NTTのプロバイダーとは?おすすめのプロバイダーの選び方3選

プロバイダーとは通信回線とインターネットをつなぐ役割をする会社です。

NTTフレッツ光でインターネットを利用するには、NTTとは別にプロバイダーの契約が必要となります。NTTの回線を引いただけでは、インターネットを使うことはできません。

ただプロバイダーの会社は国内に1000社以上あるとも言われています。たくさんの会社の中から1社を選ぶのは一苦労です。

ネットで調べると非常にたくさんのプロバイダーが出てくるため、一体どうやって選べばよいのか頭を抱える人も多いのではないでしょうか。

この記事ではプロバイダーの意味や、NTT回線を使う時のプロバイダーを選ぶおすすめの方法を3つほど紹介します。

ひかり電話ひかり電話

プロバイダーって何?なぜ必要なの?

プロバイダーとは、「インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)」のことで、通信回線とインターネットを繋ぐ会社を指します。

回線とプロバイダーの2つがないと、インターネットを使うことはできません。現在では光回線が至るところに引かれていますが、プロバイダーを契約して始めてインターネットが使えるようになります。

プロバイダーは回線とインターネットの橋渡しと考えると良いでしょう。

スマートフォンを契約したらすぐにインターネットが使えますが、それはプロバイダーを携帯会社が提供しているからです。

一方で自宅や会社などでインターネットを使いたい場合、通信会社とプロバイダーそれぞれを契約する必要があります。NTTは通信会社に当たる会社で、NTTと契約しただけではプロバイダーは付いていません。プロバイダーを別途契約しないと、インターネットを使うことはできないのです。

また地域によっても対応するプロバイダーが違うため、引っ越し先で今使っているプロバイダーが使えない場合もあります。引っ越しをする際は、インターネット回線の引っ越し手続きと同時に、プロバイダーも手続きを忘れないようにしましょう。

インターネットを使っていてどこの会社かわからない人は、引き落としている通帳やクレジットカードの明細を確認してみてください。NTTフレッツ光の他に引き落とされている通信会社がプロバイダーになります。

最近ではフレッツ光とプロバイダーがセットになった「光コラボレーション(光コラボ)」サービスもあり、契約数を急速に増やしています。光コラボについては、後ほど詳しく紹介します。

NTTにプロバイダーはある?

インターネットを利用するため必ず必要なプロバイダーですが、NTTではプロバイダーの提供はあるのでしょうか。

結論から言うと、NTTではプロバイダーのサービスはありません。そのためインターネットを利用する場合は、別途プロバイダーの契約が必須となるのです。NTTは「NTT東日本」と「NTT西日本」の2社がありますが、どちらのNTTでも販売するのは回線のみです。プロバイダーに関しては、NTTの子会社や提携会社が提供しています。

そのためフレッツ光を申し込めば、多くの場合プロバイダーはOCNなどNTTの子会社を紹介されます。NTTの子会社以外にもNTTに対応するプロバイダーはたくさんあるので、自分で好きなプロバイダーに申し込むことも可能です。

現在NTTの固定回線を使っている場合、NTTでフレッツ光に切り替え後、プロバイダーを契約すればインターネットが使えます。ただ固定電話からひかり電話に切り替えて、インターネットを使わない場合プロバイダーは必要ありません。NTTフレッツ光のみの加入でひかり電話を利用可能です。

プロバイダーと光コラボの違い

本来インターネットを使う場合はNTTフレッツ光とプロバイダーをそれぞれ契約するのですが、選択肢はもう一つあり「光コラボ」を選ぶ方法もあります。

光コラボとはNTTフレッツ光とプロバイダーがセットになったサービスです。NTTフレッツ光とプロバイダーそれぞれを契約しなくても、光コラボなら契約は1つで済みます。

多くの場合は通信会社や携帯会社などが提供しており、主な光コラボは以下のものがあります。

光コラボ名 プロバイダ
ドコモ光 OCN、GMOとくとくBBなどから選択
Softbank光 Yahoo!BB
OCN光 OCN
BIGLOBE光 BIGLOBE
楽天ひかり 楽天ブロードバンド
@nifty光 nifty
So-net光プラス So-net
ぷらら光 ぷらら

