【法人・個人事業用】FAXの通信料ってどういう計算?受信にも料金がかかるの?節約する方法は?

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「FAXを設置したいけれど、ランニングコストがどれくらいかかるのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。

また頻繁にFAXを使うため、通信料が安いサービスを探している方もいるかもしれません。

FAXは送信時に通信料がかかります。通信料は「アナログ回線かひかり電話か」で違いますし、クラウド型サービスですと「一定枚数までは無料」というものも。

またアナログ回線やひかり電話では、受信時の通信料は基本的に不要です。ただリースした複合機で紙に印刷する場合には「カウンター料金」がかかります。

この記事では「FAXの送受信時にかかる料金」と「コスト削減に役立つFAXの導入方法」について解説します。

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FAXの通信料はいくら?主要サービスごとに解説

FAXの通信料

FAX送信時には通信料が発生します。ただし具体的な金額はFAXサービスによって異なります。

主要な3つのFAXサービスの基本料金と通信料金を紹介します。

NTTアナログ電話の場合

NTTのアナログ電話(加入電話)とは、従来型の一般的な電話のことです。電話線(銅線)を使って、音声通話やFAXの送受信を行います。

地域の市外局番から始まる電話番号が使えますが、施設を維持するのにコストがかかるため、初期費用・基本料金・通話料金が割高なのがデメリットです。

NTTアナログ電話のFAX通信料

アナログ電話でFAXを利用する際にかかる基本料金・通信料についてまとめました。

基本料金 ・加入電話(事務用) 2,530~2,750円
・ライトプラン(事務用) 2,805~3,025円
通信料 9.35~88円/3分

※2024年1月時点の情報です。
※金額は税込みです。


アナログ電話でFAXを送信する際には、送信にかかった時間に応じて通信料がかかります。

音声通話の料金と同じく、アナログ電話でのFAX通信料は、通信時間のほか「距離」「時間帯」によって変動します。例えば、距離が遠いほど通信料は高くなります。


またアナログ回線を導入する場合には、初期費用として施設設置負担金(39,600円、電話加入権とも呼ばれる)が必要です。

施設設置負担金が不要となる「ライトプラン」もありますが、ライトプランでは基本料金が高くなります。

なお加入電話の基本料金には「住宅用」と「事務用」があります。ビジネスユースであれば、電話・FAXの設置場所が自宅であっても「事務用」の料金が適用されます。

アナログ回線での新規導入はおすすめしない


新たにFAXを導入するのであれば、アナログ回線はおすすめしません。


アナログ電話だと、月額基本料金も通信料も割高だからです。

またアナログ回線は設備の維持が難しくなったことから、2024年以降の廃止も決まっています。

アナログ回線が廃止されてもIP網に移行するので、2024年以降もアナログ電話・FAX機器自体はそのまま使えます。ただこれから新たに電話やFAXを導入するのであれば、廃止予定のアナログ回線よりも、メリットの大きい「ひかり電話」がおすすめです。

NTTひかり電話の場合


NTTのひかり電話とは、光回線(フレッツ光)を使った電話です。
アナログ電話と違い、音声をデジタル化して相手に届けます。

広義ではIP電話ですが、電話番号は「050」ではなく地域の市街局番(東京03、大阪06など)が使えます。


音声品質が良く、使い勝手はアナログ電話とほとんど変わりません。

NTTひかり電話のFAX通信料

ひかり電話でFAXを利用する際にかかる基本料金と通信料についてまとめました。

基本料金 基本プラン 550円/月
+フレッツ光月額使用料
通信料 8.8円/3分

※2024年1月時点の情報です。
※金額は税込みです。


アナログ電話に比べ、基本料金も通信料もかなり割安なのがわかりますね。

また全国一律どこにFAXを送信しても同一料金なので、頻繁に遠方へFAXを送る人にとってはメリットが大きくなります。

なおA4サイズのFAXを1枚送信する場合、ひかり電話で使える「G3規格のFAX機」だと通信時間は30~60秒ほど。ただFAXの通信速度は、「原稿の内容(色)」や「相手先FAX機の性能」によっても変わります。

ひかり電話を導入するためには、初期費用として基本工事費1,100円などがかかります。またひかり電話導入にはフレッツ光回線が必要なので、ひかり回線未導入の場合には、ひかり回線の工事費も必要です。

FAXを導入するならNTTのひかり電話がおすすめ

FAXを導入するなら、NTTのひかり電話がおすすめです。主な理由は以下のとおりです。

  • アナログ電話より月額料金・FAX通信料がお手頃
  • ひかり電話を導入するとインターネットも使える
  • 使い勝手はアナログ電話と変わらず、操作がわかりやすい
  • NTTのサービスなので、サポートが充実している

