NTTの電話回線の申し込み方法をわかりやすく解説

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これから店舗や新設法人などで、新しく電話回線の申し込みを検討している人もいるでしょう。

そこで今回は、NTTのひかり電話の申し込み方法や特徴、メリット・デメリットを解説していきます。

これから電話回線を法人契約しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
(このページ内に記載されいる金額は特段の表記がない限り税込み表記となります。)

法人フレッツ法人フレッツ

NTTの電話回線の主流はひかり電話

NTTの固定電話には、アナログ回線の電話と光ファイバーを利用するひかり電話の2つがあります。
どちらを契約すればいいのか、迷っている人もいるでしょう。
そこで、アナログ回線と光回線、それぞれの特徴を解説していきます。

アナログ回線について

アナログ回線とは「ADSL」と呼ばれ、電話線を利用した回線です。

光回線の前に主流だった回線で、2005年に契約のピークを迎え、現在は旧型の通信方式として使われています。

光回線と料金は変わりませんが、NTTの基地局から離れていると速度が低下しやすく、ノイズに弱いため、現在は契約する人数も減りました。

またアナログ回線(ADSL)は、2014年にサービス終了予定になっています。今からの契約はあまり得策ではありません。

光回線について

光回線は、最も普及しているインターネット回線です。

光ファイバーを利用し、高速の通信回線ができ、ADSLと比べても20倍以上の速度が出ると言われています。

またノイズに影響されにくく、通信が安定しているのもメリットです。

ほとんどの法人が「ひかり電話」を契約している

現在は、ほとんどの法人がひかり電話の契約をしています。

理由のひとつが、アナログ回線に加入権が必要という点です。電話加入権とは、NTT東日本やNTT西日本の電話回線を契約するための契約で、39,600円の初期費用がかかります。

初期費用が非常に高額な上に、回線速度も遅いため、現在は費用が安く回線速度が高速なひかり回線が主流となっています。これから店舗や新設法人などで新しく電話回線を申し込みする場合は、ひかり電話を契約した方が、経費削減や業務効率化に役立ちます。

NTTひかり電話の料金

NTTのひかり電話の契約方法については大きく2つに分けることができます。
一つは、フレッツ光に加入し、インタネットと一緒に利用する「ひかり電話」です。基本料金550円からひかり電話の利用が可能になるのが大きな魅力です。
もう一つは、ひかり電話のみの契約利用が可能な「ひかり電話ネクスト」です。以前はひかり電話のみの契約は不可能でしたが、2023年3月31日より新サービスとしてひかり電話のみの契約が可能となりました。

ここからはNTTのひかり電話を契約する法人向けに、この2つのひかり電話サービスの電話料金やオプション料金を紹介します。

ひかり電話の料金

光でんわの月額料金は、電話のみの利用なら東日本エリア、西日本エリア共に2,800円〜で使えます。

こちらは、フレッツ光ライトとひかり電話の月額利用料込みの金額になります。
また店舗や事務所での使い方によって、さまざまなプランを用意しています。

ひかり電話A(エース)

月額電話基本料 1,650円
通話料 8.8円/3分
無料通話分 3時間相当(528円分)
付帯サービス ナンバーディスプレイ、ナンバーリクエスト、キャッチホン、ボイスワープ、迷惑電話おことわりサービス、着信お知らせメール

ひかり電話Aは、付帯サービスを充実させたい人におすすめです。電話を使った業務が多い、取引先が多い、という時に役立ちます。

付帯サービスの詳細については、下の「選べるオプションサービス」をご覧ください。

安心プラン

月額電話基本料 1,540円
通話料 7.92円/3分
無料通話分 8時間相当(1,408円分)

安心プランは通話が多い方におすすめのプランです。「付帯サービスまではいらないけど、ちょっとでも通話料を安くしたい」という場合に適しています。

もっと安心プラン

月額電話基本料 4,290円
通話料 7.92円/3分
無料通話分 30時間相当(5,280円分)

もっと安心プランは、とにかく通話が多い方におすすめのプランです。無料通話分が30時間ついてくるため、通話時間を気にすることなく、業務が行えます。

ひかり電話ネクストの月額料金

ひかり電話ネクストには、4つの料金プランがあります。プラン名や料金は、NTT東日本・NTT西日本で共通です。

プラン名 月額料金(税込み) 特徴
基本プラン 2,750 円/月 もっとも基本的なプラン
安心プラン 3,740 円/月 1,408円分の通話料金が含まれる
ひかり電話ネクストA(エース) 3,850 円/月

・528円分の通話料金が含まれる

・ナンバーディスプレイ、ボイスワープ、ナンバーリクエストなどの人気オプションが含まれる

・通話料分を次月に繰り越せる

もっと安心プラン 6,490 円/月 5,280円分の通話料金が含まれる

※2023年8月時点の情報です。

ひかり電話ネクストは電話に特化したサービスのため、フレッツ光ライトよりも月額料金が安く設定されています。フレッツ光ライトとひかり電話ネクストの月額料金を比較しました。