現在たくさんの光コラボがありますが、その中で有名なものはSoftbank光やOCN光などが挙げられます。

多くの会社では自社で提携するプロバイダと、フレッツ光がセットになっています。ただドコモ光に限ってのみ好きなプロバイダーを選べます。

どの光コラボを選んでも、回線会社はNTTなので提供エリアは変わりません。今使っている携帯会社や、よく使うサービスなどから選ぶと良いでしょう。

NTTフレッツ光以外の回線とセットの場合もある

フレッツ光とプロバイダーがセットになった光コラボとは違い、自社の独自回線とプロバイダーをセットで展開している会社もあります。

サービス名が“〇〇ひかり”となっている物も多く、光コラボと混合しやすいのですが中身の回線が違う別のサービスです。

自社の独自回線とプロバイダーがセットになったサービスは、以下のものがあります。

サービス名 回線事業者 プロバイダ
auひかり KDDI au one net・BIGLOBE・So-netなど
NURO光 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 So-net
J:COM光 J:COM(ケーブルテレビ回線) J:COM NET
eo光 ケイオプティコム eo光
BBIQ 九州通信ネットワーク BBIQ

auひかりやNURO光(ニューロひかり)は、自社グループで独自の通信を使う光通信サービスです。auひかりのプロバイダはau one netやBIGLOBEから選べますが、NURO光はSo-netのみとなっています。

auひかりとNURO光ではNTTで使っていない予備の回線を借りて、自社の光回線を提供しています。フレッツ光と比べ利用者が少ないため速度が出やすく、快適さに定評がある会社です。

J:COM光(ジェイコムひかり)はケーブルテレビの回線を使った光通信で、プロバイダーはJ:COM NETのみです。

eo光(イオひかり)とBBIQ(ビビック)は西日本の電力会社が展開する光通信サービスで、こちらもプロバイダはそれぞれeo光・BBIQのみとなっています。電力会社が光回線を提供しているのは西日本のみで、東日本では電力会社の回線提供サービスはありません。

自社の光回線とNTTフレッツ光の大きな違いとして、対応のエリアが異なることが挙げられます。日本最大手のNTTが展開するフレッツ光に比べ、一般企業の光回線はエリアが狭く、お住いの地域によっては使えない場合があります。

エリア確認は各公式サイトからできるので、申し込み前にエリア確認を忘れないようにしましょう。

光コラボを選ぶメリット

NTTのフレッツ光とプロバイダーがセットになった光コラボですが、光コラボを選ぶメリットは以下のものがあります。

・契約の手続きが楽
・別々で契約するより安い
・その会社独自のお得なサービスがある
・乗り換えが簡単にできる

光コラボの一番のメリットは契約の手続きが楽なことです。フレッツ光とプロバイダーをそれぞれ契約する場合に比べ、申し込みが一つで良いので手続きも簡単になります。

光コラボはNTTが光回線を販売し、企業が自社のプロバイダーとセットにして販売する仕組みです。そのため会社同士で価格競争が起こり、別々で契約するより安くなる場合が多くなります。

会社独自のサービスを加入の特典にしている会社もたくさんあるので、よく使うサービスに合わせた光コラボを選べばさらにお得です。

以前は光コラボの乗り換えがとても大変でしたが、2019年7月以降「事業者変更」が可能になり、面倒な手続きなく乗り換えができるようになりました。

光コラボの注意点

光コラボのメリットを紹介しましたが、押さえておくべき注意点もあります。

デメリットをしっかり把握しておき、後で慌てないようにしましょう。

光コラボを契約する際は、以下のことに注意してください。

・解約時に違約金がかかる場合がある
・悪質な事業者も存在する

多くの光コラボでは契約期間が決められています。1年~3年程度の自動更新になっており、決められた更新月以外に解約をすると解除料がかかる場合がほとんどです。

解除料は会社によって違いますが、1万円~2万円程度の割高な解除料が発生します。あらかじめ契約内容を確認しておき、できるだけ更新月に解約した方が良いでしょう。

また光コラボには、悪質な事業者も存在するのが事実です。しつこい電話勧誘や、“安くなると言われたのに逆に高くなった”と言ったトラブルも実際に報告されています。

NTTが直接家に訪問して、光回線を販売することはありません。おかしいと思ったら安易に契約しないようにしてください。

プロバイダーの選び方3選

インターネットを使うために必要なプロバイダーですが、現在国内にはとても多くのプロバイダーがあります。

どこでも同じと言われがちなプロバイダーですが、実際にはサービス内容や料金が異なります。また提供している通信の規格も異なる場合があり、「プロバイダーを変えたら遅くなったように感じる」という可能性もあります。

プロバイダーを選ぶ際には、重視すべきポイントは以下の3つになります。

・月額料金
・IPv6に対応しているか
・メールアドレスの割当があるかないか?

