引っ越しを安く済ませる方法として代表的なのは「業者に頼まず自分で荷物を運ぶこと」です。しかし荷物が多いファミリー世帯ですと難しいですね。
しかしファミリー世帯でも、「3月末や4月はじめは料金が高いので避ける」「できるだけ運ぶ荷物を減らす」といった方法は使えます。
この記事では、単身世帯からファミリーまで実践できる「引っ越し費用を安く済ませる方法」を紹介します。
また引っ越し料金以外の「新生活にかかる費用」を安く済ませる方法も紹介しますので、新生活を控えている方はぜひ参考にしてください。
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引っ越し料金の相場は?世帯別・距離別に紹介
まず世帯別・距離別の引っ越し料金の相場を紹介します。
ファミリー世帯の場合
ファミリー世帯(4人家族)の引っ越し料金の相場を紹介します。
距離 | 通常期 料金相場 |
繁忙期 料金相場 |
~15km (目安:同一市区町村内) |
101,880円 | 126,032円 |
~50km (目安:同一都道府県内) |
121,713円 | 148,113円 |
~200km (目安:同一地方内) |
137,267円 | 184,195円 |
~500km (目安:近隣地方) |
183,004円 | 253,899円 |
500km~ | 240,838円 | 315,651円 |
※2022年9月時点の情報です。
引っ越し料金は近距離ほど安く、移動距離が長くなるほど高くなります。遠距離になると、繁忙期と通常期の料金の差も大きいですね。
二人暮らし世帯の場合
夫婦・カップルなど、二人暮らしの引っ越し料金の相場を紹介します。
距離 | 通常期 料金相場 |
繁忙期 料金相場 |
~15km (目安:同一市区町村内) |
67,179円 | 81,022円 |
~50km (目安:同一都道府県内) |
72,921円 | 91,409円 |
~200km (目安:同一地方内) |
88,919円 | 123,578円 |
~500km (目安:近隣地方) |
115,345円 | 157,873円 |
500km~ | 160,165円 | 221,295円 |
※2022年9月時点の情報です。
単身世帯の場合
単身世帯の引っ越し料金の相場を紹介します。
距離 | 通常期 料金相場 |
繁忙期 料金相場 |
~15km (目安:同一市区町村内) |
37,444~50,044円 | 43,642~60,521円 |
~50km (目安:同一都道府県内) |
39,866~51,507円 | 48,243~65,043円 |
~200km (目安:同一地方内) |
48,465~66,298円 | 55,054~85,663円 |
~500km (目安:近隣地方) |
57,057~84,501円 | 66,398~106,360円 |
500km~ | 69,057~102,109円 | 76,757~125,725円 |
※2022年9月時点の情報です。
金額に差があるのは、荷物量の差です。単身世帯でも荷物が多いほど料金は高くなると考えてください。
引っ越し料金が高くなる原因
「引っ越し料金を見積もってもらったら、相場より高かった」というケースもあるでしょう。引っ越し料金が高くなる原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 荷物の量が多い・大きい荷物がある
- 予約日時が人気のある時期・時間帯
- 自宅建物や周辺環境の問題
- オプションで作業を依頼した
荷物の量が多い・大きい荷物がある
荷物量が多かったり大きな荷物があったりすると、引っ越し料金は高くなります。荷物が多く大きいほど搬出・搬入に時間がかかり、引っ越しに使うトラックも大きくなるからです。
また大きな荷物が玄関・階段を通れない場合は、「吊り上げ」「吊り下げ」などの特殊な作業を行うことになり、必要な時間もスタッフ数も増えます。
バイクやペットを運んでもらう場合も、料金が高くなることが多いようです。
予約日時が人気のある時期・時間帯
引っ越し日時が人気のある時期・時間帯の場合も、引っ越し料金は高くなります。引っ越ししたい人がたくさんいるため、料金が高くなりやすいのですね。
具体的に料金が高くなりやすい時期や日時は以下のとおりです。
- 3月末と4月初旬
- 月末
- 土日祝日
- 午前中
