退去日と引っ越し日の違いは?電気 ガス 水道の解約日にも注意!

通常、引越しが決まれば、「現在住んでいる物件の退去日」や「新居への引っ越し日」を決めます。

しかし、入居日と退去日を一緒にできることは稀です。

退去日は融通がききづらく月末になることが多いため、「引っ越し日と退去日を正確に決められない」と悩む方が少なくありません。

また、「電気やガスなどのライフラインの解約日はいつが良いの?」と悩みを持つ方もいます。
引っ越し日に合わせて水道などを解約してしまうと、退去の立会日に掃除が必要になった際に困る可能性があるためです。

確かに退去の立会日前に完璧に掃除を終えており、電気などが使用できなくても支障がなければ、引っ越し日と同じ日に解約したとしても問題ありませんが、引っ越し日に合わせてしまうと、退去立会日に電気などが必要になった際に不便な思いをすることでしょう。

今回は上記のような悩みを持つ方のために、「退去日や引っ越し日の決め方や流れ」について、「ライフラインの解約日を決める際の注意点」を含めて詳しく解説していきます。
引っ越し日や退去日などを決めきれず困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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退去日 引っ越し日の決め方

現在住んでいる賃貸物件などから引っ越すことが決まった際は、まず「引っ越し日と退去日の日取り」を決めます。

念の為に解説すると、引っ越し日とは「実際に旧居から新居に引越しを行う日」のことで、「新居の入居日」以降に引っ越し業者を確保することができれば、あなたが希望する日取りで新しい住居に引っ越しを行うことが可能です。

一方、退去日とは、その名の通り「現在あなたが住んでいる物件を退去する日」のことで、物件によって定められている「解約予告期間」と呼ばれる「大家さんや管理会社に退去する意思を伝える期限」前に申告すれば、好きな日程で退去日を決められます。

例えば、あなたが現在住んでいる物件の「解約予告期間」が退去希望日の1ヶ月前までに申告するという内容になっており、退去日を8月31日にしたい場合、基本的に7月31日までに大家さんや管理会社に退去の意向を伝えることで、希望通り8月31日を退去日にしてもらうことが可能です。

ただし、あくまでも上記のケースは一般的な目安になっており、物件によって定めている「解約予告期間」が異なるため、退去希望日を決める際は、事前に「現在住んでいる物件の不動産会社にいつまでに解約の申告を行えば希望日を退去日にできるのか」を確認しておくようにしてください。

退去日を決めてからの流れ

旧居の退去希望日が決まったら、以下の流れに沿って手続きや引っ越し準備を行います。

・退去日などに関する連絡の仕方
・引っ越し日前までの掃除のやり方
・退去日の立ち合い当日
・新居や引っ越し日が決まっていない場合は早めに決める

それぞれについて、詳しく解説していきます。

退去日などに関する連絡の仕方

現在あなたが住んでいる物件の退去希望日が決まった場合、まずは「不動産会社や大家さんに退去する意向を伝える連絡」を行います。

基本的に、現在の物件を借りた際に契約した不動産会社に連絡を行うことで、解約の手続きを進めてもらうことが可能です。

なお、上記でも解説した通り、物件に定められている「解約予告期間」に注意したうえで、できるだけ早い時期に連絡することをおすすめします。

退去通知の連絡をし忘れてしまったり、物件に定められている解約予告期間を過ぎてしまった場合、希望する日を退去日にすることができず、引っ越し後の家賃も支払わなければならないと言った事態に陥る危険性があるためです。

このため、退去日を決める際は、「解約予告期間」や「二重に家賃が発生しないか」などを考慮して慎重に退去希望日を決めたうえで、できるだけ早いうちに不動産会社や大家さんに退去の意思を伝える連絡をするようにしましょう。

引っ越し日前までの掃除のやり方

退去日が確定したら引っ越し日や退去日前までに、現在住んでいる家の掃除を行います。

一般的な賃貸物件では入居者が退去した後に大家さんなどがハウスクリーニングを入れて部屋の清掃を行なってくれますが、退去時の清掃はマナーであり部屋をある程度綺麗な状態にしておくことで敷金が多く返ってくる可能性があるため、できる限り引っ越し日・退去日前までに清掃を行なっておくのがおすすめです。

