現場事務所とは?基本的な設備構成や注意点、必要な備品リストを紹介

建設現場や工事現場では、円滑な作業進行のために「現場事務所」の設置が欠かせません。
設置義務はなく届出も不要なので事務所を置かない現場もありますが、大規模な工事ならほぼ設置されるのが一般的です。

現場事務所には、事務作業を行うスペースや会議室、資材置き場など、さまざまな設備が必要です。また、スペースの確保だけでなく、デスク・チェア、フェンス、作業員用ロッカーなどの備品も手配しておくことが重要です。

本記事では、現場事務所の基本的な構成や手配すべき備品について解説します。リース・レンタルしておくべき備品リストも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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現場事務所とは?設置の目的と役割

プレハブ事務所のレンタル費用はいくら?工事現場・仮設事務所

現場事務所とは、建設工事や土木工事、イベント運営などの現場で使用される仮設のオフィスのことです。管理者や作業員が業務を行うための拠点として設置されます。

主な設置目的と役割は、以下の通りです。

  • 事務作業の効率化:書類整理や工事計画の管理
  • 作業員の休憩所:安全管理の観点からも重要
  • 打ち合わせスペースの確保:関係者とのスムーズな連携
  • 資材管理の拠点:必要な資材の保管・管理

適切な設備が整った現場事務所を設置することで、工事や作業の進行がスムーズになります。

一般的に、現場事務所の設置は仮設のプレハブなどを利用し、工事開始前に準備して終了後に撤去されます。設備には事務作業用の机やパソコン、会議室、休憩室、トイレなどが含まれ、労働基準法に基づく必要書類の提出も求められます。

現場事務所の基本的な設備構成

現場の規模や設置目的によりますが、現場事務所は主に以下の設備で構成されています。

  • 事務作業部屋
  • 会議部屋
  • 駐車用スペース
  • 資材置き場
  • 詰所(休憩所)
  • 更衣室
  • 仮眠室

それぞれの役割について詳しく見ていきましょう。

事務作業部屋

事務作業部屋は、現場監督や施工管理者がデスクワークを行うためのスペースです。ここでは、工事に関する書類の作成や管理、スケジュール調整、業者とのやり取りなどが行われます。

通常、デスクや椅子、パソコン・プリンターなどの基本的なオフィス機器を設置します。パソコンでの作業がメインになるため、インターネット回線の手配も必要です。

会議部屋

会議部屋は、施工管理者や関係者が打ち合わせを行う場として欠かせません。工事の進捗確認や問題点の共有、発注者や協力会社との会議などが行われます。

小規模な現場の場合は、事務作業部屋と兼用されるケースもありますが、社外の人も訪れるため、専用の部屋を用意するのが一般的です。

会議部屋には、テーブルと椅子、ホワイトボードやプロジェクターなどを設置します。

駐車用スペース

現場事務所には、関係者や作業員が使用する車両のための駐車スペースが必要です。工事車両や資材運搬用のトラックが駐車できる場所以外に、職員の自家用車・移動者を駐車するスペースも確保します。

特に、建設現場の事務所は公共交通機関ではアクセスが難しい場所にある場合も多いため、作業員の車を留める場所の確保が重要になります。

また、建設現場では、資材を搬入するトラックや作業車両が頻繁に出入りするため、安全に配慮した駐車場の整備が求められます。

資材置き場

資材置き場は、建設に必要な資材や工具を保管するためのスペースです。

工事に使用する資材を適切に管理するためには、十分なスペースを確保した資材置き場が必要です。鉄骨やコンクリートブロック、木材などの大きな資材から、ネジやボルトなどの細かい部品まで、多様な物品を管理します。

資材の管理を適切に行うために、十分なスペースを確保し、整理整頓を心がけることが重要です。

また、屋外に設置する場合は、資材の劣化を防ぐために、屋根付きの倉庫やコンテナを利用することが一般的です。

詰所(休憩所)

