固定電話は、個人の家で新規契約する機会は減っていますが、やはり法人ではまだまだ固定電話が一般的でしょう。特に会社設立時の登記には、番号変更や紛失のリスクのない固定電話で申請を行うことがほとんどです。もちろん、社会的な信頼感を得られる点もメリットの1つでしょう。
ただ、固定電話を契約するにも、どう進めてよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。もちろん、なるべく短期間に、そしてできるだけ安い費用で固定電話の契約・運用をしていきたいですよね。また、移転や解約に伴う申請がわからない場合もあるでしょう。
ここでは、NTTの固定電話を契約するために必要な手続方法から移転や解約時の進め方についても、詳しく解説していきます。
(※このページ内に記載されいる金額は特段の表記がない限り税込み表記となります。)
固定電話は大きく4つに分類
固定電話は大きく4種類に分類されます。固定電話の契約を検討している方は、まずそれぞれの特徴を把握しておきましょう。それでは順番に解説していきます。
アナログ回線
まず、アナログ回線を使用する「アナログ電話」があります。アナログ回線とは、電話回線の一種で、むかしながらの電話の方式です。アナログ回線は、電話の音声をアナログ信号として伝送します。アナログ回線は、電話の音声が自然な音に聞こえるという利点がありますが、電話回線の品質に大きく左右され、通話品質はそこまで高くありません。
NTTでは、アナログ回線からデジタル回線への移行が進んでおり、2025年頃をもって「NTT東日本やNTT西日本のアナログ回線は廃止になる」ことが決定しています。ですが、2025年以降にアナログ回線が利用できなくなるわけではなく、現在アナログ回線を契約・使用している方は、「手続きや工事不要」で同回線を使用し続けることができます。ですが、アナログからデジタルへの進行具合は、今後も高まると言えます。
デジタル回線(ISDN回線)
デジタル化された回線を利用して音声や映像、データ通信を行うための通信方式で、ISDN回線(Integrated Services Digital Networkの略)とも呼ばれます。アナログ回線と同様に銅線を使って通信を行い、0と1の信号(デジタル信号)を使って通信するのが特徴です。ISDN回線を利用する場合には、専用の端末装置が必要で、NTTからレンタルすることで回線を利用できます。
また、アナログ回線では1つの回線につき1通話しかできませんが、デジタル回線(ISDN回線)では1つの回線につき2通話することが可能です。つまり、電話とインターネット接続が同時に行えたり、インターネット接続中にFAXが使える利便性が評価されていました。
ひかり電話
ひかり電話は、NTTが提供する高速インターネット回線「光ファイバー」を利用した固定電話サービスです。高速かつ高品質な固定電話サービスを提供しており、多くのユーザーから支持を得ています。
ひかり電話の主な特徴として、「音声のクリアさ」や「通話料金の安さ」が挙げられます。通話品質が高く、相手の声がはっきりと聞こえるため、快適な通話ができます。また、通話料金も他の通信手段に比べて格安です。
IP電話
IP電話のIPとは「インターネット・プロトコル」を意味し、ひかり電話と同様にインターネットに接続して使用する電話のことを指します。LINEやSkypeなどをイメージすると分かりやすいかと思います。IP電話もインターネット回線を利用するため、通話料金が安くなるという特徴があります。
また、インターネット環境が整備されていれば、IP電話は通話品質が高く、通話中にノイズや途切れが少ないという利点もあります。裏を返せば、インターネット環境が安定していない場所だと、クリアな通話が難しいのも特徴の一つです。
店舗や会社用の固定電話を契約するならNTT
店舗や会社用のために固定電話を新規契約するのであれば、基本的にはNTT加入電話(固定電話)がもっとも一般的な方法になります。
NTT加入電話は、NTTコミュニケーションズが提供する固定電話サービスです。
店舗の新規出店や会社の起業にあたっては、基本的に新しい固定電話の番号が必要になります。
特に会社設立時の登記には、番号変更や紛失のリスクのない固定電話で申請を行うことがほとんどです。もちろん、社会的な信頼感を得られる点も固定電話を取得する1つのメリットでしょう。
また、スマホやIP電話の場合は、地震や台風などの災害時に一時的に利用できなくなるケースもありますが、NTT加入電話はその点強いです。
NTT東日本かNTT西日本へ申し込むことで契約可能
NTT加入電話は、NTT東日本ないしNTT西日本へ申し込むことで契約が可能です。住んでいる地域によってNTT東日本かNTT西日本のどちらかと契約するのか異なりますが、問い合わせた際にご自身の住まいを伝えればNTT側ではスムーズに対応してくれるので特に気にする必要はありません。