ちなみに、引っ越し日や退去日までにどこまで掃除を行えば良いのかを決める際は、「原状回復義務」を基準に判断すると良いでしょう。

「原状回復義務」とは、簡単に言うと「賃貸物件を退去する際は、普通に生活していて発生する汚れや傷以外は、借主であるあなたが部屋を入居した時と同じ状態に戻す義務」のことを指します。

あなたが掃除をおこたった事でキッチンなどに汚れが発生した場合を例に挙げてみましょう。
上記のケースでは、物件を借りたあなたが当初の状態に戻さなければならない義務を負うため、入念に掃除をして汚れを落とす必要があります。

一方、冷蔵庫を設置したことで壁が電気ヤケした場合は、「経年劣化」と言う「生活をするうえで避けられない汚れ・傷」に該当し大家さんに原状回復義務が生じるため、あなた自身が掃除や修繕費用を負担する必要はありません。

このように、「原状回復義務」を基準にすることで、どこまで掃除を行えば良いのか判断することができるため、旧居の掃除を行う際は「国土交通省や東京都が定めているガイドライン」を確認しておくことをおすすめします。

「国土交通省や東京都が定めているガイドライン」には、「経年劣化なのか借主の故意なのかを判断するための一定の基準」について明記されているため、この資料を確認しておくことで、どこまで清掃すれば良いのかを判断することが可能です。

ただし、旧居の掃除を行う際は、事前に「不動産会社や大家さんにも確認を行う」ことも忘れてはいけません。
物件によっては、借主による掃除は不要としていたり、大家さんによっては「素人が大掛かりな清掃をしてしまうと余計に部屋が傷つくかもしれない」などと懸念する可能性があるため、必ず掃除を行う前に確認を行うようにしてください。

退去日の立ち合い当日

引っ越し作業が全て終わったら、退去日(明け渡し日)に管理会社や大家さんなどによる立ち合いを行います。

立ち合いは空室になった部屋で行われるので、引越し当日に行う方が多いです。
不動産会社などと一緒に室内の修繕が必要な箇所を確認し、傷や汚れがあった場合に「借主であるあなたか大家さんのどちらが負担するのか」を明確にするために行われる必要な作業です。

このため、後々起こり得るトラブルを避けるためにも、必ずあなた自身が立ち会うようにしてください。

仮に、代理人に立ち合いを依頼してしまうと、本来なら負担する必要のない傷の修繕費用を請求されてしまう危険性があるため、どうしても代理人に頼まなければならない場合は、事前に入居時からついていた傷・汚れのメモや写真などを用意しておくようにしましょう。

新居や引っ越し日が決まっていない場合は早めに決める

退去日は確定したが、新居や引っ越し日がまだ未定の場合は、「できるだけ早く新居や引越し作業を行う日」を決めるようにしてください。

通常、大家さんは空室を早く埋めたいと考えていることで、退去申告があった時点で新しい入居者の募集を開始し、新規入居者の入居日に合わせてハウスクリーニングなどの手配を行っているので、退去通知の連絡後は退去日の変更に応じてくれない可能性があります。

仮に、新居が見つからず退去日の変更に応じてもらえなかった場合、当然ですが「退去日以降に住むところがなく路頭に迷ってしまう」といった事態に陥ってしまうため、できるだけ早く新しい引越し先を契約し、引っ越し業者を確保するための手続きを行うようにしましょう。

退去時・引っ越し日に行う掃除のコツ・ポイント

退去時・引っ越し日に行う掃除は、「荷物の搬出が完了した後」に開始するのがおすすめです。

上記のタイミングで掃除を行うことで、普段見えない箇所の汚れにもすぐ気づくことができるうえに、余計なものがない状態で掃除をすることができるため、荷物がある状態に比べて比較的に早く室内を清潔な状態にすることができます。

