ニュースなどで泥棒や強盗などの事件が数多く取り上げられているため、「自身も空き巣などの被害に遭うのではないか」という不安を抱えている方は多いです。
しかし、実際に適切な防犯対策を実施できている方は多くはありません。
防犯対策にはさまざまな種類があり、どれが効果的なのかがわからないという方が多いためです。
この記事では、「防犯対策を行う前に理解しておくべき基礎知識」や「狙われやすい家、狙われにくい家」を解説しつつ、「おすすめの防犯対策10選」を紹介します。
防犯対策を実施しようと検討している方は参考にしてください。
防犯対策の前に理解しておく基礎知識
防犯対策を施す際は、泥棒や強盗犯の心理や行動などを事前に理解しておくことが必要です。
泥棒や強盗の心理や行動を理解することで適切な防犯対策を施すことができます。
下記で解説している内容は防犯対策を行う際の必要な基礎知識になっているため、しっかりと理解しておくようにしましょう。
対策の前に理解しておく基礎知識①泥棒と強盗の違い
泥棒は正式には「窃盗」という「他人の所有物を無断に奪う犯罪行為」です。
万引きや空き巣なども泥棒に該当します。
一方、強盗は相手の所有物を「無理やり取る犯罪行為」です。
具体的には、留守の家に侵入して物を盗む行為は空き巣に該当し、在宅の家に侵入して住人を脅迫したり、暴行したりして無理矢理ものを奪う行為は「強盗」に該当します。
このように、犯罪者が金品などを盗む際に相手を暴行や脅迫を用いたのか否かで「強盗」と「泥棒」に区分されることを覚えておいてください。
対策の前に理解しておく基礎知識②泥棒・強盗に狙われる家とは?
泥棒や強盗に狙われやすい家には以下の特徴があります。
・人通りの少ない家
・死角が多い家
・女性の一人暮らしなど留守になっていることが多い家
・逃げるルートを確保しやすい家
・防犯対策をしていない家
上記に該当する家は、犯罪者にとって犯罪行為が発覚しにくく、逃走しやすいという特徴があるため、泥棒や強盗犯から狙われる可能性が高いです。
例えば、人通りが少なく高い塀や植木に囲まれている家は、人目につきにくい環境で「焦ることなく鍵の開錠や窓の破壊できる」ため犯罪者に狙われやすくなります。
人目につきにくい環境にある家は、泥棒や強盗犯に狙われにくくするために適切な防犯対策を講じることが重要です。
対策の前に理解しておく基礎知識③泥棒・強盗は下調べを行う
一般的に泥棒や強盗犯は事前に下見を行います。
住人の1週間の生活パターンや留守になる時間帯、人通りが多いのかなどを調べることで発覚のリスクを軽減できるためです。
犯罪者によって下見の際のチェック箇所は異なりますが、泥棒や強盗犯は主に以下のポイントを確認しています。
・扉や窓に鍵をかけているのか
・侵入しやすいのか
・逃げやすいのか
・近隣からの見通しが悪いのか
・通行人が少ないのか
・家族構成やどのような生活パターンで過ごしているのか
上記のポイントを調べてから犯行に及ぶケースが多いため、該当する方はしっかりと防犯対策を行うことが重要です。
例えば、人通りが少ない場所に自宅がある場合は、「誰かに見られているかもしれない」というプレッシャーを与えられるような対策を講じることで、犯罪行為を犯そうと考える者に狙われるリスクを軽減できます。
犯罪行為に巻き込まれやすい特徴を持った一戸建てに住んでいる方は、しっかりと対策を行うようにしましょう
ちなみに、泥棒や強盗犯は下見を行う際に、調べた家に「マーキング」と呼ばれる印を残していくことがあります。
マーキングは家族構成や留守の時間などの住民の特性を表すもので、以下のような場所に記されることが多いです。
・表札
・玄関ドア
・郵便受け
・電気メーター
また、マーキングには記号やアルファベット、シールなどが用いられることが多く、自宅にこのような見覚えのないマークが記載されている場合は、泥棒に狙われている可能性があります。
万が一あなたの自宅の表札などに見覚えのない記号やアルファベットなどを見つけた際は、必ず消すようにしましょう。
対策の前に理解しておく基礎知識④犯行時間帯は何時ごろが多い?
