
固定電話回線を利用開始する流れや費用を安くする方法を細かく解説
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固定電話回線は大きく分けて「アナログ回線」「デジタル回線(ISDN回線)」「IP(インターネット回線)」の3種類があります。それぞれ特徴が異なるので、利用用途に合うものを選ぶことが大切です。
本記事では、「アナログ回線」「デジタル回線(ISDN回線)」「IP(インターネット回線)」それぞれの固定電話回線の特徴や、固定電話サービスの料金を詳しく解説しています。
コストパフォーマンスを重視した固定電話回線の利用方法や選び方を紹介するので、お得に固定電話を利用したい方はぜひ参考にしてください。
また、NTTテレポケットのひかり電話サービスでは、通常20,680円(税込)かかるNTT光回線の開設工事費や初期費用を実質無料で提供しています。
初期費用無料でひかり電話を利用したい方は、お気軽に以下のボタンからお申し込みください。
3種類の固定電話回線の特徴
固定電話回線には、以下の3種類があります。
- アナログ回線
- デジタル回線(ISDN回線)
- IP回線(インターネット回線)
それぞれの回線の特徴を解説するので、自分に合う回線形式を選びましょう。
アナログ回線
アナログ回線は、音声を銅線に乗せて伝達する電話回線です。基本的に1回線で1通話のみ利用できます。
長らく利用されてきた方式ですが、固定電話の需要減少などの理由で、2024年1月にIP網への移行が始まりました。(2025年1月に移行完了)
ただし、内部的な仕組みがIP網に移行されただけなので、現在利用中の方は手続きをせずにアナログ回線の電話番号を利用できます。また、IP網への移行に伴い一部のサービスが終了したものの、ダイヤルインや緊急通報など、需要が高いサービスは今後も継続されます。
代表的なアナログ回線のサービスは、NTT東・西日本が提供する「加入電話」や「加入電話・ライトプラン」などです。
デジタル回線(ISDN回線)
デジタル回線(ISDN回線)は、その名の通りデジタル信号を用いてデータをやり取りする電話回線です。1回線で2チャンネルを同時利用できるため、インターネット接続をしながら電話することも可能。また、ノイズが除去されるので高品質な通話が行えます。
固定電話の需要減少などの理由で、デジタル回線もアナログ回線と同様に2024年1月から2025年1月かけてIP網への移行が行われましたが、引き続き同じ番号でデジタル回線の通話モードを利用できます。
なお、NTT東・西日本のデジタル回線を利用したサービスであるINSネットの「ディジタル通信モード」は、2028年末をもって終了します。(新規加入も2024年8月末でストップ)
そのため、デジタル回線を利用したPOSレジやEDIシステムを利用している人は注意が必要です。
IP回線(インターネット回線)
IP(インターネットプロトコル)回線は、ADSLや光回線といったインターネット回線を使って音声通話を行う方式です。回線コストや通話料を抑えられるため、現在最も一般的な固定電話回線となっています。アナログ回線より通話料を抑えられることが多く、使い勝手のいいサービスです。
IP回線を使った代表的な電話サービスは、光回線を利用する「ひかり電話」や、インターネット回線を利用する「My 050」などがあります。
すでに光回線を開通している場合、手続きと簡単な工事だけで固定電話を利用できるようになります。これから固定電話回線が欲しいという方には最適な選択肢と言えるでしょう。
NTTテレポケットでは、通常20,680円(税込)かかる光回線の導入費用(初期費用+工事費)を実質無料で提供しており、コスト面でも安心です。
これから固定電話回線を導入したい方、事業の信頼性を高めたい方は、ぜひ以下より「ひかり電話」の詳細をご確認ください。
固定電話回線の費用
NTTが提供する「加入電話」と「ひかり電話」の費用について解説します。ひかり電話には「ひかり電話ネクスト」もありますので、用途に応じて比較しましょう。
初期費用
項目 | 加入電話 | ひかり電話 (フレッツ光も契約) |
ひかり電話ネクスト |
契約料 | 880円 | 880円 | 880円 |
初期費用+工事費 | – | 4,400円+22,000円= 26,400円 ※1 |
3,300円+23,100円= 26,400円 ※1 |
施設設置負担金 | 39,600円 | – | – |
(税込)
