フレッツ光が遅い・・・考えられる原因と対処法について

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フレッツ光を使っているのに、「回線の速度が遅い」というお悩みはありませんか?
本来、光回線を使っているのだから、ADSL回線などよりも回線速度はずっと速いはずです。

それにもかかわらず、フレッツ光が遅いと感じることがあるのはなぜでしょうか?
本記事では、「フレッツ光が遅いときに考えられる原因や対処法」について解説していきます。
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フレッツ光の速度の最大値はどれくらい?

そもそも、フレッツ光の通信速度は最大でどの程度なのでしょうか?
通信速度は契約によって異なりますので、契約ごとに見ていきましょう。
フレッツ光ネクスト・ハイスピードタイプの場合、データの受信速度は最大で200Mbpsです。
一方、フレッツ光ネクスト・ギガラインタイプでは、送受信速度が最大1Gbpsとなっています。

参考:https://flets.com/next_gigaline/

両者の間で5倍の差があることがわかりますが、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
具体的な事例をもとに両者を比較してみたいと思います。

CD1枚分の音声データ(約700MB)をダウンロードすることを考えてみましょう。
1Gbps=1,000Mbps(125.00MB/s)なので、フレッツ光ネクスト・ギガラインタイプを利用していると700÷125=5.6秒でCD1枚分のデータをダウンロードできます。

一方でフレッツ光ネクスト・ハイスピードタイプの場合では、200Mbps(25.00MB/s)なので、700÷25=28秒でダウンロードが完了します。

CD1枚分のデータでもダウンロードにかかる時間の差が22.4秒もあるので、容量が大きくなってくるとより顕著に差が出るでしょう。

通信は最大値で利用することができるのか?


先述したように、フレッツ光では契約プランによって最大で1Gbpsとなることもあれば、200Mbpsになることもあります。
そもそも、この回線速度の最大値はいつも達成されるものなのでしょうか?答えはNoです。

なぜかというと、これらの速度はあくまでも技術規格上で考えられる最大値だからです。
当然回線の使用状況などによって、実回線速度は変わってくるため、最速の通信速度が達成されることは少ないといえます。

なぜ回線速度を遅いと感じるのか?

さて本題に入っていこうと思いますが、フレッツ光でなぜ回線速度が遅いと感じてしまうのでしょうか?

回線契約上の問題

まず考えられるのは「回線契約上の問題」でしょう。
もともと契約している回線の最大速度が200Mbpsであれば、それ以上の速度が出ることはありません。

ですから、通信速度が遅いと感じる場合は現在契約している回線のプランを、まず確認してみることをおすすめします。

そもそもユーザー数が多い

続いて考えられるのは、「光回線のユーザー数」です。
これに関しては、1契約者がどうにかできる問題ではありません。
皆さんは、光回線を利用しているユーザーのうち、NTT東日本/西日本の利用者の割合はどのくらいだと思いますか?

2019年のデータによれば、全体の67.6%がNTTの光回線(光コラボ含む)を利用しているそうです。
つまり、光回線利用者の3人に2人以上がNTTの光回線を利用していることになります。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45779130W9A600C1X30000/

「ドコモ光」や「ソフトバンク光」などを契約している方々にとっては、NTTの回線は無関係だと思う方も少なくないはず。

ですが、これらは「光コラボレーション(光コラボ)」といって、NTTの回線サービスと接続サービスを一括提供しているのです。

そのため、フレッツ光の名を冠していなくても、その裏ではフレッツ光の回線を利用しています。
これだけフレッツ光利用者がいると当然回線は混雑してしまい、回線速度は低下してしまうわけです。

集合住宅

集合住宅に住んでいると、回線速度が低下する可能性があります。
戸建住宅の場合では光回線を引き込み、それを通じて通信を行っています。
一方で、集合住宅の場合は建物内に引き込んだ光回線を皆で共有しながら通信することになります。

