東京ガスエリアで引越し手続きをしたい場合、手続きは電話やインターネットで簡単にできます。ただ手続き前にぜひチェックしていただきたいことが。
それは引越しを機に新居でのガスの契約先をシミュレーションをすべきだということ。東京ガスエリアには「新ガス」の会社が多く、契約先を変更すれば光熱費が安くなる可能性が高いです。
反対に引っ越してからもなんとなく「東京ガス+東京電力」の契約を続けていると「月々の光熱費をラクに節約するチャンス」を逃してしまう可能性が。特にここ最近は主要電力会社の値上げなどにより、ライフラインは大手が安いという図式は崩れています。
引越しや新生活は、何かと費用がかさみますよね。だからこそ引越しをきっかけに「ライフラインの契約先をきりかえてお得に新生活を始める」という人が増加中です。
今回は東京ガスエリアでの引越し手続きと「ガス会社の賢い選び方」について解説します。
東京ガスの引越し手続きについて
東京ガス(TOKYO GAS)の引越し手続きは、以下の手順ですすみます。
- ガス閉栓・開栓の日時を予約
- (必要な場合のみ)閉栓に立ち会う
- 開栓に立ち会う
- ガス使用開始
閉栓・開栓の日時をおさえる
引越しスケジュールが決まったら、インターネットか電話で東京ガスにガス閉栓・開栓の申し込み連絡をして下さい。
引越しにともなって旧居でのガス閉栓(使用停止)と新居でのガス開栓(使用開始)作業が必要になるので、希望日時を予約します。
東京ガスではお盆や年末年始もふくめ年中無休、休みなしで閉栓・開栓が可能。希望時間は選択制です。
平日・土日祝とも、作業に料金は発生しません。
平日、土曜日 | 9-12時、13-15時、15-17時、17-19時 |
日曜、祝日 | 9-12時、13-15時、15-17時 |
なお東京ガスへの電話・ネット連絡の際には、「ご使用量のお知らせ(検針票)」に記載されている「お客様番号」がわかっていると手続きがスムーズです。
お客様番号がわからない場合は
「検針票が手元になくて、お客様番号がわからない」という人、多いですよね。私も7回引越しをしているのですが、毎回お客様番号がわからなくなります。
でも大丈夫!
東京ガスの場合、料金を口座振替またはクレジットカードで払っている人なら、名前、住所、口座番号またはカード番号の下2ケタで本人確認できます。
閉栓・開栓に立ち会う
東京ガスの場合、新居での開栓(使用開始)作業当日は立会いが必要です。予約した時間帯には必ず新居にいるようにしましょう。
予約日時に引越しする本人が立ち会いできないなら、家族が代理で立ち会ってもOKです。
当日は、東京ガスから委託をうけたスタッフが開栓、点火確認、使用予定のコンロやガス暖房器具がちゃんと使用できるかのチェックをします。
作業が終わればすぐコンロなどをつないでガスを使用開始できますよ。
東京ガスの場合、旧居での閉栓には立ち会いが不要なことがほとんど。東京ガスで閉栓に立ち会いが必要なケースはのちほど紹介します。
引越し手続きは何日前に申し込みすべき?
引越しの日程が決まったら、早めに利用停止・開栓の連絡をしましょう。1週間前くらいまでに連絡しておけば安心です。
東京ガスは対応がスピーディで、公式サイトからの申し込みだと「朝7時半までの連絡で、当日午後の訪問が最短」です。けれど当日申し込みだと、希望時間が通らずスムーズに使用開始できない可能性も。特に引越しする人が多い時期には注意が必要ですよ。
「当日になってしまった」「でも今日から使用開始できないと困る」という場合は、ネットではなく電話で東京ガスに連絡してください。
希望する日時に使用停止や利用開始ができないと大変。引越しスケジュールがわかり次第、早めに申し込みして希望日をおさえるのがおすすめです。
こちらのガスの引っ越し手続き 〜開栓・閉栓も連絡1回 簡単受付窓口からも、電話・問い合わせフォームで簡単に手続きできますよ。
ライフライン契約先は選べる時代!