※1 現在ご利用中の加入電話を利用休止して、その電話番号1つを利用する場合
「加入電話」を新規で契約する際は、施設設置負担金の39,600円が必要ですが、工事費は不要です。
一方、「ひかり電話」の場合は施設設置負担金は不要で、代わりに光回線の開通工事費がかかります。
なお、すでにフレッツ光に加入している場合は光回線の開通工事費が不要となり、初期費用の3,300~4,400円と契約料880円で、ひかり電話を始められます。
「ひかり電話ネクスト」は、光回線を利用したインターネット接続ができません。しかし、光回線を利用した固定電話のみを、低コストで利用できます。
ひかり電話ネクストの初期費用は、ひかり電話と大きく変わりませんが、インターネットを必要とせず固定電話のみ利用したい方にはおすすめです。
月額料金
加入電話、ひかり電話、ひかり電話ネクストの月額料金を解説します。
加入電話のプッシュ回線の場合
加入電話のプッシュ回線(ボタンをプッシュして信号を送るタイプ)の月額料金は以下の通りです。
1級取扱所 | 2級取扱所 | 3級取扱所 | |
加入電話(事務用) | 2,640円 | 2,640円 | 2,750円 |
加入電話(住宅用) | 1,760円 | 1,760円 | 1,870円 |
(税込)
(注)1級取扱所とは、NTT東日本やNTT西日本の交換局が持つ区分の一つで、加入電話の加入者数によって料金が3段階(1級、2級、3級)に分けられています。1級は5万件までの加入者数を有する取扱局を指し、基本料金は加入者数が多いほど高くなります。
加入電話にはプッシュ回線とダイヤル回線がありますが、現在はプッシュ回線が主流です。
加入電話のダイヤル回線の場合
加入電話のダイヤル回線(黒電話のように数字を回して信号を送るタイプ)の月額料金は以下の通りです。
1級取扱所 | 2級取扱所 | 3級取扱所 | |
加入電話(事務用) | 2,530円 | 2,585円 | 2,750円 |
加入電話(住宅用) | 1,595円 | 1,705円 | 1,870円 |
(税込)
ダイヤル回線のほうがプッシュ回線より安い傾向がありますが、利用できない場面が増えています。
ひかり電話の場合
ひかり電話の月額料金は以下の通りです。
月額料金 | |
基本プラン | 550円 |
ひかり電話A (付加サービス充実) |
1,650円 |
安心プラン (通話が多い方用) |
1,540円 |
もっと安心プラン (さらに通話が多い方用) |
4,290円 |
(税込)
また、ひかり電話はインターネット接続も可能なので、上記の月額料金に加えてフレッツ光の月額料金とプロバイダー利用料金がかかります。
フレッツ光ネクストの割引サービスを適用しない場合の基本料金は以下の通りです。
住居形態 | フレッツ光の月額料金 |
戸建て住宅 | 5,940円+プロバイダー料金 |
集合住宅 | 4,070円+プロバイダー料金(プラン1) 3,520円+プロバイダー料金(プラン2) 4,950円+プロバイダー料金(ミニ) |
(税込)
例えば、基本プランを戸建て住宅で使う場合は「550円+5,940円+プロバイダ料金」となり、約7,000~8,000円の料金がかかります。
インターネットを利用しない方は、次に紹介するひかり電話ネクストの利用を検討しましょう。
ひかり電話ネクストの場合
ひかり電話ネクストの月額料金は以下の通りです。
プラン | 月額料金 |
基本プラン | 2,750円 |
ネクストA(エース) | 3,850円 |
(税込)
ひかり電話ネクストA(エース)は、月額528円分の通話料金を含んでいたり、便利なオプションが提供されていたりします。
ひかり電話と比較すると、ひかり電話ネクストの月額料金は5,000円以上安くなる場合があります。インターネットの利用はスマートフォンだけで済む方は、ひかり電話ネクストでも問題ありません。
通話料金
加入電話とひかり電話の通話料金は以下の通りです。
連絡先 | 加入電話 | ひかり電話/ひかり電話ネクスト |
県内通話 | 9.35円/3分 | 8.8 円/3分 |
県間通話 | 9.35円/3分 | 8.8 円/3分 |
携帯電話への通話 | 17.6円/60秒 | 17.6円/60秒 |
IP電話(050番号)への通話 | 11.55円/3分 | 発信先による |
(税込)
ひかり電話とひかり電話ネクストの通話料金は共通です。
加入電話のほうが月額料金は安い傾向があるものの、通話料金はひかり電話のほうが安い傾向にあります。
