NTTのアナログは回線廃止になるの?今後の電話の利用方法も解説します

「NTTのアナログ回線が廃止になるって本当?」
「NTTのアナログ回線が廃止になると聞いたが、今後固定電話を使用できなくなるの?」

NTT東日本・西日本が提供するアナログ回線を利用している方の中には、上記のような疑問を抱いている方が少なくありません。
以前まで主流になっていたアナログ回線がメタルIP電話に移行となり、同回線のサービス提供が終了することが公表されたためです。

実際、「NTTアナログ回線の廃止後、新しく別の固定電話の申し込み手続きを行なった方が良いのだろうか?」「現在使用している電話番号や電話機器が使えなくなってしまうのではないか」などの不安を抱く方は数多くいます。

そのため、今回は「NTTが公表したアナログ回線の廃止に関する内容」について、「アナログ回線とIP電話の違い」から「廃止後も現在使用している電話番号を使えるのか」まで詳しく解説していきます。

NTTのアナログ回線の廃止に対して不安や疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

NTT東日本・西日本のアナログ回線は本当に廃止になるのか?

結論から言うと、2022年7月現在「NTT東日本・ 西日本のアナログ回線は廃止になる」ことが決定しています。

NTT東日本・西日本が発表した情報によると、2024年1月にアナログ回線(ISDN回線)から「IP網」と言う「ネットワークを利用した信号交換機の設備」に移行するため、「移行により提供が難しくなるサービス」や「利用者の減少が見込まれるサービスの提供」は切り替えと同時に提供が終了になるそうです。

ただし、NTT東日本・ 西日本のアナログ回線が廃止になるからと言って、「アナログ回線の固定電話」が使用できなく訳ではありません。

あくまでもNTTが固定電話を提供する際に使用する局内設備を「アナログ回線からIP網に移行する」というものになっているため、現在加入電話(アナログ回線)を契約・使用している方は、「手続きや工事不要」で2024年1月以降も同回線を使用し続けることができます。

廃止になる理由とは?

NTT東日本・西日本のアナログ回線が廃止になるのは、「モバイルやブロードバンドの普及・多様化により、固定電話(アナログ回線)の加入者が減少している」や「アナログ回線で使用している交換設備の老朽化」が原因とされています。

発端は、2022年7月現在アナログ回線では、「公衆交換電話網」と言う「固定電話の信号交換機」が使用されていますが、設備の老朽化などにより2025年頃に維持の限界を迎えると予測されたことです。

そういった事情がある中で、スマホなどの普及により固定電話の加入者が年々減少傾向にあり、以前よりも需要が減ってきていました。

このため、固定電話サービスで使用している設備が限界を迎えるのを機に、現在需要が高まっている「IP網」の設備に変更を行うと決まりました。

NTT東日本・西日本のアナログ回線の加入者推移

上記でNTT東日本・西日本のアナログ回線が廃止になる理由の1つは、「モバイルやブロードバンドの普及・多様化により、固定電話(アナログ回線)の加入者が減少している」ことが原因だと解説しました。

しかし、まだまだアナログ回線を使用した固定電話回線を利用している方もいます。

そして、アナログ回線を使用した固定電話回線を利用している方の中には、「本当にNTTアナログ回線の加入者は減少し、需要が低下しているのだろうか?」と疑問を抱く方も少なくありません。
では、NTT東日本・西日本のアナログ回線の加入者は、本当に年々減少傾向にあるのでしょうか?