スケジュールが分かったら早めに東京ガスの引越し手続きをしたいところなのですが、その前にひとつだけ注意点があります。
それは新居でのガス契約先の見直しをすべきだということ。具体的には、東京ガスから新ガスへの切り替えの検討です。ラクに節約ができるので、これは本当に強くおすすめします。
東京ガスエリアのガス契約先は選べる時代です
「電気の自由化」「新電力」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
実は今はガスも電力同様に自由化されており、都市ガスエリアならば契約するガス会社を選べるようになっています。いわゆる「新ガス」といわれる会社・サービスです。
例えば電気とガスの契約先をまとめることでお得になる会社もありますし、電気とガスの契約先は別々でも、それぞれにお得なプランがある会社と契約することで電気代・ガス代を節約することが可能。
設置されている設備などによって違うものの、一般的には系先焼きを東京ガスから新ガスに変更するとガス代が安くなることが多いです。そのため「引越しを機に東京ガスから新ガスへの変更を検討する」という人は多いんですよ。
「なんとなく東京電力と東京ガスのまま」という人にとって、引越しはガス代・電気代の支出を見直すいい機会です。
東京ガスエリアで人気の新ガスは?
東京ガスエリアには、たくさんの新ガス会社があります。たとえば東京電力もガスに参入しています。
そのほかに人気・有名な新ガスをいくつか紹介します。CMなども盛んに流れているので、知っている会社がある方もいるかもしれません。
新ガス | 特徴 |
ニチガス | LPガスの会社 東京ガスより基準単位料金が安い |
ENEOS都市ガス | 総合エネルギー企業 「ENEOSカード/シナジーカード」で支払うと料金割引 |
Looopでんき+ガス | 東日本大震災のボランティア活動がきっかけで設立 「電気とのセットがお得」だと人気 |
東京ガスよりもお得な料金設定の会社や、魅力的な独自サービスを展開している会社が多数あります。
電力・ガスの自由化後も「なんとなく東京ガス+東電で契約してた」という方も、一度東京ガスや東京電力よりもガス代・電気代が安くなる会社がないか調べてみることをおすすめします。
新ガスのサービスって何が違うの?
「新ガスでの契約といわれても、よくわからないし不安」という人もいますよね。私も最初はそう思って新ガスでの契約を躊躇していました。
けれど実は、新ガスに変えても、家庭でのガス機器の使い方などは何も変わりません。簡単にいえば、料金を支払う先が変わるだけ。
新ガスにしたからといって「今のガス機器が使えない」「ガス供給が不安定」ということはありません。新ガスの仕組みについて簡単にご紹介します。
新ガスの仕組み
ガスの自由化以前は、地域ごとの都市ガス会社(東京ガスなど)が各地域でガスを独占的に供給していました。
しかしガス自由化後は、東京ガスが持つガス管を、新規参入するガス会社(新ガス)が使用できるようになりました。
つまり新ガスは東京ガスのガス管を使って各家庭までガスを供給します。ですから新ガスと契約しても使う設備や使い方は今までと変わりません。
新ガス参入でガス料金はお得に
東京ガスエリアの都市ガス事業に参入してきた新ガス各社は、契約を獲得しようと「お得なプラン」を用意しました。
「東京ガスよりも基準単位料金が安い」とか「電気とセットでお得」といったプランです。
そのためガス会社を賢く選ぶことで、ガス料金をお得にできるようになりました。
東京ガスエリアの引越し注意点
ここからは東京ガスエリアでのガス引越し時の注意点を紹介します。
新居のガスの種類に注意
ひとつめの注意点は、新居のガスの種類。のガスが都市ガス」か「プロパンガス(LPガス)」かを必ず確認してください。新居のガスがLPガスだと、東京ガスとも新ガスとも契約できません。