以上を踏まえ、インターネット利用の有無や通話頻度など、自分の生活スタイルに合ったサービスを選ぶことが大切です。
固定電話回線を安く利用するための3つの方法
固定電話回線をできるだけ安く使いたい方に向けて、コストを抑えるための方法を3つご紹介します。
1.不要なオプションサービスに申し込まない
2.IP電話への切り替えを検討する
3.加入電話に新規で申し込む際に中古の電話加入権を利用する
1.不要なオプションサービスに申し込まない
加入電話には、通話中に第三者からの着信呼があると着信通知音で知らせてくれる「キャッチホン」や、かかってきた電話を自動で転送する「ボイスワープ」などのオプションがあります。
これらのオプションの利用頻度が高い場合は加入しても問題ないですが、あまり利用しない場合は月額料金が高くなるのでコストパフォーマンスが悪くなります。
できるだけ月額料金を抑えたい方は、固定電話の申し込み時に本当に必要なオプションなのか検討してから申し込みましょう。
2.IP電話への切り替えを検討する
050から始まるIP電話から発信した場合の通話料金は、固定電話への料金が安くなったり、IP電話同士で通話すると無料になったりする場合が多いです。
通話が多い方は、従来の加入電話よりも「ひかり電話」などのIP電話を使ったほうが、トータルコストを抑えられる可能性があります。
例えば、NTTテレポケットのひかり電話サービスなら、初期費用が実質無料でひかり電話の利用を始められます。ひかり電話への切り替えや新規で申し込みたい方は、以下のボタンから詳細をご確認ください。
3.加入電話に新規で申し込む際に中古の電話加入権を利用する
加入電話を新規で利用するには39,600円(税込)の電話加入権が必要ですが、中古の電話加入権を購入すると加入電話を新規で申し込む際の初期費用を抑えられます。
厳密には他人の電話加入権の名義変更をすることで、通常よりも安く加入電話に申し込めます。
加入電話へ新規で申し込みたい方は、中古市場で5,000円以下で購入することもできる中古の電話加入権の購入を検討してください。
固定電話回線を利用開始するまでの流れ
NTT東・西日本の加入電話(IPを利用した旧アナログ回線)の利用開始までの流れは以下の通りです。
1.契約するプランを決定する
2.必要なものを準備する
3.申し込み手続きをする
4.固定電話番号を発行する
5.開通工事を行う
なお、初期費用やランニングコストが安く抑えられる「ひかり電話」を利用したい方は、NTTテレポケットへご連絡ください。コストを抑えつつ、快適に電話できる環境を整えます。
1.契約するプランを決定する
加入電話には、施設設置負担金の支払いを伴う「加入電話」と初期費用が安いものの月額料金がやや高い「加入電話・ライトプラン」があります。
具体的な料金の比較をしたい方は、先ほどの「固定電話回線の費用」の箇所を参考にしてください。
自分で選ぶのが難しいと感じる場合は、申し込み時に電話で相談しながら決めることも可能です。
2.必要なものを準備する
加入電話に個人が申し込むのに必要な書類は以下の通りです。
1枚で証明できる書類 | 2枚で証明できる書類 |
|
|
スムーズに申し込み手続きをするためにも、あらかじめ準備しておきましょう。
3.申し込み手続きをする
加入電話には、以下の方法から申し込めます。
- NTT東・西日本公式サイトの予約申込フォーム
- 0120-116-000(通話料無料)
- 局番なしの「116」
電話で申し込むと、契約内容や使用可能な端末についてなど分からないことについて相談しながら申し込めるので、不安な方は電話から申し込みましょう。
予約申込フォームから申し込んだ場合は、申し込み後に担当者から確認の電話があります。
4.固定電話番号を発行する
契約手続きが完了したら固定電話番号を発行します。決定した電話番号は工事の前に取得するのですぐに使用できないので注意しましょう。
5.開通工事を行う
開通工事が始まる時期は混雑状況によりますが、申し込みから1週間〜1か月以内に行われることが多いです。
開通工事は1時間前後で終わるケースが多いですが、一般的に交換機の変更以外の作業は立ち会いが必要な場合が多いので、立ち会いが必要かあらかじめ確認しておきましょう。
開通工事後に通信状況に問題がなければ電話を利用できます。開通工事後に問題なく電話が利用できるか確認するために、あらかじめ使用する電話機を用意しておくのがおすすめです。
固定電話回線に関するよくある質問
固定電話回線に関してよくある5つの質問に回答します。
使用中の固定電話回線の種類を調べる方法は?
