリアの地図が掲載されています。東京ガス、東邦ガス、大阪ガスの供給エリアは以下から確認できますので、参考になさってください。

東京ガス 東京ガスの都市ガス供給エリア
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/userguide/kyoukyuu_area.html
東邦ガス 都市ガス供給エリア
https://www.tohogas.co.jp/home/gas-fee/supply-area/
大阪ガス よくあるお問い合わせ「大阪ガスの供給区域を教えてください」
https://faq.osakagas.co.jp/faq/show/453?site_domain=default

※2022年3月時点の情報です。

ただ市区町村名が記載されていても、「一部地域のみが供給エリアである」「物件の都合で都市ガスが使えない」というケースがあります。

また「都市ガスが使えるエリアにあたるものの、土地からガス管までが遠いので、引き込み工事に高額の費用がかかる」というケースもあります。そのためビルダーにも都市ガス利用の可否や費用を確認しておくと安心です。

都市ガスとは

都市ガスは液化天然ガス(LNG)を使用するガスです。主成分はメタンで、空気よりも軽いため、都市ガスのガス漏れ警報装置は部屋の上部に設置されています。


都市ガスは地下を通っているガス管によって、家庭まで届けられます。
そのためガス管が整備されているエリア(都市部中心)でしか利用できません。

また都市ガスはプロパンガスに比べて火力(発熱量)が弱いのが特徴です。

ただ都市ガス用のコンロはガスが多く出る仕組みになっており、日常生活で利用する上で「火力が弱くて不便」と感じることはないでしょう。このように都市ガスとプロパンガスは性質が違うため、利用するガス機器も変わります。

都市ガスは従来地域ごとの大手ガス会社(東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど)が独占的に供給を担ってきました。

しかし2017年からガスの小売が自由化され、現在は自由に都市ガス会社を選べるようになっています。戸建てでも集合住宅でも、持ち家でも賃貸でも、都市ガスが利用できるなら基本的に自由に都市ガス会社を選べます。

都市ガス料金はプロパンガスより安くなる傾向にあります。ただ地震などでガス管が損傷した場合、復旧までに時間がかかるデメリットがあります。

プロパンガスとは

プロパンガス(LPガス)は都市ガスと異なり、液化石油ガス(LPG)を使用します。主成分はプロパン・ブタンで、空気よりも重いため、プロパンガスのガス漏れ警報装置は部屋の床付近に取り付けられます。

プロパンガスは各家庭にガスボンベを設置して利用し、プロパンガス会社が定期的に各家庭のガスボンベを交換して回ります。

プロパンガスはガス管を使わないため、都市ガスが普及していないエリアでも利用可能です。そのため郊外だとプロパンガスの物件が多いですね。また都市ガスが使えるエリアでも、プロパンガスを利用している物件があります。

プロパンガスは都市ガス以前から自由化されており、基本的には自由にプロパンガス会社を選べます。各地域にはいくつかのプロパンガス会社があり、比較して「安いガス会社」「サービスがよいガス会社」を探しましょう。

ただしマンション・アパートや賃貸物件の場合には、建物ごとに契約できるプロパンガス会社が決まっています。入居者が個々でプロパンガス会社を選んだり、契約先を勝手に変更することはできません。

なおプロパンガスの料金は都市ガスより高い傾向ですが、災害時の復旧が比較的早というメリットがあります。

現在契約中のガス会社がわからない場合の調べ方

引っ越しにあたっては、旧居のガスを閉栓するため契約中のガス会社に連絡する必要があります。

その際によく聞くのが「自分がどのガス会社と契約しているのか分からなくなった」という声です。

契約中のガス会社の調べ方をお伝えします。

契約中のガス会社の調べ方3つ

現在契約しているガス会社を忘れた場合は、以下の3点をチェックしてください。

  • ガスの検針票・請求書
  • 通帳・領収書
  • ガスボンベ・ガスメーター

検針票か請求書を確認すれば、現在どのガス会社と契約しているのか確実にわかります。

検針票も請求書も手元にないなら、通帳をチェックしてください。口座振替で支払っているなら、ガス会社名が載っているはずです。振込用紙で支払っている場合は「領収書」が残っていないか探してみましょう。