自宅建物や周辺環境の問題
自宅建物や周辺環境によって、見積もり金額が相場より高くなるケースもあります。
「マンションの高層階」「タワーマンション」「エレベーターがない」「家の前に引っ越し業者のトラックを駐車できない」などの場合、作業時間が増えてしまうからですね。
場合によっては当日になって「追加料金が発生する」と言われることも。突然の追加料金発生を防ぐには、事前に営業担当者に現地の環境や設備について伝えておくといいでしょう。
オプションで作業を依頼した
オプションで作業を依頼した場合も追加料金が発生し、引っ越し料金は高くなります。例えば「エアコンの取り外しや取り付け」「荷造り・荷解き代行」「不用品処分」などを引っ越し業者に依頼した場合ですね。
基本的に「引っ越し業者の作業時間」「必要なスタッフ数」が増えてしまうと、引っ越し料金は高くなると考えておきましょう。
誰でもできる!引っ越し料金を安くする方法
引っ越しをできるだけ安く済ませるためには、以下のような工夫をしましょう。荷物量に関わらず、どの世帯でもできるコツを紹介します。
見積もりのコツ | ・一括見積もりサイトを利用する ・早めに見積もり依頼する |
引っ越し日のコツ | ・繁忙期を避ける ・土日祝・月末を避ける ・料金が安くなる時間帯を選ぶ ・引っ越し日時を指定しない |
荷物のコツ | ・荷物の量を減らす ・不用品を自分で処分する ・新しい家具・家電は新居に直接届ける ・自分で荷造りする ・梱包資材を自分で用意する ・運べるものは自分で運ぶ |
物件選びのコツ | ・2階以上の場合はエレベーターのある物件にする ・タワーマンションは避ける ・トラックを横付けできる物件にする ・引越しの移動距離を短くする |
引っ越し料金を安く済ませるコツ:見積もり編
引っ越し料金を安く済ませる見積もりのコツを紹介します。
- 一括見積もりサイトを利用する
- 早めに見積もり依頼する
一括見積もりサイトを利用する
引っ越し料金の見積もりには「一括見積もりサイト」を利用するのがおすすめ。見積もりサイトを使えば、複数業者に同じ条件(引っ越し日、荷物量など)で見積もりを一括依頼できるからですね。
すると各社の料金を比較検討でき、他社の見積もりを元に値引き交渉もできます。
サイトに入力した条件をもとに、対応可能な業者だけが見積もりをくれるので、無駄な打ち合わせをする心配もありません。
また一括見積もりサイトの中には、サイト独自のキャンペーンや特典を設けているところも。サイトを経由して依頼することで、キャンペーンが適用されてオトクになる可能性もあります。
早めに見積もり依頼する
早めに見積もり依頼しておくと、料金が安くなるケースもあります。スケジュール確定が早いと、業者側の日程調整や人員手配をスムーズに行えるためです。
そのため引っ越しの日程が決まったら、早めに見積もりを依頼しましょう。通常期であれば引っ越し予定日の1ヶ月前が目安です。
なお3月末や4月初旬の繁忙期に引っ越しを予定している人は、2ヶ月以上前から見積もり依頼することもあるようです。ただ見積もり書には有効期限があり、「3ヶ月以上前」など見積もり依頼があまりに早すぎると期限が切れてしまうこともあるので注意してください。
引っ越し料金を安く済ませるコツ:引っ越し日編
引っ越し料金を安く済ませる引っ越し日設定のコツを紹介します。
- 繁忙期を避ける
- 土日祝・月末を避ける
- 安い時間帯を選ぶ
- 引っ越し日時を指定しない
繁忙期を避ける
引っ越し業者の繁忙期である3~4月の引っ越しは、できれば避けましょう。新生活に向けて引っ越しする人が多い時期なので、引っ越し業者の予約が混雑し、料金がアップするからです。
特に混み合うのは3月末と4月初旬です。企業の人事異動がある9~10月も、引っ越し業者によっては繁忙期となります。
引っ越し時期を選べるのであれば、5月以降がおすすめ。特に引っ越し料金が安くなる時期とされるのは、12~1月です。
土日祝・月末を避ける
引っ越しの閑散期であっても、土日祝や月末は引っ越し依頼が増える傾向にあります。「引っ越すなら仕事や学校が休みの日に」「月初からの転職や異動に備えて」と考える人が多いからでしょう。
大安など「縁起が良い」とされる日も人気があるので、料金が高くなることがあります。
引っ越し費用を安く済ませるなら、「月末や大安以外の平日」に引っ越すことをおすすめします。
料金が安くなる時間帯を選ぶ