NTTも新規のFAX導入についてはひかり電話を推奨しています。

FAX機はアナログ回線で使っていたもの(G3規格のFAX機)もそのまま使えますよ。

クラウド型FAXの場合

クラウド型FAX(インターネットFAX)とは、クラウドサービス上でFAXを送受信できる新しいFAXサービスです。「安くて便利」と聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

クラウド型FAXでは、インターネットを通じてクラウドサービスにアクセスしてFAXを利用します。そのため、ネット環境があり、クラウドサービスにアクセスできる状態であれば、いつでもどこでもFAXを利用できます。

外出が多い個人事業主や営業職にとっては便利ですね。

またクラウド型FAXでは送受信に複合機やFAX機が必要ありません。機械を購入する必要がないため、FAX導入の初期費用が安く済むというメリットがあります。

クラウド型FAXサービスの通信料


クラウド型FAXサービスはさまざまな会社から提供されており、それぞれに料金体系や通信料が異なります。

ここでは有名なクラウド型FAXサービスである「eFax」と「MOVFAX(モバックス)」の料金を紹介します。

まずはeFaxについてまとめました。

基本料金 ・月払いプラン 1,980円/月
・年払いプラン 19,800円/年(1ヶ月あたり1,650円)
通信料 ・毎月150ページまで送受信無料
・151ページ以降は11円/ページ

※2024年1月時点の情報です。
※金額は税込みです。

eFaxの通信料を計算する際のページ数は、「紙の枚数」ではなく「通信時間60秒=1ページ」なので注意してください。

また上記以外に初期費用(登録手数料)として1,100円がかかります。

続いてMOVFAXの料金は以下のようになっています。

基本料金 ・スタンダードプラン 1,078円/月
・プレミアムプラン 4,378円/月
市外局番オプション料金 東京03・大阪06・神奈川045を利用する場合は110円/月
通信料 ・受信は毎月1,000枚まで無料。1,001枚目以降は8.8円/枚
・送信は8.8円/2枚

※2024年1月時点の情報です。
※金額は税込みです。

eFaxでは通信料は60秒ごとに課金でしたが、MOVFAXでは送信2枚ごとの課金となっています。MOVFAXには通信時間の条件はありません。

なおMOVFAXのプレミアムプランではサブID機能などが利用できます。サブID機能は「複数人でFAXを利用しており、閲覧権限の設定などが必要な場合」に適している機能です。

通信料や無料になる枚数は変わらないので、個人事業主・フリーランスや「FAXをオフィスのみんなでオープンに使っている(誰がどのFAXを見てもOK)」という場合はスタンダードプランで十分です。

またMOVFAXでも初期費用として1,100円がかかります。

クラウド型FAXサービスの注意点

クラウド型FAXサービスは以下のような人におすすめのサービスです。

  • 事務所にFAX機器を置きたくない
  • 外出先でもFAXを送受信したい

ただ以下のようなデメリットがあることには注意しましょう。

  • 相手方の機器によってはFAX送受信が不安定になる可能性あり
  • 通常のFAXと使い方が違うので、慣れるまで大変
  • ネット環境がないと使えない
  • 手書きの紙をそのまま送信できない(PDFなどに変換が必要)

またクラウド型FAXサービスは、提供会社によってさまざまな特徴があります。

「地域ごとの市外局番から始まるFAX番号が使えない」「スマートフォンには対応していない」「受信しかできない」といったサービスもあるので注意してください。

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代表的なクラウド型FAXサービスである「eFax」のサービス内容や、「事業用のFAXはどれを選ぶべきか」については、こちらの記事でも解説しています。ぜひ合わせてご覧くださいね。

FAXは受信料もかかるの?

FAXの通信料

FAXの受信時には料金はかかるのでしょうか。

FAXも電話と同じで、受ける場合には基本的に受信料はかかりません。



ただリース契約の複合機で受信したFAXを印刷する場合には「カウンター料金」がかかります。


「カウンター料金の仕組み」や「無駄なカウンター料金をかけないようにする方法」について、詳しく解説します。

カウンター料金とは?

オフィスにFAX機能付きの複合機を導入する場合、リース会社と「カウンター保守契約」を結ぶのが一般的です。

この場合、トナー交換やメンテナンスは無料となりますが、カウンター料金がかかります。

カウンター料金とは、リース契約の複合機で印刷を行うときに発生する料金です。1枚ごとに料金が発生し、FAXの印刷だけではなくて、通常の印刷やコピーなどにもかかってきます。