電話機や周辺機器のラベルに「ISDN」と記載があればデジタル回線、「ADSL」とあればアナログ回線です。
また、電話料金の明細表に「INS」という表記があれば、デジタル回線です。
料金が安い固定電話回線は?
加入電話は月額料金が比較的安価ですが、通話料が高めです。そのため、トータルのコストを抑えたい場合は「ひかり電話」のほうがお得になることが多いです。
さらに、インターネット接続を前提としない「ひかり電話ネクスト」であれば、よりシンプルに固定電話を安く使えます。
固定電話での通話を頻繁にする方は、加入電話よりも「ひかり電話ネクスト」のほうがコストパフォーマンスに優れています。
固定電話回線は廃止になったのですか?
固定電話回線はIPとよばれるインターネットを利用した通信方式に移行しましたが、これまで通り同じ電話番号を利用できます。
一部サービスは終了・変更されていますが、基本的な通話サービスは引き続き提供されています。
変更や終了したサービスについて気になる方は、NTT公式サイトを確認してください。
NTT加入電話と固定電話の違いは何ですか?
NTT加入電話は固定電話の一種であり、基本的な違いはありません。ただし、加入電話には2つの料金プランがあります。
- 初期費用が高く、月額料金が安い「加入電話」
- 初期費用が安く、月額料金がやや高めの「加入電話・ライトプラン」
利用スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
固定電話回線が故障した時の問い合わせ先は?
NTT電話回線が故障した場合の問い合わせ先は以下の通りです。
事業所名 | 問い合わせ先 |
NTT東日本 | 局番なしの「113」 (24時間受付) ・0120-444-113 (受付時間9:00-17:00) |
NTT西日本 | ・局番なしの「113」 ・0120-444-113 |
ただし、上記の問い合わせ先はNTT回線を利用している場合でないと使えません。IP電話や携帯電話が故障した場合は、回線提供事業者やサポートセンターに問い合わせましょう。
初期費用が実質無料で固定電話回線に申し込む方法
ここまで、固定電話回線の種類や料金の違い、IP回線への移行、故障時の対応などをご紹介してきました。
その中でも、料金面や今後の安定した利用を考えると、「ひかり電話」への切り替えが現実的な選択肢となります。
「ひかり電話」は、通話品質を保ちつつ月額料金を抑えられるうえ、回線の保守やサポートも充実しています。特に通話頻度の高いご家庭や、将来的なサービス終了リスクを避けたい方にとっては、安心して使えるサービスと言えるでしょう。
さらに、NTTテレポケット経由で申し込むと、通常税込20,680円かかる初期費用が実質無料に。
- 平日・土日どちらでも開通日の指定が可能
- 工事は約1時間で完了、立ち会いの時間も最小限
- NTT代理店としても受賞歴(ストセールス賞やベストプログレス賞1位)があり、安心のサポート体制
固定電話の見直しを検討している方は、この機会にぜひ「ひかり電話」をチェックしてみてください。
お申し込みは、以下のボタンからどうぞ。
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