引っ越し料金は時間帯でも変わります。そのため人気のない時間帯を選ぶのも、引っ越し費用を安く済ませるコツです。
具体的には午前便が高く、午後便は安くなります。「朝から引っ越し作業をして、夜は新居でゆっくり休みたい」と考える人が多いからですね。
引っ越し料金を安くしたいなら午後便がおすすめです。
引っ越し日時を指定しない
引っ越し日時を指定しない「フリー便」を利用するのも、引っ越し費用を安く済ませるには効果的です。引っ越し作業の開始時間を指定しないことで、見積もり金額を下げられるからですね。
おおよその作業開始時間は前日に教えてくれる業者が多いようです。
フリー便には「作業終了がいつになるかわからない」「作業開始時間や新居への搬入時間が遅くなるかもしれない」というデメリットがあります。そのため「旧居・新居が住宅密集地や集合住宅で、夜間に作業するのはNG」という方には向いていません。
引っ越し料金を安く済ませるコツ:荷物編
引っ越し料金を安く済ませる荷物整理・荷造りのコツを紹介します。
- 荷物の量を減らす
- 不用品は自分で処分する
- 新しい家具・家電は新居に直接届ける
- 自分で荷造りする
- 梱包資材を自分で用意する
- 運べるものは自分で運ぶ
荷物の量を減らす
引っ越し費用を安く済ませるためには、荷物を減らしましょう。引っ越し料金は荷物が少ないほど安くなるからです。
引っ越しを機に、使わない服や家具・家電は処分してはいかがでしょうか。
一人暮らしの場合、荷物が減れば「単身パック」などの割安な引っ越し方法を選択できるかもしれません。
不用品は自分で処分する
引っ越しにともなって不用品を処分する際、引っ越し業者に回収を頼む方法もあります。ただその場合、回収に費用がかかってしまうことも。そのため不用品は自分で処分しましょう。
「フリマアプリで売る」「ジモティーなどの掲示板アプリで譲る」「知人に譲る」という方法なら、費用はかかりません。むしろ不用品が売れれば、お金が入ってきます。
ゴミとして捨てる際も、自分で市区町村の環境センター(ゴミ処理場)などに持ち込めば、安く処分できる可能性があるので調べてみてください。
なおエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機(家電4品目)を処分する際は、販売店などに回収してもらう必要があります。
新しい家具・家電は新居に直接届ける
引っ越しを機に家具・家電を買い替えるなら、購入した家具・家電は販売店から直接新居に運んでもらいましょう。大きな家具・家電を運ばない場合、引っ越し料金は安くなるからです。
大きな家電を運ばないなら、「階段や玄関を通れない」「クレーンで搬入するから追加料金がかかる」などの事態も防げます。
旧居にある大きな荷物を新居に持っていく場合は、旧居・新居の玄関や階段のサイズを調べ、スムーズに運べるか予めチェックしておきましょう。
自分で荷造りする
引っ越し業者には「荷造りサービス付きのプラン」が用意されています。忙しい人にとっては便利なサービスですが、利用する場合には当然オプション料金が必要です。
引っ越し代を安く済ませるなら、自力で荷造りしましょう。不用品を選別するいい機会にもなりますよ。
「時間がない」などの理由でどうしても荷造りを代行してほしいなら、引っ越し業者の荷造りプランではなく「家事代行サービス」や「荷造り専門業者」に依頼したほうが安くなることも。引っ越し業者の見積もりと比較してみてください。
梱包資材を自分で用意する
引っ越し業者や引っ越しプランによっては、ダンボール料金が別途かかることもあります。
この場合、引っ越し業者から買わずにダンボールを自分で用意すると、費用が安くなることもあります。ホームセンターなどで購入すれば、引っ越し業者から買うよりも安くなることが多いからです。
またスーパー・コンビニ・ドラッグストアなどで頼めば、無料でダンボールをもらえることもあります。生もの以外が入っていたダンボールなら、比較的きれいですよ。
ただし引っ越し業者以外から調達する場合は、ダンボールの強度に注意してください。
運べるものは自分で運ぶ
荷物の量を減らすため、運べる荷物は自分で運ぶのも有効です。自家用車があるなら、荷物も運びやすいですね。
貴重品はもちろん、精密機器もできれば自分で運びましょう。パソコンなどの精密機器の運搬方法については、こちらの記事で解説しています。
引っ越し料金を安く済ませるコツ:物件選び編
まだ引っ越し先の物件が決まっていないなら、以下の物件選びのコツを参考にしてください。