詰所は、作業員が休憩を取るためのスペースです。荷物置き場としても機能します。

工事の内容によっては、加工作業のスペースと兼用されることもあります。そのため、休憩スペースよりも、一定の広さが求められます。

長時間の作業が続く現場では、十分な休憩を取ることが労働環境の改善につながります。エアコンやストーブなどの空調設備を整えつつ、休憩用の椅子・テーブルなども用意して快適に過ごせる環境を作りましょう。

更衣室

作業員が仕事用の服装に着替えるためには、更衣室の設置が必要です。特に大規模な現場では、多くの作業員が利用するため、男女別に分けて設置することが望ましいです。

プライバシーを守るために、個別のスペースを設ける工夫も必要になります。更衣室には、作業服や個人の荷物を保管するためのロッカーを設置し、安全に管理できる環境を整えましょう。

仮眠室

夜間作業がある現場や長時間の業務が続く場合、作業員の健康を守るために仮眠室を設置します。特に、夜間工事が行われる現場では、仮眠室が設置されることが多いです。

仮眠室には、簡易ベッドや布団、遮光カーテンなどを用意し、快適に眠れる環境を整備します。現場事務所の広さに限りがある場合は、トレーラーハウスやコンテナなどを別でレンタルして設置するケースもあります。

現場事務所の設置予算と費用

ここでは現場事務所の設置予算と、費用の目安について解説します。

現場事務所設置にかかる予算の目安

現場事務所の規模は多くの場合、工事自体の予算によって決まります

主なコストとして、プレハブ事務所のレンタル費用が挙げられ、広さごとの費用相場は以下の通りです。

プレハブ事務所のサイズ レンタル費用相場 / 月
2.4~2.5坪 12,000~15,000円
3.0~3.1坪 13,500~18,000円
3.7~4坪 15,000~21,000円

※1坪=約3.3㎡、約2畳

このほかにも、テーブルや椅子などの備品の導入費用がかかります。

現場事務所の設置予算は「工事見積書」において諸経費として計上され、工事全体の5~10%が目安です。

諸経費には現場事務所以外の管理費用も含まれるため、実際に現場事務所へ割り当てられる金額はその一部となります。

現場事務所の維持管理費用

現場事務所の維持管理費用は、以下の項目から構成されます。

  • 事務用品費:書類作成や通信に必要な文房具や機器の費用
  • 通信費: 電話やインターネットの利用料金
  • 光熱費:電気・水道・ガスなどの基本的なインフラにかかる費用
  • 人件費:現場事務所で働くスタッフの給与や福利厚生費用

これらの費用は現場管理費に分類され、工事原価に含まれる間接費用として扱われます。

一般的に、総工事費の5~15%が目安とされています。

現場事務所を設置する際に必要な書類と手続き

現場事務所を設置する際には、いくつかの重要な書類と手続きが必要です。以下に、主な書類とその手続きについて詳しく説明します。

適用事業報告書

建設現場では、新しい現場を開設する際に適用事業報告書」を労働基準監督署へ提出する必要があります

適用事業報告書は、労働基準法の適用を受ける事業所が、労働者を雇用した際に所轄の労働基準監督署に提出する必要がある書類です。1人でも労働者を雇う場合、提出が義務付けられています。

適用事業報告書を提出しないと、労働安全衛生法に違反する可能性があるため、開設時には必ず届け出を行いましょう。

時間外・休日労働における協定届(36協定)

建設現場では、時間外労働や休日出勤が発生することがあります。そのため、労働基準法に基づき時間外・休日労働に関する協定届(いわゆる36協定)」を労働基準監督署に提出する必要があります

この届出を出さずに法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて労働させた場合、企業側が罰則を受ける可能性があるため注意が必要です。

就業規則届

常時10人以上の労働者を雇用する事業所では、「就業規則」を作成し、これを所轄の労働基準監督署に届け出ることが法律上の義務です。就業規則には、以下のような内容を明記します。

