退去やガス閉栓は頻繁にすることではありません。そのため、いざ退去するとなって「ガスを閉栓する時は、立ち会いが必要なんだっけ?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
結論からいいますと、ガス閉栓への立ち会いは原則不要です。ただ一部例外もあります。
また「最終月のガス料金は、どうやって支払えばいいのかな?」と気になっている方もいるでしょう。料金は立ち会い時に払うこともできますし、転居後に振込票で払うこともできます。
この記事では「退去に伴うガス閉栓の手続き方法」や「立ち会いの有無」について解説します。
またガス・電気・水道の解約手続き・新居の利用開始手続きを全て代行してくれる窓口についても紹介します。
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ガスの停止(閉栓)に立ち会いは必要?
ガス停止時には、ガス会社の担当者がガスメーターを確認して、ガスを止める閉栓作業をします。
基本的には契約者や住人が閉栓作業に立ち会う必要はありません。
ただ建物の設備や地域によっては立ち会いが必要です。次の章で、立ち会いが必要いなるケースについて詳しく紹介します。
ガスの閉栓で立ち会いが必要な場合
ガスの閉栓で立ち会いが必要になるのは、以下のような場合です。
- ガスメーターが屋内にある場合
- オートロック式のマンション・アパート
- ガス機器をレンタルしていた・ガス機器を取り外したい場合
- 閉栓作業当日にガス料金を現金で精算したい場合
- 沖縄の場合
なぜ立ち会い必要なのか、それぞれのケースについて解説します。
メーターが屋内にある場合
ガスメーターが室内に取り付けられている場合は、ガス閉栓に立ち会いが必要です。
作業員がガスメーターを確認しないと、ガスの閉栓作業はできません。
ただ室内にガスメーターがあると、作業員が勝手に家の中に入れないため、居住者が家にいて鍵を開ける必要があるのです。
閉栓作業の所要時間は10~15分ほど。
なお管理会社によっては、管理会社担当者が閉栓作業への立ち会いをしてくれることもあります。
オートロック式のマンション・アパートの場合
オートロックのマンションやアパートでも立ち会いが必要です。
理由は「ガスメーターが室内にある場合」と似ています。
オートロックだと、ガスメーターがある場所まで、作業員が勝手に入れないからですね。
この場合も管理会社によっては、管理会社担当者が閉栓作業への立ち会いをしてくれるケースがあります。
ガス機器をレンタルしていた場合
ガス会社からガス機器をレンタル・リースしていた場合も立ち会いが必要です。
例えば「ガス警報器」や「ガスコンロ」などですね。
閉栓作業時に機器が故障していないか確認したり、レンタル・リースの契約手続きをしたりします。
またガス給湯器やガス警報器の取り外しを希望する場合にも立ち会いが必要。ガス会社によりますが、取り外し作業は有償になることが多いです。
その場で料金を精算する場合
最終月のガス料金を退去当日にその場で精算したい場合も、閉栓作業への立ち会いが必要です。
閉栓作業時に作業員がガス料金を日割り計算してくれるので、その場で支払いましょう。
なお退去時に現金で支払いたい場合には、ガス会社への事前連絡が必要です。
通常ですと、最終月のガス料金は以下のような方法で支払います。
- 現在の支払い方法と同じ(口座振替、カード払いなど)
- 新居に届くコンビニ払込票で支払い
沖縄は閉栓作業への立ち会いが基本
沖縄ガスでは、作業員によるガスメーター検針と最終月のガス料金支払いをその場で行うこと(現場精算)が多いです。
そのため立ち会いが必要となります。
ただ「日曜日や祝日に退去する場合」「どうしても立ち会いができない場合」などは、口座振替や払込書による支払いも可能です。
利用できる支払い方法は、現在利用しているガス料金の支払い方法によって異なりますので注意してください。
「平日退去だが、どうしても立ち会いが難しい」などの場合は、ガス会社に事前連絡しましょう。
閉栓の立ち会いって、何をするの?