「東京・首都圏での引越しだし、当然都市ガスでしょ」という思いこみは禁物。東京や首都圏でも、地域や大家さんの意向といった事情で、LPガス利用の物件があります。
実際、私は都市ガスが普及している地域に住んでいますが、自宅前にあるアパートはなぜかLPガス。
LPガスはLPガス会社からボンベで配送されます。LPガスの会社は地域に複数あることが多いので、物件がどの会社と契約しているかを不動産業者や家主に確認しましょう。
ちなみに東京ガスの関連会社である「東京ガスエネルギー」はLPガスの会社で、関東圏に複数の支社やカスタマーステーションがあります。
また新居がオール電化なら東京ガスは解約なので、オール電化でないかもチェックしておいてください。解約手数料などはかかりません。
閉栓に立ち会いが必要な場合も
東京ガスの場合、旧居のガスを止めるための閉栓作業には、通常は立ち会いが不要です。
ただし「オートロックの集合住宅」など、「ガスメーターが施錠されているエリアにあって、作業員が勝手に入れない」場合には、立ち会いが必要です。
「引越し当日の朝まで旧居でガスを使ってから停止」というような場合には、少し慌ただしいですね。使用停止日と退去日との兼ね合いにも注意しましょう。
「すぐに新居に向かう必要があり、作業員を待てない」「希望日時がとれなかった」などの場合、代理人の立ち会いでもOKです。家族や管理人さんなどに頼んでみてはいかがでしょう。
利用停止・解約後も口座やカードは残して
旧居でガスの使用停止作業が終わったあと、最後のガス代の請求がきます。
基本は従来どおりの支払方法になるので、口座振替している人やクレジットカード払いにしている人は、口座やカードはまだ解約しないでください。
最後の口座振替やカードの請求・支払いが終わったのを確認してから解約しましょう。
新ガス利用がおすすめできないケースも
引越しをきっかけに東京ガスから新ガスへの変更を検討している方は、新居のガス設備を確認して下さい。
新ガスにより多くの家庭でガス代が節約できますが、東京ガスを選んだほうがお得になる家庭もあります。
新居に以下の設備がある場合、東京ガスを解約せず継続したほうが安くなる可能性が高いです。
- ガス床暖房
- エコキュート
東京ガスのようにガス床暖房用のプランがない新ガス会社だと、利用料金が割高になってしまうからです。東京ガスや各新ガスの公式サイトで料金シミュレーションができるので、どちらが安くなるか比較してみましょう。
もし東京ガスより新ガスのほうが安くなるなら、こちらのガスの引っ越し手続き 〜開栓・閉栓も連絡1回 簡単受付窓口から申し込みするのがおすすめです。
ほかにやらないといけない手続きは?
引越しの際は、東京ガスの引越し以外にもやるべきことが多数。代表的なものを紹介します。
- 電気
- 水道
- インターネット
- 自治体の転出・転入、国民健康保険の切替
- 郵便の転送
- NHK、クレジットカードなどの住所変更
- 子どもの転校・転園
自治体窓口で行う手続き
引越しの際には、まず旧居がある各市区町村の窓口に「転出届」を提出し「転出証明書」を発行してもらいます。転出届は引越し日の14日前から提出できます。
発行された転出証明書を新居がある市区町村に提出し、転入手続きを行います。転入手続きは「引越し後14日以内」におこないましょう。
同じ市町村内での引越しなら「転居届」の提出だけでOK。東京23区内で区をまたぐ引越しの場合は、転出・転入になります。
マイナンバーカードを持っている人は「記載情報の変更」、国保加入者は「資格喪失・加入(転出の場合)」または「住所変更(転居の場合)」の手続きがそれぞれ必要です。
各種の住所変更手続き
転出・転入以外にも、いろんなところで住所変更の手続きが必要です。
窓口に足を運ぶ必要があるものだと、運転免許証の住所変更手続きや郵便局の「転居・転送サービス」が代表的。