- 2階以上の場合はエレベーターのある物件にする
- タワーマンションは避ける
- トラックを横付けできる物件にする
- 引越しの移動距離を短くする
2階以上の場合はエレベーターのある物件にする
アパート・マンションなどで1階以外の部屋に済むなら、エレベーターつきの物件がおすすめです。2階以上の部屋にエレベーターなしで荷物を運ぶ場合、時間がかかるため引っ越し料金が高くなるからですね。
業者によっては玄関ポーチに階段がある場合にも料金が高くなるようです。
また狭い階段の場合、大きな家具・家電を運ぶためのスペースが足りないことも。クレーンなどを使ってベランダなどから搬入することになると、追加料金がかかります。
タワーマンションは避ける
引っ越し代のことを考えるなら、タワーマンションも避けた方がいいでしょう。タワーマンションでは搬入経路が長くなって荷物の運搬や養生に時間がかかるため、引っ越し料金も高くなるからです。
また新築タワーマンションへの一斉入居の場合は、混乱を防ぐため引っ越し日時が指定されます。時間指定での引っ越しは料金が高くなるので、料金もかさみます。
トラックを横付けできる物件にする
引っ越し代を安くしたいなら、物件のすぐ前や横に引っ越しトラックを駐車できる物件がおすすめです。スタッフが荷物を運ぶ経路が短くなるからですね。
物件前の道や駐車場にトラックを駐車できない場合、スタッフが荷物を運び距離が長くなり、時間と労力がかかります。すると料金が高くなります。
物件前の道が広い場合も「駐車禁止でないか」を事前にチェックしておきましょう。
移動距離を短くする
もし引っ越し先エリアを選べるなら、移動距離が短いほうが引っ越し料金は安くなります。かかる時間もガソリン代も少なくなるからです。近距離なら高速代もかかりませんね。
「転勤で遠方に引っ越すため、長距離になるのは避けられない」という場合は、「混載便」「チャーター便」などの利用も検討してみてください。「混載便」「チャーター便」についてはのちほど紹介します。
単身者・二人暮らしにおすすめ!引っ越しを安く済ませる方法
荷物が少ない一人暮らし・二人暮らしの引っ越しですと、以下のような方法で引っ越しを安く済ませることもできます。
- 荷物を自分で運ぶ
- 宅配で運ぶ
- 引っ越し業者の単身パックを利用する
- 引っ越し業者の混載便を利用する
荷物を自分で運ぶ
まず引っ越し業者を使わず、自力で引っ越しする方法があります。荷物が少なく、家族や友人に手伝ってもらえるなら、引っ越し自体は素人でもできるからですね。
「梱包資材代」「レンタカー代・ガソリン代」「家族・友人への謝礼」などは必要ですが、引っ越し業者に依頼するよりは安く済ませることが可能です。コスト重視で引っ越ししたい人は、一度検討してみましょう。
ただし自力での引っ越しには以下のようなデメリットもあります。
- 時間や手間がかかりかなり疲れる
- 荷物が破損・故障しても補償されない
またレンタカー料金がかさむ長距離引っ越しの場合、引っ越し業者に依頼したほうが安くなるケースも。
そのため自力引っ越しについては「荷物が少ない近距離引っ越し」の場合のみ検討することをおすすめします。
自力での引っ越しについては、以下の記事で詳しく解説しています。
宅配で運ぶ
宅急便などの宅配業者を使って荷物を運ぶ方法もあります。荷物が少ないなら宅配でも運べるからですね。
ただしデメリットとしては以下の3点があります。
- 送れるのはダンボールに入る荷物のみ
- ダンボールが多くなると費用もかさむ
- 「大型家電」「精密機器」「美術品」などは特殊料金になることもある
よほど荷物が少ない人以外は、あまりオトクにならないかもしれません。
引っ越し業者の「単身パック」を使う
荷物が少ない一人暮らしの場合、引っ越し業者が用意している単身パックを利用する方法もあります。複数の依頼人から預かった荷物をひとつのトラックに乗せて運ぶため、割安な料金になるからですね。
単身パックでは、専用ボックスに入る荷物だけを運びます。ボックスの大きさの目安は以下のとおりです。
引っ越し業者 単身パックのプラン名 |
ボックスの大きさ |
ヤマトホームコンビニエンス 「わたしの引越」 |
高さ1.7m×幅1m×奥行き1m |
日通 「引越し単身パック」 |
・S:高さ1.55m×幅1.08m×奥行き0.74m ・L:高さ1.75m×幅1.08m×奥行き1.04m |
サカイ引越センター 「小口便引越プラン」 |
