ですが「手続方法がわからない」「今使っている番号は変わるの?」といった不安もあるのではないでしょうか。
引っ越しをする時の電話回線の手続き方法と、必要なものについて詳しく解説します。
固定電話回線の引っ越しは手続きが必要
引越し先で電話回線を引き続き使いたい場合、現在の電話契約会社を確認し、新たにお申し込み手続きが必要となります。引越し先が近所なら手続きはいらないようにも思えますが、引っ越し先が近くても遠くても手続きは必要です。
またNTT西日本とNTT東日本の管轄が変わる場所に引っ越す場合、現在の契約を解除して新たに契約し直す必要があります。NTT西日本とNTT東日本はつながってはいないため、転居先で契約をしても、転居前の電話が自動的に解約される事はありません。
引越し先がどこであっても、移転手続きはすぐには終わらず時間がかかります。特に繁忙期には、遅くても引越し予定日の1か月前には手続きをしましょう。
今の番号の発番元はどこの会社か
固定電話の引越し手続きで、気になるのは電話番号がそのまま使えるかではないでしょうか。
現在お使いの電話番号がどこで発行されたかにより、電話番号がそのまま使えるかが変わってきます。
電話番号をNTTで取得していても、現在はケーブルテレビ・ひかり電話などに切り替えている場合は、現在契約している会社へ住所変更の手続きが必要です。
以下の3つのパターンで電話番号が引き続き使えるかどうかと、手続方法を解説します。
・NTTで発番して現在NTT加入電話を使っている場合 ・最初はNTTで発番してケーブルテレビ・ひかり電話などで使っている場合 ・NTT以外のケーブルテレビ・ひかり電話などで発番した場合 |
NTTで発番して現在NTT加入電話を使っている場合
最初にNTTで発番して、現在もNTTのアナログ回線の加入電話を使っている場合です。ほとんどの場合同じ市区町村であれば電話番号が変わらず、市区町村を超える引越しであれば番号は変わります。
ただし電話番号が変わるかは市区町村別ではなく、収容局が同じかどうかで変ってきます。同じ市区町村内でも電話番号が変わることがあるため気をつけましょう。まれに収容局が整備されている場合があり、市区町村が変わっても番号が変わらないこともあります。
引越しの手続きはNTTに電話するか、WEBサイトからでも申し込みが可能です。
インターネットとアナログ回線を契約している人は、引越しの機会にインターネットと電話をまとめてひかり電話にすれば、通信費の節約が可能です。
ひかり電話に関しては後ほど詳しく解説します。
最初はNTTで発番してケーブルテレビ・ひかり電話などで使っている場合
最初にNTTで発番した番号を、現在はケーブルテレビ・ひかり電話などに乗り換えて使っている場合です。
この場合もNTTで発番してNTTで使っている時と同様に、電話番号は地域の収容局が同じかどうかで変わります。そのため同じ市区町村内の引越しでは同じ番号が使えて、市区町村を超える引越しでは電話番号は変わります。
引越しの手続きはNTTではなく、現在お使いのケーブルテレビ・通信会社などで行います。契約している会社に問い合わせてみましょう。
また、フレッツ光や光コラボをお使いの方は、引越しと同時に番号を変えずに光事業者の乗り換えも可能です。
以前はひかり電話を使っている人が、番号を変えずに違う光コラボ事業者などに乗り換える場合、一度アナログ回線に戻す必要があり手間と高額の工事費が必要でした。
ですが2019年7月1日より「事業者変更(再転用)」という制度がスタートし、「転用」という手続きをすることで、工事費は必要なく気軽に乗り換えが可能となっています。
ただし「auひかり」「NURO光」などフレッツ光以外の光回線は「事業者変更(再転用)」の対象外となります。また、NTTの収容局が変わると電話番号も変わります。
NTT以外のケーブルテレビ・ひかり電話などで発番した場合
最後にひかり電話で発番し、現在ケーブルテレビ・ひかり電話などで使っている場合です。
アナログ回線やNTT発番の番号を使っている場合と違い、引っ越し先が同一市内であれば電話番号は変わりません。
アナログ回線が電話収容局ごとに管理されているのに対し、ひかり電話の番号は市内ごとに管理されているからです。ただし引越し先が市外であれば番号は変わります。
引越し手続きは現在契約しているケーブルテレビや通信会社で行います。
NTTで発番した場合と同様に、光事業者の変更も可能です。ただしNTT光以外で発番した番号をアナログ回線に戻すことはできないのでご注意ください。
NTTの電話回線の引っ越し方法
現在NTTをお使いの人の、電話回線の引っ越し方法です。
NTTの固定電話回線の引っ越しは、固定電話から「116」に電話して手続きをします。携帯電話からは以下の番号になります。
NTT東日本:0120-116-000
NTT西日本:0800-2000-116 |
電話だと待ち時間がかかるため、ネットからでも申し込み可能となっています。
NTT西日本/NTT東日本の管轄は、以下のようになっています。
NTT東日本: 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 山梨県 長野県 |
NTT西日本: 富山県 石川県 福井県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 |
現在お住まいのエリアと、引越し先のエリアを確認してみましょう。
NTT東日本/西日本の管轄が変わる地域に引越しをする人は、現在の契約の解除と、新たな管轄での新規契約の2つを行う必要があります。
また引越しと同時にひかり電話に乗り換えを検討中の人は、現在の電話回線を解約する前に引越し先の光回線に申し込みをしてください。
先に固定電話を解約してしまうと、電話番号が引き継げなくなります。