1つずつ、具体的に解説していきます。

月額料金

プロバイダーの料金は毎月、何年間も払い続ける固定費です。月額料金は最も重要なポイントと言っても過言ではありません。

NTTと提携している主なプロバイダーの料金一覧を以下にまとめてみました。

なお各社ファミリータイプの値段を比較しています。光コラボではなく、フレッツ光と合わせて別途契約した場合の料金です。

プロバイダー名 月額料金(税込)
Yahoo!BB 1,320円
OCN 1,210円
BIGLOBE 1,320円
@TCOM 1,320円
ぷらら 1,100円
So-net 1,320円
AsahiNet 1,100円
@nifty 1,320円
WAKWAK 1,045円
hi-ho 1,320円
DTI 1,046円
まるっとひかり 770円

上記の他にNTTに対応するプロバイダーはとても多くあるのですが、スペースの都合上全ては書けないため12社ほど厳選しています。

毎月1000円台のプロバイダーが多い中、まるっとひかりの「新にねん割」なら最初の2年間770円で使えます。年間だと9240円となり、1万を超えないお得な価格で使えます。

プロバイダーとは別でフレッツ光の料金も毎月必要なので、続けやすい価格の会社をおすすめします。

IPv6に対応しているか

プロバイダーを選ぶ時に、IPv6(アイピーブイシックス・アイピーバージョンシックス)という言葉をよく見かけます。“難しくてなんのことかわからない”という人も多いのではないでしょうか。

IPv6の一番のメリットは、ダウンロード速度が早いことです。ネットゲームをする人や速度にこだわりたい人は、IPv6に対応したプロバイダーを選ぶことをおすすめします。

IPv6とは、インターネットプロトコルの新しい規格です。インターネットプロトコルというのは、インターネットで通信する際の約束事で今まではIPv4が主流でした。

ですがインターネット利用が急速に増え、IPv4は将来的に足りなくなる可能性があるため、開発されたのが新たな規格であるIPv6なのです。

IPv6をわかりやすく言えば、“新しいインターネット通信の約束事”だと思ってもらえると良いでしょう。

ただしIPv6の中にもいくつか種類があり、IPv6対応と書かれているだけでは速度が出ない場合があります。IPv6対応のプロバイダーを選ぶ際は、サービス名が「V6プラス」のものや、接続方式が「IPv4 over IPv6」のものがおすすめです。

V6プラスやIPv4 over IPv6に対応したプロバイダーは以下の会社があります。

・DTI
・nifty
・BIGLOBE
・So-net
・Yahoo! BB
・GMOとくとくBB
・ASAHIネット
・ぷらら
・まるっとひかり

上記のプロバイダーでV6プラス・IPv4 over IPv6に対応していますが、契約しただけではIPv6を使った通信はできません。実際に使うためには設定が必要です。

IPv6の設定方法については、各プロバイダーの公式サイトに書かれている場合が多いです。よく読んで利用方法を確認した上でプロバイダーと契約しましょう。

また、IPv6を選ぶ際には以下の注意点もあります。

・専用のルーターが必要
・サイトがIPv6非対応なら見られない場合がある
・一部ネットゲームではIPv6非対応

IPv6で通信するためには専用のルーターが必要です。今使っているルーターをそのまま使うと、ルーターの種類によっては快適な速度が出ない、サイトが見られないと言った可能性があるので注意してください。

対応するルーターの型番はプロバイダーやルーターの公式サイトで確認できます。プロバイダーによっては毎月数百円程度で、ルーターを貸してくれるサービスを行っている会社もあります。ルーター選びが不安な人はレンタルの利用がおすすめです。

IPv6は次世代の通信規格であるため、IPv6に対応していないサイトも多くあります。その場合プロバイダーが「IPv4 over IPv6」対応であれば見られますが、「IPv4 over IPv6」ではないプロバイダーの場合、パソコンで見られるようにする設定が必要です。

またオンラインゲームでは、一部IPv6に対応していないものがあります。中でもPlayStation4ではIPv6はサポート対象外となっています。好きなゲームがある人は、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

メールアドレスの割当があるかないか?

ほとんどのプロバイダーでは、契約するとメールアドレスが1つ付与され、自由に使えるようになります。プロバイダーメールはセキュリティがしっかりしているため安全性が高いのが特徴です。

ただし中にはメールアドレスの割当がないプロバイダーもあるので、契約前に確認しておきましょう。

メールアドレスが割り当てられる主なプロバイダーは以下をご覧ください。

プロバイダー名 アドレス
OCN @○○○.ocn.ne.jp
BIGLOBE @○○○.biglobe.ne.jp
Yahoo!BB @ybb.ne.jp
ぷらら @○○○.plala.or.jp
So-net @○○○.so-net.ne.jp
@nifty @nifty.com
AsahiNet @asahinet.jp
DTI @agate.dti.ne.jp他