それを見極めるために、まずは総務省が公表している「令和3年版 情報通信白書」のデータを見ていきましょう。

まずは、下記の表をご確認ください。

こちらは、総務省が公表している「令和3年版 情報通信白書」の資料内にある「音声通信サービスの加入契約数の状況」の2010年から2020年までの「固定通信(NTT東日本・西日本のアナログ回線(加入電話))」の加入契約者数のデータをまとめたものです。

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
加入契約者数 3,957 3,596 3,274 3,004 2,774 2,507 2,298 2,135 1,996 1,846 1,716

※参照:総務省「令和3年版 情報通信白書」

上記の表を見ると分かる通り、NTT東日本・西日本のアナログ回線(加入電話)の加入契約者数は、2010年以降1度も増加することなく年々減少傾向にあります。

その理由は、「IP電話」と言う「ネットワーク回線を利用した固定電話回線」が普及されたことで、「アナログ回線の需要が減少した」ためです。

そもそも「アナログ回線」には、「施設設置負担金」という「アナログ電話を使用する際に必要な権利」として39,600円もの高額な費用が契約時に必要になることや、距離に応じて通話料金が設定されていることなどのデメリットが多数存在していました。

それに比べて「IP電話」は、「施設設置負担金」を購入する必要がないうえに、通話料金も全国どこにかけても一律の料金で通話でき、長距離の通話も高品質な環境下でコミュニケーションを図ることができるというサービスになります。

当然、加入希望者は年々減少してしまい、ついにはアナログ回線が廃止されることに繋がったというわけです。

廃止したら電話は使えなくなるの?

上記でも解説した通り、「NTT東日本・西日本のアナログ回線の廃止後も継続してアナログ電話を使用することが可能」です。
あくまでもNTT東日本・西日本のアナログ回線の廃止は、局内のアナログ回線の設備をIP網の設備に移行するものであるため、アナログ電話のサービス自体は2024年1月以降も利用し続けることができます。

ただし、現在提供されているアナログ回線の全てのサービスが廃止後も利用できるという訳ではありません。

2022年7月12日時点のNTT東日本・西日本が公表している情報によると、2024年1月以降、以下の各種サービスの提供が終了される予定になっています。

・INSネット
・ビル電話
・着信用電話
・有線放送電話接続電話
・短縮ダイヤル
・ナンバー・アナウンス
・支店代行電話
・でんわばん
・キャッチホン・ディスプレイ
・発着信専用機能
・トーキー案内
・二重番号  など

上記が2024年1月のアナログ回線の廃止に伴い、提供が終了される予定になっているサービスです。

また、現在は終了する予定に入っていなくとも、今後も「需要の低下」などを理由に該当していないサービスやサポートの提供が終了になる可能性も十分に考えられるため、現在アナログ回線の各サービスを利用しており廃止後以降も継続を考えている方は、NTT東日本・西日本が通知する案内をよく確認しておくようにしましょう。


ちなみに、2022年7月時点でサービス提供の終了対象になっている「INSネット」は、「別のサービスへの移行が間に合わないお客さまに対して、2027年頃まで一定期間提供を継続する」ことを目的に、「切替え後のINSネット上のデータ通信」という対策が講じられています。

「切替え後のINSネット上のデータ通信」とは、「提供終了後「通話モード」のみ引き続き利用できる」という対応案になっているため、提供終了までに別のサービスなどへの移行が間に合わなかった事業者の方は、一定期間同サービスの「通話モード」を利用することが可能です。

とはいえ、上記の対応案を利用する際は、データの処理時間が増加するなどのリスクが生じる可能性もあるため、INSネットを利用している方は、できるだけ2024年1月までに別のサービスに移行するようにしましょう。

今までの電話番号は使えなくなる?

結論から言うと、NTT東日本・西日本のアナログ回線の廃止後、「現在使用している電話番号は2024年1月以降も問題なく利用することが可能」です。
もちろん、電話機も継続して利用することができるため、IP電話対応の機器に取り替える必要もありません。

今回のアナログ回線廃止の公表を受けて、「NTTのアナログ回線廃止後は、電話番号や電話機が使用できなくなる」というイメージを持たれる方も多いですが、今後も問題なく使用できますので安心してください。

アナログ固定電話とIP電話の違いとは?