運転免許証の手続きは警察署、運転免許試験場、免許センターでできます。郵便の転送サービスは、近くの郵便局で申し込みします。
NHK、クレジットカード、銀行、通販サイトなどの住所変更手続きはネット上で完結することがほとんどです。
転校・転園の手続き
学齢や公立・市立の別、転居先の自治体によって手続きが異なりますが、ひとまず引越しが決まったら早めに学校や幼稚園・保育園に連絡しましょう。
市外の公立小学校へ転向する場合、もとの学校で「在学証明書」と「教科書給付証明書」、転入先自治体で「転入学通知書」を発行してもらい、まとめて転入先の学校へ提出します。
会社都合の転勤による引越しだと「新しい幼稚園の入学金や制服代を補助する」などの福利厚生制度を設けている企業もあります。補助をもらい損ねないよう、会社のルールも確認し、制度があれば早めに申し込み・申請をしておくといいですね。
電気・ガスの引っ越しを忘れると大変
引越しにかかわる手続きはたくさんありますが、とくに注意したいのは、ガスや電気などライフラインの引越し。
電気は東京電力のサイトや電話窓口、水道は東京都や各市町村の水道局や水道課で停止や使用開始の手続きを行います。申し込み連絡を忘れていて、引越しした先で電気や水道が使用開始できないとなると、たとえ1~2日のことであってもとても不便。
そんなミスを防ぐ方法を紹介します。
電気や水道も一緒に手続きできないの?
引越しに関係する手続きはたくさん。荷造りしつつ、休みの日に電話したり窓口にいったりするのは大変です。
そこで引越しを少しでもラクにしたいと思っている人に人気なのが、一括で東京電力・東京ガス・水道の引越し手続きができるサービス。
ネットで「東京 引越し 手続き 代行」「東京 引越し 手続き サポート」などで検索してみるとわかるように、一括で引越し手続きができるサイトは多数あります。けれど中には「使用するには面倒な会員登録が必要」「一括とうたっているけれど、実は水道は手続きできない」というサイトも。
おすすめなのは「会員登録しなくても使用OK」かつ「無料」で使用できる以下のサイト。
電話かフォームからの連絡でライフライン(電気・ガス・水道)の引越し手続きがまとめてできるので、「手間なし」「コストなし」でとても便利。
ガス代・電気代が節約できる「電気・ガスのセットプラン」や「その他新ガス・新電力」の案内もこちらの使い方に合わせて案内してくれて便利でお得です。
ガスに関してはプロパンガスの手続きはできませんが、休日除く2日前までの連絡で手続きが完了。「忙しい人」「ラクしたい人」「新居でのガス代・電気代を安くしたい人」にぜひおすすめです。
ガスの引っ越し手続き 〜開栓・閉栓も連絡1回 簡単受付窓口〜
東京ガスエリアの引越し手続きまとめ
東京ガスエリアで引越しするときのガスの使用停止・使用開始の申し込みは、インターネットや電話で簡単にできます。
ただし引っ越しするにあたってはガス以外にも電気、水道、インターネットなど、必要な手続きが多数あり煩雑。そのためライフラインの引っ越し手続きをまとめて行えるサイトを利用するのがおすすめです。
手続き代行・サポートサイトはたくさんありますが「引越しを機に、電気とガスをまとめてお得に新生活を始めたい!」という人には、以下のサイトがぜひおすすめ。
無料かつ会員登録なしで、ガスだけじゃなく電気・水道・インターネットの引越し手続きまで行えます。加えてガス代・電気代が節約できる「電気・ガスのセットプラン」や「その他新ガス・新電力」の案内もこちらの使い方に合わせて案内してくれて便利でお得ですよ。
月間1万世帯以上の利用実績があるサイトなので、安心して利用できるのもメリットですね。
ただこのサイト経由であっても、あまり急だと希望日に使用開始できない可能性も。希望日をおさえるためにも、引越しが決まったら早めに問い合わせ・申し込みをしてください。