高さ1.44m×幅1.05m×奥行き0.75m |
※2022年9月時点の情報です。
ただし単身パックには以下のようなデメリットがあります。
- ダンボールなどは自分で用意する必要がある
- 搬出日と搬入日が違う可能性がある
- ボックスに入らない荷物は運べない
ちなみに単身パックと似た名前のサービスに「単身プラン」もあります。多くの引っ越し会社では「単身プラン」はボックスではなく、トラック1台を使って荷物を運びます。
「大きな荷物も運べる」「ダンボールが無料でもらえることが多い」のがメリットですが、料金は単身パックに比べて割高です。
混載便を利用する
ひとつのトラックに混載するという点で「単身パック」と似ているのが「混載便」です。ひとつのトラックに、「同じ引越し先へ向かう複数の依頼人」の荷物を積むため、料金が安くなります。
混載便は長距離引っ越しの料金を安く済ませたい方におすすめです。
なお単身パックではボックスに荷物を保管して他の荷物と区別しますが、混載便の場合は業者により積載方法がさまざまです。板で仕切って区別するところもあれば、カゴに載せて運搬することもあります。
混載便のデメリットや注意点は以下のとおりです。
- 混載便の希望者が集まらないと利用できない
- 日時指定できない
- トラックの空きスペースを活用するため、積める荷物は少ない
- 他の利用者と荷物が混ざってしまう危険性がある
条件があえば使える!引っ越しを安く済ませる方法
条件があえば使える「引っ越しを安く済ませる裏ワザ」を2つ紹介します。
- 引っ越し業者の「帰り便」を利用する
- チャーター便を利用する
帰り便を利用する
「帰り便」とは引っ越し作業を終えて帰るトラックに、荷物をピックアップしてもらうプランのことです。「空の状態で帰る予定だったトラックに、荷物を載せて運んでもらう」というイメージですね。
引っ越し業者としては、帰り道に荷台が空の状態で走るよりも、新しい荷物を積んで走るほうが人件費も燃料費も無駄にならず効率的です。そのためオトクな料金で利用できるようになっているのですね。
ただし帰り便を利用するには、「自分の引っ越し日時」と「空のトラックの帰り日時」が重なる必要があります。いつでも申し込めるわけではありません。
引っ越し業者の都合に合わせられるなら、帰り便が利用できるか相談してみるといいでしょう。
チャーター便を利用する
「家族や友人に引っ越し作業に慣れた人がいて、搬出や搬入を手伝ってもらえる」という場合には、チャーター便もおすすめです。
チャーター便とは、トラックとドライバーだけを業者に手配してもらい、搬出・搬入は依頼主が行うサービス。
「トラック代・輸送代」「ドライバーの人件費」「ガソリン代」のみで利用できるため、引っ越し業者に依頼するよりも安く利用できます。搬出・搬入は自分たちで行うため、引っ越し当日に追加料金が発生することもほとんどありません。
ただ搬出・搬入は自分たちで行うため、「引っ越し会社で働いていた」など相当引っ越し作業に慣れている人でないと、ハードルが高いでしょう。
慣れていない人が重い荷物を運ぶと、怪我につながる可能性があるからです。また荷物の積み方によっては、中身が破損することも考えられます。
「新生活にかかる費用」を安く済ませるコツ
新生活には、引っ越し料金以外に以下のような費用もかかります。
- 賃貸マンション・アパートの初期費用
- 家具・家電の準備費用
- 光熱水費・インターネット料金などの固定費
上記の費用を安く済ませるコツを紹介します。
賃貸物件の初期費用を安く済ませる方法
賃貸物件の初期費用を安く抑える方法は以下のとおりです。
- 敷金・礼金が安い物件を探す
- フリーレント物件を探す
- 仲介手数料が安い不動産業者を探す
- 大家さんから直接借りる
敷金・礼金が安い物件を探す
まずは入居時にかかる敷金・礼金が安い物件を探す方法があります。敷金・礼金とは以下のような費用です。
敷金(保証金) | 家賃滞納時や退去時の修繕費として使うために貸主に預けておくお金。余った分は返金される。 |
礼金 | 入居させてもらうお礼として貸主に支払うお金。返金されない。 |
それぞれ家賃の1~3ヶ月分かかるので、敷金・礼金を安くできればグッと初期費用は下がります。
最近では敷金ゼロの物件も増えています。ただ敷金ゼロの物件では、退去時にかかる修繕費用が高くなる傾向がありますので注意してください。
フリーレント物件を探す