フレッツ光ライトでひかり電話を利用する場合の月額料金 フレッツ光ライト月額料金(3,080円)+ひかり電話月額料金(550円)=3,630円
ひかり電話ネクスト(基本プラン)の月額料金 2,750円

現在フレッツ光ライトを利用している方は、ひかり電話ネクストへの切り替えによって月々の電話料金(月額料金)を節約できます。

ひかり電話ネクストの通話料金

ひかり電話ネクストの通話料金はフレッツ光ライトと同じで、一般的な固定電話(アナログ電話、加入電話)と比べて安くなっています。

ひかり電話ネクストの基本的な通話料は以下のとおりです。

通話先 料金
固定電話 8.8 円/3分(税込み)
携帯電話 17.6 円/60秒(税込み)
海外(アメリカ合衆国の場合) 9 円(免税)/60秒

※2023年8月時点の情報です。

通話料が距離や時間帯に左右されないので、安心して利用できるのが特徴です。

ひかり電話ネクストの初期費用

ひかり電話ネクストを新規で申し込む場合には、一般的に以下の初期費用がかかります。

エリア 初期費用(税込み)
NTT東日本

・契約料:880円

・標準的な初期工事費:24,200円

NTT西日本

・契約料:880円

・標準的な初期工事費:20,900円

※2023年8月時点の情報です。

一般的なアナログ電話(加入電話)のような施設設置負担金(加入権)は不要です。

ひかり電話ネクストへの申し込み・切り替え方法

以下の窓口で、メールや電話で新規申し込みや切り替えの相談が可能です。

申し込みするプランに迷っている場合は、「基本プランに希望するオプションを付けたらいくらになるか」「今の店舗におすすめのプランはどれか」といった相談もできます。手続きが簡単で実績も豊富なので、安心して任せられます。

なお直接NTTに申し込む場合、オンラインでの申し込みはできず電話受付(局番なし116)のみとなります。

なお現在フレッツ光ライトを契約している方は、遅くとも2025年3月末までに切り替えしましょう。基本プランならひかり電話ネクストのほうが安いので、早めに切り替えることで、経費が節約できます。

【NTT】ひかり電話ネクストのお申し込みはこちらから

選べるオプションサービス

NTTのひかり電話はオプションサービスも充実しています。

ひかり電話Aには標準で付帯しており、個別で選ぶことも可能です。

名称 内容 料金
ナンバーディスプレイ かけてきた相手の電話番号を表示 440円/月 (セット割引対象)
ナンバーリクエスト 非通知の相手に自動音声で対応 220円/月(セット割引対象)
キャッチホン 通話中にかかってきた電話を受けられる 330円/月(セット割引対象)
ボイスワープ かかってきた電話を外出先で受けられる 550円/月(セット割引対象)
迷惑電話おことわりサービス しつこい迷惑電話を着信拒否 220円/月
着信お知らせメール 不在時も電話の着信をメールでお知らせ 110円/月

ひかり電話のメリット・デメリット

ひかり電話を検討している法人向けに、メリットとデメリットを紹介します。

光でんわのメリット

光電話のメリットは以下の通りです。

加入権の購入が必要ない

ひかり電話は、アナログ回線のように電話加入権の契約が必要ありません。

アナログ回線は、電話加入権の初期費用に39,600円ほどかかります。ひかり電話はそれが必要なく、費用を抑えて電話回線を使うことができます。

通話料金が安い

ひかり電話は通話料金の安さも魅力です。

光回線:8.8円/3分
アナログ回線:8.8〜88円/3分

ひかり回線は全国どこでも一律の料金(8.8円/3分)で通話ができます。一方アナログ回線は、距離が遠くなる程通話料が高くなるため、全国に拠点を持つ会社にはおすすめできません。

通信速度が早い

ひかり回線は、世界最速と呼ばれる「光」を活用した回線です。その速さはADSLの20倍以上とも言われ、安定した通話ができます。また光インターネットも利用できるため、店舗や事務所でネット環境を構築したい人にもおすすめです。

現在の電話番号を引き継げる

ひかり電話は、現在の電話番号を引き継いで使用できます。アナログ回線から切り替えたい人でも、今の番号のまま切り替えられるため、面倒な手続きは必要ありません。もちろん、新しい番号を取得することもできます。

スマホを子機として使える

ひかり電話は、連携さえすればスマホを子機として使えます。

専用のアプリをスマホでダウンロードし、光回線のWi-Fiに接続すれば、スマホを子機として活用できます。着信だけでなく発信もできるため、わざわざ電話のある場所に行く手間もありません。