ガスの閉栓作業では、以下のようなことをします。
- ガスメーターの検針
- 最終月のガス料金を計算
- ガスの閉栓作業
当日その場で料金を支払うこともできます。
またケースによっては、以下のような作業も行われます。
- レンタルしていたガス機器の返却
- ガス機器の取り外し工事
- ガス管の切断
ガス管を切断するのは、引越しと同時に建物を取り壊す場合です。賃貸物件から退去する際には、まず行われることはないでしょう。
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ガスの閉栓に立ち会いできない場合
退去時、ガスの閉栓にどうしても立ち会えない場合もあるでしょう。
「引越しスケジュールの関係上、急いで新居に向かわないといけない」などの場合ですね。
閉栓に立ち会えない場合の対処法について紹介します。
家族や管理人さんに立ち会いの代理を頼む
閉栓への立ち会いは、代理の人でも構いません。
自分で立ち会いができないなら、家族や管理人さんに立ち会いの代理をお願いしましょう。
ガスメーターがある場所の解錠ができる人ならOKです。
立ち会いの代理を頼む場合の注意点
ガス閉栓への立ち会い代理を頼む場合には、注意点が3つあります。
まずは代理をお願いする人には、早めに連絡すること。閉栓作業の日時に合わせて、スケジュール調整をお願いしなくてはいけないからですね。
急な連絡だと都合がつかない可能性もありますので、契約者本人が立ち会えないことがわかった時点で早めに連絡しておきましょう。
次に、ガス会社にも連絡が必要です。ガスの契約者本人ではなく、代理人が立ち会う旨を伝えておきましょう。
「代理人の名前を教えてください」というガス会社も多いです。
また代理人の許可を得て、ガス会社に代理人の電話番号を当日の連絡先として伝えておきましょう。
当日「ガス会社作業員の到着が遅れる」などのトラブルがあった場合、ガス会社と代理人との間でスムーズに連絡がとれるようにしておくためです。
退去時・引越し時に必要な停止・開始手続き
ガスの閉栓をしてもらうには、まずガス会社への連絡が必要です。
また新居でもガスを使う場合には、新居でのガスを利用開始したい旨の連絡も必要ですね。
この章では退去・引越しに伴って必要になる「ガスの停止と利用開始の手続き方法」について解説します。
退去日が決まったら利用中のガス会社へ早めに連絡
退去日が決まったら、利用中のガス会社に「利用を停止したい」と早めに連絡します。退去日の1ヶ月ほど前から連絡できるガス会社が多いです。
なお普段「自分がどこのガス会社と契約しているか」をあまり意識せず生活している方も多いかと思いますが、ガスには都市ガスとプロパンガスがあります。
都市ガスが普及しているエリアでも、プロパンガスと契約している物件はあります。
そのため自分が現在どこのガス会社と契約しているか確認してから、ガス会社に連絡してください。
ガスの使用停止手続きの流れ
では退去に伴うガスの利用停止(閉栓)手続きの流れを紹介します。
- 契約中のガス会社に連絡して利用停止を申し込む
- 利用停止日にガス会社の作業員が閉栓作業に来る
- 最終月の料金を支払う
まず利用停止の申し込みについて説明します。
都市ガスもプロパンガスも、たいていはガス会社のサイトから利用停止の申し込みができます。ただし一部のプロパンガス会社では「電話や書類のみで受付」ということもありますので注意してください。
利用停止手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- ガスのお客様番号(検針票に記載)
- 契約者の名前・住所・電話番号
- 希望する利用停止日
- 訪問希望時間帯
- 料金精算方法
- (立ち会いが必要な場合)立ち会い者の名前
申込みは退去1ヶ月前~1週間前までに終わらせておきましょう。早めに申し込みしても、実際に閉栓作業が完了するまでガスは問題なく使えます。
反対に申し込みがギリギリになると「立ち会いが必要なのに、希望日時に予約が取れない」ということにもなりかねません。
申し込み後、当日はガス会社の作業員がガスメーターの確認と閉栓作業に来ます。前の章で説明したような事情がない限り、閉栓作業への立ち会いは不要です。
当日ガス料金を精算しなかった場合は、後日ガス料金が口座振替やクレジットカードで引き落とされるか、払込票が新居に届きます。
退去時、コンロはどうしたらいい?
旧居で「自分で購入したガスコンロ」を使用していた場合には、取り外しが必要です。以下の手順で取り外しましょう。
- ガスコンロのスイッチが入っていないことを確認
- ガスの元栓を閉める
- 元栓からホースを抜く
取り外したガスコンロは、新居でも設置OK。ただし以下の場合は使えません。
- 都市ガス物件からプロパンガス物件への引越し
- プロパンガス物件から都市ガス物件への引越し
都市ガスとプロパンガスでは、使えるガス機器が異なるからです。
新居で使えないガスコンロは、自治体のルールに従って処分してください。
利用停止手続きがギリギリになってしまったら?