フリーレント物件も初期費用を安く済ませるために有効です。
フリーレント物件とは、入居から一定期間の家賃が0円になる物件を指します。1~2ヶ月でも家賃が無料になれば、かなり負担は減りますよね。
不動産屋さんでフリーレント物件がないか聞いてみましょう。
仲介手数料が安い不動産業者で契約する
仲介手数料が安い不動産業者で契約するのもひとつの方法です。
仲介手数料の上限は家賃1ヶ月分なので、「家賃1ヶ月分」「家賃半月分」など、不動産業者によって手数料率が違うからですね。中には仲介手数料無料の物件もあります。
なお仲介業者を介さず大家さんから直接物件を借りる場合、仲介手数料はかかりません。大家さんから直接借りられる物件を集めたサイト(「ウチコミ」など)もありますので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょうか。
家具・家電を安く用意する方法
新たに一人暮らしを始める場合、家具・家電の準備費用もかかります。家具・家電を安く揃える方法は以下のとおりです。
- セット購入する
- 中古品を購入する
- レンタルを利用する
セット購入する
まず家電量販店や大手家具店の「新生活セット」などを購入する方法があります。「洗濯機」「冷蔵庫」などの家電がセットになっていて価格がリーズナブルだからです。
気になる方は家電量販店の店頭やオンラインストアをチェックしてみましょう。新生活の準備が始まる時期に店頭に並ぶことが多いですよ。
ただし新生活セットでは機種を細かく選べないので、家電のスペックやデザインにこだわりたい人には向いていません。
中古品を購入する
中古品の家具・家電を購入するのも、新生活の初期費用を安く済ませる方法です。中古品なら新品よりもかなり安く手に入るからですね。
中古家具・家電は「フリマアプリ」「ジモティー」「家電量販店の中古・アウトレットコーナー」「リサイクルショップ」などで購入できます。中古のものを知り合いから譲ってもらうのもいいですね。
中古品を購入する場合は、「臭い」「カビ・汚れ」「故障」がないかしっかり状態をチェックしましょう。
レンタルを利用する
家具・家電のレンタルを利用する方法もあります。月々の料金はかかりますが、初期費用はかなり安くできるからです。
「CLAS」「STYLICS」などおしゃれな家具・家電を借りられるレンタルサービスもあるので、「気になる家具・家電を使ってみて、長く使いそうなら購入する」といった使い方もできます。
光熱水費・インターネット料金などの固定費を安くする方法
引っ越し先では光熱水費・インターネット料金もかかります。
そこで引っ越しを機にライフラインにかかる固定費を見直すのもおすすめです。電力会社やガス会社を変更するだけで、月々の光熱費が安くなるケースも多いからですね。
またインターネット回線はエリアによって使える回線が違うので、引っ越し先では旧居で使っていた回線よりも安い回線が使えるかもしれません。
「光熱費が安くなる電力会社・ガス会社」や「ネット料金が安くなるネット回線」は人によって違います。家族構成や電気・ガスの使用量、契約しているスマホなどによって、オトクな会社が変わるからです。
自力で調べると大変ですが、こちらの「ライフライン一括手続き窓口」に相談すると簡単におすすめの電力会社・ガス会社・ネット回線がわかります。ライフラインの引っ越し手続きも代行してもらえるので、気になる方はぜひ活用してみてください。
引っ越し料金を安く済ませる方法まとめ
引っ越し料金を安く済ませるには以下のようなコツがあります。
- 早めに複数業者から見積もりをとる
- 引っ越し繁忙期・日・時間を避ける
- 運ぶ荷物を減らす
- 荷物を運びやすい物件に引っ越す
- 荷物が少ないなら自分で運ぶ
- 安い引っ越しプランを利用する
見積もりや荷物量削減の工夫は誰でも実践できますので、ぜひやってみてください。
なお引っ越しや新生活のスタートには、引っ越し料金以外のお金もかかります。
新居での電気・ガス・インターネット料金は、契約先を見直すことで削減できる可能性が高い固定費です。ただおすすめの契約先を自分で調べるのはかなり大変なので、こちらの「ライフライン一括手続き窓口」を利用して相談することをおすすめします。
無料かつ会員登録なしで利用でき、電気・ガス・水道の引っ越し手続きも一括代行してもらえるので、「光熱費・インターネットに無駄なコストをかけたくない方」「引っ越し手続きを時短したい方」はぜひ活用してください。