  • 労働時間・休憩時間
  • 休日・休暇
  • 賃金・給与体系
  • 退職・解雇に関する規定

これらを労働者に周知し、適正な労働環境を整えたうえで、監督署へ届け出る必要があります。

現場事務所に必要なもの(備品)を確認しよう

この章では、現場事務所に必要な備品を、調達方法別に3グループに分けて解説します。

リース(レンタル)がおすすめの備品リスト

現場事務所で必要なもののうち「大型の備品」は、リースまたはレンタルするのがおすすめです。
購入すると、現場事務所の閉鎖時に処分が大変になるため、コストや手間を考慮するとリースの方が合理的です。
リース・レンタルで揃える備品のリストは以下の通りです

備品 備考
デスク・チェア ・両袖机

・肘付きの回転椅子

会議用品 ・長机

・パイプ椅子

収納用品 ・スチール書庫(扉付き)

・カウンター保管庫

・靴入れ(長靴が入るサイズ)

・アングル棚(物品用)

・スタッフ用ロッカー

・清掃用具用ロッカー

ホワイトボード ・無地/行事予定表

・ホワイトボードマーカー

掃除機
飲料・食品関係 ・電子レンジ

・冷蔵庫

・電気ポットまたは電気ケトル

・ウォーターサーバー

・自動販売機

シュレッダー A3サイズ対応
冷暖房器具 エアコンやヒーターなど
通信機器 ・電話機

・複合機

医薬品関係 ・AED

・置き薬

防犯用品 ・消火器

・防犯カメラ(セキュリティシステム)

安全・保安用品 ・単管バリケード

・カラーコーン、コーンバー

・工事看板

現場事務所の規模に応じて、必要な数量を調整しましょう。
また、必要に応じて以下のような備品もリース可能です。

  • 応接セット
  • 食器棚
  • トランシーバー
  • フェンス
  • 仮設トイレ

リース・レンタルを行っている会社には、「エイトレント」や「オフィスコーポレーション」などがあります。
それぞれのサービス内容を比較し、最適なものを選びましょう。

購入するのがおすすめの備品リスト

現場事務所で購入するべき備品は、主に「消耗品・日用品・文房具」です。
これらは使用頻度が高いため、必要な量を事前に揃えておくとスムーズに運用できます。

備品 備考
文房具 ・穴あけパンチ(大きいサイズ)

・テプラ

・ペーパーカッター

・ラミネーター

・ブックエンド

・はさみ

・ホチキス、ホチキス芯

文房具(消耗品) ・インデックス

・ふせん

・のり

・コピー用紙

・ラミネートシート(A3、A4、カード型)

PC・通信関連機器 ・NAS(ネットワーク対応HDD)

・LANケーブル

・電源タップ

・DVD-R(データ保存用)

飲料・食品関係 ・コーヒーメーカー

・紙コップ、マドラー

・コーヒー、砂糖、ミルク

時計・環境管理 ・掛け時計

・温湿度計(熱中症対策)

・熱中症対策キット

生活用品 ・スリッパ

・靴べら

・マグネット類(掲示用マグネット、マグネットフック)

・キーフック

・ハンガー

テープ類 ・セロテープ

・メンディングテープ

・養生テープ

・布テープ

ファイル類 ・バインダー(A3やA4)

・紙ファイル

・キングファイル

・クリアファイル

クリップ類 ・ダブルクリップ(大中小サイズ)

・ゼムクリップ(大中小サイズ)

予備品 ・乾電池(単1~4)

・灰皿(休憩室用)

・ホース

・ブルーシート

・ビニールひも

・軍手

清掃用品 ・ゴミ袋

・ゴミ箱

・洗剤(食器用、トイレ用)

・ちりとり、ほうき

・ぞうきん

・ほこりとり

・食器用スポンジ

・トイレ用ブラシ

トイレ用品 ・消臭剤

・便座シート

・トイレットペーパー

衛生用品 ・ウエットティッシュ

・ティッシュペーパー

・ハンドソープ

・除菌スプレー・除菌ジェル

・マスク

安全用品 ・黄色回転灯

・工事用黒板

・チョーク

・輪留め

・安全チョッキ

これらの消耗品や日用品はホームセンターや文房具店で購入可能です。また、Amazonや楽天市場などのネット通販でも一通り揃えられます。
注意点として使用頻度が高いものは、すぐに不足しないよう多めに準備しておくのがポイントです。