NTT東日本とNTT西日本での大きな違いは「エリア」です。そのため、東京都に会社を設立するのに、NTT西日本に申し込みすることはできません。NTT東日本とNTT西日本の細かな違いと言えば、フレッツ光を申し込みする際に提供しているプランが多少異なるため、基本料金も若干変わってくる点です。NTT東日本とNTT西日本の料金を比較すると、上位のプランはNTT東日本のほうが少し高めの金額です。一方で、下位プランになると、NTT西日本のほうがやや高めの料金設定となっています。注意が必要なのは、例えばNTT東日本エリアからNTT西日本エリアなど地域をまたいで引っ越しする場合です。同じNTT系列ですが、料金プランが異なるケースもあるため、別エリアへ引っ越しする際は注意してください。
また、NTT加入電話を申し込む場合、電話加入権というものが必要となり、施設設置負担金の39,600円と契約料880円を支払って固定電話で使用する電話番号が取得できます。
ひかり電話なら加入権が不要で固定電話番号が取得できる
これから新規で固定電話を契約するなら、加入権不要で固定電話番号を新規取得できる「ひかり電話」を採用するのがお得です。その理由や加入する方法を解説していきます。
すでにインターネットを契約していれば工事不要
最初のほうでも触れましたが、ひかり電話とはインターネットの光回線と同じ光ファイバーケーブルを使った固定電話のことを言います。
ひかり電話は、大容量・高速通信が可能な光回線を使っているので、距離関係なしにNTT加入電話と同等の高品質で安定した通信が可能となっています。
そのため、総務省から固定電話(03や06)を使用認可が下りているIP電話です。
ひとむかし前までは、アナログ回線を使った固定電話が一般的でしたが、その導入の手軽さや高い品質で現在では光回線のひかり電話が主流です。
アナログ回線の固定電話でも、電話加入権の購入が不要なライトプランも登場していますが、2025年にはアナログ回線は廃止されることがすでに決定となっています。
そのため、これから新規で固定電話を契約するのであれば、断然ひかり電話がおすすめです。
インターネットの光回線を利用するため、電話回線の契約はもちろん、すでにインターネット回線を開通していれば工事の必要もありません。
基本料金などのコスト削減に加えて、固定電話の取得にかかる期間も短くできるわけです。
また、光回線のひかり電話なら電話加入権が不要なこともあって、固定電話の取得までにかかる時間がNTT加入電話に比べて非常に短いです。とにかく固定電話を最短で新規開設したい!とお急ぎの方は、こちらをぜひご確認ください!
NTTひかり電話を契約する際の料金プラン
気になるNTTひかり電話の料金プランですが、電気料金や水道料金などの公共料金と同じように、基本料金+使用分の料金という従量制をとっています。
ひかり電話の基本料金ですが、月額550円(税込)です。NTT加入電話の基本料金は月々2,530円〜なので、ひかり電話の基本料金のほうが断然安いですよね。
また、基本料金のお得さに加えて、ひかり電話は通話料金もかなり安くなっています。
市内・県内もしくは市内以外・県外というように、かける場所によって通話料金が変わる従来のアナログ電話と比べて、ひかり電話は全国一律で3分間8.8円~という料金プランです。
アナログ電話の通話料金が、市内でも3分間22円、市内以外へかける場合には3分間33円以かかることを考えると、ひかり電話の通話料金がリーズナブルなことがよくわかります。
オプションサービスを利用でよりお得に
NTTひかり電話なら、各種オプションサービスも従来のNTT加入電話よりかなりお得になります。
たとえば、ナンバーディスプレイサービス(電話機に相手の番号を表示するサービス)の事務用の利用料金は、NTT加入電話では月額1,320円のところ、ひかり電話ではなんと月額440円です。月額料金が3分の1なので、大幅に安いですよね。店舗や事務所など、法人ではナンバーディスプレイを利用する会社がほとんどなので、ひかり電話の利用がおすすめです。
また、ひかり電話はナンバーディスプレイ以外の便利なオプションサービスの内容も、非常に充実しています。
たとえば、番号非通知の場合に自動音声応答できるナンバーリクエスト、通話中にかかってきた電話に対応できるキャッチホンなども提供しており、ラインナップが豊富です。
このようなオプションサービスへの加入を検討されている方におすすめなのが、ひかり電話エースプランです。
ひかり電話エースプランに加入すると、以下の人気オプションサービスが6つセットになったうえ、さらに1ヶ月繰越OKな最大3時間相当の無料通話もついてきます。
オプションサービスにそのまま加入する場合と、ひかり電話エースを利用する場合、どちらが料金的にお得なのか比べてみましょう。
通常の月額料金 | ひかり電話エース | |
---|---|---|
通話料 | 550円 | セットで1,650円 |
ナンバーディスプレイ | 440円 | |
ナンバーリクエスト | 220円 | |
キャッチホン | 330円 | |
ボイスワープ | 550円 | |
迷惑電話おことわりサービス | 220円 | |
着信お知らせメール | 110円 | |
合計 | 2,420円 | 1,650円 |
一目瞭然ですね。ひかり電話エースのほうが、月々770円も安く利用ができます。どのオプションサービスも使う頻度が高いものなので、基本的にはひかり電話エースプランがお得になるでしょう。
このようなお得がたくさんなひかり電話への加入は、下記からお申し込みが可能です。月間3,000件の安心と信頼の導入実績がありますので、最短での固定電話の新規開設ならおまかせください!