ただし、日頃の掃除を怠っていた場合は、引っ越し日前までに掃除を行なっておくことも必要です。

例えば、普段キッチンの「換気扇」の掃除を行なっていなかった場合、換気扇の中がガンコな油汚れが蓄積されてしまっていることで、退去日や引っ越し日当日では掃除を完了することができない可能性があります。

仮に、掃除を完了することができなかった場合、高いハウスクリーニング代を請求されてしまったり、敷金がほとんど返ってこないと言った事態に陥ってしまう可能性があるため、事前に「汚れがひどい箇所」を確認したうえで、計画的に掃除を進めるようにしてください。

なお、現在住んでいる物件の退去が決まった際は、以下の箇所を掃除しておくといいでしょう。

・キッチン:コンロ周り、換気扇、シンク、蛇口、排水口
・お風呂場:壁、床、排水口、換気扇
・洗面台:蛇口、洗面ボウル、備え付けキャビネットの中
・トイレ:便座周りや中、便器の裏側、壁、床
・壁や天井:家具や家電を置いていた場所、経年劣化以外に付いた汚れ
・床や畳:溝、カビの除去
・窓:ガラス、レール、サッシ
・ベランダ:カビや苔の除去、排水溝付近の溝のほこりやゴミ

現在住んでいる物件から退去する際は、上記の箇所を事前に掃除しておくことで、引っ越し日・退去日当日は「搬出しなければ掃除できない箇所」のみの掃除だけ行えば室内を綺麗な状態に戻すことができるため、当日の掃除による負担を軽減することができます。

電気 ガス 水道の解約日に注意!

ここまで、現在住んでいる物件からの退去日・引っ越し日の決め方や流れについて詳しく解説してきましたが、退去時に必要になる手続きは退去日に関する連絡や新居の契約だけではありません。
退去日が決まった際は、「電気やガス、水道の解約手続き」も併せて行う必要があります。

仮に、ライフラインの解約手続きを忘れてしまった場合、余計な費用が発生してしまいあなたが損をする可能性があるため、注意が必要です。

とはいえ、引っ越しを行う予定の方の中には「電気やガスなどのライフラインの解約日をいつに指定すれば良いのか分からない」と悩んでしまい、手続きを行えないままでいる方は少なくありません。
引っ越し日までに完璧に掃除を終えていても、「退去の立ち合い日に汚れに気づき、掃除が必要になるかもしれない」などと不安を抱いているためです。

では、ライフラインの解約日はいつにすれば良いのでしょう?

特にこだわりがないのであれば、ライフラインの解約日は退去時の立ち合い日に合わせておくのがおすすめです。
上記の日を解約日に指定しておくことで、万が一退去の立ち会い日に電気やガス、水道の使用が必要になっても問題なく利用することができるため、不足の事態が起こってもすぐに対応することができます。

実際、引っ越し日までに完璧に掃除を終えたつもりでも、後から見ると汚れが残っている場合もあるため、引越し日と立ち合い日が異なる場合は、立ち会い日までライフラインが利用できると安心です。

なお、電気やガス、水道の解約手続きは、契約している業者によって異なりますが、基本的に「引っ越し日の1週間から2週間前」を目安に手続きを行うようにしましょう。

ライフラインを提供している会社によっては引っ越し日(停止希望日)当日でも受け付けてくれる場合もありますが、時間帯によって受付を断られたり、あなた自身が忙しく連絡を行うのを忘れてしまう危険性があるため、スケジュールに余裕を持って手続きを行うようにしてください。

ガスの閉栓の立ち合いが必要な場合がある

ライフラインの解約日を決める際は、1つ注意しなければならない点があります。
それは、「ガスの閉栓を行う際は、立会いが必要になる場合がある」と言う点です。

基本的にガスの閉栓作業は、契約しているガス会社の担当者のみで行うため、契約者であるあなたは作業中に立会いを行う必要はありません。

しかし、以下のケースに該当する場合は、ガスの閉栓日に立会いが必要になります。

・屋内にガスメーターが設置されている場合
・オートロック式の物件
・ガスの機器をレンタルしていた
・ガスの機器を取り外す場合
・閉栓作業を行う日に現金でガス料金の精算を行う場合
・沖縄県に住んでいる

上記に該当する場合、ガスの閉栓作業を行う際に立会いが必要になるため、解約日を決める際は「契約しているガス会社に立会いが必要なのか」を確認したうえで、当日スケジュールに余裕を持って対応するようにしてください。

電気 ガス 水道の一括手続き窓口がある?