カウンター料金は印刷した枚数に応じて課金され、カラー印刷かモノクロ印刷かで金額が違います。

具体的な金額はリース会社によって異なりますが、モノクロで約2~3円/枚、カラーで約15~25円/枚ほどが相場です。


月間の印刷枚数をリース会社が確認し、リース代金とは別にカウンター料金が月々請求されます。

カウンター料金をおさえる方法

カウンター料金が発生するのは「受信したFAXを紙に印刷した場合」だけです。

そのため無駄なカウンター料金を払いたくないなら「受信したFAXのうち紙で必要なものだけを印刷すればいい」のです。

具体的には以下のような方法が有効です。

  • 自動印刷設定を解除する
  • 受信内容を確認してから印刷
  • PC-FAX機能を利用

それぞれについて解説しますね。

自動印刷設定を解除する

複合機の初期設定では、受信したFAXを自動的に印刷する設定(自動印刷設定)になっていることが多いです。

そのためFAXを受信すると必ず印刷されて、カウンター料金がかかってしまいます。

「自動印刷設定」から「自動印刷しない設定」に切り替えれば、FAXを受信しても自動では印刷されないので、カウンター料金はかかりません。


自動印刷しない機能の名称は「見るだけ受信機能」「見てから印刷機能」など、メーカーによって異なります。

設定を変える方法も複合機のメーカーや機種によって異なりますので、取扱説明書を参考に設定を行ってください。

なお自動印刷設定にしたまま、印刷設定をモノクロにしてカウンター料金を抑える方法もあります。

カウンター料金はカラーのほうが高いので、これだけでもかなりコストを下げられますよ。「紙でほしいFAXが多い」「いちいち印刷するFAXを選んでから印刷するのは面倒」という場合は、この方法でもいいですね。

プレビューで受信内容を確認してから印刷する

自動印刷設定を解除した場合、どうやって受信したFAXを印刷すれば良いのでしょうか。

まずは複合機のタッチパネルディスプレイに受信内容をプレビューさせます。プレビューで内容を確認し、必要なFAXだけを選択して印刷すればOK。


なお不要なFAXについては、プレビュー画面から削除できる複合機が多いです。定期的に削除しておけば、不要なFAXを印刷してしまう可能性も減りますね。

機種によっては希望のページだけ印刷することも可能なので、「1通のFAXのうち1ページだけを印刷したい」「表紙(送り状)は印刷しなくていい」というときも便利です。


詳しい操作方法は複合機により異なりますので、取扱説明書を確認してくださいね。

PC-FAX機能を利用

PC-FAXはパソコンと複合機を繋いでFAXを送受信・操作する機能です。受信したFAXの内容をパソコンで確認し、必要なFAXだけを印刷できます。


複合機のプレビュー機能とやっていることは同じなのですが、パソコンからFAXを操作できるのがメリット。「複合機の設置場所が遠い」というときなどに便利です。

パソコンからFAXを送信することもできます。

なお「パソコンでFAX」というと、クラウド型FAXサービスを想像する方も多いと思います。

しかしPC-FAXはアナログやひかりなどのFAX回線を利用してFAXを送受信します。そのためクラウド型FAXとは違い、利用する場合にはFAX機または複合機(PC-FAX機能がついているもの)が必要です。

上記のようにプレビューやPC-FAX機能を使って、受信したFAXのうち必要なものだけを印刷すれば、カウンター料金だけではなく紙やトナー・インクも節約できます。

ペーパーレスで資源も節約できてエコですので、ぜひ実践してみてください。

カウンター料金削減に対応できる機種を選ぼう

「受信したFAXを見てから印刷できる機能」「PC-FAX機能」は、どの複合機にも備わっている機能というわけではありません。

複合機リースの際には、複合機に欲しい機能がついているかをチェックしてください。

またカウンター料金の節約については、「カウンター料金が安いリース会社と契約する」という手もあります。

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FAX機の選び方やカウンター料金については、こちらの記事でも解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてください。

まとめ

この記事ではFAXの通信料について紹介しました。

アナログ回線やひかり回線のFAXですと、電話と同じようにFAXでも送信時に通信料がかかります。受信時には通信料はかかりません。

ただ複合機をリースしている場合には、受信したFAXを印刷することでカウンター料金が発生します。また紙やインクも消費しますね。

カウンター料金や紙・インクを節約したい場合には、複合機の「見てから印刷」機能などを使うのがおすすめ。受信した内容を確認してから印刷ができるので、カウンター料金の削減やペーパーレスに繋がります。

新規でFAXを導入する際におすすめなのはNTTのひかり電話。アナログ回線よりも基本料金も通話料・通信料も安く、アナログ回線のFAXと同じように使えるからです。

クラウド型FAXも人気ですが、サービスによっては「地域の市外局番が使えない」というケースもあります。導入を検討する際には、慎重な判断が必要です。

ひかり電話での新規FAX設置をお考えの方には、以下の窓口を利用することをおすすめします。ひかり電話での番号取得も任せられて、「カウンター料金がリーズナブルなリース業者」や「FAXのレンタルサービス」も紹介してくれます。

FAX導入に関するお悩みが、まるごと解決できるはずですよ。

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