安いプランもあるので、料金も抑えることが可能
法人で契約する場合、もっと安いプランはないの? と思っている方もいらっしゃると思います。そんな方には、ひかり電話オフィスA(エース)がビジネスシーンで多く活用されています。基本契約として1チャネル1番号で、月額基本料は1,210円から利用できます(別途通話料や通信料がかかります)。また、ナンバーディスプレイといったオプションサービスが標準機能としてついているので、追加費用はかかりません。さらに、同一名義で登録すれば、事業所間の通話が無料になるため、コスト削減にも繋がります。ひかり電話オフィスA(エース)の詳細も下記からお申し込みが可能なので、気になる方はお気軽にお問合せください。
ひかり電話の契約・申し込み方法
固定電話を契約するまでの一般的な流れ
固定電話を契約するまでの一般的な流れを簡潔に説明すると以下の通りになります。
もちろん全てが上記の流れとは限りませんが、おおむねこの方法で進んでいきます。もし「Webサイトからの入力が面倒」「契約の進め方がよく分からない」という方は、電話にて固定電話の契約方法に関する不明点を解消することをおすすめします。
NTTによるひかり電話の導入工事は予約制
ひかり電話を利用するためには、インターネットの光回線の引き込み工事が必要となりますが、導入工事は予約制になっています。
すでに光回線をご利用中の方は不要ですが、新たに店舗や事務所を構える場合は必須でしょう。予約制のため、工事の実施日は申し込み予約からおよそ2~3週間ほど先の案内になります。繁忙期や申し込みのタイミングによっても予約可能な日程は前後しますが、今日の明日というわけにはいかないので、必ず余裕を持った申し込みを心がけましょう。
特にお急ぎの場合は、まずは光回線の工事日程だけでも抑えるほうが賢明です。
光回線工事の所要時間は?
ひかり電話に必要な光回線の引き込み工事にかかる当日の所要時間は、おおむね1時間程度で終わります。
引き込み工事は、店舗の営業中などでも実施が可能です。
作業中にずっと立ち会う必要はありませんが、作業中・作業完了後に確認がありますので、対応できるようにはしておいたほうが良いです。
なお、日程が合わないなどの事情で、引き込み工事を平日に実施するのが難しい場合もあるでしょう。そのような場合は工事日を土日祝日にもできますが、別途3,300円(税込)の追加費用が必要となりますので注意しましょう。
利用中のNTT固定電話を移転するには?