プロバイダーから提供されるアドレスは「@○○○.ocn.ne.jp」のように@以降が指定されており、@より前を自由に決められます。

無料で付与されるのは1つだけで、複数取得やメールアドレスの変更は有料となるプロバイダーが多いです。

メールアドレスはプロバイダーに割り当てられているため、プロバイダーを変わるとメールアドレスは使えなくなります。プロバイダーの乗り換えの際は注意してください。

プロバイダーでメールアドレスの割当がない場合や、フリーメールがおすすめです。

GmailやYahoo!メールなど大手のフリーメールなら、セキュリティもしっかりしており、プロバイダー乗り換えの度にメールアドレスを変更する手間もありません。

プロバイダー料金は安く利用できる会社がおすすめ

プロバイダーの選び方を3つ紹介しましたが、特にこだわりがない人は料金で選ぶことをおすすめします。

プロバイダーの月額料金は自社で決めるため、会社によって全く違います。「特別なサービスはいらない」「こだわりは無いけど必要だから引いておきたい」という人は、料金を重視して選んで問題ないでしょう。

プロバイダーとフレッツ光をそれぞれ契約する人は、プロバイダー料金の他にプレッツ光の料金もかかります。毎月全部でいくら必要か、よく調べてから申し込んでください。

プロバイダーとフレッツ光がセットになった光コラボなら、NTTとプロバイダーそれぞれに申し込む手間はかかりません。別々に申し込むより光コラボの方が安くなることが多いため、月々の料金もお得になります。

携帯電話やよく使うサービスのプロバイダーを選ぶとお得になる

プロバイダーの中には、自社のサービスと合わせて使うと特典を受けられる会社もあります。今お使いの携帯電話や、よく使うサービスに合わせてプロバイダーを選ぶとお得です。

ドコモ・au・Softbankでは、自社の光回線を契約すると、月々の携帯代が500円~1000円程度安くなります。契約するプランによって値引き額は異なりますが、毎月値引きが受けられるため、通信費をかなり抑えられます。

ショッピングサイトで有名な楽天では、楽天ひかりを契約すると、楽天市場のお買い物がいつも+1倍になるのがメリットです。

他にも独自の特典を付けている会社は多いので、契約前にお得な特典はないか調べてみると良いでしょう。

キャンペーンの利用もおすすめ

プロバイダーの中には、新規加入キャンペーンを開催している会社もたくさんあります。

内容は会社により違いますが、多くの会社ではキャッシュバックやポイント還元、基本料金の値引きキャンペーンがほぼ常に開催されています。またルーターのレンタル代が決まった期間無料や、ゲーム機プレゼントなど各社様々です。

キャンペーンを使えば負担が抑えられるため、上手く活用することをおすすめします。

ただしキャンペーンの中には、期間中に解約すると通常より多くの解除料がかかるなど、条件がついている物もあります。キャンペーンの下に小さな文字で参加条件や注意点が書かれている事が多いので、しっかり読むようにしてください。

キャッシュバックの場合、いつどうやってもらうのか申し込む前に確認が必要です。付与されるのが数ヶ月後のキャンペーンや、受け取るために手続きが必要な場合、もらい忘れる人も多いので気をつけましょう。

NTT光回線とプロバイダーの問い合わせ窓口はある?

NTT光回線の提供会社は多く、光コラボを合わせると膨大な数の会社があります。ネットで調べようとしても様々な会社が連ねて出てくるため、混乱してしまいがちです。

通信回線は今や生活に必須となりましたが、通信回線を引くことに関しては不安を感じている人が多数います。中には悪徳は回線業者も存在するため、勧誘されてなんとなく契約してしまうとトラブルにつながる可能性もあります。

どの会社が良いのか悩んでいる人や、サービス内容について詳しく知りたい人は、専門の窓口に相談がおすすめです。自分で調べてもわからないことでも、詳しい人から直接教えてもらうと安心できます。

NTTフレッツ光やプロバイダーのちょっとした疑問など、問い合わせてみると解決することも多いです。

下記のサイトでも問い合わせができるので、ぜひチェックしてみてください。

NTTのプロバイダーまとめ

インターネットを繋ぐためには、回線とプロバイダーが必要です。原則的にはNTTのフレッツ光と、フレッツ光に対応するプロバイダーを選んで契約する形になります。

最近ではフレッツ光とプロバイダーがセットになった「光コラボ」を選択する方法もあります。光コラボはそれぞれ契約するより安い場合が多く、契約も1つで良いため手間もかかりません。

また「auひかり」のように、自社の回線とプロバイダーがセットになった光回線もあります。

プロバイダーの選び方はいくつかありますが、特にこだわりが無いのであれば料金で選ぶと良いでしょう。

光回線の契約でわからないことがある人は、専門の窓口に相談も可能です。ぜひ光回線選びの参考にしてください。

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