個人用の備品リスト

現場事務所で個人が使用する備品も事前に準備しておくと、業務を効率的に進められます。

備品 備考
パソコン リースも可能
パソコン周辺機器 ・ディスプレイ

・マウス、ハウスパッド

・キーボード

・机上台

文房具 ・シャープペンシル、鉛筆

・ボールペン

・色ペン、マーカー

・マジック

・ペン立て

・メモ帳、ノート

印鑑 サイン時などに使用
名刺入れ 取引先とのやり取りに備えて用意
電卓 事務作業で使用
工具類 ドライバーなど
・安全靴

・長靴

ヘルメット ・現場作業用
・カッパ

・防寒着

・空調服

カメラ ・現場の記録や進捗管理に使用
スマホの充電器 ・急な充電切れに備えて常備

これらの備品は、業務内容や現場環境に応じて必要なものを揃えておきましょう。

現場事務所に合わせた備品リストのアレンジ方法

一般的な備品リストを紹介しましたが、「地域」「季節」「現場事務所の仕事内容(経理業務や来客対応の有無など)」によって必要なものは異なります
また、仮眠室や更衣室といった設備の有無によっても、用意すべき備品は変わります。

備品をアレンジするポイント

  • 地域性:寒冷地なら防寒具や暖房器具、暑い地域なら扇風機や冷却グッズを用意
  • 季節対応:夏場は熱中症対策用品、冬場は加湿器や防寒対策が必須
  • 業務内容:経理業務が多いならファイルや文房具を充実させる
  • 設備の有無:仮眠室があるなら寝具、更衣室があるならロッカーを準備

「必要な備品が分からない」「どんな仕様のものを選べばいいか迷う」場合は、 リース・レンタル会社に相談するのも一つの方法です。
事前にしっかりと計画し、現場事務所開設時にスムーズに稼働できるよう備えましょう。

現場事務所開設で忘れがちな注意点

現場事務所の開設準備では、 インターネットや電話(FAX)などの通信環境 を忘れがちです。業務をスムーズに進めるために、ライフラインや通信環境を早めに整備しておきましょう。

ライフラインや防犯セキュリティの整備

現場事務所では、作業員の安全と快適な作業環境を確保するために、以下のライフラインや防犯対策が必要です。

  • 水道:トイレや手洗い用の水を確
  • 電気:照明や作業機器の電源として必須
  • 通信:電話・FAX・インターネットの手配
  • 監視カメラ:資材や機器の盗難対策

現場事務所には基本的なライフラインの整備が必須です。特に、工事現場は資材や機器が多く、盗難のリスクが高いため、適切な防犯対策を講じることが求められます。

現場事務所のインターネット環境は必須

最近の現場事務所では、インターネットを活用した業務も増えています。例えば、

  • 作業予定表を作成し、本部へメール送信
  • クラウド型の会計ソフトを活用
  • オンライン会議や資料の共有

電話やFAXと同様に、インターネット環境の整備も業務効率化に欠かせません。

なお、現場事務所や仮設住宅などで短期間インターネットや電話を使いたい方には、NTTが提供する「フレッツ光」がおすすめです。通常短期の解約は違約金が発生しますが、以下の窓口からの申し込みなら違約金0円で光回線を短期利用できます

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インターネット回線の手配は早めに

現場事務所の準備では、備品や設備の整備に意識が向きやすく、 通信環境の手配が後回しになる こともあります。

しかし、 直前になって焦って契約すると、コストが高い回線や不安定な回線を選んでしまうリスクも。スムーズに業務を開始するために、 備品の準備と合わせて、ネットや電話回線も早めに手配 しておきましょう

現場事務所のように 短期利用が前提の場合、 違約金がかからない回線を選ぶのがポイントです。

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