すでにNTTの固定電話を利用していて、店舗やオフィスの移転などでNTT固定電話も移転が必要になることもあるでしょう。とはいえ、店舗やオフィスの移転ともなると、まず何をすべきか分からないというケースも。
手続きが遅れて移転したものの固定電話が使えない、なんて状況は想像したくもありませんよね。万全な移転にするためにも、ここではNTT固定電話の移転に際して、必要な手続き方法や費用について詳しく確認していきます。
移転手続き方法や必要な書類
すでに移転が決まっているのであれば、まずはNTTに固定電話の移転について連絡をしましょう。
移転に際しての連絡方法は、116への電話での問い合わせはもちろん、インターネット窓口でも申し込みが可能です。移転手続きを行う際は、移転先の住所、利用中の電話番号と契約者名義、工事や電話回線開通の希望日が必要になります。そのため、移転の連絡を行う前には、必ず上記の情報や流れを最低限確認しておきましょう。
また、移転先によっては現在の電話番号から変更になる場合もあるので、事前によく確認しておく必要があります。なお、移転前の電話番号へかかってきた場合に、移転後の電話番号を案内するアナウンスを流すことも可能です。
移転費用について
固定電話の移転にかかる費用は、作業の内容によって変わります。移転工事費用の内訳としては、基本工事費、交換機等工事費、屋内配線工事費の3つです。
工事項目 | 費用 |
---|---|
基本工事費 | 屋内工事なし:1,100円/工事 屋内工事あり:4,950円~/工事 |
交換機等工事費 | 1,100円/台 |
屋内配線工事費 | 既設の屋内配線を利用:2,640円/回線 新たに屋内配線を設置:5,280円/回線 |
機器工事費 | 利用機器によって異なる |
※2023年6月時点
機器工事費を除けば、もっとも高くて屋内配線を新たに設置する場合の1万円程度になります。NTT東日本とNTT西日本のエリアによって費用に違いはありません。
機器工事費は、ホームテレホンやビジネスホンなどの機器の設置・移転になる場合に必要です。もちろん上記は目安の費用なので、工事内容が特殊になるなど、一概に費用が1万円程度になるというわけではありません。
なお、工事費の支払いについては、工事当日ではなく請求書となります。
固定電話の解約方法
店舗やオフィスの移転や規模縮小、閉店などに伴って、固定電話を使わなくなる場合もあるでしょう。実は固定電話の利用停止には、解約はもちろんのこと、利用休止や一時中断といった方法を取ることも可能です。
契約後は一時的に固定電話を利用休止にもできる
利用休止は、最大で10年間電話の権利を預けておくことが可能です。利用休止から5年経過した後、継続する場合は更新が必要になります。
電話を利用休止にする際、そして再開する際それぞれ、工事費が2,000円かかります。固定回線の一時停止は、一時的に利用を止めておき、再度固定電話を利用する際に同じ電話番号にできる方法です。
ただし、回線使用料を毎月2,000円〜10,000円ほど支払っていかなければなりません。利用休止と同様、一時停止と再開に工事費用がかかり、およそ2,000円〜10,000円程度となっています。
固定電話の契約解除自体にかかる費用
今後、固定電話の利用予定が一切ない場合は、解約して契約を解除します。解約の手続きを行う場合も、NTTへその旨を電話もしくはインターネット窓口で申し込みます。解約自体に費用はかかりませんが、解約時に工事費用がかかります。
解約手続きに当たっては、住所・契約者名、電話番号、料金支払い情報が必要です。
法人・個人が契約するのにおすすめの固定電話
ここまで固定電話の契約の流れや申し込み方法、移転・解約方法まで詳しく解説してきました。
固定電話の新規契約ならNTTフレッツのひかり電話で申し込みを
新規店舗や会社設立で固定電話を利用するのであれば、アナログ回線よりもお得な「NTTフレッツひかり電話」がおすすめです。人気のオプションサービスも充実しており、セットになったリーズナブルな料金プランも設定されています。
また、個人と法人でお申し込みの料金プランや流れが変わりますので注意しましょう。それぞれの会社や個人の状況によっても異なりますが、それぞれおすすめのプランを紹介します。気になった方は以下から問い合わせてみてください。
個人におすすめの料金プラン
個人で固定電話を契約するのにおすすめプランは、「ひかり電話A(エース)」。オプションも充実しており、通話料金もアナログ回線より安く済みます。申し込み~契約の流れもそこまで複雑ではないので、安心してください。もちろん固定電話を利用する頻度によって異なりますが、個人向けにはアナログ回線ではなくNTTフレッツのひかり電話A(エース)をおすすめします。
法人におすすめの料金プラン
法人向けにおすすめのプランは「ひかり電話オフィスA(エース)」です。ビジネスにおいて必要なオプションサービスがもとから付いているので安心して利用できます。ビジネスタイプに特化しているので、最大300電話番号、100通話まで契約可能です。
「いますぐ固定電話が欲しい」という方も安心してください。最短、当日に電話番号取得も可能となっています。導入工事が必要な場合、予約制となっていますので、お急ぎの場合は下記からまず申し込みのご連絡をください!