NTTひかり電話が無料で引ける
転居先で固定電話を利用するためには、転居先がどこであれ手続きが必要となります。
そこで引越しをきっかけNTTのひかり電話に乗り換えするのもおすすめです。NTTのひかり電話ならアナログ電話より通話料がお得に使えますし、加入権料も必要ありません。
乗り換えに関する工事費用を負担してくれる窓口もあるのでぜひ参考にしてください。
NTTのひかり電話がおすすめの理由
NTTのひかり電話は、光通信のインターネット回線を使った固定電話です。ひかり電話がおすすめの理由は4つ挙げられます。
通話料がお得
アナログ回線は時間帯と相手への距離により、3分あたりの通話料が9.35円~88円と大きな差があります。
近くの人へかけると安いですが、県外の遠くに住んでいる人にかけると最大3分辺り88円と、高額な通話料になってしまいます。
対してひかり電話の通話料は、相手が固定電話なら3分あたり8.8円と、とてもお得な設定になっています。
相手が遠くに住んでいても料金は同じなので、離れて暮らす家族との通話も安心です。また一律であるため、通話料の把握もしやすくなります。
今までの電話番号を引き継ぎできる
アナログ電話からひかり電話に乗り換えた場合でも、今まで通りの電話番号を引き継いで使うことができます。
もし市外局番が変わる地域に引っ越しても、今までの電話同様、大阪なら「06」東京なら「03」のように地域に合う電話番号を使うことができます。
一部のIP電話などは「050」から始まるものもありますが、ひかり電話なら今まで通りの親しんだ電話番号です。お仕事で固定電話を使う人にもおすすめです。
今まで通りのクリアな音質
インターネット回線を使う通話と聞くと、通話品質が気になりますね。
ひかり電話はLINE通話などと違い、光ファイバーの通信回線を使うためアナログ電話同様きれいな音質です。
光IP電話になるため、ノイズや遅延もなくクリアな品質で安心して通話ができます。もちろん警察や救急など、緊急時の通報も可能です。
電話機もそのまま使える
ひかり電話は、ほとんどの場合今お使いの電話機がそのまま使えます。わざわざ電話機を買い換える必要はありません。
ただし一部のISDN対応電話機は使えないので、電話機をそのまま使いたい時は契約時に問い合わせてみましょう。
フレッツ光ライトプランの月額料金
NTTのフレッツ光ライトプランなら、インターネットを利用せず電話のみ利用したい方でも安く固定電話を引くことができます。
NTT東日本とNTT西日本の料金が違うため、それぞれ最安値のプランを紹介します。
【NTT東日本】
内容 | 金額 |
フレッツ光ライト | 3080円~ |
ひかり電話基本プラン | 550円 |
もっとライトに!割引(最初の2年間) | -550円 |
合計 | 3080円~ |
【NTT西日本】
西日本ライトマンションタイプ | 2,860円~ |
ひかり電話基本プラン | 550円 |
フレッツあっと割引(最初の2年間) | -440円 |
合計 | 2,970円~ |
プラン名 | 月額追加料金 | 月額利用料に含まれる通話料金を 超過後の通話料 |
無料通話 |
ひかり電話A(エース) | 1,650円 | 8.8円/3分 | 最大3時間相当 |
安心プラン | 1,540円 | 7.92円/3分 | 最大8時間相当 |
もっと安心プラン | 4,290円 | 7.92円/3分 | 最大30時間相当 |
「安心プラン」は最大8時間、「もっと安心プラン」なら最大30時間も無料通話がついてくるため、長く電話をする人やお仕事で電話を使う人でもお得なプランです。
先ほどの「ひかり電話基本プラン」の代わりに上記のプランを付ける形になります。
ひかり電話は初回工事費がかかるけど、負担してくれる申込み窓口がある
ひかり電話を新規で引く場合は、通常初期工事費として以下の費用が必要になります。
戸建て | 20,680円 |
マンション | 15,800円 |
ひかり電話はアナログ回線とは違い加入権料は必要ないため、初期費用はアナログ電話よりも安くなります。ですが光回線を引くための工事費は必要です。
申し込む方法はいくつかありますが、初期工事費を負担してくれる申し込み窓口もあります。
引っ越しの費用を抑えるためにも、初期費用のかからない窓口を選ぶことがおすすめです。以下のリンクも参考に、申し込み窓口を探してみてくださいね。
回線の引っ越し手続きに必要なもの
電話回線の引っ越し手続きをする時は、以下のものが必要になります。
・契約者の本人確認書類(氏名・生年月日・免許証など本人確認がとれる物)
・転居先の住所
・連絡先電話番号
NTT西日本/東日本の管轄が変わる引っ越しや、新たにひかり電話に申し込む場合、新たにお支払い登録も必要です。上記のものに加えてお支払い用のクレジットカードや通帳を準備しておきましょう。
NTT申込時は転居先の住所登録が必要になり、住所登録から転居先での工事開通まで1ヶ月~2ヵ月かかる事も多いです。
電話番号が変わる場合、引っ越し先での役所や子供の小学校など手続きに新たな番号が必要になります。
電話番号がないと他の手続きが滞ることも考えられるため、引っ越し先の住所がわかったら早めの手続きをしたほうが良いでしょう。
引越しの手続きは早めがベスト
固定電話の引っ越しは、手続きが終わったらすぐに使えるわけではありません。
開通工事は予約制となっており、電話が開通するまでに時間がかかります。特に引っ越しが多い時期は予約が重なることが予想されます。
引っ越し先ですぐに電話が使えるようにするため、引っ越し先の住所が決まったら、1か月前には手続きをしましょう。
最短の工事日取得対応で毎日受付をしている、固定電話の引っ越し窓口を利用するのもおすすめです。下記のリンクもお手続きの窓口探しの参考にしてください。