上記で電気やガス、水道のライフラインに関する解約手続きは、引っ越し日の1週間から2週間前までに行なうのが最適だと解説しました。

しかし、物件の退去を行う際は、仕事や学業と並行しながら「引っ越し業者の選定や掃除、各機関への転居手続き」など、やるべき事が数多くあるため、ライフラインに関する手続きを後回しにしてしまう方は少なくありません。

後回しにしても確実にライフラインの手続きを完了できるのであれば問題ありませんが、引っ越し・退去時はやるべき事が山ほどあるうえに、どれも手間がかかるため、電気などの開通・解約手続き自体を忘れてしまう方も数多くいます。
仮に、ライフラインの解約・開通の手続きを忘れてしまうと、例えば新居に引っ越した際に数日間お風呂に入れなかったり、電気が使用できないといった事態に陥りかねません。

では、どのようにすれば確実にライフラインに関する手続きを完了することができるのでしょうか?

手間をかけずに確実にライフラインに関する手続きを行いたいのであれば、下記のページにある「電気やガスなどのライフラインに関する手続きを一括で行なってくれる窓口」を利用するのがおすすめです。
下記の窓口は、1回の簡単な手続きで電気やガス、インターネットなどの移転・解約手続きを全てあなたの代わりに行なってもらうことができるため、手間をかけずに確実にライフラインに関する手続きを完了することができます。

しかも、下記の窓口では、「ライフラインに関する手続きを無料で行なってくれる」のも嬉しいポイントです。
手続きを行う際の費用が一切かからないため、引越し費用の負担が増える心配がなく、どなたでも安心してご利用いただくことができます。

引っ越しをする予定の方は、ぜひお気軽に下記のページからお問い合わせください。

まとめ:退去日・引っ越し日を決めた後はライフラインの一括手続きを利用するのがおすすめ!

通常、現在住んでいる賃貸物件などから引っ越すことが決まった際は、「退去日」と「引っ越し日」を決めます。

しかし、退去日はそれぞれの物件によって定められている「解約予告期間」に合わせる必要があり、融通が聞きづらいケースが多いため、あなたの希望する日を退去日に指定できるとは限りません。
物件によっては、「解約予告期間」を2ヶ月前と定めている物件も存在しており、翌月に引っ越し作業を行なっても翌月末付で退去処理を行なってもらえず、引越し後も家賃を支払わなければならないと言った事態に陥ってしまう可能性もあります。

このため、「退去日」を決める際は、まず「物件の契約書や不動産会社に解約予告期間について」や「いつ退去日にできるのか」の確認を行なったうえで、退去希望日を決めるようにしてください。

なお、退去時に行う必要な手続きは、解約申告の連絡だけではありません。
ライフラインに関する開通や解約手続きも併せて行う必要があります。

これらの手続きは、新居での生活を送るうえで欠かせない手続きになっているため、万が一手続きを忘れてしまうと、新しい物件に引越しをした際に不便な思いをすると言った事態に陥ってしまう危険性が高いです。

そこで、この記事では「ライフラインに関する手続きを一括で行なってくれる窓口」の利用を検討することをおすすめしました。
下記の窓口では、1回だけ簡単な手続きを行うことで、あなたの代わりにライフラインに関する手続きを全て代行してもらうことができるため、手間をかけずに確実に電気などの開通・解約手続きを完了することができます。

引っ越しを検討している方は、ぜひ下記のページからお問い合わせください。

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