そのため、夜など回線使用者が増えてしまうときは、通信速度が低下しやすくなってしまうのです。

周辺機器のスペックが低い

仮に回線の技術規格上の最大通信速度が1Gbpsだとしても、周辺機器のスペックが低いと回線速度が遅いと感じられることがあります。

例えば、昔のWi-Fiルーターは現在のものよりも通信速度が低いことが多く、その場合は通信速度が遅いと感じる原因になります。

また、実はLANケーブルにも種類があり、種類によっては通信速度が著しく低いものもあるので、その点も注意が必要です。

フレッツ光が遅いと感じるときの対処法


以上、フレッツ光が遅いと感じるときに考えられる原因をいくつかご紹介しました。
これらを踏まえて、対処法を説明していきます。

v6プラスを利用してみる

まずご紹介するのは「v6プラス」の利用です。
「v6プラス」という単語に聞き馴染みのない方が多いかと思いますが、これは新規格の接続方式を指しています。
これまではIPv4という接続しか利用できませんでしたが、IPv6(v6プラス)の接続方式も利用できるようになってきました。

IPv6の大きな特徴は、従来のIPv4と別の通信規格も利用することで混雑を回避できる点です。
利用者が少ないため、高速で通信できます。ただし、IPv6には弱点もあります。

アクセス先のサイトが対応していないと、IPv6で高速通信できないのです。
IPv4方式で処理されるのでサイトを閲覧すること自体はできますが、処理に時間がかかってせっかくのIPv6通信が意味を成しません。

そこで注目されているのが、「IPv4 over IPv6」という接続方式です。
これはIPv4にしか対応していないサイトでもIPv6の通信経路を通れるようにするシステムで、IPv4とIPv6のどちらのサイトでも快適な通信を可能にします。

ちなみに、IPv6を利用するにはWi-FiルーターもIPv6に対応している必要があるので、事前に用意するかレンタルしましょう。

パソコンや周辺機器を再起動してみる

通信障害が起きていない場合や利用者の少ない時間帯にネットを利用するといった、回線自体に問題がない場合でも、通信速度が遅いと感じられることがあります。

そういった時は、パソコンや周辺機器(Wi-Fiルーターなど)を再起動してみると、通信速度が改善されることがあるようです。

また、パソコンの場合はセキュリティソフトがメモリを多く利用している関係で、通信が遅く感じられることがあります。その点も確認してみましょう。

パソコンや周辺機器をスペックの高いものに買い替える

前節でも述べたように、パソコンや周辺機器が古いせいで通信速度が遅くなることがあります。
あまりにスペックが古いものを利用している場合は、これを機に新しいものに買い替えることをおすすめします。

通信速度が1Gbps以上を確保しているWi-Fiルーターを探すときは、
・IEEE802.11ac
・IEEE802.11ad
・IEEE802.11ax

という規格のいずれかを選ぶようにしてください。
また、LANケーブルであればCAT6またはCAT7がおすすめです。

最大通信速度が1Gbpsの回線に契約を切り替える

もし、現行の回線が最大で数百Mbps程度の回線であるなら、最大通信速度が1Gbpsとなる回線に契約を切り替えるという手もあります。
ただし契約を切り替えると、日々の通信代が上がることになります。

もし回線を切り替えることを検討する場合は、それに見合うだけの速さが本当に必要なのかどうかをしっかりと考えてみることが大切です。

光回線のv6プラスとは?本当に速度は早くなるの?

まとめ:フレッツ光が遅い・・・考えられる原因と対処法について

いかがでしたか?
本記事では、「フレッツ光が遅いときに考えられる原因や対処法」について解説しました。
フレッツ光が遅いと感じられるときは、
・回線の規格上の問題
・回線そのものの混雑
・パソコンや周辺機器のスペックの低さ
の大きく分けて3点が考えられます。

通信速度が遅いと感じる場合は、この3つに対して問題がないか確認して、対処していくことが大切です。

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