またプロパンガスを契約している場合、家庭に設置されているガスボンベやガスメーターにガス会社の名前が書かれているかもしれません。

引っ越し先のガス会社の調べ方:都市ガスの場合

引っ越し先が都市ガス利用物件の場合は、賃貸でも持ち家でも、住人が自由に都市ガス会社を選択可能です。

引っ越し先で利用できる都市ガス会社の調べ方について紹介します。

引っ越し先で使える都市ガス会社の確認方法


引っ越し先エリアで使える都市ガス会社は、
一般社団法人日本ガス協会の「ガス事業者検索」(https://www.gas.or.jp/jigyosya/)で調べられます。

以下の手順で調べてください。

  1. 引っ越し先の地域をクリック
  2. 各ガス会社の詳細欄で供給区域をチェック

ただ市区町村名が記載されていても、「一部地域のみが供給エリアである」「物件の都合で都市ガスが使えない」というケースがありますので注意しましょう。

引っ越し先のガス会社の調べ方:プロパンガスの場合

続いて、引っ越し先がプロパンガス利用の物件だった場合について説明します。プロパンガス会社の調べ方は以下のとおりです。

引っ越し先が賃貸物件・集合住宅の場合

引っ越し先の物件がマンションやアパートなどの集合住宅・賃貸住宅であれば、利用できるプロパンガス会社は物件ごとに決められています。

そのため、物件契約時にもらう「ライフラインに関する案内」などの資料に、契約すべきプロパンガス会社が記載されているはずです。

「どうしてもガス会社がわからない」という場合は、「大家さん」「管理会社」「仲介してくれた不動産会社」「マンションの管理組合」などに確認しましょう。

なお賃貸物件の場合、「契約しているプロパンガス会社の料金が高い」と思っても、ガスの契約先を勝手に変更することは不可です。どうしても変更したい場合は、大家さんや管理会社に相談する必要があります。

引っ越し先が新築戸建ての場合

引っ越しする先が持ち家の新築戸建である場合について、「建売住宅」「注文住宅」のケース別にプロパンガス会社の確認方法を紹介します。

建売住宅のプロパンガス会社は決められている

建売住宅の場合は、プロパンガス会社が指定されているケースが多いです。そのため売り主である不動産会社に「どのプロパンガス会社との契約になるのか」を確認してください。


また建売の場合、「ガス設備はプロパンガス会社からの貸与(自分の持ち物ではない)」「プロパンガス会社を一定期間(15年間など)は変更できない」といった契約になっているケースが多いです。

建売ではプロパンガスの「無償配管」「無償貸与」という仕組みが一般的だからですね。定められた契約期間中にプロパンガス会社を変更する場合には、違約金を支払うことになります。

後から「知らなかった!」とならないように、ガスの契約内容について確認しておきましょう。

注文住宅ならネット検索して安い業者を探そう

これから建てる注文住宅なら、施主がプロパンガス会社を選べます。工事のタイミングに間に合うように、安く信頼できるプロパンガス会社を探しましょう。

探し方として一般的なのは「インターネット」です。地域ごとにプロパンガス会社の料金を比較できるサイトもあります。

「調べてもよくわからない」「自分で調べるのが面倒」という場合は、ハウスメーカーや工務店にプロパンガス会社選びをお任せすることも可能。取引のあるプロパンガス会社を紹介してもらえます。

ただ「紹介された会社のガス料金が相場と比べて高すぎないか」は念のためチェックしておきましょう。

プロパンガス料金の相場は「一般財団法人日本エネルギー経済研究所(https://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_gusu_30014.html)」のサイトで確認できますので、ぜひ活用してください。