NTT東日本・西日本のアナログ回線の廃止により、今後使用する固定電話をどうするか悩んでいる方は、まず「アナログ固定電話とIP電話の違い」を把握しておくことが重要です。
事前にそれぞれの固定電話の違いを把握しておくことで、「2024年以降もアナログ回線を継続するのが自身に合っているのかどうか」を見極めることができます。

では、アナログ固定電話とIP電話は、どのような違いがあるのでしょうか?

具体的な、それぞれの回線の主な違いは、下記の通りです。

・使用するケーブル:アナログ回線は「メタル線」を使用しており、IP電話は「光ファイバー」を使用
・施設設置負担金の要否:アナログ回線は購入が必要だが、IP電話は不要
・使用できるインターネット回線:アナログ回線は「ADSL」、IP電話は「光回線」
・設定されている月額基本料金:現在NTTのアナログ回線は、事業用が2,640〜3,025円・家庭用が1,595〜2,145円、NTTのIP電話(ひかり電話)は550円で利用可能
(※上記の価格は、2022年7月12日時点の料金になります。)

このように、NTTのアナログ回線とIP電話(ひかり電話)は、使用するケーブルや設定されている月額料金などが異なります。

例えば、NTTのひかり電話(光IP電話)は、基本的に「インターネット回線の利用料に月々550円を加算した料金」で固定電話を使用することが可能です。

一方で、NTTのアナログ回線は、「電話サービスの取扱所の種類」や「ダイヤル・プッシュ通知」によって設定されている基本料金が異なります。

このように、それぞれの電話回線の特徴は異なるため、今後NTTのアナログ回線を継続するか悩んでいる方は、「どちらの電話回線を契約した方が固定電話にかかる費用を軽減できるのか」などに注視して、これから使用していく電話回線を見極めてみてください。

NTT東日本・西日本などが提供するADSL回線はいつまで使えるの?

NTT東日本・西日本が提供するADSL回線(フレッツ・ADSL)は、「2023年1月31日または2025年1月31日」に同回線のサービス提供が終了する予定です。
「アナログ回線」と同様に、「光回線」が普及されたことでADSL回線の加入者が減少したため、同回線のサービス提供が終了になる予定であることが公表されています。

また、NTTとは別にADSL回線を提供しているソフトバンクも、2024年3月31日に同回線のサービス提供を終了する予定であることを公表しているため、現在契約中の方は基本的に「光回線の申し込み手続き」を行うなどの対策を講じる必要があることを覚えておいてください。

まとめ

2022年7月時点、NTT東日本・西日本が提供する「アナログ回線」は、2024年1月に廃止される予定です。
しかし、アナログ電話のサービス自体を廃止するものではなく、「NTT局内のアナログ回線で使用している設備をIP網の設備に移行する」ものになっているため、2024年1月以降も基本的な同回線のサービスは継続して使用することができます。

もちろん、現在使用している電話番号や電話機を変更・交換する必要もありません。

とはいえ、現在提供されているアナログ回線のサービスの中には、2024年1月に提供が終了・提供条件が変更になる予定のサービスも数多く存在しているため、今後も利用を継続する際は注意が必要です。
現在契約中のサービスが終了予定に該当するサービスであった場合、後々そのサービスを使用することができなくなり、あなたが不便な思いをするかもしれません。

そのため、現在NTTのアナログ回線を契約中の方は、「アナログ回線とIP回線どちらが自身に適しているのか」をよく見極めたうえで、「2024年1月以降もアナログ回線を継続すべきか別の固定電話回線を契約した方が良いのか」を決めるようにしてください。

なお、「アナログ電話とIP電話のどちらを利用した方が良いのか見極めるのが難しい」などと悩んでいる方は、下記の「NTTのひかり電話に関するサポート窓口」にお問い合わせください。
こちらの窓口では、「あなたの状況や希望を踏まえてどちらの電話回線を契約した方が良いのか」などの相談を行うことができるため、自身に適した電話回線を見極めることができます。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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