泥棒と強盗犯は同じ時間帯に犯行に及ぶと思われがちですが、実際はそれぞれの犯罪が行われている犯行時間は異なります。
例えば、空き巣は午前8時から12時までの午前中に行われるケースが多いです。
実際に、警視庁が公表している「令和3年の犯罪」を確認すると、空き巣の被害は10〜12時が最も多く、次いで8〜10時の時間帯に空き巣被害に遭っています。
出典:10罪種別発生時間(令和3年の犯罪)|警視庁
特に平日の昼間などの時間帯は、住人が留守である可能性が高いことで空き巣犯などからすると狙いやすい時間帯になるため、日中留守にする日が多い方は注意が必要です。
一方で、警視庁が公表している「令和3年の犯罪」によると、強盗は0〜2時の時間帯に行われるケースが多くなっています。
その次に2〜4時の深夜から早朝にかけて犯行が行われるケースが多いため、就寝時でも身の安全を守れるような対策が必要です。
このように、泥棒と強盗犯はそれぞれ狙う時間帯が異なるため、防犯対策を講じる際はどの時間帯でも身の安全や資産を守れるような対策を講じるようにしてください。
対策の前に理解しておく基礎知識⑤犯行にかかる時間は5〜10分程度
犯行にかかる時間を理解しておくことも防犯対策を考えるうえで重要な知識だと言えます。
犯罪者が犯行にかかる時間を知っておくことで、どのような対策が効果的なのかを見極めることができるためです。
例えば、アルソックやセコムなどのホームセキュリティーの利用を検討する際も役立ちます。
空き巣の場合、基本的に犯行にかかる時間は5分〜10分程度と言われており、最大でも15分程度で犯行を終わらせるケースが多いため、時間内にスタッフが家に駆けつけてくれるのかを確認することで契約する意味があるのかを見極めることが可能です。
このように、防犯対策を講じるうえで重要な知識であるため、知っておくようにしましょう。
また余談ですが、泥棒や強盗犯は侵入に5分以上の時間がかかると約7割の者があきらめるうえに、10分以上かかるとほとんどの犯罪者が不法侵入せずに立ち去る傾向にあるという情報も知っておくべきです。
出典:住まいる防犯110番|警察庁
ホームセキュリティは高額であるため誰でも契約できるわけではありません。
このため、実際に起こっている犯罪の傾向などを詳細に把握したうえで、費用面で負担を感じない方法を検討することも重要です。
泥棒・強盗に狙われない家の特徴
ここまで泥棒や強盗の心理や行動など、防犯対策する前に知っておくべき基礎知識について解説しました。
それらを踏まえたうえで、強盗や泥棒などの犯罪行為を犯そうとする者から狙われにくい家は以下の3つです。
・防犯対策をしていることがわかる家
・侵入に時間がかかる家
・死角が少ない家
上記の3つの家が強盗や泥棒から狙われにくい理由について詳しく解説するので、自身の家が犯罪者に狙われにくい自宅になっているのかを見極める際の参考にしてみてください。
防犯対策がされている
防犯対策をしていることがひと目でわかる家は、泥棒や強盗から狙われにくいと言えます。
泥棒や強盗犯が下見をした際に、防犯対策を講じている家を避ける傾向にあるためです。
例えば、ホームセキュリティ会社のステッカーを貼っておくことで、泥棒や強盗犯が下見した際に「防犯意識が高く、侵入が難しい」という印象を与えることができるため、犯罪行為に巻き込まれるリスクを減らすことができます。
このため、防犯カメラを設置したりホームセキュリティと契約していることがわかるステッカーを貼ったりして、誰が見てもひと目で防犯対策しているとわかるような対策を講じておきましょう。
防犯性が高く侵入に時間がかかる家
泥棒や強盗犯は侵入に5分以上かかるとあきらめて別の場所へ行く傾向があります。
このため、泥棒や強盗犯が家に侵入しにくくするような工夫を行うことで、犯罪行為を犯そうと考える者に狙われにくくすることが可能です。
例えば、窓に防犯シートを貼ることで窓ガラスが割れても防犯シートが破れず泥棒や強盗犯が短時間で侵入できなくすることができるため、犯行をあきらめさせられる可能性が高くなります。
他にも、下見の段階で侵入に時間がかかるという印象を与えることで、そもそも家が狙われるリスクを軽減することも可能です。
このように、簡単な防犯対策でも泥棒や強盗から狙われない家に変えることができるため、侵入するのに時間がかかる防犯対策を講じるようにしてください。
死角が少ない家
高い塀や垣根、庭木などがなく死角が少ない家は泥棒や強盗から狙われにくいと言われています。
死角が少ない家が狙われにくいと言われる主な理由は、以下の3つです。
・ 隠れる場所が少ない
・ ひと目に触れやすい
・ 犯行が発覚しやすい
例えば、庭木などが生い茂っており死角が多くなっている状態なら、庭木を伐採して死角を少なくするといいでしょう。
高い塀があり死角がある場合は、死角となる場所に防犯カメラを設置したり、人感センサーライトをつけたりして人の目をつきやすくするなどの対策を講じるのが有効的です。