都市ガスからプロパンガス物件に引っ越しする場合の注意点

以下のような場合には注意点があります。

  • 都市ガス物件からプロパンガス物件への引っ越し
  • プロパンガス物件から都市ガス物件への引っ越し

つまり引っ越し先で、今とガスの種類が変わるときには注意が必要だということですね。具体的な注意点について紹介します。

ガスの種類が変わると使えるガス機器も変わる


すでにご説明したように、ガスの種類が違うと使えるガス機器も変わります。

そのため「都市ガス物件からプロパンガス物件への引っ越し」などでは、これまで使っていたガス機器が使えなくなってしまいます。

具体的なガス機器としては、以下のようなものがあります。

  • ガスコンロ
  • ガスファンヒーター
  • ガス乾燥機

引っ越しによって利用するガスの種類が変わる場合は、ガス機器の買い替えが必要です。また使えなくなったガス機器は処分しなくてはいけません。

手続きが面倒なら一括手続き窓口がおすすめ

都市ガスの場合は、引っ越し先が賃貸でも持ち家でも、住人が自由にガス会社を選べます。

「家庭のガス使用量」や「使用するガス機器」に合わせたガス会社・プランを選べば、ガス料金がオトクになります。そのためガス会社が自由に選べるのは大きなメリットです。

ただ「ガス会社を変更する手続きがわからない」「オトクな都市ガス会社がどこなのかわからない」など、ハードルを感じて躊躇してしまう人も。引っ越しはガス契約を見直す絶好のチャンスなのに、もったいないですね。

そこでおすすめなのが「一括手続き窓口」の利用です。

一括手続き窓口に連絡するだけで「引っ越し先でオトクに使える都市ガスの提案と手続き」ができるからですね。

さらに「旧居で使っているガスの廃止手続き」「電気の引っ越し手続き」も同時にできるので、引っ越しの手間がぐっと減ります。

代行窓口は「引越れんらく帳」などを含めいくつかありますが、全国規模で利用でき、面倒な水道局への連絡も代行してもらえるのは「退去一括手続き窓口」です。

ただ「退去一括手続き窓口」では「オール電化やプロパンガス」「廃止のみの依頼」「一部エリア」では手続きの代行ができません。引っ越し先エリアで対応してもらえるかどうかは、WEB問い合わせや電話で確認できます。

まとめ:転居先のガス会社がわからないときの調べ方

この記事では「引っ越し先のガス会社の調べ方」についてご説明しました。

引っ越し先がプロパンガス利用の賃貸・集合住宅・建売戸建なら、ガス会社は決まっているので不動産会社に確認して下さい。注文住宅の場合は施主が自分でプロパンガス会社を選べますが、調べ方がわからないならハウスメーカー・工務店にお任せもできます。

都市ガスの場合は、引っ越し先が賃貸であっても自分で好きな都市ガス会社を選べます。ただ「ガス会社を変更してはいけない」という決まりがないか、念のため管理会社に問い合わせておきましょう。

引っ越し先エリアで利用できる都市ガスは、一般社団法人日本ガス協会の「ガス事業者検索」などで調べられます。

「自分で調べるのが面倒」「使える都市ガスの数が多すぎて、どのガス会社と契約すべきかわからない」という場合は、「一括手続き窓口」の利用が便利。

「一括手続き窓口」なら、エリアやライフスタイルに合わせたガス会社を提案してもらえるからです。ガスと合わせて電気の提案もできるので、引っ越し先での光熱費を安くできる可能性が高くなります。

また同じ窓口でガス・電気・水道の廃止手続きもまとめて任せられるので、手続きが時短になり引っ越し手続きの負担が減らせるのもメリット。

利用は無料なので、「引っ越し先でのオトクな都市ガス会社選び」に悩んでいる方にはぜひおすすめです。

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