ガスの利用停止手続きを忘れていて退去日当日に気づいた場合、すぐにガス会社に連絡してください。スムーズに対応してもらうため、電話での連絡がおすすめです。
対応可能な作業員がいれば、当日連絡でも閉栓作業に来てもらえます。
ただ引越しシーズン(3~4月)や土日祝日は予約が混み合うため、当日は間に合わないことも。
立ち会いが必要なのに翌日以降の対応になってしまうととても困るので、連絡を忘れず、かつ希望日時が予約できるように早めに申し込みたいですね。
新居で契約するガス会社へも連絡が必要
新居で利用するガス会社にも連絡が必要です。ガスの利用開始を申し込まないといけないからですね。
利用開始についても、引越し日の1ヶ月ほど前から連絡できるガス会社が多いです。
新居のガスが都市ガスかプロパンガスか確かめてから、申し込み連絡をしてくださいね。ガスの種類は物件情報や契約書に記載されているはずです。
なお賃貸マンション・アパートでプロパンガス契約の場合には、建物単位で契約できるプロパンガス会社が決まっているケースがほとんど。自分でプロパンガス会社を選ぶことはできませんので、注意してください。
「戸建てでプロパンガス契約の場合」や「都市ガス契約の場合」は、自分で契約先のガス会社を選べます。
料金プランはガス会社によって違いますので、いくつかのガス会社を比較して、ガス料金が安くなる会社を選べばオトクです。
ガスの使用開始手続きの流れ
続いて新居でのガスの利用開始(開栓)手続きの流れを紹介します。
- 新居で利用するガス会社に連絡して利用開始を申し込む
- 利用開始日にガス会社の作業員が開栓作業に来るので、立ち会う
- 利用開始
まず利用開始の申し込みについて説明します。
新居で利用するガス会社に、利用開始を申し込みます。閉栓同様、都市ガスでもプロパンガスでも、たいていはガス会社のサイトから利用開始の申し込みができます。
利用開始申し込みは、引越しの1ヶ月前からできるガス会社が多いです。遅くとも引越し1週間前までには連絡しておきましょう。
ガスの開栓には立ち会いが必要なので、申込みがギリギリになると「希望日時に予約が取れない」というケースもあります。当日困らないように、早めの連絡がおすすめです。
利用開始手続きに必要な情報は以下のようになっています。
- 契約者の名前・住所・電話番号
- 建物の種類(マンション/アパート/戸建て、新築/既築)
- 利用開始希望日
- 訪問希望日時
- 立ち会い者の名前
- 利用予定のガス機器(ガスコンロ、ガスファンヒーターなど)
旧居と新居で利用するガス会社が変わらない場合は、利用停止と利用開始の手続きを同時に行えます。
申し込み後、利用開始希望日当日になるとガス会社の作業員が開栓作業にやってきます。閉栓と違い、開栓には必ず立ち会います。
「安全面での説明」「利用するガス機器の確認」なども行われるため、開栓作業に立ち会うのは契約者本人が望ましいです。どうしても契約者本人が立ち会えない場合には代理人でも構いません。
開栓作業が終われば、ガスが使えるようになります。
利用停止・利用開始の申し込みをラクにするには?
旧居と新居で利用するガス会社が違う場合には、利用停止と利用開始の連絡を別々に行う必要があります。
「東京ガスで利用停止手続きして、大阪ガスで利用開始手続きする」というような感じですね。
手続き先が別々になる場合に気をつけたいのは、「開栓の申し込みはしたけど、閉栓は忘れていた!」といった、「解約忘れ」などのうっかりミス。
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電気・水道の解約連絡も忘れずに
退去にあたっては、ガス以外のライフラインの手続きも必要です。具体的には、電気・水道ですね。
簡単に紹介しますと、以下のような手続きが必要になります。
電気の利用停止 | 旧居で契約中の電力会社に、電話やインターネットで利用停止申し込み |
電気の利用開始 | 新居で契約する電力会社に、電話やインターネットで利用開始申し込み |
水道の利用停止 | 旧居を管轄する水道局に、電話やインターネットで利用停止申し込み |
水道の利用開始 | 新居を管轄する水道局に、電話やインターネットで利用開始申し込み |
退去・引越しではただでさえやることが多いのに、何度も連絡するのは大変ですよね。
特に水道局については地域により「電話でしか手続きできない」というところもあり、「窓口に電話が繋がらない」などストレスになりがち。
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まとめ
退去に伴うガス閉栓では、基本的に立ち会いは必要ありません。
例外として「オートロック」「ガスメーターが室内にある」「ガス機器をレンタルしていた」等の場合には、立ち会いが必要です。
引越しスケジュールに合わせて、作業員に訪問してもらう日時を予約してください。
なお退去時のガス料金は「これまでの支払い方法で支払う」「新居に払込票を郵送してもらう」「閉栓作業時に現金で払う」などの方法があります。
現金で払いたい場合は、事前にガス会社に連絡しましょう。
また退去時・引越し時には利用停止(閉栓)だけではなくて、新居での利用開始(開栓)の手続きも必要。ガスの他、電気・水道も同様の手続きをしなくてはいけません。
荷造りや引越し業者の手配なども忙しい中なので、ライフラインの手続きはできるだけラクに行いたいですよね。
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