このように、自身の家で防犯対策を実施する場合は、どこが死角になっているのかを把握してから適切な防犯対策を行うようにしてください。
おすすめの防犯対策10選
一言で防犯対策と言ってもさまざまな対策があるため、どれが自身に合うのかわからないという方も少なくありません。
そういった方のために、ここではおすすめの防犯対策を紹介するので、自身の家にあった防犯対策を行う際の参考にしてください。
インターホンをカメラつきにする
自宅のインターホンはカメラつきにすることをおすすめします。
カメラつきのインターホンは侵入者の姿を録画でき、泥棒や強盗犯が自身の姿が映ることを嫌がってあきらめる可能性があるためです。
実際に、泥棒などの侵入者は住民が留守かどうかを確認してから犯行を行うことが多く、留守を確認する方法として最も多いのが「インターホンで押してみる」という行為になっているため、カメラ付きの機器を導入することで犯罪者に狙われるリスクを減らすことを期待できます。
仮に何者かが侵入したとしても、その者の姿がインターホンに映っていれば映像を証拠として利用できるため、事件の早期解決につなげることも可能です。
このように、カメラ付きのインターホンは被害を未然に防ぎ事件の早期解決に役立つため、現在カメラが無い機器を使用している方は録画機能があるカメラ付きインターホンの設置を検討してみてください。
ダミーの防犯カメラを設置する
ダミーの防犯カメラとは、「映像を記録する機能がない防犯カメラ」のことです。
見た目が防犯カメラとそっくりな外観をしているうえに、配線やLEDランプがついている機器もあるため、本物の防犯カメラと区別がつきません。
そのため、泥棒や強盗などの犯罪者に対して牽制することを期待できます。
具体的にはダミーカメラを設置していることで下見の段階で侵入者が防犯対策をしっかりとしている家だと感じて避ける可能性が高いため、被害に遭うリスクを減らすことが可能です。
ただし、ただ闇雲にダミーカメラを導入するだけでは「犯罪者を牽制する効果」が薄いので気をつけて下さい。
設置場所に合った形状のカメラを導入しないとすぐに偽物だと見破られる危険性があります。
最近では小型ドームやバレット型などさまざまな形や大きさのダミー防犯カメラが販売されているため、設置する場所に適したダミーカメラを選ぶようにしましょう。
なお、ダミーカメラについては下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
ダミーカメラの選び方と設置場所や設置方法を解説!本物の防犯カメラとどっちがいいの?
窓に補助錠を設置する
補助錠とは、防犯性を高める目的で取り付ける2つ目の錠前のことです。
補助錠を取り付けることで窓をスライドさせないと開けられないようにできるため、窓ガラスを割られて主錠が開けられてもそのままでは侵入できず、侵入に時間がかかります。
窓についている主錠は窓ガラスを割ってしまえば窓を開けることが可能です。
そのため、主錠だけの窓は侵入しやすく時間もかかりません。
このような効果を期待できるため、防犯性を高めたいなら、補助錠の取り付けを検討してみてください。
窓ガラス用の防犯シート
窓ガラス用の防犯シートは、窓に貼るフィルムで防犯性能を向上させる効果があります。
防犯シートには以下の2つの特徴があるためです。
・金属バットなどの道具を使用しても簡単に侵入できない
・大きな音が出るほどの威力で強打しないと破れない
また、防犯シートを窓に貼っておくことでガラスの飛散を防げるため、破片を踏んで怪我するリスクも防ぐことが可能です。
ただし、防犯シートはさまざまな種類のものが販売されており、中には防犯性能が低いものもあるため注意しましょう。
防犯対策として防犯シートを購入する場合は、どの程度の防犯性能があるのかをよく確認してから選ぶようにしてください。
窓に警報機を設置する
窓に警報機を設置するのも泥棒や強盗に効果的な防犯対策になります。
泥棒や強盗が窓から侵入しようとすると警報音がなることで犯人を怯ませることができ、侵入にかかる時間を長くできるためです。
また、大きな警報音がなることで、通行人や近隣住民に異変があったことに気づいてもらえる可能性が高まります。
このように、警報機を設置することで泥棒に狙われたとしても犯行をあきらめさせることを期待できるため、防犯性を高めたいと考えている方は設置を検討してみましょう。
ちなみに、警報機は玄関に取り付けるタイプもあるため、窓だけでなく玄関にも取り付けることでさらに防犯性を高められます。
人感センサーライトを設置する
人感センサーライトは、人が近づくとライトが点灯する機能を搭載したライトのことです。
薄暗い場所に人感センサーライトを設置すると、侵入者などを検知した際にライトが点灯し人目につきやすくなるため、犯罪者が近づきにくい環境を作り出すことができます。