手元のスマホで会社の電話が使えれば、業務効率もアップするはずです。

音質が良い

ひかり電話は、高速のインターネットに接続しているためクリアな音質で通話ができます。

音が途切れたりすることもなく、アナログ回線よりも聞き取りやすいと言われています。

ネット環境を整備できる

ひかり回線を契約すると、インターネットの利用もできます。店舗や事務所にはネット環境が必要です。

これまでアナログ回線とネット回線を別々に利用してきた人は、光回線にすることで電話とネットが同時に契約でき、大幅なコスト削減につながるでしょう。

ひかり電話のデメリット

ひかり電話のデメリットは以下の通りです。

光回線の契約が必要

ひかり電話を使用するには光回線の契約が必要です。

電話だけ利用する場合はフレッツ光ライトの光回線料+ひかり電話の月額利用料が必要です。

一見割高に思われるかもしれませんがアナログ回線で電話するよりもお得なので、光回線はコストパフォーマンスに優れています。

かけられない番号がある

ひかり電話にはかけられない番号があります。

・コレクトコール
・伝言ダイヤル(0170)
・お話中調べ(114)
・NTT以外のナビダイヤル

これらの番号にはかけられません。もちろん、110番(警察)や119番(消防)など、緊急性の高い場所への電話は可能です。電話の用途に合わせて契約を検討してみてください。

停電すると使えなくなる

ひかり回線はデジタル機器がゆえに、停電時には使えなくなります。電源が落ちてしまうため、復旧するまで電話をかけられません。特に災害が起こった時は、停電でも使えるアナログ回線の方が有利です。

ただし、最近はスマホが普及していますので、そこまで困ることはないでしょう。

ネットワーク環境に左右される

ひかり電話は光ファイバーを利用した電話です。そのため、光ファイバーに問題が発生すると、電話ができなくなりますのでその点は注意しておいた方がいいでしょう。

ひかり電話の契約でよくある質問

ひかり電話の契約や利用でよくある質問に回答していきます。

Q.ひかり回線のプロバイダー選びが難しそうです。
A.当社では、お客様に合わせたプロバイダーをご案内させていただいております。ご自身で選んでいただかなくても、最適なプロバイダーを紹介しますのでご安心ください。

Q.ひかり電話でFAXは使えますか?
A.ひかり電話はFAXも使えます。光回線の種類にもよりますが、NTTの光回線であれば、サービス料金に含まれているため、別料金はかかりません。

Q.電話のみの契約はできますか?
A.ひかり電話のみの契約はできません。フレッツ光ライトとひかり電話の月額利用料を支払う必要があります。ただし、それを加味してもアナログ回線よりもお得な料金で使えるため、電話回線はひかりをおすすめします。

Q.工事の時間はどのくらいですか?
A.環境にもよりますが、早ければ30分、長くて1時間ほどかかります。時間については事前に調査できないため、余裕を持って立ち合いをしてください。

Q.ひかり電話対応の電話機が必要ですか?
A.一般的な家庭用電話機であれば問題ありません。ただし、黒電話やピンク電話、ひかり電話非対応の電話機には対応していないため、あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。

Q.急ぎで電話を使いたいです。
A.急ぎで固定電話を使いたいならアナログ回線をおすすめします。アナログ回線は初期費用はかかるものの、1週間前後で利用ができます。その後、アナログ回線から光回線に切り替えるといいでしょう。

Q.ひかり電話の解約の手順を知りたいです。
A.当社で契約していただいた場合、電話での解約が可能です。

Q.ひかり電話の契約中に事務所移転する場合、継続利用できますか?
A.移転先がひかり電話に対応したエリアであれば継続利用できます。ただしエリアによっては、同じ電話番号を利用できない場合もありますので、あらかじめ確認をしておいてください。

Q.引越し先の住所で電話番号が引き継げるか知りたいです。
A.引越し先で、現在の電話番号の引き継ぎをしたい方は、事前に電話番号を引き継げるか確認ができます。以下のページに情報を入力するフォームがありますので、ぜひ確認をしてみてください。

NTTで電話回線を申し込むには?

NTTの電話回線の申込方法を紹介します。

電話回線の申し込み方法

電話回線の申し込みは、電話かインターネットから受付ができます。最初の申し込み書類の提出は不要のため、時間をロスすることなく、急いでいる場合もすぐに開設が可能です。

申し込みに必要なもの

申し込み書類の提出は不要ですが、本人確認のために必要な書類があります。

個人なら運転免許証やパスポートなどの身分証明書、法人名義で登録する場合は登記簿謄本の写しが必要です。電話回線設置先の住所は、口頭で伝えれば問題ありません。

ひかり電話の工事について

ひかり電話の工事についてもう少し詳しくみていきましょう。

工事は予約制

NTTのひかり電話、インターネットの工事は予約制です。

開通までに約1ヶ月前後かかるため、余裕をもった申し込みをおすすめします。

工事内容と開通までの流れ

工事内容と開通までの流れは以下の通りです。

ステップ①
サイトで必要事項を記入の上、申し込みをする。質問がある場合は、電話での申し込みも可能です。

ステップ②
お申込みした住所が、対応エリアか工事の必要があるか、担当者が確認します。

ステップ③
工事が必要な場合、工事の日程を決定します。

ステップ④
申し込みの住所にて開通工事を行います。

ひかり電話は店舗やオフィスで最も使われている電話回線です。

電話のみの利用であれば、月額2,800円から利用ができ、アナログ回線よりもお得に利用できます。
スムーズな電話対応を行うためにも、早めのひかり回線契約をおすすめします。

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