実際に、空き巣などの侵入者は人感センサーライトを設置した防犯性の高い住宅を狙わないことが多いため、自宅の敷地内で薄暗い場所がある場合は導入するのも効果的です。
宅配ボックスを活用する
宅配ボックスを設置したり活用したりすることも防犯対策として効果があります。
強盗犯の中には、宅配便を装って犯行を行うケースがあるためです。
宅配便を利用する際に宅配ボックスへの配達を依頼しておくことで、配達員に会う手間を省けるうえに、強盗被害に遭うリスクを大幅に軽減できます。
面格子の取り付ける
面格子を取り付けることで窓ガラスを割っても面格子を取り外さないとすぐには侵入できないため、防犯対策として非常に効果的です。
泥棒や強盗犯が家に侵入しようとしても、時間がかかり狙われにくくなります。
空き巣などの被害にあうリスクを避けたいと考えている方は、検討してみましょう。
セキュリティ会社と契約し防犯性を高める
セコムやアルソックなどのセキュリティ会社と契約することも、非常に有効な防犯対策になります。
異常が発生すると警備員が駆けつけてくれるのはもちろん、警報機やセンサー機器などを設置してくれ家の防犯性も高められるためです。
また、セキュリティシステム導入の証として契約したホームセキュリティ会社のステッカーを配布されるため、それらを貼ることで侵入者を牽制することもできます。
ただし、セキュリティ会社との契約は高額な初期費用が必要になる可能性があるうえに月の利用料も必要になるため、防犯対策はしたいが費用も抑えたいという方には向きません。
防犯対策をしながら費用も抑えたいと考えている方は、別の方法を検討するようにしましょう。
なお、セコムやアルソックなどのセキュリティ会社については、下記の記事で詳しく解説しています。
「セコム、アルソックは警備員が何分で来るの?通報方法は?」
防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置することも非常に効果的な防犯対策になります。
ダミーカメラでも解説したように、防犯カメラを設置するだけで侵入者を牽制でき、下見の段階で候補から外れる可能性が高いためです。
また、防犯カメラで撮影した映像は犯人逮捕の証拠にもなるため、事件が発生したとしても早期解決につなげられる効果もあります。
このように防犯カメラは家の防犯性を大幅に高めることができるため、さまざまな防犯対策の中でも特におすすめの対策法です。
防犯対策なら防犯カメラが1番おすすめ
数ある防犯対策の中でも1番のおすすめは防犯カメラの設置です。
以下の特徴があるためです。
・防犯カメラを設置することで侵入者を牽制できる
・泥棒・強盗犯は下調べをする傾向にあるため、防犯カメラがあれば複数回にわたり姿形を記録に残せる
・犯行時の映像が証拠になる
・異常が発生した際に遠方にいてもリアルタイムで映像を確認できる
上記のような特徴があるため、犯罪者に狙われにくくなるうえに、万が一事件が発生しても早期解決できる可能性が高まります。
ただし、一言に防犯カメラと言ってもさまざまな業者が提供しているため、安易に選んでしまうと防犯対策に失敗してしまう可能性があるので注意が必要です。
しかし、どの防犯カメラを選べばいいか分からないという方も多いでしょう。
そういった方におすすめしたい防犯カメラが「ギガらくカメラ」です。
ギガらくカメラは以下の特徴があるため、防犯対策としておすすめできます。
・録画映像の保存期間は最大180日
・ネットワークカメラを選択することで遠方でも映像を確認できる
・動体検知機能によるメールの通知やアプリへのプッシュ通知あり
・夜間や雨の日でも映像をきれいに残せる
・クラウド保存のためインターネットに接続できる端末があれば録画映像を確認できる
・レコーダーのように壊れてデータがなくなるというリスクがない
また、ギガらくカメラは初期費用が無料で低価格な料金設定がなされているのも嬉しいポイントです。
低価格な値段設定になっているため、費用の負担を感じずに利用し続けることができます。
防犯カメラを設置することを検討している方は、ぜひギガらくカメラの利用を検討してみてください。
まとめ
防犯対策を行うことで泥棒や強盗犯から狙われにくくすることが可能です。
しかし、防犯対策にはさまざまな種類があるため、どの方法を選べば良いのかわからないという方も少なくありません。
そこで、この記事ではおすすめの防犯対策を紹介しました。
紹介した防犯対策の中でも最もおすすめの物だけここでも紹介しましょう。
特におすすめしたいのは、「ギガらくカメラ」という防犯カメラを設置するサービスです。
設置することで、泥棒や強盗に対する牽制になるうえに撮影した映像を証拠としても利用できるため、家の防犯性を高めることができます。
自宅の防犯性を高めたいという方は、「ギガらくカメラ」の導入を検討してみてください。